リレー小説【一人一行は窮屈だ!】
リレー小説です。
一人一行は短すぎる。五行以内も同じ。スネ夫には飽き飽きだ。
そんな方ご参加ください。
【ルール】
●一人の投稿の上限は1レスまで(目安2000字未満)
●一人の投稿の下限は五行以上
●出来る限り話はつなげましょう
●他は自由にどうぞ 朝、学校に通学するために家を出ます。最初の角を曲がった先、電柱の傍に足立さんが立っていました。
すらりと背が高く短髪で、かっこいい系女子です。視線を手元のスマホに落としていました。私はゆっくりと歩み寄ります。
「こんにちは、死ね」
「……唐突に何だ、一体?」
「今現在、私の中で言ってみたい台詞ランキング、堂々一位の台詞です」
「どうせすぐに変動するランキングだろ、それ」
「よくご存知で」
通学路を歩きながら、毎朝共に通学する足立さんと女子高生らしいウィットに富んだ会話に花を咲かせます。
「というか、朝なんだから『おはようございます、死ね』じゃないのか?」
「細かい女は嫌われますよ、足立さん」
「その通りかもしれんが……。お前に言われると無性に反論したくなるな」
「おや? 何にでも反抗したくなるお年頃ですか?」
「ちげえよ、死ね」
「こんにちは、を忘れてますよ」
「氏ね」
「おっと、そちらの変換できましたか」
「何故分かる!?」 おい!
下限は
五行以上だぞ!
ちゃんと>>1くらい嫁
これでいいか? 「なぜならば」
わたしは手にしたスマホをサッとかざします。
「わたしは足立さんは今話題の5channelで会話しているからです」
「LINEじゃねーのかよ?」
「え、足立さんまだやってたんですか?」
「……やってるよ、一応」
「そうですか。わたしは足立さんが既読スルーするから先週やめました」
「あたしのせいかよ!?」
とか話している内にカルガモ幼稚園の前に着いていた。 私はカルガモ幼稚園敷地内のこじんまりした中庭を見ました。
「懐かしいですね。覚えてますか、足立さん? 小さい頃はあそこで追いかけっこをしましたねえ」
「捏造すんな。私は中学でこっちに引っ越してきたんだろうが」
「おっと、足立さん違いでした」
「あん? 私と同じ苗字か?」
「ええ。足立美咲さん違いでした。男の子です」
「まさかの同姓同名!? しかもその名前で男かよ!」
「いえ、すみません。記憶違いでした。正解は、足立聖騎士(パラディン)君です」
「キラキラ!?」 「風の噂で聞きましたが聖騎士くんいまは本当に騎士をやっているらしいです」
「いつの時代!?」
「自宅で」
「ナイトじゃなくてニートかい!」
「まさに現代の勇者ですね」
「世間という名の魔王に立ち向かう、ってやかましいわ!」
「……うわあ」
「いやあんたがこのノリ始めたんだからね?その目をする権利は私にあるはずだからね?」
「お腹すいたしちょっとコンビニ寄っていきましょう」
「スルーすんな!」(ボカボカ
足立さんパンチ力弱いのでマッサージに最適です。 さて、コンビニの自動ドアをくぐります。独特のチャイム音が鳴り、遅れて「いらっしゃいませ」と店員さんの声が響きました。
「何買うんだ?」
足立さんが問いかけてきます。
「何かお菓子と飲み物ですね。お昼にお弁当といっしょに飲むことも考えれば……やっぱりドクぺですかね?」
「何でだよ!?」
足立さんの突っ込みと同時に、再度自動ドアが開きます。店内に入ってきたのは……
「髪がぼさぼさで、肥満体質で、とても臭そうな……ええ、半径三メートル以内に近づきたくない、死んだ魚のような目をした男でした」
「酷い言い草にもほどがあるだろ」
「地の文を読まないで下さい」
「いや、思いっきり声に出てたから」
そんな馬鹿なと思いながら、私の視線は不潔な男を追いかけます。ううん? どこかで見たような……。
男は商品を取るでもなく、真っ直ぐにレジに向かっていきます。手にはビニール袋を持っています。
一瞬、レジにいる店員さんは胡乱気な目で男を見やりましたが、すぐに表情を戻して「いらっしゃいませ」と言いました。その刹那――
「えっ!?」
足立さんが素っ頓狂な声を上げます。何故なら、男はビニール袋から刃物を取り出したからです。
「ちょっ、やばいんじゃないか? あれって……」
「ええ、驚きです。あれは――足立聖騎士君です」
「マジで!?」 聖騎士くんはそのままナイフを店員さんの背後に投げつけました。
「ひっ!?」
おお、店員さん反射神経いいですね。ナイフをかわしつつ柄をキャッチしましたよ。
「くそっ!なんだって時給500円の俺がこんな目に……!」
多分ぶっちぎり労基法違反してるので早く辞めましょう店員さん。
「ーー邪気を祓った。これでお前はきたる戦いの時代で英雄となるだろう……ソウスケ。では、さらばだ。」フッ
聖騎士くんはなんかやけに意味深な言葉を吐いて消えました。
テレポートだなんて、やりますね。
「は?なんで俺の名前知って…て、消えた?何がどうなってるってんだ…よく分からねえ、とりあえず帰ろう。」
店員さんは困惑しています、無理もないですね。制服のまま帰ったようです。
ふむ、この状況からわかることは一つ……
「誰もいないので無断で色々もらっていっていいということですね。ひゃっほい!」
「どこからツっこめばいいんだあたしゃあ!?」
とりあえず私の行動は足立さんに止められました。 「ありがとうございましたーお次の方どーぞ!」
奥から慌てて出てきた店長らしきオジサンが必死にレジ対応してくれたおかげで、何とかドクペとたけのこの里を買うことができました。
「さ、そろそろ行かないと遅刻するよ!」
足立さん、新発売のシュークリーム3種類、買うか迷っていたけど結局全種類買ったんですね。太りますよ?
