結論は以下の通り

競泳選手の特徴といわれる長育に、一般男性と比較して違いがみられた。
長身であること、指極が長いことは、競泳選手においてストローク長に大きく関係する9)。
長育の発育は、トレーニングなどの環境的要因ではなく遺伝的な要因が大きいと報告がある10)。
しかしながら古志ら,1998 11)は、第二次成長期前の競泳トレーニングによって指極が大きく変化し、遺伝的要因が強いとされる長育では、指極・身長比においては競泳トレーニング(環境的要因)からも影響することを報告している。
本研究の結果からも、上肢部(上半身)の長育で長く、統計的有意差がみられたことからも、幼少期からの競泳トレーニングが上肢部(上半身)の長育及び身長に対する指極の比率に大きく関与していることが示唆された。

長育=身長・肩幅など骨の長さによる成長