【簡略版】百物語 2019【非公式】
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長らく続いていた正式な百物語スレではなく簡略版のなんちゃって百物語スレです
運営さんがいませんのでエントリーなどの手続きは省略します
下記の注意事項に従い気楽に気軽に投下して下さい
注意事項(ルール・マナー)
◆自己責任系の話は本文の前にその旨を明記しておきましょう
◆コピペはそうと判るように明記 or ヘッダを省略しないこと
◆個人情報や誹謗中傷などは書き込まないこと
◆実話・創作は問いませんがあからさまな創作宣言は興醒めするという人も多いので気をつけて
(↓以下、洒落怖スレのテンプレより拝借)
◆他の人が書き終えるまで投稿は待ちましょう。
◆長文を投稿する時はメモ帳等で全部書き終えてから一気に投稿しましょう。
◆煽り・荒らしは徹底放置・完全無視が基本姿勢。反応するあなたも
煽り・荒らしです。過剰な自治も激荒らしです。
◆コピペの際には転載元を提示。2ch・5ch以外のサイトからは許可を取ること。
◆文での感想はOK。点数形式での採点はNG。ただし叩き、煽りと感想は違います。
日頃気をつける程度に、言葉には気を遣いましょう。 大して怖くありませんが実話です
幼い頃よく見る夢があった
その夢の中で私はいつもかくれんぼをしている
場所もいつも全く同じ
見知らぬ山道のカーブに立つ見知らぬ古い日本家屋
今思えばあれは普通の民家ではなく商家(町屋)だった
私はいつも鬼で、皆の姿を求め家中を捜し回る
けれど誰も見つけられぬまま最後は決まって同じ部屋へ辿り着く
その部屋は家のいちばん奥に位置しており、中にはぽつんと古めかしい和箪笥があるばかり
箪笥の引き出しは高さがほとんどなくとても薄い
なのになぜかその中に誰か隠れていると確信する
私は引き手に手をかけ「見ぃつけた」と引き出しを開ける
引き出しの中には腰をくの字に曲げた老婆が横向きに入っていた
皺くちゃの顔をした、まな板くらいの厚みしかない老婆
毎回そこで目が覚めた
最初の内は無表情だった老婆の顔が回を重ねるにつれ恐ろしいものへと変わっていった
怖くてたまらなかったが成長とともにその夢を見ることは無くなり
いつしかすっかり忘れてしまっていた 大人になってできた恋人とある日ドライブへ出かけた
木漏れ日の山道を走っていると少し先のカーブの辺りに蕎麦屋があった
ドキッとした
場所といい建物といい、あの夢にひどく似てる
私の不安をよそにその蕎麦屋で遅めの昼食をとることになってしまった
しかし予想に反して店内はお洒落な和モダンテイストにリノベーションされていた
夢とは全く違う雰囲気で蕎麦もとても美味しく、不安はすっかり吹き飛んでしまった
食事が済んで外へ出ると、先ほどはなかったワンボックスカーが私たちの車の隣に停まっていた
車体には特養の名前が印されており、窓ぎわに利用者と思しきおばあさんが座っていた
腰が深く曲がっているのかほとんど俯いた横顔しか見えない状態だった
窓が全開だったので危なくないかなと思いながら何とはなしに見ていると
何やらブツブツと呟いていたおばあさんがこちらを向いた
そして皺くちゃの顔を歪めるようにして笑うと老婆は言った
「見ぃつけた」 ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています