ノーベル賞の出身高校を見ると、ほとんどが、地方の県立高校である。
私立は江崎玲於奈(敬称略、以下同様)の私立同志社高校と野依良治の私立灘高校のみであり
東京は、驚いたことに、利根川進の都立日比谷高校のみである。
しかも、早い時期には、東京でないまでも、大阪や京都も多かったが、近年では、それ以外がほとんどとなっている。
近年では、東大合格者ランキングの上位に顔を出すような高校出身者はまったくいない。
都会ずれせず、地方で思いを凝らし続けた高校生でないとノーベル賞にまでは達しないようだ。
出身大学を見ると、これまた驚いたことに、私立大学出身者が一人もおらず、すべて、国立大学出身者である。
国立大学の中でも、当初は、京都大、東京大が多かったが、近年では、地方の国立大学出身も増えている。ノーベル賞は、
各界に多くの人材を輩出している慶應、早稲田といった有名私立大には無縁の世界となっている。