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ワイが文章をちょっと詳しく評価する!【242】

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0001ぷぅぎゃああああああ ◆Puuoono255oE
垢版 |
2023/06/29(木) 05:06:41.40ID:Zru/oHcV
オリジナルの文章を随時募集中!

点数の意味
10点〜39点 日本語に難がある!
40点〜59点 物語性のある読み物!
60点〜69点 書き慣れた頃に当たる壁!
70点〜79点 小説として読める!
80点〜89点 高い完成度を誇る!
90点〜99点 未知の領域!
満点は創作者が思い描く美しい夢!

評価依頼の文章はスレッドに直接、書き込んでもよい!
抜粋の文章は単体で意味のわかるものが望ましい!
長い文章の場合は読み易さの観点から三レスを上限とする(例外あり)!
それ以上の長文は別サイトのURLで受け付けている!

ここまでの最高得点79点!(`・ω・´)

前スレ
ワイが文章をちょっと詳しく評価する!【241】
https://mao.5ch.net/test/read.cgi/mitemite/1684632447/
0526ぷぅぎゃああああああ ◆Puuoono255oE
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2023/08/05(土) 18:45:25.44ID:smitIOnK
第六十二回ワイスレ杯参加作品

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只今、四十一作品!(`・ω・´)
0527第六十二回ワイスレ杯参加作品
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2023/08/05(土) 20:29:57.56ID:J4KAFIgv
「ねぇ、あんた高濱でしょ?」
 仕事帰りに晩飯を買おうと足を向けたコンビニで、そう呼び止められた。
 目を細める。店舗の明かりを背に立つ女だった。垢ぬけた、しかし社会人にも見えない、如何にも女子大生という外見の女だ。
「誰だ?」「はあ? 同級生の顔を忘れるなんて、サイアク」
 同級生。その言葉を聞いた瞬間、俺は踵を返したくなった。
「椎名だよ、し・い・な。久しぶり。あんたが高校を中退して以来よね?」
 名前を聞いて思い出す。言われてみれば、確かに記憶の中の彼女の面影があった。
 椎名はジロジロと俺の服を見る。道路工事帰りの泥だらけの作業服だ。羞恥に自分の顔が赤く染まったのが分かった。
 椎名は嘲りを宿した目で俺を見詰める。
「苦労してそうねえ」
「ッ! だったら何だよ! お前が今日の晩飯でも恵んでくれんのかよ!」
 本気の怒り半分、怒鳴りつけたらどっかに行くんじゃないかという打算半分で、俺は声を荒げた。
 しかし椎名は全く動じもしない。
「うーん、そうねぇ」
 椎名は小首を傾げる。その目から嘲りの色は消えて、まるで品定めするかのように俺を見る。
「……うん、面白そうだ」
 椎名は怪し気に笑う。
「高濱、あんた闇バイトをしてみない?」

 平日の昼下がり。俺は高級住宅街を歩いていた。――「ここだな」
 ウン億円はするだろう豪邸の表札を見る。『椎名』の二文字。間違いない。
 俺は侵入経路に適していると『住人』から教わった裏手に回る。自分の心臓が煩いくらいに鳴っている。
 椎名の話に乗って本当に良かったのか? 今更ながら思う。こんな危ない橋を渡る切っ掛けとなった、あの晩の会話が脳裏に蘇った。

「闇バイト?」「そう、闇バイトよ」
 椎名は怪しげな笑みを湛えたまま頷く。
「ま、正確にはその真似事ね。ねえ、高濱。ウチが金持ちなのは覚えてる?」
「あ、ああ。親父さんが会社経営しているんだろう?」
「そ。でも、金持ちなのはあくまでパパ。ウチは厳しいから、ロクに遊ぶ金もくれないの。酷くない?」
「酷くなんてねえよ」
 イラっとして否定するが、椎名は気分を害した様子もない。
「まあ、そんなわけでさ。高濱、あんたウチに泥棒に入ってよ」「はあ?」
「私が手引きしてあげる。家に誰もいない日時を、侵入経路を、金目の物がある場所を、全部教えてあげる。どう?」
 吞まれそうになる。慌てて口を開いた。
「何で俺が? そもそもお前が自分で持ち出せばいいだろ」
「あんた、おバカ? そんなことしても、真っ先に疑われるのは私なのよ。見ての通り、品行方正なお嬢さまとは言えなくてね」
 椎名はツートンカラーに染めた自分の髪を弄んで見せる。
「だから、あんたが必要なの。お分かり?」

 椎名の手引き通り、俺は邸の裏庭まで侵入していた。
「あの窓だな」
 二階の窓。椎名の部屋だ。窓の鍵を開けっぱなしになっている筈。登る方法は――室外機と雨どいを使えば登れるでしょ? とお嬢さまは仰せだ。
「簡単に言ってくれる」
 俺は室外機に足をのせると、軍手をした手で雨どいに手をかける。
「お、らぁぁ」
 力いっぱい体を持ち上げる。直後、ガンと宙に浮いた足が壁を蹴りつけてしまう。……落ち着け。今、この家には誰もいない。
 今日はまず椎名の父が出社し、続いて椎名が大学に。最後に椎名の母が昼一番に手芸教室に。そういう話だ。
 家を最後に出たのが椎名の母。そして最初に家に戻るのも椎名の母だ。つまり、大学で学友に囲まれ講義を受けている椎名には、絶対のアリバイが生まれるという寸法だ。
 どうにかこうにか、椎名の部屋への侵入に成功する。意外というか、普通の女の子の部屋だった。
 いや、そんな事はどうでもいい。金目のものは一階のリビングだ。椎名の母の趣味で、マイセンだの、純銀製のカラトリーだのが、わんさと飾っているらしい。
 マイセンは割れてしまうから難しいが。純銀製のカラトリーなら持ち出すのは難しくなく、換金も容易……らしい。
「よし……」
 椎名の部屋を出て、階段を降り一階へ。そしてリビングの扉を開ける――「あ?」
 中年の女性が仰向けに横たわっている。その胸にナイフが突き立っていた。
 呆然と見ていると、カシャカシャカシャカシャという音。視線を向ければ固定されたスマホがある。
「何だ、何なんだ」
 直後、ポケットの中のスマホが震える。無意識に確認すると、椎名からラインで通知が来ていた。
 そこには、死体の前に立つ俺の写真がアップされている。ポコンと、続いてメッセージが表示された。
『これで、あんたは私の犬だね。まずはワンと鳴いて見せてよ。ワンコ君』
0528ぷぅぎゃああああああ ◆Puuoono255oE
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2023/08/05(土) 20:33:18.41ID:smitIOnK
第六十二回ワイスレ杯参加作品

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只今、四十二作品!(`・ω・´)
0530第六十二回ワイスレ杯参加作品
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2023/08/05(土) 21:08:19.87ID:i4KKCfqO
「オノ! オノ!」
 夕暮れ時、オノが家の外でトウモロコシ粉を搗いていると、孫娘のワフが大声で叫びながら走ってきた。
「どうしたんだワフ、そんなに慌てて。豹でも出たのか?」
「ううん、豹なんかよりもっと大きいのだよ! オノ教えて! 海からやって来る大きな神様はなんていうの?」
「海から? はて、それなら風神ノディか鯨神ワホイか、太陽神トナルツィトリも海から昇るが」
「そんなのじゃなくて! 鯨なんかよりももっともっと大きなのが、海の向こうから来てるの!」
「待て、お前はそれを見たのか?」
 孫娘の尋常ではない様子に何かを感じたオノは、粉搗きの手を止めた。
「見たよ! 浜で貝拾いをしていたら、遠くにちっちゃな黒いのが見えて、それがどんどん大きくなって近づいて来るの! 海に浮かぶ岩みたいで、ヤシよりも高い木も生えてるんだよ!」
 岩? 神ではないのか。とにかく海岸で何かが起きていると理解したオノは、ワフの手を引いて長へのもとへ向かった。
 話を聞いた長も、要領を得ないながらも異常を感じ取り、供を連れ海岸へと走る。
「なんだ、あれは」
 ワフの言葉に嘘はなかった。沖合に、鯨よりも大きな岩山の如き何か浮いているのだ。巨木が生えているのも、ワフの言った通りだ。
 いや、よく見ると岩ではない。もしやあれは……。
「舟……なのか」
「なんだと!」
 オノの呟きに村人が振り返る。無理もない、皆が知る舟といえば、木彫舟か筏くらいのものだ。あんな大きな物が水に浮かび、しかも動くなど想像も出来なかった。
 やがて陽が沈むと、長は見張りを残して村へ戻り、主だった者を集めた。
「どう思う」
「どうもこうも、あんな物が自力で動けるとは思えません。どこかの建物が嵐で流されてきたのでしょう」
「それにしては、壊れているようには見えなかったが」
「中に何かいるかも知れぬ。まさかと思うが、悪霊の住処ということも」
「武器を集めよう」
 武器と言っても、木の槍と石斧くらいしかない。それでもありったけを持ち寄り、百人ほどの村人は残らず長のもとへ集まり夜を過ごした。
 翌朝、日の出とともに村人達は海岸へ向かった。
 異形のものは、朝日のもとまさしく神殿のごとき偉容をさらしている。その周囲に、紛れもない舟が数隻、漂っていた。
 その舟も、オノ達が知るそれより一回りも二回りも大きい。それぞれ数人が乗り込み、櫂を漕いで浜へ向かって来る。
「皆は木陰に隠れていろ。まずはわしらが会ってみる」
 上陸したところを、長とオノの二人だけで出迎える。
「お前達は何者か。どこから来たのか」
 砂に立つ、十人ほどの異形の者達。裸の二人とは違い、全身を色鮮やかな装飾で包んでいる。舟には大きな動物も乗っており、その動物を使って荷下ろしをしていた。
「×××××××××!」
 先頭に立つ男が何かを叫んだが、知らない言葉だった。
 だがその顔を見た瞬間、長とオノは驚愕に眼を見開く。自分達とは違う、白い肌をしていたのだ。
 思わず逃げ出してしまう二人。男は後を追うでもなく、振り向いて盛んに叫んでいる。どうやら、荷下ろしを急がせているようだ。
 木陰に戻った二人は、息を切らせながら皆に告げた。
「し、白い神だ」
「我々と違う、白い肌をしていた。あれは伝説にある白い神だ! とうとう戻られたのだ!」
「まさか、ただの人間に見えるぞ」
「神でなくても、あんな大舟と立派な衣装を持っているのだ。機嫌を損なうわけにはいかない。武器をしまえ、贈り物を集めろ!」
 皆は村へ駆け戻り、作物や装飾などありったけの品をかき集めて浜へ運んだ。
 ヤシ籠数杯のも贈り物を前に、男は大袈裟に手を広げ笑顔を見せた。気に入ってくれたかと、長も息を吐く。
 男は、籠の中を興味深げに覗き込んでいたが、ふと手を伸ばすと、小さな装飾品をつまみ上げ朝日にかざした。
「おお、それがお気に召しましたか。それは都で手に入れた細工物の指輪でございます。村に戻ればもっと大きな腕輪もございますよ」
 陽の光に燦然と輝くそれを見つめながら、その男エルナン・コルテスはニヤリと笑った。
 思った通り、やはりこの地には金がある。鉄も衣服も知らぬ未開人がこんな精巧な細工を作れるほどの、大量の黄金が。
 右手を上げ合図すると、控えていた兵が大砲に火を点す。
 雲一つない青空の下。朝凪の静かな浜辺に、南北両大陸の中心にあって三千年の長きにわたり栄華を誇ったメソアメリカ文明・アステカ王国の滅亡を告げる、最初の号砲が鳴り響いた。
0531ぷぅぎゃああああああ ◆Puuoono255oE
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2023/08/05(土) 21:31:21.65ID:smitIOnK
第六十二回ワイスレ杯参加作品

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只今、四十三作品!(`・ω・´)
0532第六十二回ワイスレ杯参加作品
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2023/08/05(土) 21:55:41.99ID:i7ERL3jT
 男は仕事から帰宅するなり長々とシャワーを浴びていた。
 執拗に何度も何度も洗体を繰り返してようやく満足し、清潔なバスタオルで体を拭く。
 洗いたての服に袖を通すと、彼は自らの持ち家である一軒家を掃除機と使い捨てのモップで徹底的に掃除をしていった。玄関から風呂場までの導線は磨きあげるように特に注意した。
 元々恐ろしいほどに彼の家は綺麗だったので、ゴミ箱へと捨てられるモップのシートは少し色を変えた程度だったし掃除機が拾い上げた埃も少なかった。
 掃除を終えると今度は洗面台へと向かう。たっぷりと石鹸をつけて手を洗って水で流すのを数回ほど念入りに繰り返した。流水を止めるとペーパータオルで手を拭き、消毒用エタノールをやはりたっぷりと取って手に刷り込む。
 一日に何十回と手を洗っている男の手は皹だらけで荒れている。エタノールが沁みることにもすっかり慣れているようで、少しも表情を変えなかった。
 続けて食事を作るために台所に立った彼だが、食材を取り出すよりなにより先に戸棚から薄手のゴム手袋を取り出した。いや、正確には取り出そうとした。彼の指先はゴム手袋が入っているはずの紙箱の底を擦った。空だ。
「あと百枚しかないのか」
 在庫はもう一箱分残ってはいる。
 もっと余裕があるように日頃からAmazonで注文しているはずだが、直近の注文は配送がかなり遅れている。これはAmazonが大規模なセールを先日行った影響だった。
 あと百枚。それを意識すると男の胸中はざわついた。普段の使い方であれば数日は持つ量だが、もし配送がさらに遅れたら? 大量に使うようなことが起きたら? 一度抱いた不安感は頭の中でぐるぐると反復し続けた。
 いっそ薬局かホームセンターに今から買いに行こうかとすら考えたところで、彼の家のインターホンが軽快な音を上げた。
 ちょうど配達について考えていたことと、他に自宅を訪ねるような人物に心当たりが無い。インターホンを推したのは当然配達員だと思っていた男は玄関を開けて面食らった。

 少女がいた。大きな荷物を背負っている。
「パパだよね……。ただいま」
 男はパパと言われてようやく、目の前にいるのが五年前に他に男を作って出て行った妻が連れて行った娘だと分かった。あれから五年経っているので今の彼女は十二歳になる。茶色に染められた頭髪やチャラチャラした服装から素行不良気味な印象を抱いたが、それでも確かに面影は残っていた。
「紗英か?」
 少女はこくりと頷いた。
「良かった。引っ越ししてなくて」
 紗英が腕を広げて父親に抱き着こうと一歩近寄ったその瞬間。
「触るな!!」
 身をよじって怒鳴りつけた自分自身に対して男は困惑した表情を浮かべる。少女の方は途端に泣きそうになっていた。
「ごめん。パパは……潔癖症になっちゃったんだ」
 謝りつつも、一歩空けた距離を詰めようとはしない。
「急にどうしたんだ」
「もうママは嫌なの」
「何かあったのか」
 妻と娘が家から出て行ってからの経緯を男は全く知らなかった。妻への連絡先はブロックされていたし、二人がどこに行ったのかは妻の実家も知らなかった。それに、あちらからの連絡も当たり前のように無かった。
「ママは家でお酒をずっと飲んでるんだ。それで、新しいパパも最近全然帰ってこなくて。二人ともいっつもイライラしててもう嫌」
 娘の方が愛想を尽かせて出ていったらしい。
「新幹線で二時間もかかったんだよ。疲れちゃった。入っていい?」
 家から出て行ったことについて、当時七歳だった娘には非がないことは男には分かっていた。少なくとも、言われるがままに手を引かれて付いて行ったのだと解釈していた。だから「もちろん」と口では応えたものの、身体の方が娘を迎え入れようとしてくれなかった。
 清潔極まりない自宅に娘とはいえ、人を迎え入れることを躊躇しているのだと頭では分かってもだ。
 妻の不倫が判明し、二人がどこかに行ってしまい、一人でこの家に住むようになってから男は「穢れ」と言うものに敏感になり始めた。他の男に抱かれた身体で妻が触っていたドアノブに、横になっていたベッドに、身体を洗っていた浴室に触れていたことが気持ち悪くて仕方がなかった。それ以来、穢れていると感じるものを見たり触れたりすると背中に妙な寒気が走るようになった。
 男にとって、娘は穢れているように感じた。
 妻と触れ合ってきたこともそうだが、娘の見てくれには清潔さが感じられない。
 とはいえ娘は娘だ。辺りは真っ暗で、もう少しすれば夜中と呼べる時間にさしかかるので返すわけにもいかない。
 眼を瞑り、深く呼吸をしてから男は言った。
「まずはお風呂に入ってゆっくりしたらいい」
 その間にまた掃除をすることを決意して。
0533ぷぅぎゃああああああ ◆Puuoono255oE
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2023/08/05(土) 22:18:11.81ID:smitIOnK
第六十二回ワイスレ杯参加作品

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只今、四十四作品!(`・ω・´)
0534第六十二回ワイスレ杯参加作品
垢版 |
2023/08/05(土) 22:23:14.93ID:TA5t9zYD
 これは片田舎の、とある百姓のところに生まれた末の息子の、なんとも奇妙な話である。
 勝吉と名付けられたは良いものの、いつまでたっても乳離れせぬ子であったが、母は吾子可愛しと愛に情を込めて育てた。
 そんなこともあってか、勝吉は大層頭が弱かった。年頃になってもクワの持ち方一つ覚えられぬので、父は勝吉を蔵にいれて養うことにしたそうな。
 蔵神様と共に過ごせば、やがて種の撒き方くらいは覚えてくれるであろう、と。
 いつの日にか、村の者はからかいがてらに「蔵吉」と呼ぶようになった。

 蔵吉はとんだ穀潰しであったが、愛嬌はあった。それに、奇妙なことに囲碁だけは得意であった。村の長さえもひょいと打ち負かすので、農作業の合間に「ちょいと相手をしてみせろ」と村人たちは蔵へと通った。

 とある日、蔵吉は碁石を磨こうと碁笥を手に取る。するとどうだ、一つの碁石がころころと地面に転がり落ちた。
 これはいかん、と蔵吉は追いかける。蔵を出て家の外へと。何度掴もうとしても、蔵吉が鈍いのでしゃがむ頃には碁石は先へと進んでしまう。

 それはそれは一生懸命に碁石だけを見つめるので、蔵吉は今自分がどこを歩いているのかすら分からぬ。
 蔵吉は頭も弱けりゃ、運も悪かった。

「蔵吉が大名行列を横切っちまった!」

 誰かが悲鳴を上げた時には、もう時すでに遅し。蔵吉に向かって白刃が振りかざされていた。

「オラの命で勘弁してくだせぇ!」

 寸でのところで父が割って入って頭を地面に擦りつける。

「倅の兄弟はみんな流行病で死んでしまったのです! オラにはもう、こやつしか残っておらぬのです!」

 憎しと思っていても吾子である。父の訴えには、「否。二人まとめて切り捨て御免」との声が返ってきた。
 周囲がグッと覚悟したとき、

「人一人を斬るのに、一体いつまで時間がかかっておる」

 騒ぎに野次を入れたのは、時の大名――毛利勝永である。刀の先をちらりと見た勝永は、「ほう」と声を上げた。

「何故、百姓が碁石を持っておるのだ」

 己が死にかけていることも分からず、蔵吉は散らばった碁石をせかせかと着物の裾におさめている最中であった。

「こ、これは見様見真似で作ったものでございます。決して、盗ったものではございませぬ!」
「百姓が囲碁を打つか! なんともけったいな村である!」

 誰が最も上手いのかと勝永が問えば、父を初めとした村人の視線は蔵吉へと集まった。
 ならば、と勝永は口角を上げる。
 
「儂に勝てたのならば、今日の無礼はなかったことにしてやろう」

 そうして、片田舎の畦道の真ん中にて、馬と侍らに見守られながらの真剣勝負が始まった。
 数分もしないうちに、勝永は感嘆の声を上げる。

 蔵吉が打つ手は、どれもが常人には到底思いつけぬものばかりであった。
 このうつけ者には、軍師の才がある。見抜いた勝永は、負け囲碁をものともせぬ賭けに出た。

「我々はもう間もなく、大阪天王寺にて敵を打つ! お主が共に秀頼様の役に立つというのであれば、家の安泰を生涯約束してみせよう!」

 蔵吉は何を言われているのか分からぬ。ただ、父からは人に頼まれごとをされたときは首を縦に振れと教えられていたので、「へぇ、かしこまりました」と間の抜けた返事をした。

 そこから先は、史実通りである。通常であれば撤退を選ぶ場面にて、勝永らは前進を選び、敵の首を打ち取った。
 蔵吉がどうなったかは誰ぞ知らず。ただ後の巻き絵には、馬の後ろに隠れてクワを持った男が一人、いたそうな。
0535第六十二回ワイスレ杯参加作品
垢版 |
2023/08/05(土) 22:32:15.52ID:kDkXurI+
 いらっしゃい。若い女店主の声で出迎えられた彼は、冬空の下から暖かい店内へと足を踏み入れた。
 木目調と明るい雰囲気が、気を引き締めていた彼の心を緩く解していく。
「あら、初めてのお客さんですね」
 にこりと、カウンターの向こうで百合の華が咲いた。黒い髪をまとめた化粧気のない姿は一見すれば野暮ったく地味な仕事着だ。しかし端正な顔立ちを強調する白い肌が白い割烹着に合って、良く映える。
「この辺りに用事がありまして」
 上着を壁際のハンガーにかけ軋む椅子を引く。席についたと同時に「どうぞ」と芋の煮転がしが出てきた。小鉢には紅葉の人参と緑の豆、味が染みているであろう茶色い馬鈴薯が湯気を立てている。
「突き出しです、何からお出ししましょう」
 熱燗と答えなかったのは、彼がここに来た目的を忘れていない証拠だ。この煮物と抜群に合うだろうその欲求を堪え「何か腹持ちが良いものを」と注文する。
 今時メニューも見ずにお任せなどする客も少ない。しかし彼女はただ「かしこまりました」と応じ、すぐに手元を動かし始めた。
 小気味の良いまな板と包丁が当たる音、微かに聞こえる気遣われた火加減で煮込む音、穏やかなそれらが消し飛ぶ力強い『かららら』と油の跳ねる音が、店内に響く。
 その音だけで、芋を口に入れた彼の脳裏にいくつもの料理が浮かぶ。咀嚼した最後の芋をお冷やで流し、微かに香る臭いからさらに推測を広げていると、答えが来た。
「お待たせしました」
 空の小鉢に向けていた彼の視線は、ことりと新しい皿が置かれた音で動かされた。白い油吸い紙に並べられた黄色い衣をまとった天ぷらは、彼が脳裏に浮かべていたものと近かった。
 それが期待外れとは思わない。『料理人は客を裏切るエンターテイナーでならない』テレビでそうほざいた軽薄な後輩を思い出し、鼻で笑う。
 料理人は客の予想は裏切っても良いが、期待を裏切っては決してならない。それは料理人の鉄則だ。黄金色をした美しい鶏天を箸で摘まんだ彼は、それが正しいと固く信じている。
「こちら塩か出汁つゆ、少し変わり種ですが、山葵塩でお召しがりください」
「……いただきます」
 彼はまず、どの調味料で一口目を味わうか迷った。鶏肉自体は淡泊だ。揚げたての食感を損なうと言われつつ、しっかりと味の濃いつゆも悪くない。それでも塩の風味とシンプルさでカリッとした衣を味わうのは捨てがたい。山葵塩という珍味から挑むのも冒険心をくすぐる。思わず店主へ視線を向けると彼女はにこりと微笑んで、
「鶏天、お好きなんですか?」
「えっ、ああ……」
 言い淀んでから、すぐにその意図に気付けた。
「はい、特に揚げたては好物で」
「でしたら、追加でもう少しお揚げしますね」
 彼はその心遣いに感服した。その好意に甘え、まず鰹節から丁寧に煮出して作られた出汁つゆで鶏肉を食す。
 後はもう語るまでもない。彼は鶏天から枝豆と香味野菜のかき揚げ、お吸い物に締めの焼きおにぎりまで、ここへ来た目的を忘れかけるほど夢中で食した。正しく、予想通りで期待以上だった。
「どうぞ」
「ありがとうございます」
 暖かい煎茶を啜り、息を吐いた。しばし食器を洗っている店主を見め、意を決した。
「女将さん、私と一緒に来ていただけませんか」
 途端、食器とスポンジの擦れ合う音が止まる。店主はしばし考えた素振りをしてふっとまた微笑み、細い垂れ目を柔和に曲げた。困ったような作り笑いだった。
「いやですよお客さん、突然そんなこと」
「貴方の兄の一番弟子として、お願いしに参りました」
 あの人を止めてくれ。そう呟いた彼は食事に舌鼓を打っていたのとは真反対に、苦虫を噛み潰した表情をしていた。とても、料理人が客にさせて良いものではない。
「……私はただの居酒屋の一人店主ですよ」
「しかし私は先ほど確信したのです、あれを止められるのは貴女しかいない」
 声音は真っ直ぐで、己で食した料理から真にそう信じられたのだと。若く信念に燃える眼差しは、一度は重責から逃げた彼女にはあまりにも眩しい。
 数分。いくら待っても彼に引く気はないと見た店主は、ふうと息を吐き諦めた。若者の陳情に、妹として責任を取るべきとも思えたからだ。
「わかりました、お請けします」
「ありがとうございますっ!」
 白百合の貴婦人。若者が述べた過去の栄光を表す名に、店主は苦笑した。
「共に止めましょう、あのエンタメ狂いを……!」
 この頭を深く下げる若者にここまで言わせた兄は、いったい何をしているのだろう。もう五年以上連絡を取っていない実の兄の面影を浮かべて、彼女は小さく口の中で呟く。
「兄さん……」
 料理で人々を幸せにすると共に誓った兄への憂いを帯びた呟きだった。
0536ぷぅぎゃああああああ ◆Puuoono255oE
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2023/08/05(土) 22:40:09.53ID:smitIOnK
第六十二回ワイスレ杯参加作品

