【怪談語りYouTube 】深淵スレ
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あれは僕がまだ学生時代、中学2年の終わり頃から3年生になったばかりの頃ですかね。
当時、マンションに暮らしてたんですよ
両親と弟、妹、僕の5人家族
昔だからかな、部屋の番号もねパーキング同様、縁起の悪い数字というのが使われて無かったんですよ。
だがら、3号室の隣が4号室になるんです
僕ら家族はそこの4階の5号室
405に住んでましたね
田舎の住宅地という事もあって、このマンションと学校以外、大きな建物がなくてね _
遠くからでも我が家が良くみえましたよ。
近所の学校に通う生徒家族が結構このマンションでも暮らしてましてね
子供ながらにここでの暮らしが過ごしやすかったんですよ
放課後や休みの日になると、1人の家に大勢で遊びにいってテレビを囲んでテレビゲームしたり漫画よんだり
外でもね、マンションという地形を利用したケイドロや鬼ごっこ
2階にテニスコート一面ぶんの広場もありましたからね、ドッチボールやロクムなんかもよくやってましたね。
まぁ、住人の殆どが近所の小学校、中学校に通生徒がいる家庭だったから要するにマンション全体がアットホームな感じで子供の面倒見てくれるわけだから
親も随分助かってたんじゃないですかね こんな日々平穏な時を過ごしていた訳ですがね。
この平和は一変します。
当時僕の使っているベッドが中学生が好む様なそんな機能性よりファッション性重視のちゃちいベッドだったから
揺れたりしたら音がなるんですね
コキュコキュって
でね、僕がね、日課のオナ………
中学生の頭の中味なんて99割エロという人生で1番狂ってる時代やぞ
すみません、話が脱線しちゃって
まぁ、セフル瞑想、通称セラフィム行為が終わって
仰向けになって一息ついてもベッドがキュッキュキュッキュ鳴ってる
「あれ?」と思ってパンツあげようとした瞬間
ピキって固まりましてね
「え!?」「なに!?」「ていうかなんで!?」ってそのまま日が昇る朝まで動けなくなっちゃいましてね、
忘れもしませんこれが僕の金縛り初体験でしたpね。
最初ね、何かの病気かなとも疑ったんですがまぁ、なった経緯が経緯だけにね
誰にも相談出来なかったんですよ
だから自分で調べてはみたんですよどうやらこれが世に聞く金縛りらしいと。
でね、調べている内にまぁ、色々わかって
金縛りにはレム睡眠とノンレム睡眠が関係してるとか
対処法もね、仰向けやうつ伏せで寝てたらなりやすいから横向きに寝たらなら ないよとかね
まぁ、全て無駄でしたね。
朝まで下半身丸出しの恥辱を与える様な極悪非道な金縛りだったんでね
一般対処法は全く通用しなかったですね。 まぁ、この事を機にね、ここからだいたい半年から1年くらいですか毎日毎日金縛りに合うようになりましてね。
経験ある人そうそういないとは思うんですがね、これだけ頻繁に金縛りにあってるとですね
どういう感覚なのかと言いますとですね
地震の後の余震に似てますね。:
もう、来るのがわかっているから夜寝れなくなるんですね
普通に金縛りだけだったらね我慢もできるんですが、金縛りにあってる最中
横向きに寝てる背後で気配とかじゃなくてもう歩いてる振動とか音とかする訳ですね
無視とか気にしないフリもできない
だから当時、私生活というか荒れてきてね、日が昇ってからしか寝れないからだいたい起きるのが10時と11時になっちって
笑っていいともを見てから学校に行くのが僕の日課になってましたね
まぁ、そういう感じになっちったら周りも心配しますよね
担任とか親とか、でも僕は相談出来なかったですね
唯一、話せたのが歳の近い弟
まぁ、1歳くらいしか離れてなかったから兄弟というより友達に近かったですね。
まぁ、弟はそういう事を当時は全然信じるタイプでは無かったから
「はいはい、どうせそういう事をいい訳に学校サボる口実にしてるんちゃうん?」
くらい嘲笑ってたんですが当時、僕の生活態度とか周りで問題視されてたんでね。
「わかった兄貴」
「1日だけ寝る時、部屋交代したるわ」と
「それでなんも無かったらちゃんと学校いけよ」って言ってくれてですね
部屋を交代してくれる様になりましたね
まぁ、内心安堵しましたね、2段ベッドの下では妹が寝てるし隣の部屋には両親も寝てるし
これで久しぶりにゆっくり眠れると
まぁ、イキリ厨房だったから表には出さなかったですがね。 床について久しぶりに寝れると思った時にですね
夜の12時か1時くらいだったかな??
いきなり僕の部屋の方から「ギャー!!」って叫び声というか弟の悲鳴が聞こえて
僕の部屋から弟が凄い勢いで飛び出して来ましてね
何があったのか家族中で聞いてみたら「ありえない」と僕の部屋まで行って詳しく聞いてみたら
部屋の床の真ん中あたりにプラモデルかな?
