勘違いしやすい【低負荷・高回数】のデメリット
ここで多くの人が勘違いしてしまうのが、
低負荷でいいなら楽勝じゃんか!
と、考えてしまうことです。
従来の【高負荷・低回数】に比べ、
【低負荷・高回数】は
時間的にも体力的にも精神的にも、
むしろ相当にキツいです。
実際にやってみればわかります。
どちらも大原則として、
限界まで追い込む
ということがあります。
それであれば、短時間で限界に達する方が
「キツいことは早く終わる」ことになります。
それを低負荷で、その低負荷すら
耐えられなくなるくらいの限界まで
何回も何回も繰り返して追い込んでいくトレーニングは、
ある意味「苦行」です。
つまり、この時間的、体力的、精神的なキツさが、
この【低負荷・高回数】のデメリットです。
ですから、「楽」という視点は全く見当違いです。

【低負荷・高回数】のメリット
では、メリットはないのか?
というと、もちろんあります。
1つは、負荷が軽いので、
筋肉や関節にかかる負担が少ないわけです。
その結果、トレーニングによる
怪我のリスクは減ります。
これは怪我のリハビリ期や、
中高齢者のトレーニングには非常に大切なメリットですね。
もう一つは、
ある程度複雑な動きを作る筋肉の筋肥大も狙えるということです。
つまり、今までのウエイトトレーニングマシーンや、
フリーウエイト(ダンベルやバーベルなどで重力を活用)
でのトレーニングでは高負荷をうまくかけられなかった
動きについてもトレーニング可能ということです。
これは、筋肉で言えば、
関節を回旋(スピン)させる筋肉。
肩や股関節のインナーマッスルなどが
代表的ですが、
こういった筋肉の筋肥大も十分に狙えるということになります。