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只今、四十六作品!(`・ω・´)
0537第六十二回ワイスレ杯参加作品
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2023/08/05(土) 22:52:46.34ID:eeJDYA24
「こんな辺鄙なところまでよく来たな、兄さん」
「高名な武道家であり、生きた伝説である貴方に会えるならこの程度、苦労の内にも入りません」
「若ぇのに殊勝なこった。で、用件は何だい……と聞くのは野暮ってもんだな」
「話が早くて助かります、どうかこの若輩に胸を貸して頂きたく!」

「ぐっ……参り、ました……」
「おう、お疲れさん」
「分かっていたつもりですが、これ程までに差があるとは……!」
「そうしょげるない。ここ最近の挑戦者の中じゃピカ一だったぜ」
「……本当にそう思ってくださるのなら、願いがあります」
「弟子なら取らねえ」
「ぐっ」
「何だってそんなに力が欲しい?兄さんはもう年の割に十分強いじゃねえか。金か、名誉か、それとも女や家族のためか?」
「どれも違います。その笑わないで頂きたいんですが……ただ、強くなりたいからです」
「あ?」
「弱い自分が嫌で、自分が強くなっていくのが好きで、どこまで行けるのか知りたくて。それをひたすら、死ぬまで続けたいだけなんです」
「そう、か」
「はは、おかしいですよね?さっきはああ言いましたが、笑ってもらって構いません」
「笑わねえ、いや、笑えねえよ。俺も……同じだからな」
「え?」
「いやいや、何でもねえ!何というか、そう……よく1人でこの森を抜けてここまで来られたな?若いのにほんと大したもんだ」
「ありがとうございます。とはいえ、この魔獣だらけの森で生活されている貴方に褒められるとなんだか複雑です」
「まぁ、俺にとってこの森は都合が良いんでな」
「自身を鍛え上げるのに、ということですか?」
「少し違う。うーむ、兄さんにだけ話させるのもなんだしなぁ……他言無用で頼むぞ」
「心得ました!」
「何年も前、俺ぁ世界最強の武道家だなんて言われてた。だがそんな絶頂期に突然姿を消した。その理由、知ってるかい?」
「いえ。色々な憶測が飛び交いましたがどれも確固たる証拠はなく、死んだなんて話も出ていたくらいです」
「その理由はな……呪いだ」
「へ?」
「呪いだよ、の・ろ・い。それも『周りの奴より少し上の実力までしか発揮できない』なんて馬鹿みたいな呪いだ」
「それはまた……ん?相手よりも少し"上"ですか?下ではなく?」
「ああ。だから多少弱っちくなるがタイマンなら問題ねえ。でもよ、同じくらいの実力の奴らが複数人で襲ってきたら話は変わるわな」
「ああ、なるほど……無思慮でした、すみません」
「いいさ。この森は魔獣の質が高い分群れる奴が少ないんでな、鈍らずに生活するには都合が良かったんだ」
「そういう理由でしたか、納得しました。貴重なお話、ありがとうございます」
「良いってことよ。この話をしたのは久しぶりだ。俺も多分、悪意のない誰かに聞いてほしかったんだろうさ」

「それで、その呪いは解けそうなんですか?」
「難しいな。術者が死んじまってるからなぁ……色々試してはみたんだが」
「そうですか。でしたら……自分に協力させて頂けませんか?」
「ほう、一体全体どうするんだい?」
「まず、弟子として私を鍛え上げて頂きたいのです。そうしたら必ず、貴方よりも強くなってみせます」
「大きく出たねぇ。だがよ、それで俺に何の得がある?」
「そうして貴方の傍に常に控えていれば貴方は呪いに縛られることなく自分の実力を存分に発揮できる。それどころか、呪い如何では本来以上の実力が出せるかもしれない!」
「……」
「どう、でしょうか」
「……ぶ、ぶはははははっ!若造が、こいつはまた、とんでもねえ大風呂敷を広げやがったな!!」
「す、すみません!」
「いや気に入った!さんざ俺のことを苦しめてくれた呪いを逆に利用するって部分が特にな!」
「へ?」
「だが、仮にも世界最強である俺の前でそれより強くなって見せる、なんて息巻いたんだ。今更撤回すんのは無しだぜ?」
「も、もちろんです!」
「よし、今から俺とお前は師弟だ。どちらかが死ぬか、お前が俺より強くなるまで、この関係は絶対だ」
「……誓います」
「良い目だ。じゃあまずは……ひとっ走り街まで行って酒と食料をありったけ買ってこい。全速力でな!」
「はいっ!!」
0538ぷぅぎゃああああああ ◆Puuoono255oE
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2023/08/05(土) 23:09:26.87ID:smitIOnK
第六十二回ワイスレ杯参加作品

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只今、四十七作品!(`・ω・´)
0539第六十二回ワイスレ杯参加作品
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2023/08/05(土) 23:16:50.40ID:sSXW3VoW
 2135年。日本の出生率は0.6人を下回り、いよいよ国家存亡の危機が現実味を帯びてきた。「結婚はリスク」「結婚はコスパが悪い」という意識が若者の中で一般化し、既婚者を馬鹿にする風潮が蔓延。そんな中、政府がとった少子化対策は過激なものだった。

「うっ……ここは……?」
 目を擦りなごら、上半身を起こす。ぼんやりとした頭で、辺りを見渡した。体育館だろうか? 広い空間に五十人ほどの男女が転がされている。
『皆さん! そろそろ起きてください!!』
 ピエロが壇上にいた。大きな拡声器でがなり立てる。流石にうるさい。皆、目を覚まし「ここは何処だ?」とざわめきが広がった。

『全員起きましたね! 皆さんは日本政府の少子化対策プログラムのパイロット生に選ばれました。このプログラムの名前は【結婚するまで出られない部屋】です!」
 なんの冗談だ? 結婚なんてするわけないだろ?
「ふざけるな! 俺は帰るぞ!!」
 すぐ側にいた金髪の男が立ち上がり、体育館の出口に向かって走っていく。

『はいはーい。丁度良かったです! 結婚せずにこの部屋を出ようとするとどうなるか見てもらいましょう』
 ピエロが合図を出すと戦闘服を着た集団が舞台の袖から現れ、銃を構えた。
『殺さない程度にお願いします!!』
 パンッ! と乾いた音がして、金髪の男が倒れた。太腿を押さえている。

『日本政府は! 本気なのです! 婚姻届に必要なものは全て揃えてあります! 結婚するまで出られない部屋、スタートです! 早く婚姻届を提出して、ここから出て下さいね!!』
 なんてことだ。日本政府は狂ってしまったのか……。

「私は東大卒で一流企業に勤めています! 私と結婚しても良いと思う方は来てください!!」
 如何にもエリートという風貌の男が立ち上がり、声を張った。女の視線が集まる。
「私! 結婚したいです!」「ワタシも!」「はい! 立候補します!」
 東大男のところにワラワラと女が集まる。こいつら、正気か? こんな短時間で結婚だなんて……。

「ぼ、僕は親が金持ちです! 働かなくても一生安泰です! 僕と結婚したい方は来てください!」
 見るからにボンボンという小太りの男が自己アピールをする。恥知らずめ。
「はいはーい!」「あっ、私も!」「私が先よ!」
 信じられない。世も末だ。人間、追い詰められるとこんなにも簡単に結婚してしまうものなのか。
 それからも続々とカップルは成立し、体育館から人は減っていった。

 体育館に閉じ込められて三日目。飲まず食わずで過ごすのは限界を迎えていた。
『もう残っているのは二人だけですよ! 早く諦めて結婚したらどうですか!?』
 ピエロの言った通り、ここには俺ともう一人の女しかいない。頑なに結婚を拒む二人だけが残ったわけだ。

「あなた、頑固ね」
 今までダンマリを決め込んでいた女が初めて口を開いた。
「結婚なんて、人生の墓場だからな」「同感よ」
 もううんざりと、女はため息を吐く。

『これ以上は本当に死んじゃいますよ! いいんですか!?』
 ピエロが煽る。

「君はこのまま死ぬつもりなのか?」「そうなるでしょうね」
「俺も付き合うことにしよう。死ぬまで一緒ってやつだ」「今のセリフ、プロポーズみたいね」
 女は力なく笑ってから、床に寝そべり瞼を閉じた。俺もそれに倣う。意識は遠のいていった。

 次に目覚めた先は病室のベッドの上だった。腕に刺さった点滴の針が邪魔くさい。
「おっ、お目覚めかな? 最後の独身者君」
 すぐ側で男の声がした。化粧はしていないが、分かる。こいつは、あの体育館にいたピエロだ。
「なんだ。結婚しない奴は死ぬんじゃなかったのか?」
「タダでさえ日本は人手不足なんだ。貴重な労働人口を減らすわけないだろ。銃で撃ったのも仕込みだよ。劇団員を雇ったんだ」「とんだ茶番だったわけか」「茶番でもなんでも、たった三日で何組ものカップルが本当に結婚したからね。プログラムは成功だよ」
 ピエロは得意げだ。
「そういえば、俺と一緒に最後まで残った女は無事か?」「あぁ。先に目覚めて退院したよ。それで──」
 ピエロが紙切れを差し出す。
「なんだ?」「女の連絡先だよ」「何故俺に?」「価値観の一致が理由らしい」
 紙を押し付けると、ピエロはサッと病室から去っていった。

 さて、どうしたものか。俺は11桁の数字をずっと眺めている。
0540創る名無しに見る名無し
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2023/08/05(土) 23:24:33.53ID:YJqcdgTs
廃屋の床がきしむ。
土埃で汚れた窓から入る月明かりは、足元を照らすこともおぼつかない。
懐中電灯で廊下の突き当りを照らすと、何かの影が動いて見えて、友哉は思わず足を止めた。
ぬらりと姿を現したのは痩身矮躯の女。
古風な和服に長い黒髪という典型的な幽霊スタイル。
友哉は声にならない悲鳴を上げて、廃屋から這う這うの体で逃げ出した。
友人たちが呼び止めるのも無視して自転車に飛び乗ると、そのまま全力で家へと向かう。
休み明けに友人たちからからかわれるだろうと思ったが、そんなこともどうでも良かった。
今友哉の心を占めていたのは、肝試しになんか来なければよかったという後悔ばかりだった。

