>>572
で、『日本書紀』と『古事記』では
大物主命から大田田根子命にいたる世代に三世もの隔たりがあることを書きましたが、
これが『先代旧事本紀』になると
さらに三代の方がお加わりになり、
大田田根子命(大直禰子命)は、
大物主命の、実に
仍孫(じょうそん=七代あと)ということになっています。

ヤマトタケル様の母系系譜も、記紀は風土記よりも短いですし、
ウカミタマ様とその弟君・大歳様のご系譜も、『倭姫命世紀』にくらべ、
『記紀』ではやはり
「おいおい!」
というぐらいに短いです。

『記紀』は、神代・古代の膨大な量の事跡をあまねく記さねばならなかったので、
系譜に関しては省略が多い、
と解せざるを得ないところがあります。