ポルターガイスト現象、特にラップ音や異音については既に家鳴り及び水道管異常で証明されている。
また、家具や皿が落ちたなどの現象についても、建築上の欠陥や老朽化、水道管の異常、あるいは木材による異常であると
証明がされている。
残念ながらポルターガイスト現象と言うのは幽霊などの仕業ではない。
ただし
幻覚や記憶の捏造というのはあり得ないと書き加えましょう。
幻覚を見るというのは非常に特殊なケースが多く、幽霊を目撃した人々の証言から考えらえるシチュエーションではまず
幻覚を起因とするとは考えにくい。
人間の記憶とはすり替えは行われても捏造は出来ない。また記憶のすり替えは、主として幼児或いは少年期において稀に起きる現象に過ぎない。
ついでに幽霊を裁判に見立てて考えると
主観的な情報が多く、客観性に乏しい。物証として心霊写真や動画、幽霊屋敷などがあるが、多くが捏造されたものに過ぎず、
これらを物証として用いるには些か弱い。
しかしながら、幽霊を見たと主張する証言者は多い。
信ぴょう性には疑わしい点も多々あるが、否定する側が存在しない証明を出来ない、あるいは証言の一つ一つを
検証する事が事実上困難であるから、少なくとも蓋然性が確保された証言として採用すべきである。
ゆえに、現状においては幽霊はいると考えるのが正しい。
ちなみに、裁判においては証言の事実認定について、厳密化は行われていない。人間の記憶はそこまで正確ではないと
分かっているからだ。そうでなければ痴漢事件の事実認定がスムーズにいくはずがない。