>>705
阿倍/安倍/阿部/安部
もとは全部おなじだと思うんですけどね。

中央貴族の安倍氏は、その前は「阿倍」表記でした。
安倍総理の安倍家は、その一族(父系)である奥州奥六郡司・安倍氏の
安倍宗任公の子孫ですね。

わたしの家の基底氏族であろう、
信夫国造家は、その後、
丈部姓(和邇氏族)となったあと、
阿倍信夫臣姓を賜っています。
ほかにも、同じ奥州南部、仙道の国造家は
同じく丈部姓から、
阿倍安積臣、阿倍陸奥臣などの複姓を賜っていますので、
歴史上のある段階で、
阿倍氏(おそらく建沼河別命後裔か)が、めまぐるしく仙道、阿武隈川流域を巡って、
それら国造→郡司・大領の家々に招婿婚をして回ったのでしょう。
神代・上代から繰り返されてきたわが国の風習です(「大氏」など)。

そして、奥州と共通性が高い、と繰り返し述べてきました
武蔵国も、
やはり国造家は丈部氏であり、
そして、さきたま古墳郡の鉄剣銘でも知られるように
安倍氏とは深い関係性を有しています。
わたしの地域の周りにおおい横穴古墳群は、その被葬者は安倍一族であるとの説が有力ですし、
令制初代武蔵守も安倍氏の引田祖父公です。

でも確かに現在では
「安倍」表記でのアベさんは少ないですね。
総理となっちぐらいしか知りません(笑)