>>102
この手の話は《「霊的体験」の具体例》ではあっても、《「霊の実在性」を証明する具体例》では無いよ。
ここら辺を混同している肯定派って多いよね。こういう話を幾ら持って来ても「霊は実在する」の根拠とは程遠い。

第一次世界大戦中にも「モンスの天使」を見たという「具体例」が沢山あり、目撃談の本も出版されたけど
それは「モンスの天使」の実在性を証明する具体例では無かった。
何せ「モンスの天使」は、もとを辿ると小説の作り話だからね。

「モンスの天使」にせよ、「口避け女」にせよ、一種のストレス下で「見ても居ないもの」をまるで見たように思ったり
枯れ尾花的な何かを「霊的存在の顕現」と錯覚する現象が発生することはよくある。

いわゆる「震災幽霊」にしたって同じことさ。

今回津波に見舞われた地域から少し内陸に行けば、「河童と遊んだ人」や「座敷童を見た人」がたくさん居るけれど
その人らの証言が河童や座敷童の「実在性」を証明する具体例になるかといったら、そうはならないわけでね。

この種の「心霊鐔」は、天災や飢饉、戦争などの過酷な現実から救済を求める人の心に生まれた「民話」なんだよ。