幽霊騒動で合宿潰れた話
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昨日突然思い出して、寝れてないからわかりにくいとこあるかも 私が高校3年生の頃の話。
私立の軽音楽部だったんだけど、毎年お盆休み前に2泊3日の合宿をしてた。
学校の音楽室と近くのスタジオを使うものだったので、寝泊りは学校の教室だった。
合宿初日の昼頃、いつもうるさいくらいの1年生男子(ジャイアンに似てたけど色が白かったので以下白ジャイ)が体調悪そうにしてた。
何かあったのかと訳を訊くと、興味本位で1年生何人かと早朝肝試しに行ったらしい。 ここで母校の間取りについて説明するよ。
母校はコの字型に校舎が建ってて、1号館から3号館まであった。
普通の学校って、昇降口から入ると1階に入るじゃん?
母校は違って、道に面したデカい昇降口から入ると2階に繋がってる。
そのデカい昇降口の横から下り坂でグラウンドに続き、グラウンドの周りを校舎の1階が囲んでる、みたいな形。つまり1階が掘り起こされた地下みたいなの。
元は病院跡地の狭い土地に建てられたから狭いんだ、変な間取りなんだって噂も流れてた。 で、白ジャイたちが肝試し先に選んだのが2号館1階の写真部部室。
武道場の横にあって、在校生はその武道場に集まって学年集会とかをする。
グラウンドに面してるから武道場には一応日光が入ってたにも関わらず、1階に降りると急に寒かった。それも夏場も。
写真部部室には、前々から「出る」とか霊安室のあった場所って噂があった。
元々地下みたいな1階にある上、学校の隣には普通の建物が建ってたから、窓があっても陽が当たらなくてジメジメしてる。 そこに階段降りて意気揚々と踏み込んだ白ジャイは、1歩踏み込んだ瞬間に本能で「ヤバい」と感じて、すぐに足を引っ込めたらしい。
でも、遅かった。
白ジャイの足には、ひっかき傷ができてた。
その傷は実際見せてもらった。なるほど確かに、新しくて浅くない傷がヤツのふくらはぎについてた。
でも私はバンド練習の時間が迫ってたから、傷を見てすぐ外のスタジオに出かけてった。
その日、私には何事もなく1日が終わった。 私たちは3号館に泊ってた。
1フロアに3つ教室がある棟だった。
向かって右に階段があって、階段手前から1年、2年、3年。それを男子は2階、女子は4階で部屋分けされていた。
夜、消灯時間になって私たち3年女子は積もる話も特になく、すぐ電気を消して寝に入った。 なんだか騒がしくて、目が覚めた。
部屋(4階の1番奥)の電気が点いており、人も3年女子だけじゃない。
傍に座っていた仲良しの女子(以下メンヘラ)に何があったの、と確認するが早いか否か、急に寒気が襲ってきた。
体の中を直接触られてるかのような寒気。震えが止まらなくなった。
急いで掛け布団に潜る。厚めのはずなのに、体感温度は暑いのに、一向に温まらない。
なぜか涙が出てくる。
周りがなにやら騒然とした気配で(耳が塞がれているような感じであまり聞こえなかったけど)、私は隣の部屋に隔離された。 そこには、白ジャイと1年生の女子3人が1列で布団にくるまっていた。
看病しているのは3年の男子(だいたいどや顔なので以下どや顔)。
私もどや顔に案内され、1年生の列と向かい合った1番奥の布団に寝転がった。
どや顔はそこら辺の掛け布団をかき集め、できる限り私にかけてくれた。しばらくして涙はおさまった。
後で心配して来てくれたメンヘラに事情を訊いた。
「本当にきく?」
メンヘラは不安そうに返してきたけど、それでも聞いた。 布団にくるまっている1年生の女子3人と、部長、どや顔含む3年生の男子は、消灯後も電話していたらしい。
ところが、急に1年女子のうちの1人が倒れ、1人は過呼吸状態になった。
只事でないと思い、部長たちは1年女子の部屋に駆け付けた。
まだ何も起きてないもう1人の子が数珠を持ってなにかつぶやくと、あと2人の症状は少し回復したらしい。 けど数珠の方はというと、すごく苦しそうにずっと数珠を握りしめながらぶつぶつ何かつぶやいてたって。
