今の一貫校のあり方だと、晩成の生徒が途中からよりレベルの高い学校に移ることが困難
なので、そこが弱点になっているということだろう。
開成のように高入で高レベルの学校は少ないし、一貫校から公立トップ校に移るのも
内申の絡みで難しかろう。
逆に言えば、そこの柔軟性さえあればいいことになる。

ただし、それで不利益を被っている生徒がどれだけいるのか? 
また小六の時点で、晩成だと見極めて、公立中の不利益を甘受できるものなのか?
と考えると、そういう理由での公立中選択は考えにくい。

いずれにせよ、
・学業レベルのそろった生徒を集め
・その生徒たちにあった学習内容を用意する
中高一貫校の本質は
・学業レベルがバラバラの生徒を集め
・その生徒たちの大多数が理解できる学習内容を用意する
という公立中よりも有利なのは自明。

中高一貫校での問題は、生徒のレベルが6年間で変化したときに対応しきれないという、
・学業レベルのそろった生徒を集め
・その生徒たちにあった学習内容を用意する
が徹底できないところに生じるのだから。