死ぬ程洒落にならない怖い話を集めてみない?375
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貴方が聞いた・体験した怖い話や2ちゃん・5ちゃんの色々なスレから拾ってきた死ぬ程洒落にならない怖い話を集めてみませんか?
ジャンルや事実の有無は問いません。
創作も歓迎(創作と宣言すると興ざめてしまう方もいますのでご注意を。)
余り怖くない話と思うなら他スレへお願いします。
【重要ルール】
・長文を投稿する時はメモ帳等にまとめてから一気に投稿しましょう。
・コピペは転載元を提示(外部サイトからは許可を取る事。)
・投稿は他の人が書き終えるまで待ってね。
・煽りや荒らしは無視が基本姿勢(反応する過剰な自治も荒らしです。)
・感想はOK。点数形式での採点はNG(叩きや煽りと感想は違いますので、日頃気を付ける程度に言葉には気を遣いましょう。)
・スレ立ては>>980の人。
・>>980以降でスレ立てに挑戦する人は必ず事前に宣言をしましょう(重複防止)
・音沙汰無い場合は誰か心の優しい方が建てて下さい。
・当板はスレ立て後10レスまで進まないと即死します。
保守が難しい場合は無理してスレ立てせずに可能な方にお願いして下さい。
・>>980以降は次スレが立つまでは減速奨励。
・スレ民の総意を得ずにワッチョイ付きのスレ建て厳禁。
過去ログ倉庫
http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/computer/22553/1530948515/
※前スレ
死ぬ程洒落にならない怖い話を集めてみない?374
https://mao.5ch.net/test/read.cgi/occult/1676577211/ ★『ワールドメイトの先祖供養の凄さ』
http://worldあmatefan.blog119.fc2.com/blog-entry-525.html
★『ワールドメイト会員のメリットと絶対的な幸福』
http://worldあmatefan.blog119.fc2.com/blog-entry-523.html
★『巷の「霊能者」「スピリチュアリスト」が知らない神様や龍神の話』
http://worldあmatefan.blog119.fc2.com/blog-entry-510.html
★『イカサマ霊能者や偽者スピリチュアリストに要注意』
http://worldあmatefan.blog119.fc2.com/blog-entry-409.html
★『【龍粋社】天妙龍啓 (天川龍一) さんって凄そうですけど実は』
http://worldあmatefan.blog119.fc2.com/blog-entry-331.html
※URLの「あ」は抜く。
素晴らしいのは和魂だけみたいだな。なによりこいつのシンクロニシティはマジ神懸かってる。ワールドメイトってほんとは凄えんだな。 関連スレは殆ど落ちてる中でマンデラさんはお元気なようで何より 話を書き込む人は>>1の【重要ルール】を必ず確認、遵守すべし >>1乙
ちなみに正しくは丁字路だが最近ではT字路でもどっちでもOK 初めて5ちゃんねるを見るんですけど怖い話が集まるところってここが1番集まりますか? >>16
そう思う。ただ、書き込みは少ないけど見るには見てると思うよ。 >>17
教えて下さりありがとうございます!
怖い話が好きなのでたくさん見れたらいいなというのと、いつか怖い話を書き込んでみたいと思っていたので助かりました!
ありがとうございます! なんでお前らって、特別学級の子と仲良しだったんだ? >>16
他のスレなんかここより流行ってないからな >>20
他のスレッド?も見て見たんですけど分からないことばかりで…
1番数が多かったのと有名なので見に来たんですけど、もっと次々に怖い話が出てくるものかと思ってました そもそもオカルト板自体がもうとっくに廃れてるから
沢山の怖い話で賑わってたのなんてせいぜい10年前くらいまでじゃない? このスレもそこまで活気がある訳ではないからあまり期待しない方が良い そうなんですね…!