それを横目に3年生が見たのが、窓ガラスに張り付いた無数の手跡だったという。
ここは4階なのに。
そのまま部長たちはすぐに男子を叩き起こして3年女子の部屋に部員全員集めた。
以上がメンヘラから聞き、どや顔に捕捉をもらった全貌だった。
白ジャイは熱を出して寝込んでいた。 次の日の朝、部員全員がいつもミーティングをする教室に召集された。
教室には顧問、副顧問と、生徒指導の先生が立ってた。
顧問から、合宿は今日の練習が終わり次第中止ということが告げられた。
理由は「異性の部屋に入ったこと」と「同じ棟の3階に泊っていた美術部員に迷惑をかけたこと」らしい。
生徒指導の先生からは箝口令を敷かれた。
今になって考えると「生徒に落ち度があった」っていう説明なのに校外に話を流すなっておかしくないか?ってちょっと思う。
合宿が中止になったことも昨日の騒動もあって、部員はお通夜状態だった。
1年女子3人はこの騒動の火種となった、って職員室だかに連れてかれた。
そこで3人は揃って「昼間に黒くて身長の高い人を見た」って言ってたって。 その日最後のバンド練習が終わり、スタジオから学校に戻る途中だった。
バンドの後輩が、突然「俺の兄貴霊感あって」と神妙な顔で言い出す。
後輩曰く、「一人暮らしで離れてる兄貴からさっき連絡があった。合宿のことは伝えていなかったのに「お前は今学校にいるか?」。学校になんか来た事はないはずなのに、「そこの3号館がヤバい。2階から4階がヤバい。女と子どもの霊が特にヤバい。近づくな」とピンポイントで指示があった」とのこと。
こいつはお調子者だけどしっかりしてるので、こんな沈んだ空気の中冗談を言うようなヤツじゃないと思う。
けどバンドメンバー全員がなんとなく話題に触れたくなかったので、なんかうやむやに会話は終わった。 それから家に帰って、親に話しても集団ヒステリーで片づけられた。
やっぱり釈然としない私は、病院だったという噂は本当なのかな?と思い立ってグーグル先生に「○○高校 病院」みたいな感じで調べてみた。
そうしたら、本当に「○○高校(元△△病院跡)みたいな記載のある町の広報誌を見つけたんだよ。
これで合宿が中止になった話はおしまい。 後日談。
私はこの話がしたくてしたくて、夏休み明けにクラスの友達に「合宿が幽霊騒動で中止になっちゃってさーww」と切り出した。
けどその友達は平然と「私も子どもの霊見たよ〜」とか返してきた。
その子は不思議ちゃんぽかったし、話も盛る節があったからその真偽は謎。
そのまま話は彼女のものになったが、「この学校にはいて当たり前」みたいに話されたことしか覚えてない。 それで、なんで今更この話を思い出したのか。
昨日たまたま家族とお経の話題になった。
この母校では毎朝のHRで魔訶般若波羅蜜多心経を唱えるんよ。
それを思い出してね。
それと同時に、うん年前の同じ時期にやった合宿のことを思い出した。
学校が焼けちゃったときにお寺に木材を分けて頂いたとか朝の精神統一とかで心経を唱えるって母校では教わったんだけど、今考えると霊だかなんだかを鎮める意味もあったんじゃないかと今更思った。 >>17
単純に悶々として寝れなかったって話なんだけど、寝てない自慢と思わせてしまったならごめんね メスガキ「周りは安全だね♡」キョロキョロ
メスガキ「だれかー♡手伝ってくださーい♡」
ワンポイントメスガキ「周囲が安全じゃないときは自分も危ないからちゃんと移動しようね♡」
男「はい、大丈夫ですか」
女「どうしました」
メスガキ「このざこ意識ないの♡あなたはAED持ってきて♡あなたは119番をしてくださーい♡」
男「わかりました」
女「はい」
メスガキ「……呼吸してない♡ざこ♡息しろ♡」
メスガキ「胸骨圧迫開始♡1、2、3、4、5…♡」グッグッグッ
ワンポイントメスガキ「胸骨圧迫は1分100回のスピード♡両腕を胸に垂直にして胸が5cm程沈むよう力を入れてね♡負傷者が中学生以下に見えたら胸の厚さの1/3程だよ♡」 ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています