マラソン保坂さん

「このトレーニングの一番重要なところはね、毎日欠かさず同じ事をやることなんだよ。
1日だけだったらなんてことはない練習なんだけど、3日、4日、5日と続けていくうちに、
どんどんキツくなってくる。どっぷり疲労がたまった身体にムチ打ってキロ3分30秒の
インターバルをやるキツさはハンパじゃないよ。レース本番の35km、40km地点でのキツさと
肉体的にも精神的にも同じなんだよね。でもそこを乗り越えないと、世界記録なんて狙えないって
思ったんだよ」

「故障しないための一番の秘訣は練習メニューを変えないことだね。毎日規則正しく生活して、
判で押したように同じ練習をすることで、体調の良し悪しが把握できる。(略)痛みが出たら、
そこにわざとウェイトで負荷をかけてやる。35kgぐらいのバーベルでスクワットをするんだけど、
そのときに痛みのある箇所に意識して負荷をかけるんだ。そうすると、痛みが別の場所に飛んで行って
くれる。痛みをマッサージでほぐそうとか、薬を使って消そうとは思わない。痛みに勝てなきゃ、
マラソンは走れないからね」

「帰ってからまた練習増やさないと。やっぱり僕の場合は、1日40キロ毎日やらないとだめだね」。


トレーニーって自分らが最も苦しいトレーニングしてるような言いっぷりだが、実は最も甘い世界。
スポーツの世界で上に行くなら木村正彦や保坂さんくらい厳しいのが当たり前。
これだけ練習しても通用しないこともある、そういう厳しい現実と直面するのがスポーツの世界。
トレーニーは自己満足の世界だからちょっと追い込んで「俺はこれだけ厳しい練習してるんだぞ!」と
じぶんより弱い奴と比べて悦に浸ってるだけ。
井の中の蛙。

木村「柔道のためなら死んでもいい、試合で死ねるなら本望」
マラソン川内「マラソンで死んでもいいです。世界陸上で全力を尽くします。その後はもうどうなってもいい。」