もう活気がないのは残念ですけど期待せずに怖い話が出てくるのまってみますね! 単に怖い話だったら創作怪談板なんてものもあるな
>>7書いた時に初めて知った程度だから盛り上がってるかまでは知らぬ
ここも一応は創作もありだけど、ネタばらしするなら最後が好ましい 15歳の少年くん。 29歳女性と路上でSEX。 その様子を34歳男性と54歳男性に撮影させる。 SEXした女性と撮影した男を逮捕。 ※愛知県
15歳の少年がみだらな行為をする様子を撮影か 児童ポルノを製造した疑いで男女3人を逮捕 SNSで知り合う
https://news.yahoo.co.jp/articles/354bb83197f51c626bd8acc40fe6cbd1faa39579
15歳の少年がみだらな行為をする様子をスマートフォンで撮影し児童ポルノを製造したとして男女3人が愛知県警に逮捕されました。
警察によりますと、逮捕されたのは東京都に住む54歳の男と愛知県日進市に住む34歳の男、それに福岡県に住む29歳の女の3人です。3人は去年8月、さいたま市大宮区の路上で当時15歳の少年が29歳の女とみだらな行為をする様子をスマートフォンで動画撮影し、児童ポルノを製造した疑いがもたれています。
別の事件の捜査の過程で今回の容疑が発覚したということで、警察の調べに対して54歳の男は「一部、記憶にない」と容疑を一部否認し、他2人は認めているということです。少年は逮捕された3人とSNSで知り合ったということで、警察は余罪についても調べています。 >>25
創作怪談も好きなんですけど本物の怖い話も見てみたくて…
創作の場合はネタばらしが必要なんですね
教えてくださりありがとうございます! 書き込んだらyoutuberの金稼ぎにされるんだろ
それが嫌だから書き込まねえよ 勝手に?お金稼ぎに使われたらちょっと嫌ですけど
もし自分の怖い話がたくさんの人に見て貰えるって思ったらそれはそれで少し嬉しい気もします…w あなたは屁を放ち、新タマネギのような肛門をにょきにょきとむき出しにして
踊りながら死ぬのよ 名前欄に「転載禁止、転載された場合は告訴します」って書けばいいんだよ こちらに心霊関係に詳しい方はいますか?
ちょっと困った事になってます 俺もよくわからないんだけど、友人の親戚の霊感ある人の話では
「川の石を持ち帰ったから」
らしい。 こういうとこに書き込むの初めてだから書き方よくわかんないし上手く伝わるかわからないんだけどこんな感じでいいのかな。
その霊感ある親戚曰く
「石は霊力が溜まりやすくて、特に川は霊的な力が集まる場所だから石を持ち出すのは良くない。知ってる限りでも全国に何箇所か良くない気を孕んでる川があって、そこの石は特にダメ」
と言ってたらしい。
ちなみに友人は関東地方の某山付近の川(たぶんその山から流れてる)で、大小様々な石を20個ぐらい拾って亀飼ってる水槽の敷石とかオブジェに使ってたらしい。 興醒めかもしれんけど本当のことを言っているという前提でアドバイス
こんな所で聞くより石のせいだと断定できるくらいの親戚の霊感持ちに聞く方がよほどいいと思う
もう廃れたこの板よりまだVIPでスレでも建てた方がマシな気がするよ で、友人に何が起こったかというと、ある日亀の水槽を見たら昨日まで元気だった亀(でかいミドリガメ)が水の中でカピカピに干からびて死んでたらしい。
病気じゃね?って言ったんだけど、絶対昨日まで元気だったし水も頻繁に変えてるし水槽も洗ってるって。
それから家族みんな体調が優れなくなって、熱が出たり目眩がしたり吐いたりするようになってきて、病院いっても改善されず、それが1ヶ月以上続いたから流石に変だって気付いて近所のお寺に駆け込んだらしい。 >>43
まさにそれについて書こうと思ってたんだけど、寺の住職には
「お経あげるぐらいしかできない」
って言われるし、親戚に聞いて石のせいだろって言われた時には既に水槽の中身は全部捨てちゃってたらしい(石は近くの川に適当に捨てたからもう探せない)
じゃあどうすりゃいいんだって聞いたら、霊が見えて少し知識があるってだけでお祓いの方法なんか知らん。盛り塩するか塩風呂でも入ったらいいんじゃね?と言われたんだけど、そんなのはネットで調べてとっくにやってるって。 そういえば梵字石ってのがあったな
河原の石をひっくり返すと、中には裏に梵字が書いてあるのが稀にある
それを持ち帰ると、梵字の意味にあたる不幸な目に会ってしまう
梵字ってのはインドのサンスクリット語かな 土砂崩れで昔の墓石が川に落ちて削れながら下流に流れてくるとか供養や呪いの一種とか色々考えられる
ちなみに古い墓石は四角い御影石じゃなくて川原に転がってるようなデカい石に字が彫ってあるのが多い
昔の墓地は山の斜面にあったりする
家の近所でも神社の山の人が来ないような斜面から江戸時代の墓が見つかったって騒ぎになった事がある うちの座敷の床の間に飾ってあった石の話なんです。今はもうないんですけどね。
そうですね、大きさは横40cm、縦が30cmくらいでした。
やや横長の、山のような形をした自然石です。
かなり古色のついた木製の台座の上にのってました。こういうの、
水石っていうみたいですね。中国の宋の時代に始まった趣味が、
日本に伝わってきたって話です。後醍醐天皇が愛蔵していた石が、
今も美術館に遺されてるそうですね。その石、色はやや紫がかった青で、
表面がつるっとしてたんです。おそらく川の中にあって、
水流で磨かれたんだろうと思います。それで、ちょうど真ん中へんに、
そうですね、幼児の拳が入るくらいのぼこっとした穴があって、
離れたところから見ると、全体が目に見えなくもないっていう。 こういうののお祓いってどっちかっていうと神職の仕事のような気がするけど
結局神職でも僧侶でも一般人でも、そういう能力を持っているかいないかで決まるのであって
大部分の神職も僧侶もそんな能力は持っていないので
なにかしてくれてもお気持ち程度(まさに>>45)な感じ
むしろできるっていう神職や僧侶は、その業界内では異端になるようなので、
つてをたどらんとなかなか難しいんだろうね
まあでも数ヶ月程度、家族内で病気が蔓延するとか病院じゃしょっちゅう聞く話で、
誰かが体調悪くなると家庭内のバランス崩れて数ヶ月ぐだぐだいってるとかよくあるよ
亀と人間の両方にかかるサルモネラ菌なんかも発熱、嘔吐、下痢とかなるけど、
検査する前に抗生剤内服しちゃうと検査してもわからなくなるし、そんな程度のことじゃないのかなあ うちは新しく建ててから、まだ10年くらいで、
その石は、実家にあったものを持ってきて飾ってたってことです。
いや、私は、水石とかそういう趣味はないんですよ。古臭いし、
それにそういう石って、すごい高価みたいなんですよね。今、子ども2人が
大学生と高校生ですから、そんなお金もないですし。
じゃあ、何で置いてたかっていうと、父親の遺言で。
親父は7年前に病気で亡くなったんですが、病院で、いよいよもういけない
ってときに、私にあの石の話をしまして。ええ、「あの石は長男であるお前が
引きうけろ。絶対に売るんじゃないぞ。お前の家の床の間に飾って、
月の初めの日に、お神酒徳利1本に特級酒を入れてお供えしろ。
必ずだぞ」こんな内容でした。ねえこれ、変に思いますでしょう? だって危篤の際に言い残すことって、もっと他にありそうなもんじゃ
ないですか。ええ、まわりにいた親族も変な顔をしてましたよ。
でもね、親父は頭はぼけてたわけじゃないので、きっと大事なことなんだろう
と思って、言われたとおり実家からあの石を持ってきて、
新築の家の床の間に置いてたんです。はい、お神酒を供えるのもやってました。
別に難しいことでもないですからね。でね、やっぱり少し変だったんです。
お供えしたお神酒が3日くらいで空になるんです。
そんな早くに蒸発するわけないしね。それと、お神酒をお供えしてしばらくは、
