>>428
北海道では無いんだが。

俺の住んでる方だと、夜に船着き場に行くのは一種タブー視されてる。
昔から、水難事故で帰ってこれなかったの魂が還ってくるから。と言われてるんだよ
あの世とこの世の境が不確かになるので、夜の海は危険なんだそうだ。

ただそれでも、時々夜に桟橋にやってくる人はいる。
事故で死んだ人の遺族や縁者で、思い切れないから迎えに出る。
若しかしたら・・・と思うんだろうね。
だからそういう人を見ると、地元では見て見ぬふりでそっとしておいたんだそうだ。
万が一にでも死者の魂が帰ってきたときに、邪魔をしてはいけないから。

時間は偉大な治癒者だと言われるように、そんな気持ちもやがて時間と伴に受け入れられるようになる。
それで、これで最後。と決めた場合は、本来の待ち人が付くはずだった時間に迎えに行くんだと。
もうその後は、夜に迎えに行くことはしない。
そういう人の魂は、もう海にはいなくて還るべき所に行っているから。

その桟橋にいた女性もそういう人だったのかもしれない。