>>210
一般的に意図的にディフェンスラインを深くとる戦法であればそうです。
守って守ってカウンターというやつです。
これは相手選手を沢山自陣に呼び込んで、相手陣のエリアを手薄にして、
ボールを奪ってから、攻めていた相手が戻ってくる前に早く攻めてしまおうという考え方です。
相手がの守備が3人くらいで空間も広がっているとこちらの攻撃が3人くらいでも充分得点のチャンスを作れます。

これとは反対にボールが相手陣深く、まだDFで回している間にボールを取ってしまおうという考え方があります。
「プレッシング(プレスをかける)」などと呼ばれる戦術で、ちょうど川で魚を網のほうへ追う漁のように、
全員が出来るだけパスを通されないように一定の間隔を保って人の網を作ります。
その時は間隔を狭めるため最終のDF選手を押し上げる必要があるので、ディフェンスラインは高くなります。

このプレッシングに対して、相手は、上がったデイフェンスラインの後ろの空間を狙ってロングボールを
蹴ることが有効となります。
FWがいいタイミングでデイフェンスラインを抜け出れば、GKと1対1の大チャンスになるからです。

毎回オフサイドになってくれればいいのですが、オンサイドや際どいタイミングではDFはカバーのためにFWに追走します。
当然MFも相手のMFが走り出すのをマークして、一緒に下がります。
これを何回も続けられるとデイフェンスラインは背後のスペースへの意識が高くなって、
後ろのポジションを取るようになり、FWとの距離が長く空いた「網の目」が広がった状態に陥ります。
こうすると相手はピッチ中央に広がった空間の中で以前より自由にパスを繋げるようになります。

松木さんは「チーム戦術として意図しないのにディフェンスラインが深くなってしまった」この状態の事を言ったと思われます。