すると驚いたことに受話器を取られたのは、
著者本人だったのです。

私がなにも述べない先から、
「座布が低すぎるので、流れが止まってしまうのだ」
といきなり助言されると、
その一言だけで電話を切られてしまいました。

なんとも信じがたいことですが、
さすがにクンダリニーを覚醒させた人物だけあって、
透視力をまざまざと証されました。

もっと聞きたいことがあったので、
そのあとも何度か電話をかけたのですが、
かいもく応じてくれませんでした。

まさにあのような超常現象を体験することになるとは知らずに、
なんの準備もなく、私は固く封印されていた
古代人の秘密の鍵をはずしてしまい、
人間の中に眠っている凄まじい力を
突然解き放つことができたのです。

『クンダリニーとは、
生殖器より少し下がった尾てい骨のまわりに
蛇のようにどくろを巻いている休眠状態の
宇宙生命エネルギーである。

その蛇の口にあたるところが、スシュムナー管
(脊髄にそって頭頂の意識中枢までのびている毛髪様の導管)
といわれ、普段の状態で開口部はふさがれている。