翌日、朝日に安心してようやく眠りに落ちた友哉の部屋に、インターホンの音が鳴り響いた。
ひどい悪夢を見ていたような気がする。
体中汗びっしょりで、ひどくだるかった。
応対をする気が起きずに無視しようとすると、さらにもう一度なるインターホンが鳴った。
訪ねてくる人に心当たりはない。
昨日の今日だから、呼び出す機械音ですら、なんだか不気味な響きに聞こえてしまう。
しかしお化けだの幽霊だのというのは、夜に出るのが相場と決まっている。友哉は首を振って、ペタペタと廊下を歩き玄関へ向かった。
左肩が妙に重い気がして、大きくため息をつきながらドアノブに手をかけたところで、もう一度インターホンが鳴る。
「はいはい、今出ます」
声をかけながら扉を開け、友哉はまた後悔した。昨日から後悔してばかりだ。
「昨晩ぶりですね……」
妙な和服に長い黒髪、両手を後ろに回した女がにやーっと笑う。
「うわぁああ!」
慌ててドアを閉めようとすると、女はするりとその間に体を挟み込む。気づけばドアが閉まり、友哉と女は体を寄せ合うようにして狭い玄関に並んでいた。
「よかった、間に合って」
「な、なに、誰ですか!?」
布越しに感じる体温、うっすらと汗をかいている女の顔、わずかに当たる呼気。気が動転していたものの、友哉はこれが生きた人間であると気づいていた。
だからと言って突然訪ねてきて玄関にまで入り込む、みょうちくりんな格好の女への恐怖度が下がるわけではない。むしろ目的がわからない分、危険度はさらに高いくらいだ。
「今はそれどころじゃないの」
そういって女は背中に回していた手を前に出す。
友哉はまたも悲鳴すら上げられなかった。その場でしりもちをついて、荒い呼吸を繰り返す。
女が手に持っていたのは、妙な文字がびっしりと書き込まれた包丁だった。
包丁を振り上げた女は、勢いをつけて友哉の体に覆いかぶさるようにそれを振り下ろす。
親の言いつけを破ったのが悪かったのか。
友人の挑発に乗って心霊スポットなんかに行ったのが悪かったのか。
警戒もせずに玄関を開けたのが悪かったのか。
何も解決しない後悔ばかりをしながら、ぎゅっと目を閉じていた友哉に風切り音が迫る。
しかし、体にはいつまでたっても痛みが襲ってこなかった。
ただ感じるのは、のしかかっている女の重さと温かさだけだ。
恐る恐る目を開けると、女の顔がすぐ近くにあった。
長い黒髪で隠れて分からなかったが、近くで見ると整った容姿をしている。
「もう大丈夫」
視線をずらすと、左耳をかするようにして床に包丁が突き刺さっている。
「除霊完了よ」
よくわからないけれど命が助かり雰囲気に友哉は混乱しながらもほっとしていた。
女がにやーっと笑う。
安心させようという意図のもとかもしれないが、それはやはり少々不気味なものだった。
0541創る名無しに見る名無し
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2023/08/05(土) 23:26:34.94ID:YJqcdgTs
>540
修正します。以下本文です。

廃屋の床がきしむ。
土埃で汚れた窓から入る月明かりは、足元を照らすこともおぼつかない。
懐中電灯で廊下の突き当りを照らすと、何かの影が動いて見えて、友哉は思わず足を止めた。
ぬらりと姿を現したのは痩身矮躯の女。
古風な和服に長い黒髪という典型的な幽霊スタイル。
友哉は声にならない悲鳴を上げて、廃屋から這う這うの体で逃げ出した。
友人たちが呼び止めるのも無視して自転車に飛び乗ると、そのまま全力で家へと向かう。
休み明けに友人たちからからかわれるだろうと思ったが、そんなこともどうでも良かった。
今友哉の心を占めていたのは、肝試しになんか来なければよかったという後悔ばかりだった。

翌日、朝日に安心してようやく眠りに落ちた友哉の部屋に、インターホンの音が鳴り響いた。
ひどい悪夢を見ていたような気がする。
体中汗びっしょりで、ひどくだるかった。
応対をする気が起きずに無視しようとすると、さらにもう一度なるインターホンが鳴った。
訪ねてくる人に心当たりはない。
昨日の今日だから、呼び出す機械音ですら、なんだか不気味な響きに聞こえてしまう。
しかしお化けだの幽霊だのというのは、夜に出るのが相場と決まっている。友哉は首を振って、ペタペタと廊下を歩き玄関へ向かった。
左肩が妙に重い気がして、大きくため息をつきながらドアノブに手をかけたところで、もう一度インターホンが鳴る。
「はいはい、今出ます」
声をかけながら扉を開け、友哉はまた後悔した。昨日から後悔してばかりだ。
「昨晩ぶりですね……」
妙な和服に長い黒髪、両手を後ろに回した女がにやーっと笑う。
「うわぁああ!」
慌ててドアを閉めようとすると、女はするりとその間に体を挟み込む。気づけばドアが閉まり、友哉と女は体を寄せ合うようにして狭い玄関に並んでいた。
「よかった、間に合って」
「な、なに、誰ですか!?」
布越しに感じる体温、うっすらと汗をかいている女の顔、わずかに当たる呼気。気が動転していたものの、友哉はこれが生きた人間であると気づいていた。
だからと言って突然訪ねてきて玄関にまで入り込む、みょうちくりんな格好の女への恐怖度が下がるわけではない。むしろ目的がわからない分、危険度はさらに高いくらいだ。
「今はそれどころじゃないの」
そういって女は背中に回していた手を前に出す。
友哉はまたも悲鳴すら上げられなかった。その場でしりもちをついて、荒い呼吸を繰り返す。
女が手に持っていたのは、妙な文字がびっしりと書き込まれた包丁だった。
包丁を振り上げた女は、勢いをつけて友哉の体に覆いかぶさるようにそれを振り下ろす。
親の言いつけを破ったのが悪かったのか。
友人の挑発に乗って心霊スポットなんかに行ったのが悪かったのか。
警戒もせずに玄関を開けたのが悪かったのか。
何も解決しない後悔ばかりをしながら、ぎゅっと目を閉じていた友哉に風切り音が迫る。
しかし、体にはいつまでたっても痛みが襲ってこなかった。
ただ感じるのは、のしかかっている女の重さと温かさだけだ。
恐る恐る目を開けると、女の顔がすぐ近くにあった。
長い黒髪で隠れて分からなかったが、近くで見ると整った容姿をしている。
「もう大丈夫」
視線をずらすと、左耳をかするようにして床に包丁が突き刺さっている。
「除霊完了よ」
よくわからないけれど命が助かりそうな雰囲気に、友哉は混乱しながらもほっとしていた。
女がにやーっと笑う。
安心させようという意図のもとかもしれないが、それはやはり少々不気味なものだった。
0542創る名無しに見る名無し
垢版 |
2023/08/05(土) 23:28:50.88ID:YJqcdgTs
勝手がわからず連続投稿申し訳ありません。
>>541は第六十二回ワイスレ杯参加作品です。
0543第六十二回ワイスレ杯参加作品
垢版 |
2023/08/05(土) 23:35:49.96ID:yeiEO1YZ
 夏のある日の夕方。公園のベンチで読書をしている男が居た。
 文字が読める程度には明るく、暑さも大分マシになっている。その上、子供を始めとした喧しい存在はいなくなっている。
 男が読書に耽っていると、公園に足を踏み入れる中年がいた。犬を散歩させている訳でもなく、運動がてらに立ち寄った風でもない。しかし、自分の方を見てズカズカと歩み寄って来た。

「どうして、こんな所で読書を?」

 不躾な質問だった。立ち去ろうとも考えたが、この場を離れたくないのか、男は淡々と答えた。

「家に居ては、スマホやPCを触ってしまいますから」
「読書に集中できないと言うことですか?」
「少し違います。私は本を読むのが好きで、感想を言うのも同じ位に好きなので直ぐに書き込んでしまうのです。しかし、それが問題で」
「自分の感じたことを文章に出来るなんて凄いじゃないですか。何が、問題なのですか?」

 男は本の表紙を見せた。中高生向けのライトノベルスであり、可愛らしく美麗なイラストが描かれていた。

「好意的な物ばかりだと良いのですが、こういった物を揶揄する意見も少なくは無くて。沢山の称賛より、僅かな批判ばかりが気になってしまうのです」

 昨今はアニメ化やコミカライズの影響で、一般人が目にする機会も増えた為か、批判も多いように思えた。

「そう言った物を見なければ良いのでは?」
「頭では分かっているんです。でも、この感動を誰かと共有したいという気持ちが止められずに、つい見てしまうのです」

 誹謗中傷でもない限り、意見を述べる自由はある。だが、誰かの意見が自分にとって不快だったりすることは往々にしてあり得ることだった。

「なるほど。読書だけに集中したいから、この公園に来ているのですね」
「その通りです。何をどう思ってもスマホが無ければ、公に意見を発信することは出来ませんから」

 自分に言い聞かせる様だった。本当は、今。自分が感じた思いや考えを誰かに伝えたくて堪らない。そんな様子の彼に、中年の男性は語り掛けた。

「では、私に話してくれませんか?」

 男も最初は戸惑っていたが、やがて堰を切った様に話し始めた。ただ、何処かぎこちなかった。

「今まで元の世界に戻りたいと思っていた主人公がですね。この世界で出会った人達を守りたいって決意するシーンが本当に良くて……」

 常に相手の気を伺い、賛同を得たがっている様な。何処か卑屈さすら感じさせる喋り方だった。一頻り喋り終えると、男は中年の反応を待っていた。

「とても面白そうな話です。少年少女の勇気ある冒険譚に感動した様子が伝わってきました。だから、もっと堂々と話してくれていいのですよ」
「すみません。自分が面白いと思った作品は誰かにとっても面白い物であるはずで、ソレを批判されたくない。と言う気持ちもありまして。ついつい、相手の顔色を見てしまうのです」
「気にすることはありません。誰が何と言おうと、自分が好きな物は好きと言えば良いのです。批判なんて気にする必要はありません」
「ですが、私自身も面白くないと思う物はあるので、批判を否定したくも無いのです」

 ただ、受け入れられないというだけだった。誰かを攻撃することに転じない、男の自制心に対して中年は感心していた。

「批判から身を遠ざけようと、否定までしないのは良いですね。誰がどう解釈してもいい。と言うのも、また楽しみ方の1つですから」
「そう言って貰えると嬉しいです。貴方は、どうしてその様な考え方が出来るのですか?」

 男は不思議に思っていた。今まで、この様な話をすると面倒だと思われることも多かっただけに、中年の度量の深さが気になった。

「私がそう言った作品を耽溺しているからです。見る者によって幾重にも解釈を変え、褒め称えても良いし、貶しても良いのです。貴方になら楽しんでもらえると思います」

 どちらを取ってもいいという解釈は魅力的だった。作品のタイトルを教えて貰い、家に帰った後で検索に掛けた。

「貴方だったんですね」

 すると、先ほどまで話していた中年が跳梁跋扈する作品群と出会った。彼の言う通り、幾重もの解釈と賞賛と批判が混じり合う、雑多としながらも互いを許し合う様な心地良い空間があった。
 自分もこの世界に飛び込めたら、あの中年の様になれるだろうか。そう思いながら、二次創作元となった作品のタイトルを読み上げた。

「真夏の夜の――」
0544第六十二回ワイスレ杯参加作品
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2023/08/05(土) 23:42:08.49ID:pcwD/sZX
 俺の名は鈴木陽磨。どこにでもいる平凡な中学二年の男子だ。但し、前世が魔王である点を除けばだが。
 記憶が戻ったのはつい先日、14歳の誕生日である。なんという間の悪さであろうか。夢の中で前世の人生を追体験し、目覚めた俺は思わず頭を抱えて呻いた。こんな事が誰かにバレでもしたら事だ。完全に中二病じゃないか。

 特にアイツにバレるのだけはマズイ。隣の家に住む俺の幼馴染のアイツ。
「陽ちゃーん。今週のジャンプ読ませて―」
「お前……窓から来るなって何度も……」
 まさに今、俺の部屋の窓を勝手に開け放って入ってきた、佐藤有希にはだけは――。

「あはは! ロボコ面白すぎ! あはは!」
 俺のベッドに我が物顔で寝っ転がってジャンプを読みながら、バカ笑いを上げているショートカットの中二女子。最近すっかり女らしくなった太ももが制服のスカートからチラチラと覗く様子は、思春期男子には目に毒すぎる。
「有希おまえさぁ……少しは恥じらいってもんがねぇのかよ。いや確かにロボコは面白いけどよ」
「別にいいじゃん。つーかクラスではちゃんと女子らしくしてるでしょうが。陽ちゃんも知ってるでしょ」
「まぁ……うん」

 そうなのだ。俺の部屋ではこんなざまだが、有希の学校での立ち居振る舞いは正に文武両道という感じで、男子女子問わずにファンが多いのである。それがなぜ、俺の部屋でだけ素を出しているのか。
 男として見られていないだけなのだろう。誕生日を迎えるまではそう思っていた。だが、魔王として一つの人生を生き抜いた記憶を持つ今ならばわかる。この幼馴染は、間違いなく俺に惚れている。俺だって吝かではない。前世は前世、今世は今世だ。

