ビニールプールに入れたジャックをしばらく俺は見ていると、リリアンが血液検査室から戻ってきた。

リリアン「ジャックくんの血液検査終わったよ〜!」

俺「先生、戻ってきたんだ!血液検査の結果はどうだった?」

するとリリアンは深刻そうな表情で俺に血液検査の結果を言ってきた。

リリアン「ジャックくんの血液を見たけれど、ドロドロの状態になってた・・・。」

トビオ「えっ?!ジャックくんの血液がドロドロになっているのなら、播種性血管内凝固症候群に発症してる可能性も高いってことだよねぇ〜?ですね」

俺「先生、精神科の他にも何かやってるの?」

トビオ「ときくん、ボクはちょっと隠してたけど、実は精神科のほかに循環器内科、血液内科もやってるんだぁ〜。」

俺「なるほど、先生は内科もやってるんだ。・・・それで、その病気はどんな症状なの?」

トビオ「播種性血管内凝固症候群はねぇ〜、全身の血管に血栓があちこちにできて毛細血管を詰まらせちゃう恐ろしい病気なんだぁ〜。ですね」

リリアン「そうしちゃいられない!ときくん、その病気を治すには輸血が必要だからジャックくんの体にアンタの血液を譲ってくれる?」

俺「うん、ジャックに俺の血液を譲る。急いで輸血しよう!」

トビオ「でも、輸血するときには副作用が出るんじゃなぁ〜い?」

俺「えっ、輸血するときに副作用も出るの!?」

トビオ「副作用が出る種類は3種類あるんだけどぉ〜・・・1つ目は免疫学的副作用、2つ目は非溶血性副作用、3つ目はその他だねぇ〜。」

俺「俺、ちょっとよく分からないけど簡単に言うとアレルギー反応を起こすやつなの?」

トビオ「まぁ、そういうことだねぇ〜。ですね」

リリアン「ときくん、まずは全身献血でアンタの血液を200mlか400ml取らないといけなくなるけど・・・どっちにする〜?」

俺はリリアンに献血の血液の量をどちらか選ぶことになった。俺はジャックの病気を絶対に治したいため、400ml取る方に決めた。

俺「先生、献血の量は400mlの方にする。」