さっき話した石の中央の凹み、そこだけ色が濃くなって、
さわってみると濡れてたんですよ。これ、石が酒を飲んだんじゃないかって
考えたくなりますよね。まあ、そんなことあるわけないとも思ったんですが・・・ で、3ヶ月前のことです。私、会社の接待でゴルフをやってて、
アキレス腱を断裂しちゃったんです。完全に切れてしまって、
入院して手術しました。そしたらなかなかくっつかなくて、
入院が2ヶ月におよんだんです。今はだいたい治りましたけど、
もうゴルフは無理かもしれません。でね、このときの入院騒ぎで、
石にお神酒をあげるのを1回パスしちゃったんです。そこまでまったく
気が回りませんでした。家内に言って、やってもらえばよかったんですが、
それもできなくて。手術から週間ほどしてリハビリが始まり、
そのとき病院に来てた家内が、妙なことを言い出しまして。
あの、石の置いてある座敷、ふだんは使うことはないんですが、
そっから夜中に、人の声が聞こえるって言うんです。 ぶつぶつ、ぼそぼそ、太いけど低いささやくような声が。
「お前の気のせいだろ」って言ったんですが、下の息子も聞いたって話で、
部屋に入っても誰もいない。ただ、まだ秋口なのに、
座敷の中は身震いがするくらい寒かったそうです。
そこで、「あっ!」と思い出しまして。もう月も半ばに入ってたんですが、
家内にお神酒をあげるように言ったんです。で、家内がそうしたら、
翌朝になって、お神酒徳利がつぶされたように粉々に割れてて、
中の酒が全部こぼれてたってことでした。それに、ぶつぶつ言う声は収まらず、
むしろだんだんに大きくなってきてるとも言ってました。
でね、なんとか退院することができまして、気になってたんで、
最初に石を見にいきました。そしたらねえ・・・ なんとなく色が変わってる感じがしたんです。
澄んだ青い色をしてたのが、赤い色がやや入ってるように思えました。
で、さわってみたら、何だか温かいんですよ。
そうですね、人の肌ほどではないけど、じんわり温かみが伝わってくる。
やはり変ですよね。あと、人の声が聞こえるのは夜中ってことだったから、
その座敷に布団をひいてね、私が一晩寝てみることにしたんです。
10時過ぎには布団に入ったんですが、どうにも寒くてね、
なかなか寝つけませんでした。それでもいつの間にかうとうととて、
どのくらいたったでしょうか。金縛りの状態で意識が戻りました。
目も開けられないし、指も動かない。ただ、耳は聞こえて、
ぶつぶつ、もごもごいう声がすぐ近くでしてたんです。 アメリカ人「原爆は栄光の兵器、ウイニングウェポン」
映画「バービー」の髪型が原爆“キノコ雲”に… 公式SNSが“ハートマーク” 批判殺到に 米ワーナーはお詫び【news23】
https://newsdig.tbs.co.jp/articles/-/637990?display=1 それと、胸の上がすごく重くて。ええ、金縛りはそういうことが多いんですってね。
どうしようもないので、そのぶつぶつ声に耳を澄ましてたら、
だんだんに言ってることがわかってきたんです。昔の言葉だったので、
そのままじゃないんですが。・・・この内容、うちの家系の恥になることですので、
なんとか他言はしないようにお願いします。 「見たぞ、見たぞ、
〇〇徳治郎が死ぬのを見たぞ。徳治郎は医者に注射されて死んだぞ。
空に手を伸ばして苦しんで死んだぞ。女狂いであちこちに妾をつくっていた
徳治郎、家財を使い果たし女らに捨てられ、親族にあいそをつかされた徳治郎、
家族に暴力をふるって暴れた徳治郎は、医者に毒を注射されて死んだぞ・・・
見たぞ、見たぞ、その息子の篤蔵は、役場の金を使い込んでいたぞ、
金庫を開けて、溜め込んでいた金を一枚一枚数えてるのを見たぞ、見たぞ・・・」 これ、最初の徳治郎の名前は聞いたことがなかったんですが、
篤蔵というのは、うちの曽祖父です。「何の話なんだこれは?!」と思っていると、
わずかに指の先が動くのがわかりました。金縛りがとけてきてたんです。
それで、指を2本、3本と動かしてるうち、腕も大丈夫な気がしたので、
思いきって布団をはね上げたんです。ゴロリ、重いものが転げる感触がありました。
肘をついて上半身を起こすと、枕元にあの石が、ひっくり返った形であったんですよ。
床の間にもどしましたが、かなり温かくなっていて、なんだかドクンドクンという
鼓動のようなものまで手に伝わってきたんです。翌日、少し調べましたが、
曽祖父が、勤めていた役場の金を使い込んで、なんとかもみ消したのは
事実でした。徳治郎はその父親、当時の家で病死してるまではわかったんですが、
なにぶん昔のことで、それ以上は・・・ なんか文章の癖が凄いw
その人、稲川淳二のファンだったのかな? でね、これ、私の家はかなり古い旧家なんですが、その歴代の秘事を
石が知ってるということになりますよね。ああ、だから親父が、
この石はどこにも売るな、月一でお神酒をあげろって言ってたんだなって
わかりました。要は、石の機嫌をとってたってことでしょう。
それが、私が1回とだえさせてしまったためにへそを曲げた。
困りましたよ。その後は、何度お神酒をあげても、徳利が割れるばかりだし、
ぶつぶつ言う声も収まらなかったですか。あれこれ収拾策を考えたんですが、
知り合いに、古物商を引退して、今は悠々自適にくらしている人がいることを
思い出しまして。それで、その人に相談をしました。
そしたら、さすがに石のことは自分ではわからないからと言って、
水石を専門にあつかってる方を紹介してもらったんです。 ええ、大学生の息子に手伝ってもらって、その方の店舗に石を運び込みました。
店は広く、どのくらいかわからないほどの数の石が置かれてましたね。
出てきたのは、80歳すぎに見える老人で、
気難しい顔に見えたんですが、言葉は穏やかで、「事情は聞いています。
これですか」と、その数十kgある石をひょいと持ち上げ、
「ははあ、なるほどねえ、これは目を持ってる」と言って石を置き直し、
ゆっくり何度も、石の上をなでたんです。そしたら、
石にあったあの凹みのところから、だらだらと水がこぼれだしまして。
老人は「この石はわしがあずかりましょう。もう見たことを話すことはないです。
買い取りではないから、お金は払えないですけども」こう言ったんです。
一も二もなく承知しまして、そこの店に置いてきたんですよ。 うちの親父が先年亡くなりましてね。齢(よわい)93ですよ。
とすれば、わたしの歳も推して知るべしで、今年63になります。
無職です。60で退職して、その後は親父の介護を女房と2人でずっと。だから、
こう言っちゃあなんですが、親父が死んでね、何か解放されたような気分になりまして。
女房も同じでしょう。ま、それで、わたしもこの後どれだけ
生きられるかわかりませんが、親父ほど長生きしなくてもいいような気がしますよ。
子供らに迷惑をかけたくないし、女房より後に逝くのも嫌だしね。
でね、親父は、長い間趣味として骨董集めをやっていたんです。
いえ、高いものはありません。どれも近くの神社の境内の骨董市で
買ってきたもので。だから売っても二束三文だとは思ってました。
本職の古物商を呼んでためしに値をつけてもらったら、やはり予想どおり安い。 で、その古物商に、「お気に召さないでしょう。これら、骨董市から買ってきた
のなら、市に戻せばいいんじゃないですかね。あの骨董市は知り合いが
店出してるから、その一画を借りる形で。鑑札は問題ないです。
こういうものは買う人次第のところがありますから、私がつけた値よりは
高く売れるかもしれません」こんなことを言われたんです。それでね、
時間だけはたっぷりあるもんですから、主催者にお願いして、毎月市の日に、
ゴザを敷いて売りに出てたんです。値段は本職の方のアドバイスも受けましたが、
相場よりだいぶ安いんだと思います。けっこう売れましたから。そうして、だんだんに
