昔来てくれていた家庭教師が霊感強い人だった話
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話はある程度脚色するが、事実に基づいて書くつもりなので
オチや幽霊と格闘、というような派手な展開はない。
ちなみに俺は霊感皆無だしそういう超常現象に居合わせたことも無い。
見てくれる方いらっしゃるようであれば、遅筆だが書いていこうと思う。 怒られるのを厭わずに強引に塩撒いてたらもっとすぐに解決してたかもしれないけど、
いい子ちゃんだった俺は、怒られるのに慣れてないし、塩なんて撒いて変人扱いされるのが怖かった。
せっかく持ってきた塩は、その時は使うことなかった。
後から思えば、もし霊関係でM君がこうなってたわけでなかったら
御守り持たせてた時点でヤバい奴だけど。 その後はみんなコソコソと何があったんだとかそういう話で盛り上がったが、
俺は何もしてやれなかった自分にちょっとだけ自己嫌悪した。
何かしたところで解決していたとは限らないけども。
先生の不思議な話は大好きだったし信じてたのに、
なんかガチで信じてる周りに思われるのはその時は恥ずかしく感じた。 俺はぼんやりそんなこと考えながら、適当にみんなと会話をして、
そのままいつの間にか眠りについていた。
翌朝、朝飯の時にM君を見かけなかったので、
早速その後の様子を同室だった奴らに聞いてみた。
まあもう既にうちのクラスはその会話で持ち切りだったんだが。 あの後、どうやら過呼吸だったM君は教員に適切な処置を受けて、
しばらくしたら落ち着いて会話もできるようになったので、
そのままその部屋を離れ、別室でM君は眠ることになったらしい。
旅館を出る前のロビーで、やっとM君の姿を見かけた。
みんなと離れた所にいた。
俺は彼に話しかけた。 俺「あの後、大丈夫だった?」
M「うん、何とか。」
俺「昨日のあれ、何だったの?」
M「えっと、あの…金縛り…俺、よくなる体質で、今回のこの旅館、何となく噂あったし…。
絶対にみんなの前でなっちゃダメなのにって思って意識してたのになって……
それで余計にテンパって…過呼吸にもなって…
でも、あの、御守りありがと、返す…」 M君は話をするのが苦手なようで、どもりながら喋った。
そしてM君が取り出した御守りはものすごい力で握られていたのか、中の御札?が折れて
全体的にぐしゃっとなっていた。 M「…ごめん。」
こんなくしゃくしゃの御守りを俺がまた持って帰るのも嫌だった。なんか怖いし。
俺「いや、大丈夫、なんかM君が持ってた方がいい気がする。
俺もこれ人から貰ったんだけど、ちゃんと事情話しておくから」
M「あ、ありがとう…」
俺、 M「………」 その後、俺は塩入りジップロックを取り出した。
俺も昨日のことでちょっとビビってて、
ちょっとは手元に残しておきたかったのでまるまる渡すことはしなかった。
大型バスに大抵ある緑色のエチケット袋を俺はゴミ袋用に取っておいてあったので、
それに先生から貰った塩の半分ほどを入れて口を縛り、渡してあげた。
この塩の効果自体よりも、これを持つことで
M君が少しでも精神的に安心できるなら、と言う俺なりの思いやりだった。 M「あ、あの、俺……。こんな金縛りによくなるとか、そんなことみんなに言ったら、
キモがられると思って、言えなくて……それで…」
俺「そっか。」
俺は昨日悶々と考えてたことを思い出した。
俺もその気持ちなんとなくわかるよ、
と言葉に出してM君に言ってあげることは
その時の俺には出来なかった。
結局、幽霊のせいだったとずっと俺は思っていたが、
今思うとM君の精神的な問題もあったのかもしれない。 俺はその後も旅行を満喫し、先生にお土産も買って、
何事もなく地元に帰ってきた。
体力的にも精神的にも疲れていた俺は、家に帰ってきてすぐに寝よう、
と思ったのに、
ジップロックが開いていたのか、穴が開いていたのか、
塩が漏れててカバンの中が大惨事だったので
ヘトヘトになりながら掃除をする羽目になった。
こんなことならM君に全部渡しておけばよかった…。 あの出来事を、俺は次の授業のときに勿論先生に伝えた。
御守りのことも謝った。
先生は大丈夫、気にしなくていいから。
って言ってくれた。
カバンの中の塩大惨事の件は先生笑ってた。
かなり量は減ったものの、少しは残っていたので返そうとしたが、
そのまま何かあった時のために持っておけって言われた。
それよりも、俺が買ってきた名物お菓子のお土産に先生は興味を移してその話は終わった。 まあこれは蛇足だが、
その後あの旅館での話が広がらない訳もなく、
M君は泡をふいて倒れていという理由であだ名は
「カニ」になった。
ガキってのは残酷だな…。
これで今回の話は終わり。
先生活躍しなかったけど、最後まで付き合ってくれた人ありがとうな。 あと一緒に思い出したので、
おまけ程度だが先生が霊感ついたきっかけの話もしていたので
ぼんやり思い出したからそれも書いておく。(※ちょいグロ注意)
先生が小学生のころの話。(たぶん高学年くらい)
バス停のベンチに座ってバスを待っていたら
ものすごい衝撃音がした。
目の前に、人間の腕が飛んできた。
どうやらトラックとバイクが衝突事故を起きていたらしい。
人が目の前でバラバラになっていたそうだ。
先生はその事故を目の前で見た次の日、
原因不明の40度くらいの高熱を出して、しばらく生死を彷徨った。
何とか無事に熱が下がり、退院できた時には
色々と見えるようになっていたんだと。
こんな強烈な体験、絶対俺は嫌だw >>106 ありがとう、ひとりでもそういってくれる人が言ってくれてよかった。 面白かったよ
余裕があれば、他にもあったら聞きたい Mくん気の毒になぁ
旅行以降は話すこととかなかったの? >>109
レス遅くてごめんな!また仕事の合間とかに思い出したこと書き留めて投下してく。
気が向いたら見に来てくれよ。 >>110
そう、多分テニスしてたしもともと活発な奴だったんだろうけど、
うまく人とコミュニケーションがとれないのもあってこんな大事になったかもしれない。
その後もM君と俺の関係は今までとあまり変わらず、
普通にクラスメイトとして話はするけど仲良くはならなかったなあ。 >>111
良い反応だなありがとう!
派手な話じゃないけどまた書いてくから暇つぶしに見に来てくれよ。 ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています