押し付けるつもりはないが、天理教人には
「生活保護の削減をしない場合、増大する社会保障財源はどこから持ってくるのか」
という包括的議論まで求めない。
それは政治家の仕事である。
しかし「生活保護を削減したら、生活できない人が増え、
高齢者の自殺が増えるかもしれないから反対だ」
くらい組織として声を上げてもいいのではないだろうか。
これでさえも共産的でNGだろうか。
原発に関しても、過去に紹介したように天理教以外の各宗教団体は伝統宗教、
新興宗教問わずに、脱(反)原発の意見を組織として表明しているところが多い。
私は宗教組織として一つの事柄に意見表明するリスクを危惧したが、
逆に言えば組織として意見表明できるほどの組織力や統率力があるとも言える。
中には組織は脱原発の表明をしたが、個人では原発を賛成している人もいると思う。
しかし、意見表明をすることで議論が生まれ、問題意識を共有して発展していけると私は思う。