親父の骨董は少なくなっていきまして。それで、3ヶ月前のことです。その日曜も
骨董市に出ていまして、日が暮れてきたんで帰ろうと、品物を片づけていました。
そしたら、わたしより10ほど歳上に見える品のいいジイさんが来まして、 「この石ちょっと見せてくれるかね」って言ったんです。「ああ、どうぞ」
それは骨董とはまた違うもので、天然石ですから、美術品てことでしょう。
ちょっと見ばえのいい木製の台座もついてました。なんていう種類かはわかりませんが、
20cm四方ほどで、白く透きとおるロウソクみたいな質感のものでした。
老人は手にとってしばらく眺めてから、「ふうん、これねえ、上下逆さまだよ」
「どういうことです?」 「この台座を向いてるほうが本当は上だよ」
「ああ、でも、そうすると安定しないんじゃないかな」
老人の言うとおりに、石を逆さに置いてみましたが、やはりグラグラしたし、
しかも趣もあんまりよくなかったんです。「やっぱり前のほうがいいでしょう」
「観賞用としてはそうかもしれんが、顔があるのはこっちだな」
「え、 顔?」このときはもちろん、本物の顔のことだとは思わなかったんです。 本来鑑賞すべき向きとか、そういう意味だと理解したんですが、老人は、
「これね、こっち側を、そうだなあ、和服の端布がいいかな、絹の。
それで磨いてごらんよ」こう続けました。
「磨く? はあ、石を磨いてる趣味の方もおりますね」
「うんまあ、光らせるというわけではないが、磨いてれば何か出てきそうだ。
端布は近くの和裁屋で売ってるだろうから、ぜひやってみてごらん」
「何が出てくるんですか?」 「まあ磨いてのお楽しみだろう」
こう言って、老人から石を磨く方法を習いました。世間一般に行われている
石磨きとは違って、グラインダーなどの機械はおろか、磨き粉のようなのも
一切っ使っちゃならないそうで、ただひたすら絹の端布でこする。
その間、無念無想になるのが醍醐味だと言ってましたよ。 「高く売れるようになりますかねえ」わたしがそう言うと、
老人は懐から名刺を出し、手渡してよこしました。それには「古美術商」の
肩書がありまして。「まあね、何か出たら、もし手に負えないことがあったら、
連絡して」 「え、手に負えないことって?」 「まあまあ」
こんなやりとりをして老人は帰って行きましたよ。「ふーん、石を磨く・・・ね」
老後の、時間はあるが金はないわたしにはうってつけの趣味だと思いまして、
老人から教えてもらった和裁屋で、絹の端布を買って帰ったんです。
翌日の午後からですね。その石を磨き始めました。
下になっていた面を上に向け、ひたすら端布でこする。
力を入れてもどうにかなるわけでもないので、ゆっくりと優しく。
女房が「何をやってるのか」と聞いてきたので、 老人から言われたとおり答えたら、「高く売れるといいねえ」と笑いまして。
で、その午後中磨き続けましたが、目に見える変化はありませんでした。
ただ、やってる間はすごく落ち着いた気分でしたね。
それが、1時間半ほど毎日磨いてましたら、少しずつ変化が現れはじめました。
まず光沢が出てきて、白さの透明感が増したような気がしたんです。
それと老人が言っていたように、中に何かがあるように思えてきました。
でね、10日ほどたつと形が浮き出てきたんです。これは立体感が
あるものじゃありません。わたしは平らにこすってるだけですから。何と言えば
いいですかね。横向きから45度ほど前に向いた女の顔・・・それを水の中を通して
見ているような。日本髪で昔の人のような感じがしました。もちろん本当の
人の顔の大きさはありません。実際の半分よりやや小さいくらいでしたか。 でね、それが見えてきてから、面白くなって午後のずっとを磨きにかけてたんです。
女房に見せましたら、「顔かねえ? そう言われればそんなような気もするけど、
これは動物の顔じゃないかしら」 「そんなはずはない。
