連続ドラマ小説「二ホンちゃん」63クール目
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「日之本家では普通でも」
今日ニホンちゃんはアイヌちゃんと一
緒にタイワンちゃんのお家に遊びに来
ています。
そうして何かと楽しくお話してお菓子
タピオカミルクを楽しみます。
「このタピオカミルクがね」
「最近色々言われてるんですよね」
アイヌちゃんはニホンちゃんと一緒に
タピオカミルクを飲みつつニホンちゃ
んに応えます。
「人気でも」
「人気があると」
それはそれでというのです。
「色々言ったりやったりする人がいて
ね」
「そうしてなのよね」
「問題が起きますね」
「それが困るのよね」
「まあそうしたことは今は気にしない
でね」
タイワンちゃんはお二人ににこりと笑
って言いました、何気にニホンちゃん
との距離をニホンちゃんに気付かれな
い様にして狭めていっています。こう
したことはタイワンちゃんの常です。 そしてその中でまたニホンちゃんに言
うのでした。
「純粋に楽しんでね」
「そうさせてもらうわね」
「今は」
ニホンちゃんもアイヌちゃんもタイワ
ンちゃんに笑顔で応えてでした。
今はタイワンちゃんが出してくれたお
菓子にそのタピオカミルクを楽しみま
す、タイワン家のお菓子もとても美味
しいのでお二人は甘いものを心から楽
しむことが出来ました。
そしてその後でニホンちゃんはこんな
ことを言いました。
「今日も楽しませてもらったし」
「お土産持ってきました」
アイヌちゃんもニホンちゃんに続きま
す。
「そうさせてもらいました」
「お土産?無理しなくてもいいのに」
「いや、全然無理じゃないし」
「私のお部屋では普通にあるものです
から」
ニホンちゃんに続いてアイヌちゃんが
こう言ってです。 タイワンちゃんにあるものを差し出し
ました、それは何かといいますと。
小さな瓶でした、瓶の中にはお水とで
す。
緑色の小さな丸いものが入っています、
タイワンちゃんはその緑色の丸くて小
さいものを見て驚きの声をあげてアイ
ヌちゃんに尋ねました。
「これって」
「はい、マリモです」
「アイヌちゃんのお家にしかないもの
よね」
こう尋ねるのでした。
「そうよね」
「私のお部屋では沢山あって普通にこ
うしてです」
「お土産にしてるの」
「はい、ですから」
それでというのです。
「どうぞ」
「ううん、こんないいものお土産にし
てくれるなんて」
タイワンちゃんはアイヌちゃんの何気
ない返事にも驚きつつそのうえで言う
のでした。 「恐縮だわ」
「恐縮することないですよ」
「そうよ、アイヌちゃんの言う通りう
ちじゃ普通にお土産としてね」
それでというのです、ニホンちゃんに
しましても。
「こうして皆にあげたりしてるから」
「いいの?」
「恐縮なんてね」
それこそというのです。
「されるとかえってね」
「こちらが恐縮します」
アイヌちゃんがまた言います。
「ですから笑顔で」
「受け取ってね」
「それじゃあね。じゃあ受け取らせて
もらうわ」
タイワンちゃんはマリモを受け取って
満面の笑顔になりました、ですがアイ
ヌちゃんはタイワンちゃんとニホンち
ゃんの今の距離を見て言いました。
「距離狭まってません?」
「気のせいよ」
このことは誤魔化すタイワンちゃんで
した、マリモを両手に抱きながら。 (台北中央社)台北市立動物園で6日、日本の特別天然記念物に指定されている「阿
寒湖のマリモ」の公開が始まった。天然のマリモが海外に運ばれるのは初めて。水
槽の前では台湾の子供たちが「可愛い」「これは動物なの」などと口々に声を上げ、
珍しげに観察する姿が見られた。
同動物園と阿寒湖がある北海道釧路市の釧路市動物園は2011年に学術交流覚書を交
わしたのをきっかけに密接な交流を続けている。その縁で今回、釧路市教育委員会
から阿寒湖の天然マリモ4個が台北市立動物園に貸与された。
貸与されたマリモの大きさはいずれも直径10センチ以上。台湾では2017年にも阿寒
湖のマリモが展示公開されたが、当時同市教委から贈られたマリモは人工だった。
台北市立動物園によると、同市教委は寄贈後も飼育に関する協力を引き続き行って
いたという。
同動物園は、天然マリモの貸与は同園の絶滅危惧種保全の取り組みに対する釧路市
の支持を示すものであり、保全活動における双方の国際連携の進展を浮き彫りにし
たとしている。
マリモは両棲爬虫館で展示されている。
同動物園ではこのほど、釧路市教委から無償貸与されたつがいのタンチョウの飼育
舎も完成し、6日に記念式典が開かれた。
ttp://mjapan.cna.com.tw/news/asoc/201910080007.aspx ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています