本記事の内容もまた到底賛成できるものでもない。
「脳死は出直しではない」というテーマを自ら設定していながらも、
その教義解釈について答えていない。
また『「脳死を人の死」として臓器を切り取るような行為は許されてはならないと考える』
と帰結している点は問題の摺り替えである。
そしてそれは狭隘な個人的思想の何ものでもない。
またその思想は今後臓器移植が発展していく中で建設的見解ではないことは
明白である。
この考えでは、もし天理教人の中に臓器移植をすれば助かるであろう人がいても、
移植せずに見殺しにするだけである。そんな簡単な話だろうか。
この著者はきっと臓器移植の当事者になりレシピエントになったとしても
臓器提供することは拒むのだろう。そうでないと主張の筋が通らない。
この著者の論理は輸血を拒否する某教団と何が違うのか私には分からない。
天理教的な見方を提示しているつもりだろうが、その説明は現実離れしている。
匿名にしている点も、その自信のなさが現れていると思う。