マール「いいえ、あなたは診察室に戻った方がいいんです。またトラウマが酷くなったらどうするんですか?ニャー」

トビオが苦笑いをしながらマールに話す。

トビオ「あっ、それさっきボクが言ったよぉ〜。」

マール「あら?そうでしたっけ・・・ごめんなさい、トビオさん。」

マールはトビオにお辞儀をして謝った。

マール「先ほど、リリアンさんの言葉で聞いたんですが・・・。あなたの名前は確かブーケさんでしたっけ?」

マールの話を聞いて、ブーケは少し頷いた。

ブーケ「うん・・・、アタイがブーケだよ。・・・先生の名前は何て言うの?」

マール「わたしの名前ですか?・・・わたしの名前は、マールと申します。よろしくお願いいたしますね、ニャー」

リリアン「マールちゃん、自己紹介はいいから点滴の確認や輸血バッグを融解するための容器を2つ用意して〜!みたいな」

マール「はい、分かりました!」

輸血バッグをもう一つの点滴に取り付ける前に動作の確認や異常がないかをマールは確認し、37℃のお湯を2つの容器に入れて俺の血液が入っている輸血バッグを融解し始めた。

マール「ところでどうしてあなたはこの部屋に入ってきたんですか?」

ブーケ「アタイは、ときくんがこの部屋で何をしてるのかを見に来ただけ・・・。」

マール「ときさんはビニールプールに浸かっている患者さんを、わたし達先生と協力して治しているんです。」

俺「まぁ俺の役目としては、先生達のサポートのような感じだけど・・・。」

ブーケ「ときくん、そうなんだ・・・。アタイはアンタが何をしているのかを聞けたから、そろそろ診察室に戻って本を読んでおく〜・・・。」

俺「うん、分かった。」

ブーケは、診察室の方へ歩いて戻っていった。

トビオ「ときくん、キミも熱中症になったら大変だから水分補給をしておいてぇ〜。それに、そこにいる二人も水分補給をお願いねぇ〜。ですね」