緑の星が近づいてるんだがヤバくね?


「ポン・ブルックス彗星(P12)」は、悪魔の彗星とも呼ばれる17kmほどの彗星で、楕円を描きながら71年ごと太陽の周りを1周している。

この彗星の大きな特徴の1つは、氷火山彗星であること。つまり太陽の放射線によって核に亀裂が入ると、氷とガスのミックス(氷のマグマ)を噴出するのだ。

このとき、ポン・ブルックス彗星のコマ(核を包むガスと塵の雲)が大きく膨らみ、それから数日はずっと明るく見えるようになる。

およそ70年ぶりにポン・ブルックス彗星の噴火が目撃されたのは、2023年7月のこと。

それ以来、彗星はかなり頻繁に噴火をするようになり、核の切れ込みのおかげでまるで悪魔の角が生えているかのような姿になった。

すでにその角はなくなってしまったが、
かわりにきわめて珍しい緑色の光を放つようになった。
2024年3月11日の夜更けから素晴らしい天文ショーを見せてくれる。天の川銀河から250万光年離れたアンドロメダ銀河との「合」だ。

2024年4月20日に地球に最接近する予定で、肉眼で観察できるかもしれない。


彗星の画像
https://i.imgur.com/sTORfH9.jpg