「う、うるさいな。いいんだよ私は部活でカロリー消費するから。ほら行くぞ」
足立さんに押されてコンビニを出るとき、わたしは聖騎士君の消えた辺りの空間を振り返りました。
誰にも聞かれないよう、小さな声でポソッと呟きます。
「さようなら……わたしの初恋…………」 二人は店を出ていった。二人の会話の内容から一人は足立だがもう一人の名前は不明だ。
多分ああいうタイプは脳内で小説実況でもしてそうだから【わたし】とでもしておこう。
レジの前で四十代の店長は、二人の尻を食い入るように視姦していた。
「いいケツをしてやがる。あんなのがバイトにいたら最高なのにな」
店の奥から別の男が出てきた。三十代前でスーツを着ている。
「店長、言われたとおりにしたか」
「ああ、商品の中に細菌型GPSを入れておいた。それを食えば24時間は居場所はバッチリよ」
「うまくいけばいいが……」
「マネージャーさんよ、あの学生たちがそんなに重要なのか?」
スーツの男は見下げたように笑った。
「お前がそれを知ってどうする?」
まさか立ち寄ったコンビニでこのような会話がされていたとは、【わたし】も足立も気づきようがない。 ーー とある宙域 ????? にて
「ーーそうか、カテジナはパラディンに敗れたか。」
大きなモニターの前に座る何者かは言う。
どうやらモニター越しに部下からの報告を受けているようだ。
「はっ!その後やつは日本に立ち寄り伝説の英雄と接触した模様です!」
「伝説の英雄……ああ、創造神の駒候補か。あんなもの神託と称した戯言にすぎないと言うのに、ご苦労なことだな。他には?」
まるで想定内と言わんばかりにコレは退屈そうに報告を聞いている。
「今しがたあの地域の管理者から更なる情報を確認したところどうやら現場に被験体εとneoもいた様子です!」
ここではじめてコレが反応し、目を少しだけ見開いた。
「ほう?εだけでなくneoまで?……ふむ、こうも役者が一箇所に集まるとはこれも運命か…面白くなってきたな、引き続き彼らの動向を監視しろ。どうやら始まりは近い。」
「了解いたしました!」
通信が切れた。報告はこれで終わりのようだ。
「くく…これで少しは暇も潰せよう、私もたまには地球で運動でもするか。あははは…」
ーーここは太陽系ではないどこかの宇宙………
ーーところ変わって足立さんの学校
(授業中は暇ですねー。隣の足立さんでもいじって遊びますか…)
華の女子高生がなんでこんなかったるい数学なんてしなきゃダメなんですかね。因数分解ってなんですか、自然のままにしておけばいいじゃないですか。
隣を見ると真面目に授業を受けている様子の足立さん。
(足立さんこれで全国模試10位くらいに入る人なんですよねえ…人は見かけによらないと言いますか)
(おい今あたしのことdisらなかった?)
(こいつ頭に直接!?)
(あんたも読めてるじゃない!)
(おっぱいいっぱい。)
(今の誰!?)
このクラス読心術士多すぎませんか。 >>1
ねぇ このスレって
「大いなる」一行から五行くらいまで小説「助走」
↑があるから意味ないんじゃ? お昼休みになると隣のクラスから奈良谷 美優がいつもやって来る。
昼食は私と足立さんと奈良谷の3人ですることになる訳だが
私はこの子が何となく苦手だ。
何でも足立さんとは幼い頃からの友人らしいけど、私はこの子から一線引いた付き合いをしている。
だってこいつは根っからの末っ子体質なんだ。
私と気が合うわけがないっ!!