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【簡略版】百物語 2019【非公式】
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0001本当にあった怖い名無し
垢版 |
2019/08/31(土) 10:37:03.07ID:r4qp9N6C0
長らく続いていた正式な百物語スレではなく簡略版のなんちゃって百物語スレです
運営さんがいませんのでエントリーなどの手続きは省略します
下記の注意事項に従い気楽に気軽に投下して下さい


注意事項(ルール・マナー)
◆自己責任系の話は本文の前にその旨を明記しておきましょう
◆コピペはそうと判るように明記 or ヘッダを省略しないこと
◆個人情報や誹謗中傷などは書き込まないこと
◆実話・創作は問いませんがあからさまな創作宣言は興醒めするという人も多いので気をつけて
(↓以下、洒落怖スレのテンプレより拝借)
◆他の人が書き終えるまで投稿は待ちましょう。
◆長文を投稿する時はメモ帳等で全部書き終えてから一気に投稿しましょう。
◆煽り・荒らしは徹底放置・完全無視が基本姿勢。反応するあなたも
煽り・荒らしです。過剰な自治も激荒らしです。
◆コピペの際には転載元を提示。2ch・5ch以外のサイトからは許可を取ること。
◆文での感想はOK。点数形式での採点はNG。ただし叩き、煽りと感想は違います。
日頃気をつける程度に、言葉には気を遣いましょう。
0165本当にあった怖い名無し
垢版 |
2019/10/16(水) 00:25:56.21ID:TqRD/OzM0
1/2

甚大な被害が出たばかりの時にこんな事を言っては不謹慎かもしれないが、子供の頃おれは台風が大好きだった。
バケツをひっくり返したようなどしゃ降りの雨。狂ったように吹き荒れる風。どこか落ち着かない大人たちの空気。
安全な家の中で感じる非日常的な雰囲気にワクワクしたものだ。

ある年の嵐の夜。強い雨音と窓の揺れるガタガタという音で夜半に目が覚めてしまった。
時折びゅおうっと突風が吹き付け、どこかでバケツか何かが転がっていくような音がした。
外は今どうなってるんだろう。好奇心を押さえられずカーテンを少し引いてみた。
その窓には雨戸が付いておらず、カーテンを開けるとすぐに外が見えたのだ。

外にはいつもと違う世界が広がっていた。激しく揺れる木々。雨はときおり激しさを増し横殴りに地面を打った。
すっかり目が覚めてしまったおれは、嵐が猛威を振るう光景を夢中で眺めていた。
しばらくそうやって外を見ていると家から少し離れた道に何か動くものが見えた。
人だ。こんな嵐の中、しかも深夜に。それも1人じゃない。次々と現れた。
0166本当にあった怖い名無し
垢版 |
2019/10/16(水) 00:46:35.34ID:TqRD/OzM0
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その人たちは街灯に照らされているのに全員真っ黒にしか見えなかった。
シルエットから雨具の類は着けていないと察せられた。懐中電灯などの灯りもなかった。
黒い人たちは一列になって進んでいった。異様な光景だった。
こんな嵐の中を。こんな深夜に。雨具も着けず灯りも持たず、ぞろぞろずるずる行進していた。

おれは茫然としてその行進を見つめた。黒い人たちは何十人も通りすぎていった。
何分くらいそうしていただろうか。最後の1人が見えなくなるまで見送った。

朝になってから両親に話してみたが、寝ぼけていたかそれとも見回りの人たちだったのだろうと取り合ってくれなかった。

その後2回、黒い人たちの行進を目撃した。いずれも嵐の夜だった。
最初に見たのは小学校低学年の時。次が小5。最後に見たのは中1でそれっきり見ることは無かった。
彼らは南向きの窓から見ていつも右へ、つまり西へ進んでいた。
彼らは何者なのか。なぜ嵐の夜に、一体どこへ向かっていたのか。
おれが知らないだけで、彼らは今も嵐の夜にあの道を、それともどこか別の道を行進しているのだろうか。
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