>>91
「ふう」
私は店の控え室に入るとすぐさまため息をついた。常連の客が足を悪くしたが、どうしてもここのサンドウィッチとコーヒーを飲みたいと言うので徒歩で届けに行っていたのだ。次からはニャンティか誰かに頼もうかと思う。

そんなことを考えながら着替えて店に出ると始めて観る顔があった。
その男…否、雄と言うべき者だった。その目は危険な香りと甘さを混ぜたあまり見かけない模様だった。