目の前が真っ暗になった。今まで築き上げてきたものが一瞬で崩壊する。そんなありきたりな文句から始まるそんな絶望の、地獄のような冬休み、その物語を僕は開示しなければならないだろう。美しく、艶かしく、官能的で、全く正しくない。そんな正義と対にあるような、全くもって悪そのもの、それを体現した冬休み。高校生活最後の冬休み。高校二年生の冬、クリスマス。後悔と反省と謝罪と罪悪感と、そして、懺悔と。そんな言葉とともに、僕は、あの地獄のような冬休みを語っていこう。