>>86
>何の脈絡もない状況でポンポンと定理を見つけたこと

そこは驚くに値しないね。「脈絡」というのは専門家が築いた「既存の枠組み」であり、時にそれは学問の停滞を招く。
そこに、それに縛られない「アマチュア的発想」を持った人間が現れ、独自の感覚でブレイクスルー的な大発見をすることは、数学に限らずよくあることなんだよ。
数学界最大の難問とされた「フェルマーの定理」を発見したフェルマーも、何処にも属さない「アマチュア」だったしね。

「アマチュア的発想は学問を再生するためには必須のものです」黒川信重(数学者)

ラマヌジャンは彼の出した公式について「数学的証明(何故そうなるのかの説明)」は出来なかったけれど、あの複雑な数式を検算して「そうなる」ことは理解していた。
フェルマー同様、彼もアカデミックな学問の脈絡に属してはいなかったものの、しかし、ちゃんとした「数学の素養」を備えた人物だったんだよ。
無知蒙昧な人物が「神のお告げ」を自動筆記した類いの話とは違う。

ラマヌジャンは「自分の理解を超えた、しかし自分に備わった能力の源」について説明を求められ、答えに困ってそれを「神の御業」としただけ。
偉大な記録を残したアスリートらが「神が背中を押してくれた」と答えるようにね。

確かに彼らには「天賦の才」と呼べる能力が備わっていたのは確かだろうけど、この種のケースを「神(霊的存在)」の実在性の根拠とするのは、ちょっと無理だね。


>それもことごとく正しい結果ばかりをです。

これも違う。英国の数学者ハーディに送ったメモの公式には、間違っているものもあった。
もしラマヌジャンの公式が神に教えられたものならば「神様が間違った」ということになるね。
君は色々、思い違いをしてる。君は彼についての知識を、何処で仕入れたのかな?