トリガーポイント注射は、痛みが痛みを引き起こすというおかしな連鎖を断ち切るときに使う
簡単に言うと、なんらかの原因で筋肉のある部位に痛みが生じる→この痛みが原因となって筋肉が萎縮、そのせいで血流の悪化や神経への圧迫が生じ→それが原因でますます痛みが強くなる
この痛みの連鎖を断ち切るために使うのがトリガーポイント注射
一昔前はトリガーポイントなんて存在すら知られていなかったので
腰部の痛み=腰部ヘルニアと誤診されることが多かったが
今ではトリガーポイントが腰痛の原因であることも多いことが分かっている
いま出ている痛みがトリガーポイントに起因しているものならトリガーポイント注射は適切な対処法だが
別の原因で痛みが出ているものにトリガーポイント注射してたとえ痛みが一時的に引いたとしても
それはただ痛み止めをしただけのこと
それで無理をすれば当然、より悪化する
炎症を起こしている関節にステロイド注射するのとさして変わらない
それでも「痛みが引いている間じっと安静にして治す」という使い方なら間違っているわけでもないが
これはようするに安静にするのだから注射しようがしまいが同じことだ
注射が治すわけではない、痛み止めで時間かせぎさせてQOLを確保し、その間に自分が自分を治す
怪我したら安め、これしかないよ
無理をすればツケを払う羽目になる