マールは輸血バッグをもう一つの容器に移し替え、俺の血液が完全に融解するまで待った。血液が完全に融解し終わると、輸血バッグを容器から取り出してもう一つの点滴の方に取り付けた。

マール「ときさん、この輸血バッグをもう一つの点滴に取り付けたので患者さんの体に輸血させますね。ニャー」

俺「うん。」

もう一つの点滴を使う前に、マールは色んな手順を行いジャックの腕に注射の針を刺して輸血を開始した。

トビオ「ひとまずこれで、ジャックくんが亡くなってしまう可能性は減ったから安心だねぇ〜。ですね」

マール「トビオさん、患者さんの名前はジャックという名前なんですね。」

トビオ「マールちゃん、そうだよぉ〜。実はこのジャックくん、重度の熱中症になっている他にも、心の病気にかかっているらしいんだぁ〜。」

マール「まぁ、ジャックさんは心の病気にもかかってらっしゃてたんですね・・・。ジャックさんをここにまで運んでくれたときさんは、どんなことがあったかわたしに教えてください!」

俺は、マールにジャックの心の病気がどんな症状なのかを教えた。

俺「ジャックの心の病気は、とある病名になっているんだ。確か、や・・・や・・・。」

トビオは俺にジャックがどんな心の病気になっているのかを教えてくれた。

トビオ「ヤンデレのことを言うんだよねぇ〜、ときくん。」

俺「そう、それ!ジャックはヤンデレになっていて、俺や俺が住んでいる島の住民達にこのナイフを持って突然襲ってきたんだ。」

俺はジュンの血液が付着しているナイフの刃をマールに見せた。

マール「キャー!!ジャッ、ジャックさんがときさんの島で住んでいる住民をそのナイフで殺してしまったんですか?!」

俺「いや、俺の島の住民はまだ殺してないけれど、腕になら俺の島に住んでいる住民が刺されたことがあるよ。」

マールは俺の島に住んでいる住民がナイフで腕を刺してきたことをいうと、凄く驚いた表情で話してきた。

マール「と、ときさん・・・。ときさんの島に住んでいる住民の皆さんの腕をジャックさんが指してきたんですか!?それからナイフで刺されてしまった傷を止血処置とかはしたんですか?」

俺「うん、止血処理はしたよ。」

すると、俺のポケットに入っているスマホが鳴り出した。俺はポケットからスマホを取り出して画面を見ると、ちゃちゃまるからの着信だった。