ついついマントの中に隠していた短刀を落っことしてしまった。
女に慣れていない自分が本当に嫌になった。
笑顔で手を振られただけでたちまち挙動不審。
おまけに絶対に見られてはならないものを見られてしまったのだ。
これでオラが善良な旅人でないことはばれてしまったと思った。
オラは開き直り、短刀を拾うと、うおーと声を上げて女達のところへ突進して行った。