>>269
まー、そういうことだな。筋肉が成長するときに最近何日間のエネルギー収支などをみて赤字か黒字かを判断して
成長するかしないかを決めてるなんて巧妙なことをしているわけじゃない。
単に筋肉にタンパク質が同化する瞬間瞬間に、血中に必要とするだけとアミノ酸が流れているかいないかというだけ。
トレーニングで筋肉が破壊され、それを早急に修復するために成長ホルモンが分泌されていても、
筋肉の材料であるアミノ酸が不足していては筋肉は作れない。
筋肉にタンパク質をくっつけようとしている瞬間にエネルギーが不足していると、血中の糖の量が少なくなっているので、
糖濃度が低下した分、アミノ酸濃度が相対的に高くなる。アミノ酸が高くなれば身体中の細胞が消費する燃料もアミノ酸の割合が増える。
筋肉の細胞は、今は糖が余っているから糖を使うとか、糖が不足しているからアミノ酸や脂肪を使うとかいう状況判断などしていなくて、
血中にある使える燃料は糖であれアミノ酸であれ脂肪酸であれ手当たり次第に使うだけ。
どういう割合で燃料として使うかはその瞬間の糖やアミノ酸や脂肪酸の血中濃度に支配される。
節食や激しいカロリー消費で血中糖質濃度が低下しても、新陳代謝のため絶えず筋肉を分解している機構は滞ることなく
筋肉をアミノ酸に分解して従来通りの量を血中に流し続けるので、アミノ酸濃度が相対的に高くなり、
身体中の細胞がアミノ酸を燃料にしてしまう割合も高くなって、筋肉の傷ついた場所を修復しようとしている現場に流れてくる
アミノ酸が減少して同化作用が滞る。

という比較的簡単な仕組みで、摂取エネルギーが不足していると筋肉が成長できないカラクリは説明されている。