机に飾ってあった置き物が転がってる
それを指さして、飛んできたと
確かに机の上の棚に飾ってある物が自然に落ちたなら机か少なくとも机の脇に落ちるのが物理法則的に正しいんですがね
転がる様なフォルムでもないんですよ
それがこの位置にあるのはおかしいと
落ちたというより投げられた様な感じなんです。
そんな事があって、それ以降、弟は部屋を変わってくれませんでしたね。 それどころか、だんだんと現象が酷くなっていって
僕以外の家族も起こる様になります。
具体的に言うと、夜、家族が寝静まって僕が部屋で漫画を読んでいるとお風呂場から「キュ、ザー」って凄い勢いで水が出ている音がするんですよ。
僕もね、もう水が出ているのがわかっていたけど怖いから総スルーだったんですね。
触らぬ神に祟りなしって言うし
そしたらお袋が起きてきて
僕の部屋の電気がついてるのがわかったんでしょうね
部屋のドアの外から「あんた、お風呂の水出した?」って聞いて来たから
「俺のわけないやろ、いいから止めてこいや」って母親に止めに行かせましたね。
まぁ、触らぬ神に祟りなしなんでね。
それから、父親なんですがね
なんか寝てる時に気配を感じて目を開けたら
天井に何かあると、天井が波打ってると
初め虫?とか思ったらしいですが、よく見たら鱗が見えて更によく見たら
成人男性の腕の太さくらいある蛇の胴体
それが天井一面でうごめいてたらしいです まぁ、そういう事が僕以外にも頻繁し始めてね
さすがに、僕1人の錯覚でもないなと
だから、同じマンションに住んでる友達に相談してみたんですよ。
そしたら友達が「ああ、そこまで酷くはないけど、ウチもちょくちょく最近あるよ」と。
まぁ、子供以外にもね、大人達も体験してたからマンション中でこの噂になっていきましてね。
そんな時に見慣れない人をマンションの中でちょくちょく目撃する様になってきたんですよ。
学校の帰りとか駐車場とかで。
その人が目立ってたというか異様だなって思ったのはガタイがよかったのもあるんですが何より格好が
黒とか紫とかの袈裟姿だったんですよ。
初めね、こういう噂とか流れてるから住人の誰かかが知り合いのお坊さんに見てもらってるのか
どっかお寺の人かなと思ってたから母親に聞いてみたんですよ。 そしたらどうやらその人はお坊さんで
はなく霊媒師をされてる方だと
それもこのマンションに引越してきて一室を祈祷所としても使っていると
しかも、5階、ウチのすぐ真上の部屋に引っ越してきて
祈祷所として使われている場所がどうも僕の部屋の真上の部屋だったらしいです。
まぁ、ね、最近の騒動もありましたしたし因果関係というか、ちょうどその霊媒師の人が引っ越してきた時期とも重なって
その霊媒師や管理人さんも含めて大人たちで話し合いが何度か行われたらしいです。
で、結論から言うとその霊媒師の方は引っ越していかれました。
霊媒師の方が引っ越していったあと、徐々に現象といのは収まってきて、僕の金縛りもなくなったものの
それでもこのマンションから完全に霊障がなくなった訳では無かったですね
こういう問題もあってね、オーナーさんもその息子さんに権利を譲ったり
マンション自体も老朽化してきたという事もあって
これを機に引っ越して行く家庭が多かったですね
僕らもね僕が中学校を卒業するタイミングでこのマンションから引っ越しましたね。 くわしくは知りませんが
その霊媒師の住んでた505号室の真上、605号室には大学に通う娘さんがいるご家庭が住んでたんですが
その娘さんがどうも1番被害が酷くてね。
キツネにつかれた様になって、実生活もままならなくなって最終的に病院に入院
するようになって
ご家庭もこのマンションから引っ越していかれたらしいです。
でね、なんでこのお姉さんがマンションの中で1番影響を受けたか
このお姉さんの部屋というのがですね、僕の部屋のちょうど真上なんですよ。
つまりね、僕の部屋があり祈祷所がありその上にお姉さんの部屋
皆さん何故かわかりますか?
霊というのはですね、除霊された場合、払われた場合、上に向かって成仏していくんですね。
だから祈祷所で何らかの処理をされた霊というのはお姉さんの部屋へ向かうんです。
だから、お姉さんが1番、影響を受けたんじゃ、ないか
と言われてますね。 でね、この話しには後日談がありましてね。
僕らが引っ越して数年後、僕らが住んでた所に兄弟がいる一組の家族が引っ越してきたらしいんですが
どうやら、兄弟喧嘩の際に弟が兄を刺して殺しちゃったと
某、事故物件サイトにも載ってしまう凄惨な事件がありましてね。
まぁ、本来なら事故物件として他に貸し出されると思うんw決まってたらしくて
その部屋は最後までずっと人が入る事もなく閉められたままでしたね。
僕もね、弟がいてこの弟もカッとなったら周りが見えなくなるタイプだから
兄弟喧嘩でたまに包丁だとか金属バットだとかエアーガンを持って追いかけ回される
子供時代には命のやり取りをしていた弟ですが
今じゃこうしてね、兄のセラフィムに深夜の霊園まで付き添ってくれる
できた弟になってますよ。 更に後日談の後日談というものがありましてね
後日談から更に数年が経ち
まぁ、ああいう事件もありまして
とうとうこのマンションが取り壊される事になりまして
取り壊される1ヶ月前くらいかな
ちょうど用事がマンションの近くであったし
取り壊される事も知ってたから
最後に寄ってみたんですね。
まぁ、いろいろああったけど幼少期や青春時代住んでた所ですからね
自分が住んでた部屋位は覗いてやろうかな≡ゲームのダンジョントラップとか賭博黙示録の主人公の様に廊下全体がぐにゃ〜って歪んでるですよ。
その瞬間「あ、無理だな」って悟り引き返し帰りましたね。
これがこのマンションを見た最後の姿でした。
マンションも跡形もなく綺麗さっぱりなくなって
コンビニの駐車場になってしまいました
霊媒師の方もマンションの住人も今じゃどうなったか分かりませんが
唯一、僕はね、ぼっちのYouTuberになってしまって
歯切れの悪くめでたしめでたしとはなりませんでしたが、これが僕の「始まりの話し」になります。 ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています