【簡略版】百物語 2019【非公式】
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長らく続いていた正式な百物語スレではなく簡略版のなんちゃって百物語スレです
運営さんがいませんのでエントリーなどの手続きは省略します
下記の注意事項に従い気楽に気軽に投下して下さい
注意事項(ルール・マナー)
◆自己責任系の話は本文の前にその旨を明記しておきましょう
◆コピペはそうと判るように明記 or ヘッダを省略しないこと
◆個人情報や誹謗中傷などは書き込まないこと
◆実話・創作は問いませんがあからさまな創作宣言は興醒めするという人も多いので気をつけて
(↓以下、洒落怖スレのテンプレより拝借)
◆他の人が書き終えるまで投稿は待ちましょう。
◆長文を投稿する時はメモ帳等で全部書き終えてから一気に投稿しましょう。
◆煽り・荒らしは徹底放置・完全無視が基本姿勢。反応するあなたも
煽り・荒らしです。過剰な自治も激荒らしです。
◆コピペの際には転載元を提示。2ch・5ch以外のサイトからは許可を取ること。
◆文での感想はOK。点数形式での採点はNG。ただし叩き、煽りと感想は違います。
日頃気をつける程度に、言葉には気を遣いましょう。 去年、仕事で行った某地方都市で地下鉄に乗った。
ラッシュのピークを過ぎていたのか混み具合は大したことがなく
車内に乗り込んだオレは乗降口の近くに外側を向いて立った。
2つ目の駅を発車してすぐ、突然頭が痛くなった。
頭痛なんて二日酔いの時ぐらいで滅多に起きないのに。
さほど強くはないものの顔をしかめたくなるような不快な痛みに思わずギュッと目を瞑った。
しばらくそうしていたが痛みは一向に引かず、オレはそっと目を開けた。
・・・何かおかしい?
違和感の正体はすぐに分かった。
窓に映る自分の姿の前に、先ほどまでは無かった黒っぽいものが映っていた。
長い髪の女の後ろ姿だった。
だがオレの前には誰もいない。全身に鳥肌が立った。 その場を離れようとするも体が動かない。声も出ない。
目は動かせたのでキョロキョロ視線を走らせてみる。
隣にオレと同じように外側を向いて立つサラリーマンがいるが
スマホをいじっておりガラスに映る女には気付いていない。
いや、もし窓に目をやっていたとしても彼にもコレが見えるとは限らない。
脂汗が滲む。とてつもなく長時間に感じたがせいぜい2分ほどだろうか。
アナウンスが間もなく到着する駅名を告げたとたん体が自由になった。
女の後ろ姿はまだ映っている。
降車駅ではなかったがドアが開くとオレはこけつまろびつ下車した。
頭痛はすっかり治まっていた。ホームのベンチに座りこんで汗をぬぐう。
もしかすると降りる時にオレの前に立っていた女をすり抜けたんだろうか・・・。
情けない事に車両が見えなくなるまで怖くて顔が上げられなかった。
目的地へはタクシーで行った。
それ以来、地下鉄に乗らなければいけない時はなるべく窓は見ないようにしてる。
あと黒髪ロングの女性が苦味になった。
正面や横向きの時はいいんだけどね・・・。
某地下鉄には二度と乗らないだろうなあ。 γ
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