これが額でここが鼻で・・・」とうとう、朝起きたらすぐに石を手にとって
磨き始めるという、何かの中毒者みたいなことになってしまったんです。
ええ、女の顔はだんだんはっきりしてきまして。歳は30代前半
くらいですかねえ、なんとなく憂い顔に見えるところがよかったんです。
和裁屋にはその後2度行って、端布を買い足してきました。
飯もあまり食わなくなって、少し痩せましたから女房も心配し始めてね。
「あんたが夢中になってることをとやかく言うのもあれだけど、私には虎とか
ああいう怖い動物に見えるよ。もう売っちまったほうがいいんじゃないかい」 でもね、その頃には売るという考えはすっかりなくなっていたんです・・・
ある日です。縁側でそのときも石を磨いてたんですが、陽気がいいので
少し手をとめて うとうとしていました。そしたら外にシロがきまして。
ええ、このシロというのは猫です。家で飼ってるわけではなく野良なんですが、
人に慣れてまして、ときおり姿を現したときに餌をやったりしてたんです。
縁側にひょいと跳び上がり、わたしの手の中にある石に近づいて、
顔の出ている部分をぺろりと舐めたんです。
その途端、「ヒンギャー」という声を上げて垂直にジャンプし、
下に転げ落ちて一目散に逃げていったんです。わたしはそれで一瞬でうたた寝
から覚めまして、見ると床板が血だらけになっていたんです。
シロの血ですよ。その中にまだピクピクと動く肉塊・・・ シロの舌の一部だと思いました。あ然としながら石のほうを見ますと、白い中に赤い、
血の色の筋が2ヶ所入ったようになり、それは内部にあるもののようで、
いくらこすってもとれなかったんです。いいえ、すぐ前まではありませんでした。
でね、その筋が入ったのが、石の中にある女の顔の口唇の部分です。ちょうど
紅をさしたようで、女の表情が妖艶とも酷薄とも見えるように変わったんです。
ぞくぞくっとしました。それで夢中になっていたのが一気に冷めてしまって、
同時にね、あの老人が言っていた「手に負えなくなったら連絡して」
という言葉を思い出したんです。名刺はとってありましたし、
電話したらすぐに老人が出ましたので、事情を話しますと、
「ははあ、やはりそういうものでしたか。今から引取りに伺いましょう」でね、
夕方になって、老人はひじょうに古いキャデラックを自分で運転してやってきました。 そのころにはシロの血はぬぐってありまして、縁先で石を見せると老人は唸り、
「これはまた、怖いねえ。怖いものを出した。この素性のものとまでは
思わなかった。でもねえ、あなたのような人が磨いたから、
これで済んだんだろう。若い人だったらとり込まれていたろうに」
こう言って値をつけたんですが、それが100万の桁にのぼるもので。ええ、
おそろしいので買っていただきましたよ。その後はとくに変わったことはなしです。
憑き物が落ちたというか、あの夢中で磨いていた時間は何だったのだろうかって。
老人にはあれから会っていませんし、連絡もありません。
あとですね、この2日後に、散歩に出ようと家の前の道を歩いていたら、
シロが側溝の中で死んでいました。保健所には連絡せずわたしが庭に
埋めましたが、いや、気の毒なことをしましたよ。まあ、こんな話なんです。 自分の親父と骨董の話をしていきます。親父は紡績の工場を
経営していましたが、何を思ったか50歳のときにすっぱりとやめてしまい、
経営権から土地から一切を売り払ってしまいました。
これは当時で十億近い金になり、親父は、「生活には孫の代まで困らんから、
これから好きなことをやらせてもらう」と言い出しました。
しかしそれまで仕事一筋だった父ですから、急に趣味に生きようと思っても、
これといってやりたいことも見つからず、途方に暮れた感じで、
あれこれ手を出しても長続きせず、最後に残ったのが骨董品の蒐集でした。 最初は小さな物から買い始めました。
ありがちなぐい呑みや煙草の根付けなどです。「初めから高額の物を
