争い合うような声は未だ聞こえたままですが、本当に何の姿も見ることができません。
外が暗いせいかとも思いましたが、それにしては激しく争う声は聞こえるのに、暴れるような音はしません。
痺れを切らした夫が、「ちょっと外行って確かめてみる」というので、私は必死に止め、軽く口論に。
そうこう言い合いをしてるうちに、いつの間にか声は止んでいました。

翌日外を見回ってみたのですが、驚くべきことに、つもった雪の上には何の痕跡もありませんでした。足跡どころか、真っさらなままです。

その後もちょくちょく同じような現象が起きたりしていましたが。
需要があったらまた書きます。