 ときおり俺にバレない様にこっそりと枕の匂いを嗅ぎ、ちらちらと意識させるように足を組み替える。思春期に入ってからは特に顕著だ。

「ねえねえ陽ちゃん。こんどの連休、イオンモールに遊びに行こうよ。欲しい物があるんだよね」
「なんで俺が買ってやる前提なんだよ。自分で買え」

 何気なく会話を続けながら、俺は考える。まだまだ人生は長い。その間、どうやって彼女に秘密を隠し通していくのかを。蘇ったのは記憶だけでは無いのだ。魔王の魂に宿る力の使い方。森羅万象を操る魔導術。神の肉体にすら迫る、肉体強化の秘法。使わなければ良いという問題ではない。例えば、有希の命に関わる様な自体ともなれば、俺はそれを行使する事に躊躇いすら持たないだろうから。

「陽ちゃん忘れてるの? ボク明日、誕生日だよ?」
「え……あっ……そうか。わかった。けどあんま高いモンは困るぞ。俺だって小遣い少ないんだからな」
「やったー」

 なんだろう。何故だかとてもそわそわする。魂を刷毛でくすぐられている様な……なんとも言い難い不可思議な感覚。次の瞬間、脳裏にかつての最期の記憶が鮮やかに蘇った。

『魔王……。なんでボクたちは、殺し合わなければなかったんだろうね』
『それがさだめだったのだ。システムに選ばれし魔王と勇者。そこに我らの意思は介在しない。所詮我らは、神の操り人形よ』
『こふっ……。ふふっ、でもボクを殺したのが魔王で良かった。もしまた生まれ変われるなら次は――』
『ごふっ……。逝ったか。俺も間もなく逝こう。貴様と同じ想いを抱いてな。また会おう、我が愛すべき永遠の好敵手よ――』
 
 死の間際、互いの刃に貫かれながら抱き合った好敵手の顔が――目の前の幼馴染に重なった。

「陽ちゃん? 急にボーっとしてどうしたの? もしかして貯金使い果たしてた? 別に来月でも――」
「有希」
「うん?」

  まじまじと有希の顔を見つめる。勇者とは似ても似つかない。そもそも世界が違うのだ。髪の色も目鼻立ちも似ているはずが無い。けれど、瞳に魔導力を集めて魂を観察してみれば一目瞭然だ。隔てられていた過去と現在が今、繋がった。

「明日が楽しみだな」
「うん? 出掛けるのは連休だけど……。えへへ、でもまぁいいや。ありがと陽ちゃん」

 はにかみながら俺を見つめる有希の笑顔を眺めながら、俺は先ほどまでの杞憂を振り払った。きっと明日からは、想像もつかない未来が俺たちを待っているだろう。
 この奇跡が偶然などあり得ない。何かしらの意図が必ず裏にあるのだ。それが俺たちにとって吉か凶かなど、もはや関係が無い。俺は再び彼女と出会えた。ならば今度は絶対に、奪わせはしない。それが例え神であろうとも。
0545第六十二回ワイスレ杯参加作品
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2023/08/05(土) 23:43:27.05ID:yeiEO1YZ
校舎裏の雑木林でタバコを吸っていたら、誰かが息を切らせて走ってきた。センコーにバレたと思ったけど、アタシは気にせずにいた。しかし
「火事だ!!」
「えっ」
 隠れて煙草を吸っていたアタシへ、誰かがそう叫んで走ってきた。思わず落としてしまったタバコを見てか、「わぁぁ!」なんて叫んで、私の事なんて構わずにバケツの水をぶっかけた。
「……そういう趣味なの?」
 それが、アタシこと椎名美鈴と北条義之の出会いだった。

 ★

 義之の事を、アタシはどうせ「綺麗事だけ言って消える人」。そう、荒んだ心で思っていた。案の定義之は「タバコはよくない」と注意したし、次の授業をサボろうとしてたアタシを連れて行こうといた。
「あーもうウッサイ!」
「しかしよぉ、タバコは寿命を縮めるだろ。授業も受けないと進級できないぜ?」
 追い払うのも面倒で、アタシはハッキリと「どうせもうすぐ死ぬ」と言った。言葉に詰まる義之に、続けて「もうほとんど目も見えてないけど、スカート履いてなかったからアンタが男だってわかった」とも告げた。当然義之は黙りこくっている。気にも留めず、アタシは「治らない病気なの」と、こういう時のために持ち歩いているメディカルアラートカードを見せた。「私は難病です」と他人へ簡単に教えられるカードだ。
 この難病の治療を医者は諦めていた。不幸中の幸いか、最後の時がくる直前までは体が動く病気だった。だからか、せめて最後の数年間を学生として過ごすようにと、登校許可をくれたのだ。「私には治せませんからどこへなりとも消えてください」と追い出されたようで嫌気がさす。もちろん沢山の人が心配したけど、アタシなりの短い命の使い方――吸ってみたかったタバコを吸って、授業をサボったりしていたら、両親も友達も誰もかも、アタシから離れていった。いつもいつも、綺麗事だけ抜かして。
 こいつだって、どうせ同じだろう。今にも”それっぽいこと”を言うだろう。だから先に言ってやる。「止まない雨はないっていうじゃん?」と。
「例えなのはわかるけど、アタシはその時が来る前に死ぬ。だから、余計な綺麗ごとで励まそうとしないで……難病のアタシを使って、自己満足に浸ろうとしないで」
 とことん跳ねのけてやったつもりだった。どうせ死ぬのだ。鼓動が弱まって、目も見えなくなって、衰弱して死ぬ。こんな真っ暗い世界での出会いなんて、どうでもいい。そう、どうでも……
「んじゃ、俺もサボるか〜」
「……は?」
「一本くれよ。どうせだから吸ってみたい」
「アンタ、さっきまでと言ってること違くない?」
「相手が相手だからな。誰もが一度は憧れる「秘密の悪行」ってやつだ」
 この時から、義之と二人で過ごす日々が始まった。

 ★

 それから、沢山の事を義之とやった。一人じゃ校舎裏でタバコを吹かしているだけだったけど、義之と二人だと、想像もつかない日々が待っていた。ずっと難病指定されて、病院に監禁されていたアタシには、この暗くなっていく世界が、とても輝いて見えた。生きている感覚に包まれて、楽しかった。
 だから、
「もう、いいよ」
 ”その時”が近づいていた。立ち上がるのが精いっぱいな程で、視力も無いに等しい。もう長くないことは、アタシが誰よりも知っていた。たぶん近いうちに、アタシは義之とお別れする。生きているうちに、大人たちが悪あがきをするからだ。アタシはそれを全て義之に話した。もう一緒にいられないから、せめて引き裂かれるなんてお別れは嫌だと願った。なのに朧げな視界の中で義之は笑った気がした。「まだ終わってない」と、最初にサボった時のような飄々とした口調で言った。
「お楽しみはこれからだぜ?」
 聞き返す暇もなく義之は私を抱き上げると、「逃げるか」と言った。アタシは、もう自分の命は闇に飲まれてもいい。けど、義之の未来だけは光り輝いていてほしい。
「アタシを連れ去ったら、義之の人生だってメチャクチャになるんだよ?」
「知るか。まぁ俺の酔狂を押し通すのは難しいことだけどよ、それがいいんだ。お前が離れたくないなら、なおさらな」
 頬を涙が伝った。駄目だと言わなくてはならないのに、気づくと義之の胸の中で泣きじゃくっていた。これからは、義之がアタシの目と足になってくれて、輝く世界へと連れて行ってくれる。最後の瞬間まで一緒にいてくれる。それがとても、嬉しかった。

 ★

 アタシはまだ生きている。今がどこで、何をしているのかはわからない。わかるはずもない。それらは全部、これから起こるのだから。
0546第六十二回ワイスレ杯参加作品
垢版 |
2023/08/05(土) 23:49:34.87ID:baGYjOYP
 光差し込まぬ洞窟の奥で、男が骸骨を見つめている。
 
「この洞窟の主はおぬしか。すまんが、しばらく邪魔するぞ」 
 男は骸骨の前にどさりと座り、頭を下げた。骸骨は簫を手にしており、その足元には琴がある。
「洞窟の主よ。あいにく巧みではないが、かの笑傲江湖のように我は友情を示そうぞ」
 男はぎこちなく琴を鳴らした。すると、上から何かが降ってくる。琴を鳴らす男の頭にちょうどよくぽすりと落ちる。男は投げつけられたものを拾い、中身を確認した。
「下手くそめ。だが、曲洋への友情を示そうという心根は評価してやる。それはたいそう貴重な秘伝書だ。やるから帰るがよい」
 洞窟に声が響く――男は歯を剥いて笑った。
「いやだ」
「なにっ」
 男は秘伝書を懐に入れて壁際に寄った。
「洞窟の主よ。我はここに来るまで駆けてきた。ちと休む」
 静寂を共に休息を取った男が次に目を開けると、目の前には飯が置かれている。
 ――洞窟に声を響かせる。
「それを食ったら出て行くがいい」
「いやだ」
 男は飯をいただきながら骸骨を見る。
「これも何かの縁だ。埋葬してやろう」
 食後に骸骨を抱えて外に出る男を追いかけてみれば、外は目も眩むような晴れ空が広がっていた。男は骸骨を草むらに放り込み、洞窟に戻っていく。

 骸骨のいない洞窟で秘伝書を読み、夜を迎えて、男はごろりと横になった。
「洞窟の主よ、我は眠る。曲洋が埋葬に恩を感じる心を持つ人物であると思うなら明朝も飯をくれたまえ」
 骸骨はもういないというのに就寝を宣言した男は、すぐに眠りについた。寝付きの良い男だ。さて、曲洋を愛する私としては、かように嗾けられたのでは無視できぬ。

「仕方のないやつ――あっ!」
 そろそろと男に近寄り、飯を置こうとすると、男は目を開けて私の腕を取り、内効の大きさを感じさせる声量で笑った。

「やあやあ、捕まえたぞ、我の曲洋!」
 男はそう言って貴き身の上を明かし、簫を私に差し出した。
「我はこの地方に隠遁せし賢者は残念ながら儚くなられたと聞き申したが、賢者には孫がいたのだとか。たいそう悪戯好きで人嫌い――間抜けで考えも浅く、良いところをあまり聞かぬが!」
「ええい、放っておけ!」
「だが、滅びし魔教の由緒正しき血統であり、なにより可愛い」
「はっ……」

 男は、意思の強さを感じさせる眼差しで、とびきりの遊び仲間を見つけたように笑うのだった。

「かような洞窟で悪戯をしておってもつまらぬぞ。我と共に、もっと広い盤上で踊らぬか?」

 へたくそな琴が鳴り、やがて簫がおずおずと音を添わせる。かくして、主従は出会ったのである。
 
0547ぷぅぎゃああああああ ◆Puuoono255oE
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2023/08/06(日) 00:02:28.29ID:G5ihKg0/
第六十二回ワイスレ杯参加作品

>410
>412
>417
>419
>422
>426
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>546

今回は五十三作品で頂点を競う!(`・ω・´)今回の特別ルールで修正は認めない! 早く寝なければ!
0549創る名無しに見る名無し
垢版 |
2023/08/06(日) 08:29:46.86ID:gCio6Yrj
修正は認めないというルールは今後も継続した方がいいな。
推敲を本気でやるようになって、作品の質が上がる気がする。
0550創る名無しに見る名無し
垢版 |
2023/08/06(日) 15:05:28.76ID:D1I784SN
>>546
>光差し込まぬ洞窟の奥で、男が骸骨を見つめている。

光差し込まぬ洞窟の奥なら暗闇であろうに
光差し込まぬのに見えるのか?と気になってしょうがないので
見つめるなら、せめて懐中電灯、松明等、何らかの光源を描写したほうがいいだろうな
0551創る名無しに見る名無し
垢版 |
2023/08/06(日) 15:09:05.66ID:D1I784SN
光差し込まぬ洞窟の奥で、男が持つライターの灯りで照らされた骸骨を見つめている

みたいなwww
そういう一つ一つのさりげない描写が文章にリアリティーを生む
0553創る名無しに見る名無し
垢版 |
2023/08/06(日) 16:05:02.02ID:gCio6Yrj
最近はライターも時代遅れになりつつあるので、現代ものではスマホ画面の灯りを使うようにしている。
0554創る名無しに見る名無し
垢版 |
2023/08/06(日) 16:21:09.01ID:D1I784SN
>かような洞窟で悪戯をしておってもつまらぬぞ

みたいな科白回しからライターやスマホの灯では時代に合ってないと認識した次第
0555創る名無しに見る名無し
垢版 |
2023/08/06(日) 20:34:15.23ID:L2SXJATg
締め切った当日の夕方に全作の寸評をスレッドにて公開! 同日の午後八時頃に順位の発表を行う!


お?

ワイさんどうかされました?
0557ぷぅぎゃああああああ ◆Puuoono255oE
垢版 |
2023/08/06(日) 22:21:19.82ID:G5ihKg0/
第六十二回ワイスレ杯全作品の寸評

>410
一レスには未来人と現代人、別の時間軸から訪れた政府関係者が出会って思惑を巡らせる!
命の遣り取りを匂わせているので血腥い展開に発展するのだろう!
少々、設定を詰め込み過ぎているきらいはあるが悪くない!

>412
容姿に自信が持てない主人公は先方の希望でお見合いをすることになった!
相手の男性も不細工! 本人はイケメンを主張した! 主人公を美人とも!
男性からすると見た目の美醜は主観であると云い、付き合えばわかると! わくわくする展開は設定に相応しい!

>417
高校での部活の勧誘から始まる出会い! 展開としては悪くないのだが些か力が入り過ぎた!
意味の重複や「製作、制作」の言葉が入り混じる! 推敲を重ねて文字数を削れば、
その出会いからどのような結果を齎したのか! 読者の期待値をもう少し上げることができたように思う!

>419
今回のお題は人間を対象にした出会いである! この話に登場する人物は人間なのだろうか!
あとバッジが三個と思われて女性の疑いが晴れた! 果たしてそうだろうか! 女性はバッヂを無くした! 主人公はバッジを拾った!
もう一人、彼がバッジを所有していたとして、ここに出てくるバッジは二個! 三個とは限らない! 少し展開に無理があるのでは!

>42
開店前のラーメン屋の行列を利用した似顔絵師の強かさに目がいく! 主人公は騙されて並んだ!
行列の先頭の八人はラーメン目的で、主人公は九番目にいたのだろう! 作中には書かれていないが想像はできる!
その後、主人公はネットで検索して他の似顔絵を楽しむ! が、最新の情報は出なくなり、現地にいくことに! 高齢女性とあって牽引力が弱いような!

>426
夏場のハロウィン! いきなり主人公の元に押し掛けてきた少女は何者なのだろうか!
愉快な会話のあとなので首吊り用の輪にはそれなりのインパクトがあった!
少女は明日もくると云う! 自殺を阻止する行動に思える! 故に主人公と少女の関係が明かされるであろう後半に期待が持てる!

>427
既視感のある話ではあるが、それよりもオリジナル要素が目を引く! ヒーローを引退した主人公は伴侶を求める!
しかし、その意図に反して過去の名声に群がる者ばかりが集まってきた! 嫌悪感を覚えるところに、
かつての好敵手である悪役が着け狙う! その公平な態度に惹かれ、主人公は伴侶に選んだ! LGBTsに踏み込んだ内容が今風でもある!

>428
現実の仕事に疲れ果てた主人公が狭間の世界に呼び出された! 並行世界の自分は女性で魔王との戦いに明け暮れていた!
しかも時を巻き戻せる能力まで有して、別世界の自分に助けを求める! 良心の回路役とあるが善悪の区別が曖昧になった者が、
果たして大人しく助言に耳を傾けるだろうか! そのような疑念は残るが導入部分としては興味を惹かれる! 少し文章に拙いところはあるが!
0558ぷぅぎゃああああああ ◆Puuoono255oE
垢版 |
2023/08/06(日) 22:22:04.44ID:G5ihKg0/
>431
殺害を心から愉しむ者が登場する! 虫から動物、そして人間に欲望の牙を剥く! ただし捕まりたくはない!
樹海をうろついていた時、偶然に少年と出会う! 自殺願望があるので一石二鳥! 少年は殺されることに同意した!
その前に両親の殺害を依頼する! 目的を果たしたあとは二人で組み、裁かれなかった者達に鉄槌を下す者に! 悪人による正義執行に熱い展開が期待できる!

>435
ファンタジーなのだろうか! 部族の話は取って付けたような感じはするが、少女と少年の設定は活きていた!
目の見えない少女は聴力が飛躍的に伸びた! 声を出せない少年は目からの情報量が凄まじい! その二人は敵対関係にあると思いきや、
手を繋ぐことが切っ掛けとなってお互いの足りない部分を知り、世界は一気に広がった! 完結でもおかしくない出来はお題を活かし切ったとは云い難い!

>440
主人公は働かない父親に代わって物乞いで日銭を稼いでいた! あまりの空腹に耐えられず、貴族の家に忍び込む!
そこで自分と瓜二つの少年と出会う! そこで一か月の代役を引き受けることに! なぜ、容姿がそっくりなのか!
病死した母親の本当の父親が貴族、と云う考えが頭に浮かぶ! フィアンセについては想像する余地が少ないこともあって少し魅力に欠けた!

>443
勇者の一人と女騎士は謂れのない戦いを強いられる! 現代日本からきたと思われる「クッコロやらいん」が酔った設定で上手く伝えていた!
圧倒的な力の差を見せつけられて女騎士は辛酸を舐める! 勇者を倒すと声に出して誓う! この世界の勇者の目的が気になる!
勇者を倒すことで生じる弊害はないのだろうか! 国の威光に逆らうと騎士の地位が危うくなるのでは! それ等を踏まえて先の展開が気になった!

>445
指揮官の目を介して語られる軍隊物! それはいいのだが、指揮官と小隊長の関係が気になる! 接点となる部分は作中に書かれていなかった!
小隊長が名乗っても言葉のニュアンスを除けばおかしなところはなかった! この二人にどのような背景があるのだろうか!
匂わせている部分は他にないので想像の余地が少ない! ツカミとしては弱く、もう少し言動で伝えても良かったのでは!

>447
都市伝説のメリーさんと思わせて話が進む! 怪異の類いではなくて普通の大人の女性であった!
その後、どのような展開を見せるのか! 今で着いてきた女性は語る! 主人公に声を掛けた理由を!
持っていた布バッグから取り出した物を見て主人公は態度を硬化させた! まさかの訪問販売! ショートショートのような切れはあるが、話が終わっていた! 設定はどこに!

>448
この話は内容で少し矛盾を孕んでいるように思えた! テオの絵は画商の父親の手腕もあって売れていた! 高名な画家の絵を模倣したようなスタイルと、
わかる者にはわかる! 後ろめたさからテオはクェルクンと云う偽名を使って画家の活動をしていた! 実績を伏せて美術学校に通うが名前で露見するような気がする!
学校で出会ったオデットはテオを尊敬の目で見ていた! クェルクンを蛇蝎のように嫌う! 模倣で金儲けが芸術を穢す行為と断罪する! それはテオの活動の方なのでは!
0559ぷぅぎゃああああああ ◆Puuoono255oE
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2023/08/06(日) 22:22:54.13ID:G5ihKg0/
>449
小洒落たバーの一場面ではなかった! ある酒を呑むことで本人が見たいものを見られると云う! アルコール度数の高い酒で酩酊した末に夢を見るのだろうか!
その原理はよくわからないが過去の場面が蘇る! 消去と云う言葉には意味があった! 義体化は未来を思わせる! 造語ではあるが義眼、義足、義手から想像して、
作り物の体であるサイボーグが頭に浮かんだ! 攻殻機動隊の予備知識がなくても思いつく! 問題は義体化していない顔は頭部まで含むのか否か! 頭部まで義体化していると酒の効果がないように思える!

>451
文章は悪くない! すらすらと読める! 既存の作品に頼る必要はあったのか! タイトルだけでは話の内容がわからない!
澤井君が時間を掛けていた理由も内容にある! 鼻毛や腋毛を使った技の数々を異性に説明するのは厳しい!
その状態も漫画の内容を知らないとわからない! かなり読者を選ぶ内容なので加点は少ない!

>456
試験会場での緊張感を伴う場面で主人公の心情が面白おかしく書かれていた! 最後に行き着く答えがカンニング!
話の流れとして理解できる! 隣にいた人物の解答用紙を盗み見て自分と似たような状況にテストを投げた! 反面、得るものもあった!
選択式の数字から「にじさんじ」のグループの立ち上げを持ち掛けた! 実際にいるライバーグループなのでマズイと感じる! カンニングの時に思い付いた名なので印象が悪い!

>459
文章は読み易くて話の流れがよくわかる! 姫の扱いが少しまどろっこしい! なぜ生かす必要があるのだろうか! 血筋を完全に絶たないと王国復活を企てる勢力を生むのでは!
娼館に連れていった理由もはっきりしない! 殿下は自分のものと云いながら姫を突き放す! 今のところ、価値らしいものが見えて来ない!
姫が一人前の娼婦となって、それでどうなるのだろう! 王政と関わりのない話と殿下の関心の薄さが相まってあまり没入感を得られなかった!

>460
平安時代の話! 想像と史実が上手く連動していた! 実在した彰子との遣り取りを興味深く読んだ!
仕えている相手によって主人公の素性も薄っすらと窺える! ある男との因縁を絡めて物語にすることを決意する!
その名は光源氏! 同時に主人公が紫式部と仄めかす! 一レスながらも読み応えのある話であった!

>463
ふむ、前回のワイスレの寸評と今回の話を繋げたのか! 二人の遣り取りは想像上のものではあるが、
書かれている内容に噓はない! 最後の映画の宣伝も現実に告知されていた!
これでツカミはオッケーなのだろうか! 漫才を見ているような気分にはなった! 作者が楽しんで書いたことは伝わる!

>470
現実を誇張したように野良猫が多い! 主人公は幼いように思うが一人で動物園に行ける! そこで出会った園長と会って不思議なボタンを押した!
そのボタンの作用で動物園にしか猫がいなくなる! 動物園に元々いた動物は野に放たれる! 二度目の現実でマヌルネコやライオンが近所を歩いていた!
ここで引っ掛かる! 動物園にしか猫がいなくなっても所詮は猫で珍しいものではないのでは! 動物園の動物が近所にいる方が珍しいと思うのだが!
0561創る名無しに見る名無し
垢版 |
2023/08/06(日) 22:24:51.16ID:pnHjBGJ9
お、お疲れ様です
眠っちゃったかと思ってました
0562創る名無しに見る名無し
垢版 |
2023/08/06(日) 22:24:51.86ID:5YhtIwu/
きちゃーーーーーー
0566ぷぅぎゃああああああ ◆Puuoono255oE
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2023/08/06(日) 22:26:10.56ID:G5ihKg0/
>449
小洒落たバーの一場面ではなかった! ある酒を呑むことで本人が見たいものを見られると云う! アルコール度数の高い酒で酩酊した末に夢を見るのだろうか!
その原理はよくわからないが過去の場面が蘇る! 消去と云う言葉には意味があった! 義体化は未来を思わせる! 造語ではあるが義眼、義足、義手から想像して、
作り物の体であるサイボーグが頭に浮かんだ! 攻殻機動隊の予備知識がなくても思いつく! 問題は義体化していない顔は頭部まで含むのか否か! 頭部まで義体化していると酒の効果がないように思える!

>451
文章は悪くない! すらすらと読める! 既存の作品に頼る必要はあったのか! タイトルだけでは話の内容がわからない!
澤井君が時間を掛けていた理由も内容にある! 鼻毛や腋毛を使った技の数々を異性に説明するのは厳しい!
その状態も漫画の内容を知らないとわからない! かなり読者を選ぶ内容なので加点は少ない!

>456
試験会場での緊張感を伴う場面で主人公の心情が面白おかしく書かれていた! 最後に行き着く答えがカンニング!
話の流れとして理解できる! 隣にいた人物の解答用紙を盗み見て自分と似たような状況にテストを投げた! 反面、得るものもあった!
選択式の数字から「にじさんじ」のグループの立ち上げを持ち掛けた! 実際にいるライバーグループなのでマズイと感じる! カンニングの時に思い付いた名なので印象が悪い!

>459
文章は読み易くて話の流れがよくわかる! 姫の扱いが少しまどろっこしい! なぜ生かす必要があるのだろうか! 血筋を完全に絶たないと王国復活を企てる勢力を生むのでは!
娼館に連れていった理由もはっきりしない! 殿下は自分のものと云いながら姫を突き放す! 今のところ、価値らしいものが見えて来ない!
姫が一人前の娼婦となって、それでどうなるのだろう! 王政と関わりのない話と殿下の関心の薄さが相まってあまり没入感を得られなかった!

>460
平安時代の話! 想像と史実が上手く連動していた! 実在した彰子との遣り取りを興味深く読んだ!
仕えている相手によって主人公の素性も薄っすらと窺える! ある男との因縁を絡めて物語にすることを決意する!
その名は光源氏! 同時に主人公が紫式部と仄めかす! 一レスながらも読み応えのある話であった!

>463
ふむ、前回のワイスレの寸評と今回の話を繋げたのか! 二人の遣り取りは想像上のものではあるが、
書かれている内容に噓はない! 最後の映画の宣伝も現実に告知されていた!
これでツカミはオッケーなのだろうか! 漫才を見ているような気分にはなった! 作者が楽しんで書いたことは伝わる!

>470
現実を誇張したように野良猫が多い! 主人公は幼いように思うが一人で動物園に行ける! そこで出会った園長と会って不思議なボタンを押した!
そのボタンの作用で動物園にしか猫がいなくなる! 動物園に元々いた動物は野に放たれる! 二度目の現実でマヌルネコやライオンが近所を歩いていた!
ここで引っ掛かる! 動物園にしか猫がいなくなっても所詮は猫で珍しいものではないのでは! 動物園の動物が近所にいる方が珍しいと思うのだが!
0567創る名無しに見る名無し
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2023/08/06(日) 22:26:27.86ID:ayqqnKh1
お疲れ様です。
0568ぷぅぎゃああああああ ◆Puuoono255oE
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2023/08/06(日) 22:27:07.38ID:G5ihKg0/
>497
法事の意味もわからず、退屈なイベントを面白い悪戯で楽しむ! そのような少年時代を二人で送った!
その一方のアイツが子供を庇って亡くなった! いつもと同じイベントはその中身が変わり、主人公は過去を思い出しながら慣れた様子で焼香を行う!
そこに二人の少年の声が聞こえてきた! アイツと過ごした記憶が重なって不思議な余韻を与えた! 語らないことで多くを語っているように思えた!

>499
タイムセールで半額になったチキンカツ弁当を奪い合う二人! 一年も続けてきて初めて女性は奪った弁当を男性に譲った!
田舎に戻ると聞いて男性は軽いショックを受けた! 最後の締めとして二人は近くの公園でチキンカツ弁当を食べる!
その後、二人はいつものスーパーに揃って現れた! 婚約する仲となってもタイムセールを狙ってチキンカツ弁当を買う! 余り物と云う言葉を上手く活かしていた! 変換ミスはあるが!

>500
女子大生が不思議な人物と出会う! 身長が高く身体が薄っぺらい! 生きた人間のように見えない人物は教授だと云う!
同じ大学の学生である主人公のフルネームを知ってたい! 壁の落書きは奇怪な教授を更に際立たせる! 水音がしたことを切っ掛けに鯉は跡形もなく消え去った!
教授の名前が蔵太なのでラブクラフトのクトゥルフ神話を思い出した! 主人公との出会いでどのような関係を築くのかはわからない! もう少し未来を匂わせるような件が欲しいところ!

>502
前半に事実を出して後半に真実味を持たす! 手法としては悪くないが人間爆弾として利用された少女の攻撃からカメラマンは、どのようにして身を守れたのだろうか!
カメラマンからすれば端金であっても受け取った少女は使い捨ての自分に価値を見出してくれた相手に感謝をしているのか! 衝撃的な写真を撮らせる為にカメラマンの命を奪わず、
少し離れたところで爆発させたとすれば生き残った理由になる! ただし自爆する前の少女であると写真で証明することはできないように思う! 少女は原型をとどめていないと考えられるので!

>505
主人公を最初に神童に仕立てる! それらしい描写を入れたあと、速やかに探偵役として活躍させる! その部分が理解し難い!
担任はクラスの生徒を拘束して犯人捜しを始める! 主人公は解決する為に第三者を犯人にする! 教室の引き戸が閉まっていた状態でいきなり開けた!
何故、そこに男子がいたことを知ったのか! 場面転換が行われていない状態で男子視点に切り替わる部分が人称の揺らぎに見えた!

>506
話の舞台はどこなのだろうか! 村の人間は主人公を残して何故亡くなったのか! 理由がわからない!
村の唯一の生き残りとなった主人公は十一日間を過ごし、村を出ることにした! 大きな川を挟んで同じくらいの年齢の子供を見つけた!
呼び掛けると向こうも同じように答えた! 見た目は人でも中身は違うのか! 「鳴いた」と表現した! 不思議な話ではあるが、それだけで終わったように感じる!

>509
文字数の量でやる気と熱意は感じる! 一レスにしては登場人物が多く、どれもが大味で印象は薄い! 主人公は力を持っている!
金原に対するクラスの連中をもやもやした気分で収める! ショーゴの一文が頭から離れない! パスカルのパンセの一文とわかる!
金原から借りる本もパスカルとなり、結局は意味を理解できなかった! これらの内容がどこで繋がり、どのような終局を迎えるのかが想像できなかった!
0570創る名無しに見る名無し
垢版 |
2023/08/06(日) 22:27:36.43ID:B7EL7uJT
志村ー!同じレスや!
これワイさんマジで疲れてそう、向こうで言ってたけど発表明日でも全然OKだから無理しないでね(´・ω・`)
0571ぷぅぎゃああああああ ◆Puuoono255oE
垢版 |
2023/08/06(日) 22:28:13.61ID:G5ihKg0/
>511
冒頭が上級魔法の伏線になっているのだろう! 原理はわからない! どのような描写がされているのかもはっきりしない!
勇者パーティーが船に乗り込んできたことで一気に進展する! タコの魔物に大型船が襲われた! 勇者パーティーが退治に乗り出す!
好転はしない! 苦戦を強いられる! その時、主人公が動いた! 上級魔法を補助してタコを屠る! 勇者パーティーに誘われて冒険の日々が始まるのはいいが、ちょっと都合が良すぎるように思う!

>512
丁寧に書かれた心情が胸にするすると入り込む! 泣き虫のタイトルで準グランプリを得た女の子の写真の真実が語られた! グランプリは男の子であった!
亡くなった父が残した封筒は未開封で誰かに宛てたものであった! その住所を頼りにして主人公が訪れる! そこにいた青年は父親の不在を伝えて、代わりに開けることを願い出る!
了解を得て無造作に封筒を破ると二本のフィルムが転がり出た! そこで既視感の理由を二人は理解する! グランプリと準グランプリとなった二人は出会い、その後の展開に淡い期待を残す!
この作品はどこかで見たような気がするのだが、はっきりしない! 単体の作品として評価をする!

>515
読ませる文章である! 内容は鬼〇の刃の鬼〇隊を彷彿とさせる! 刀鍛冶の話のあとなので、たたらばを見ると頭の中で結び付いてしまう!
関連はないと信じて作品だけで判断する! 巫女と派遣された男との因縁が語られる! 丁寧に書かれていて文章のリズムもよい!
音読すると良さが際立つ! 荒々しい内容を誇張しないでしっかりと聞かせる! その後を読者に想像させる工夫とわかるが、もう少し旨味が欲しいと思った!

>522
ゲーム仲間の「お前ら全員カス」が痛快! 読み進めていくと主人公は受験を控えてゲームをやめる! 最後に「お前ら全員カス」に伝えてゲームをアンインストールして勉強に打ち込む!
その意思は弱く、再びゲームをインストールしてちょこちょことログインした! そこに書かれていた内容を目にして告知のあった場所で待ち構える!
容姿や性別のわからない相手と、どのようにして出会うつもりなのか! 「僕はお前らチンカス以下です!」とTシャツに書いて立っているとそれらしい女性が近づいてきた!
両者の反応がわからないところで終わる! その絶妙な締めに身悶えするような感情を覚えた! 自然体の良さを十分に作中で発揮した!

>525
雨の影響で店の前の川が目の前に迫る! そこで釣りを始めると人が流れてきた! 釣り上げて酔い覚ましの水を与える!
売れないルポライターを口にしながら居候を決める! この段階では店主の性別はわからない!
男性の視点に切り替わったところで初めて女性とわかる! わざと暈したのだろうか! 男性と思って読んでいたので少し驚いた! 文章は悪くないのだが!

>527
高校を中退した主人公は偶然に高校の時の知り合いに出会う! 相手は主人公の姿を見て闇バイトを持ちかける!
自分の家から金目の物を盗んで欲しいと! 自分が実行すると真っ先に疑われることも明かし、主人公は話に乗って家に忍び込む!
そこで殺害された相手の母親らしい人物を見つけて証拠の写真をスマホで撮られる! 軍手も指紋を残さない為の罠なのだろう! ただここまでするメリットがわからない!
仕掛けを主人公がスマホで撮れば無実の証拠になるのでは! 偶然の出会いを装った計画的な犯行なのだろうか! とにかく内容が腑に落ちなかった!
0573ぷぅぎゃああああああ ◆Puuoono255oE
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2023/08/06(日) 22:28:52.68ID:G5ihKg0/
>530
史実に基づいた話とは思わないで読み進めた! 文明らしさがあまり感じられない未開の土地の住人を素朴に描く!
巨大な物体に驚き、粗末な武器で立ち向かおうとするが戦艦と白い肌の人物に驚き、白い神として最大の持て成しをする!
それが仇となって滅ぼされた! エルナン・コルテスの名でアステカ王国の滅亡を決定づけた! ほぼ最後まで書かれていて、わくわく感はあまりなかった!

>532
主人公の異常な潔癖症には原因があった! 母親が他で男を作り、娘と一緒に家を出ていった! その穢れた母親の触れたものや関わったもの全てに嫌悪感を覚えた結果であった!
その娘が母親に愛想をつかして戻ってきた! 実の娘であっても主人公には穢れて見える! その葛藤で苦しみながらも形だけは受け入れた!
このような状態では先の展開も鬱々とした状態が続くように思う! 親子の情もあるかどうかわからないので、やや疑問の残る内容であった!

>534
ただの村人でありながら囲碁の才能を持っていた! 他は何もできず、日々を暮らしていた! そこに通り掛かった大名行列を勝吉は横切ってしまう!
斬り捨てられる寸前で毛利勝永によって止められる! その場で囲碁が始まり、勝吉に軍師の才を見出して連れ帰る!
その後の活躍は史実と同じなのかはわからない! クワの持ち方を覚えたことだけはわかった! この作品も一レスで完結しているように見える! お題の設定を活かせていなかった!

>535
話の中心に料理があった! 香る匂いや味が感じられる作りに派手さはないがじんわりと心に沁みるものがあった!
店主と兄との確執の話はなくてもいいように思った! ただ出された料理を味わい、静かな時間を客と共有するだけで、
話として成立するのではないだろうか! お題の出会いとその後の展開を思わせる! 兄の部分のほとんどが伏されているので蛇足に近い感じを受けた!

>537
全てが会話文! 少し手抜きのような感じがしないでもない! 二人の登場人物は容姿を隠す必要がない!
舞台は異世界なのだろうか! 世界最強を名乗る人物は森の中でひっそりと生活をしている! 呪いが原因になっていた! 森では単独の魔獣が多く、
対決するのに都合がよい! その呪いを逆手に取って弟子を世界最強に育て、それよりも少し強くなれば隠遁生活の必要が無くなる! これを言葉だけでなく、実際の動きで表現して貰いたかった! 

>539
今の日本を反映した話になっていた! 結婚しないと出られない部屋は少し古いような気もするが、切羽詰まった状況に追い込まれた人々は次々と結婚して出ていった!
残された男女は結婚を頑なに拒む! その理由も一致していて共に死を覚悟する! 吊り橋効果もあるのだろうか! 目覚めた主人公は命を取られていなかった!
ただの演出とピエロ役が明かす! ばらしたあとで一枚の紙を差し出す! 十一桁の数字は電話番号と思われる! この二人も結婚するのだろうと匂わせて終わる読後がよい!
0574創る名無しに見る名無し
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2023/08/06(日) 22:29:04.07ID:ayqqnKh1
475〜495がない?
0575ぷぅぎゃああああああ ◆Puuoono255oE
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2023/08/06(日) 22:29:43.27ID:G5ihKg0/
>540
短い割に長く感じる! 仲間と一緒に主人公は廃屋に肝試しにいった! そこで奇妙な女を目にして急いで逃げ帰る!
どのようにして主人公の家を割り出したのか! チャイムを鳴らす! 出ると女は呪文を書き込んだ包丁を振り上げる!
憑りついた悪霊を祓い、にやりと笑う! 廃屋にいた理由は悪霊退治! そこに思いもしない主人公達が現れ、退治しようとしていた悪霊に憑りつかれた状態で逃げ出した! 意味はわかるのだが続きはないように思える!

>543
人気のない夕方の公園で読書をしていた男の元に中年男性が話し掛ける! 作品談義が始まるが、それを面白いと思えるかどうかが作品の分けれ目となる!
好きな本は人によって違う! 称賛する部分や批判も異なる! 好きに読んで好きに解釈すればいいと当たり前と思えることが書かれていた!
少し長いと思える! 中年男性に教えられた先で作品群を目にする! 二次創作の元になった作品は真夏の夜の夢だろうか! 少し理屈っぽくすんなりと内容が頭の中に入らなかった!

>544
出だしから既視感が凄い! 窓から入ってくる幼馴染! 相手を意識しながらも知らないフリをする等! 魔王の生まれ変わりもどこかで見たような!
勇者とセットになると少し独自色が出るが、大きくは変わらない! あとは相手が勇者であることを思い出し、どのような反応を取るのか!
その部分に掛かっているように思う! 語られている部分では独自性はほとんどなく、評価が難しい内容となっていた! お題としては悪くないだけに惜しい!

>545
出だしからして普通ではなかった! 飄々とした少女は不治の病に冒されていた! 少年は余計なことは言わず、ただ少女の側にいた!
押し付けがましくない好意を少女は徐々に受けいれていく過程がよい! 本当の意味の最後を悟った少女は少年をやんわりと拒絶する!
それでも離れない少年に少女の想いが涙と共に溢れ出た! どのような状態かわからず、少女は今も生きていた! 絶望しかない中で希望を思わせる最後が印象に残った!

>546
三人称で書かれていた! 光の差さない洞窟の内部が詳細に描かれていた! 一人称ではないので違和感は少ないが、男の能力が気になった!
図々しい男の態度には意味があった! 賢者の孫を可愛いと讃え、一緒に広い世界で踊ることを勧める! 楽隊のような気がするのだが舞うこともあるのだろうか!
賢者の名にはファンタジーの要素が含まれているのか! 個々の要素を端折り過ぎて少し読み辛い内容になっていた!
0577ぷぅぎゃああああああ ◆Puuoono255oE
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2023/08/06(日) 22:31:20.96ID:G5ihKg0/
>475
ビルの監視モニターに映る屋外喫煙所はどこにあるのだろうか! ビルの敷地内であることはわかるが、深夜二時に近い時間帯で自由に出入りができるのか!
女はバーの人間で売り上げ貢献の為に来ていた! 徒歩で五分くらい掛かる場所からわざわざくるだろうか! 管理人の男がタバコの箱を回収して中まで調べないとわからない!
その日に男は足を運んでバーに訪れた! 労力に見合う売り上げになるのだろうか! 至る所にある監視カメラの前で同じことをしていて、男はその中の一人に過ぎないと云う書き方がされていれば納得できた! 

>481
ファンタジーなのだろうか! 魔獣が出てきた! 生贄となる女性は怖がる男性に半ば放置されて自力で魔獣の塒に向かう!
極度の方向音痴が祟って洞窟はもぬけの殻! いくら待っても現れない魔獣に業を煮やして村へ戻る! その途中で冒険者の男と出会う!
魔獣は男によって退治されていた! 村に戻り辛い事情もあって女性は男と一緒に街へ行くことに! ただ男も酷い方向音痴であった!
二人は迷うことで仲が深まり、街に着いた時に男からプロポーズを受けた! 女性は照れ笑いで頷き、主婦業と云う職を得たとしてもいいように思った!

>483
スクランブル交差点で「童貞を売る」という看板を掲げる者に狂気を感じる! それに立ち向かう女性は処女で貞操の価値を説く!
平行線を辿る二人の主張! 最後は女性は自分を売ることにした! ただし童貞は買わないと頑なな拒絶を示す!
ここでワイは思った! 童貞を売らないで女性を買えば結果として童貞を売り付けたことになるのでは! 女性の「売る」の本当の意味はよくわからないが!

>485
ジャンルはSFなのだろうか! 複数のわたしの記憶と痛みを保持したオリジナルが逃げ出す! いつか戻ってくるわたしの為に私は最高の幸せを求める!
わたしたちの記憶に影響を受けた私は男を嫌っていた! 出会った男は記憶のものとは違い、私は利用するつもりが相手を受け入れた!
その過程で自身の幸せを彼の幸せを願う気持ちに変わる! 彼の元を離れたが追い掛けてきた! 二回目の出会いで私は最高の幸せを噛み締める! その後の幸せな生活が目に浮かぶようでよい!

>493
この話は虚実が混ざっているように思う! 最初の出だしは現実! 図書館に立ち寄って単行本を読み出したあとに出会う少女は何者なのか!
主人公が書いていた小説のヒロインに思える! 心の中に燻る思いを口にした! 場面は変わり、主人公は書いていた!
「これ」が何を指しているのか! 今までの内容なのか! 途中で止まっていた自作の小説の続きなのか! 他が写実的な書き方がされているのでもう少し事情を書いても良かったのでは!

>494
内輪ネタになりそうでいて、しっかりと周辺のことまで書かれていた! 仕事先に入ってきた新人はパートの高校生で書籍化作家でもあった!
自著に付けられたレビューを削除して貰う意図でお願いするが叶わず! そのままを正当な批評として公開した! 高校生は気を取り直し、
ワイスレ杯に挑むと云う! そこに参加する人物に勝つと宣言! 先輩は驚き、心の中で闘志を燃やす! 誰と誰を想定した話なのだろうか! 意外なところで繋がっていた!

>495
ファンタジーなのだろう! 少年はいつも同じ夢を見る! 黄銅色の吹雪の奥深くに佇む神殿! 悍ましい声が中から招く!
幼い頃の記憶がない少年は両親の記憶もないようだった! 人外を仄めかすが少年はどのような容姿をしているのだろうか!
夢の内容が忘れられず、少年は単独で旅立つ! 神殿を見つけて中に踏み込み、置かれたランプを擦る! 現れた魔人と共に少年の秘密が隠された奥底へ向かう!
共通の目的はできたとしても少年と神殿にどのような関係があるのか! 恨みを持つ魔人を収めたランプを放置している点も腑に落ちない!
0578ぷぅぎゃああああああ ◆Puuoono255oE
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2023/08/06(日) 22:32:26.25ID:G5ihKg0/
急いでコピペしたせいで抜けていた!

今の時間は十時半なのだが、上位の発表はどうする?(`・ω・´)
0581創る名無しに見る名無し
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2023/08/06(日) 22:35:01.76ID:XrelwXLl
順位発表の準備もできてるのなら、人もいてそうだし今日でいいのではないだろうか!
0583創る名無しに見る名無し
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2023/08/06(日) 22:35:25.52ID:DThQ4w8g
ディスコードなろう鯖のVCでは20人以上がリアルタイムで集まり発表を待っているのである!
0584ぷぅぎゃああああああ ◆Puuoono255oE
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2023/08/06(日) 22:38:16.19ID:G5ihKg0/
呑まず食わずでここまできたので、
グビグビタイムを五分取ってから上位発表に移る!

よろしく!(`・盥・´)
0585創る名無しに見る名無し
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2023/08/06(日) 22:38:59.57ID:o3WtYdm+
ありがとう!!
0586創る名無しに見る名無し
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2023/08/06(日) 22:39:01.45ID:5YhtIwu/
お。楽しみに待っております
0587創る名無しに見る名無し
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2023/08/06(日) 22:42:37.98ID:XsoJas7L
寸評いらないから順位早くして
0588ぷぅぎゃああああああ ◆Puuoono255oE
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2023/08/06(日) 22:44:18.69ID:G5ihKg0/
かなり遅れたが上位発表に移る!

まずは緻密な設定に驚いた! 書き上げた時間を考えるとかなりの速筆と思われる!
厚みのある設定は一レスの中では窮屈に思えた! ギリギリで収めた手腕は買っている!
長編小説として読みたいと思わせるだけの力があったことは事実である!

第十一位は>>410である! おめでとう!(`・ω・´)
0589創る名無しに見る名無し
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2023/08/06(日) 22:45:21.45ID:ayqqnKh1
わああああ!
0593創る名無しに見る名無し
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2023/08/06(日) 22:47:03.77ID:5YhtIwu/
おめー!
0594創る名無しに見る名無し
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2023/08/06(日) 22:48:46.31ID:PWPBjB0R
ありがとう!
0595ぷぅぎゃああああああ ◆Puuoono255oE
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2023/08/06(日) 22:50:01.82ID:G5ihKg0/
男女の争いに無理はなく、微笑ましいとさえ思える!
まさか一年も続くとは考えていなかった!
何年も続くと思われた矢先、唐突に関係が終わる!
最後の晩餐の弁当が二人の仲を繋ぎ止めるとは!

第十位は>>499である! おめでとう!(`・ω・´)チキンカツ弁当!
0599創る名無しに見る名無し
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2023/08/06(日) 22:53:22.84ID:5YhtIwu/
うおありがとうございます。オチが付きすぎてるから絶対入れないと思ってました!あーうれしいw
0600ぷぅぎゃああああああ ◆Puuoono255oE
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2023/08/06(日) 22:55:06.37ID:G5ihKg0/
もうね、これはね、見た瞬間に思った!
平安時代と云う舞台は離宮に似ている!
得意分野となりつつあり、流れるような文章は流石と思わせる!
多くは語らなくてもいいだろう! 外れているとかなり恥ずかしい思いをするが!

第九位は>>460である! おめでとう!(`・ω・´)紫式部日記も読んでみたいと思った!
0602リーマン ◆KG2B2yEDg6
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2023/08/06(日) 22:57:29.26ID:Gxe9H7p0
>>600
ありがとうございます!
清少納言と紫式部を題材に書かせてもらいました
0604創る名無しに見る名無し
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2023/08/06(日) 22:57:52.20ID:5YhtIwu/
おめでとうございます!
0608ぷぅぎゃああああああ ◆Puuoono255oE
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2023/08/06(日) 23:02:40.92ID:G5ihKg0/
この話は不思議な感じがした! ジャンルはSFなのだが、
無機質ではなくて実に感情が豊か!
失われた命達から得た情報で知識を蓄え、
徐々に人間らしさを獲得していく過程が良かった!
最後の印象もよい! 読後に何かしら残る佳作であった!

第八位は>>485である! おめでとう!(`・ω・´) 誰の作品だろうか!
0609創る名無しに見る名無し
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2023/08/06(日) 23:06:07.10ID:MJWm9Ct1
>>485
おめでとうございますー!
0610創る名無しに見る名無し
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2023/08/06(日) 23:06:15.46ID:ayqqnKh1
おめでとう
0611創る名無しに見る名無し
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2023/08/06(日) 23:06:20.89ID:5YhtIwu/
おめでとうございます!
0613ぷぅぎゃああああああ ◆Puuoono255oE
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2023/08/06(日) 23:07:57.51ID:G5ihKg0/
ピンポンダッシュと思ったが違った!
一方が押し掛けて強引に出会った!
それを切っ掛けにして思いもしない行動に!
文句を言われながらもスイーツを完成させた!
明日もくると宣言する少女は主人公の恩人となった!
作中では明かされていないがどのような関係なのだろうか!

第七位は>>426である! おめでとう!(`・ω・´)
0615創る名無しに見る名無し
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2023/08/06(日) 23:08:54.60ID:4QAQsLqv
485です。前々回に向日葵畑を書いたものです。
初めての一桁入賞に感激しております。ありがとうございます。
0617創る名無しに見る名無し
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2023/08/06(日) 23:10:41.52ID:5YhtIwu/
おめでとうございます!
0620ぷぅぎゃああああああ ◆Puuoono255oE
垢版 |
2023/08/06(日) 23:13:03.37ID:G5ihKg0/
冒頭から不機嫌な主人公の独白が続く!
自分の容姿に自信が持てない状態で見合い相手と会う!
似たような見た目に少し笑った! 笑いが中心の話と思っていたが、
そうではなかった! 真面目に主観を語る!
不覚にも良い話と思ってしまった!

第六位は>>412である! おめでとう!(`・ω・´) ワイスレ杯の常連のような気がする!
0622ぷぅぎゃああああああ ◆Puuoono255oE
垢版 |
2023/08/06(日) 23:17:10.40ID:G5ihKg0/
寸評に失礼と思いながら書いたが既視感がある!
とは云え、作品としてはよく出来ている!
緻密に組み上げられた仕掛けが全て上手く噛み合っていた!
撮られた写真の意味を知り、奥深さを感じた!

第五位は>>512である! おめでとう!(`・ω・´)
0623創る名無しに見る名無し
垢版 |
2023/08/06(日) 23:17:12.60ID:5YhtIwu/
おめでとうございます!
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