買ったりして騙されちゃいかんからな。小遣い程度でやるよ」と言って、
骨董市で赤いサンゴ玉がいくつか付いた根付けを買ってきました。
「何となく見ていてぴーんとひらめいたんだよ。このサンゴ玉は
元々はかんざしに付いていたのかもしれないね」などと言って、
書斎に準備した大きなガラスケースに綿に乗せて置きました。
これが我が家の異変の始まりです。 まず、親父になついていたはずの飼い猫が書斎に入らなくなりました。
親父が抱き上げて連れて行ってもすぐに逃げ出してしまうのです。
さらに家の中の物がなんだか腐りやすくなりました。
梅雨時でもないのに食パンなどは買ってすぐに黴に覆われて
しまったりして、台所は常にすえた臭いがするようになりました。
それから、家には小さいながら庭もあったのですが、
全体的に植木の元気がなくなり、中には立ち枯れるものも出始めました。
また屋根の上の一ヶ所につねに黒い煙いのようなものが溜まり、
何人もの通行人に火事ではないかと言われたりもしました。
しかし、はしごをかけて屋根に上ってみても、そこには何もないのです。 その頃、親父は「時宝堂」という骨董屋の主人と親しくなりました。
その人は小柄な老人で、親父が金があると目をつけたのか、
ちょくちょく家に尋ねてくるようになったのです。
ある日親父は家族に向かって、「この間から、家の中がちょっと変だったろう。
どうもあのサンゴの根付けが原因らしい。時宝堂さんから聞いたんだが、
ああいうものには、お女郎さんの恨みがこもってるかもしれないってね。
だが、そういうのを打ち消す方法もあるって話だ。
それでこれを買うことにしたよ」と言って、一幅の掛け軸を見せました。
よくある「寒山拾得(中国唐代の2人の禅僧)」を描いた中国製で、
それほど高い物には思えませんでした。 そして、それは和室の床の間に飾られることになりました。
掛け軸が来てから、家の中の異変はいったん収まったようでした。
相変わらず猫は書斎へは入らないものの、植木は元気を取り戻し、
物が腐りやすいということもなくなったのです。
親父は「古い物はほとんどが人間の一生以上の歴史を持っていて、
中には悪い気を溜め込んでしまっている物もある。
そういうのの調和を取るのが骨董の醍醐味だと、時宝堂さんから聞いたよ」
と悦に入っていました。 ある日のことです。当時自分は中学生でしたので和室に入る用など
めったになかったのですが、たまたま家族が留守のとき、
学校で応援に使ううちわが和室の欄間に挿されていたのを思い出して
取りに行ったのです。すると家の中には誰もいないはずなのに、
なぜか人の話し声が聞こえてきます。ごく小さな声ですが、
和室の中からです。ふすまの前で聞いているとこんな感じでした。
「・・・・これで収まったと思うなら浅はかな・・・」
「ただ臭いものに蓋をしたにすぎないだろ、今にもっとヒドイことが・・・」
どうも二人の人物が会話をしているようです。 自分は、コミカルな声調だったのであまり怖いとも思わず、一気にふすまを
開けて見ました。しかし当然ながらそこには誰もいませんでした。
ただ床の間の絵を見たときに、なんだか2人の僧の立っている位置が、
前とは違っている気がしました。そして、それから2、3日後、
夜中に、家に小型トラックが突っ込んでくるという事故が起きたのです。
塀と玄関の一部を壊しましたが、幸い家族にケガ人はありませんでした。
親父はこの事故のことでずいぶんと考え込んでいましたが、
それからはますます骨董買いに拍車がかかりました。
古めかしい香炉、室町時代といわれる脇差、大正時代のガラス器などなど。
そしてそのたびに家に変事が起こり、また収まり、
そしてもっとヒドイことが発生するといったくり返しになりました。
骨董に遣ったお金も、そうとうな額にのぼったと思います。 ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています