【RPN】文堂珈琲館part1
前身スレ: http://itest.5ch.net/test/read.cgi/mitemite/1519338178/l50
このスレは、文堂珈琲館という架空の喫茶店を舞台に、各々の作ったキャラに成りきって他の客や店員との会話や関係性を楽しむことを目的としています。
反応すること・しやすさを心がけ、一人で暴走するのは避けてください。
以下の(>>2-4あたり)ルールを守って書き込みましょう。 「ゴチャン原住民『ミミ族』の歌姫チャリン・アチャリンのアルバム「シャー、シャー、シャー」。日本語に訳すと「殺、殺、殺」です。
昨日かけたスカシベ・ピッピの歌声が小鳥の囀りなら、アチャリンの歌声は虎の咆哮が猫の鳴き声に聞こえてしまうほど猛獣系です。
サーベルタイガーに怯えながら暮らしていた頃の人類の原初的な恐怖の記憶を鮮烈に呼び覚ましてくれ、快感です。
この1曲目の「シンダ・プンニョー」は、虎に食われたアメリカ人密猟者が虎の中で分解され糞尿になるまでを精緻に描いています」 >>65
「1話完結のサザエさんみたいなものですよね」 疲れが出たのか、一瞬意識を飛ばしていた私だが、大地を揺るがすような咆哮に我に返る。
ななな、なになになに!?
ニャンちゃんがなにか説明しているようだけど、あまりの声量になにも聞こえない。
まるでこれでは蹂躙だ。
食いちぎられて、飲み込まれて、溶かされる。
「いやー!消化されるー!」
たまらず叫ぶけれど、その声も一層激しさを増す声にかき消されてしまう。
ああ、溶け、解け、とけてーー。
そこで私の意識はぷっつりと途切れた。 「こういう癒しも……アリ……でしょう?」と言い終えると同時にニャンティもぱたりと意識を失った。 「おはようございます。土曜日も朝から早い方々にはお疲れ様です。
私は考えたら昨日のアレでショウちゃんがショックで天国へ行ってないかと心配で早めに出勤してみました」 「昨日のリュイリュイがなぜか不評でしたので、今日のランチは普通にメロンチャーハンにしようと考えています。
ゴチャンではみんな大好きの定番の味です。
メロンには愛知県産ハネジューメロンを使いますので日本人の口にも合うと思います」 「ランチタイムになりました。
今日の日替りランチは予定通りメロンチャーハンになります。南国定番の味をお試し下さい。
ハネジューは愛知県産だと思っていたら愛知県の輸入業者が扱っているメキシコ産でした。
農薬汚染の危険性がないとも限りませんので、念のため取り止め、代わりにゴチャン・メロンを使うことにしました」 「ゴチャンの野菜や果物は味が濃いのが特徴です。
我が国の気候と風土ならではの神の贈り物だとゴチャン人はよく自慢します。
農薬汚染の心配はありません。青木ヶ原樹海の中にこっそり開いたゴチャン国営農場にて作っていますので。
日本の気候と風土で作ってもそっくり同じものが出来ていますので、関係者は誰もが苦虫を噛み潰したような顔をしています」 「アルバイトさん随時募集中です。
私達と一緒に働いてみませんか?
同僚バイトの小枝ちゃんがまるで店長さんのような気まぐれシフトなので猫の手も借りたいぐらいてんてこ舞いしています」 「チッ、しけてやがんな3万6千円ほどかよ!でもこれでカズノコちゃんに極太バイブを買ってあげれるでちゅ♪♪♪」 虎にかじられる夢を見て、汗だくで目を覚ますと時計は正午を回っていた。
あのあと、なんとか自室に辿り着いたはいいものの、目覚ましをかけ忘れたのだ。
私は急ぎ支度を整えると、父やかつての従業員が去って静かになった居住空間を抜け、控え室のロッカーの一つに繋がる扉を開ける。
そしてさも、時間通りにきてましたという顔で店舗に入っていくのだった。 そしてカウンターに入った時私は見た。
肥え太った小男が、レジを探っていたのだ。
「ニャンちゃん、go!」
厨房でまた摩訶不思議な料理を作っていたニャンちゃんに指示を出し、私は警察に連絡をいれる。
数分後、警察に取り押さえられて店を出ていった男の後ろ姿を見送って、私たちはほっと息をついた。 「もう、4万円程度とはいえ大事なお店の売上を盗もうとする人がいるなんて。
ありがとうニャンちゃん。
ニャンちゃんが戦える子で良かったよ〜……」 カズノコぉぉ〜〜〜! と叫び続ける男にもう1回だけ引っ掻き傷を入れて、ニャンティは振り返った。
「『Go!』と言われると条件反射で戦闘モードに入ります。よくご存知でしたね」 「えっ、そんな狂戦士的な設定が?」
機密という文字で埋め尽くされた履歴書からは彼女の経歴はわからなかったけれど、もしかしてかつては兵士かなにかだったのか。
そんな疑問が湧くものの、無理に聞き出すこともないと思い私は彼女から目をそらした。
それより、そろそろ夜になる。
お酒類を取りにいかなければ。 わたしは相変わらず隅っこが好きだ。小鳥達の羽を休める隠れ家的な空気が好きだ。
落ち着く、安心、周りが見える。いわんやこのレトロな珈琲店をや。
制服姿のわたしがずっしりしちゃうこの席って、どうして有能なんだろう。
しっくりした木目のテーブルにネコ足の椅子。ここにずっと座っていれば、何ページでも名作を書ける
自信さえ持ってしまう不思議。すらすらすらって、シャーペンが止まらない。ページを捲る音も快調。
わたしの目に前には幾多の観客が瞼の裏に写る。その視線を浴びるのはなんて至福なことだろう?
だって、わたしはかわいい。かわいい。かわいい。世界中の誰よりもかわいい。仕方ないじゃない?
とある中学の演劇部2年生、熊懐杏(くまだき・あんず)が居れば、いつでも超満員のステージだし。 わたしは今、台本を書いている。無論、演劇の台本だ。
そして主演は……ご存知、熊懐杏。次回の公演でこの劇を部員のみんなに提案してみせるんだ。
テーマは『格差社会』。人類永遠のテーマだ。格差なくして、この世は成り立たない真理。
だから、いい本を書くには人間観察が大事。この世は人と人との重なり合い、憎しみあい、そして
奪い合いで成り立っている。だから、わたしはこの店にやってきた。
珈琲を口にしながら様々な人間模様を垣間見て、血の通った戯曲を一文字一文字このペンでしたためる。
しかし、すらすらすらっとごきげんだった筆先が、ふと事切れたように止まった。
つまり、煮詰まった。どうしたものか。
こんなにかわいいわたしが本を書いているというのに、何故に?
もう一度言う。わたしはかわいい。かわいい。かわいい。
ふっと、わたしの目の前を横切る店員がいた。 黒髪のツインテール、雪のような肌。そして、桃色の唇。
かわいいわたしが言うのもおかしな話だが……かわいい。くっ……かわいい。
無論、名前は分からない。だって、昨日今日見かけた店員さんだし。ただ、異国情緒溢れる香りが
ふわっと彼女から溢れ出していたのは事実だし。でも、思うんだけど、世界中の誰よりもかわいいわたしが
嫉妬するなんて、どんな歴史ある六法全書でさえも、きっと罪とは書されてないはずだ!そうだ!そうだ!
でも、彼女も……かわいい。
どうしよう。わたしの気がぐるぐると目の前のベトナムコーヒーに渦巻くミルクのように回っている。
わたしはコーヒーは苦手だ。何故なら、わたしはかわいいからだ。かわいい女の子は甘いミルクと
ほろ苦い珈琲で出来ているって、どこかの劇のセリフで聞いたような。だから、わたしにはぴったりだ。
しかし、背伸びが過ぎてコーヒーを注文してしまった過ちは消えない。苦さを隠そうとして真っ白く、
唇に纏わりつくようなミルクをぶっかけたわたしって……やっぱり、かわいい。
でも……あの子より、どっちがかわいいですか? 【ROY】
性別… オス
年齢… 75歳の若者
外見… 獣のように美しい、緑に光る瞳、金銀ツートーンのカールした髪
性格… 獣そのもの、つまりは無邪気
能力… 女性を惹き付ける強力なフェロモンを発している
食性… 肉食、特に人間の女性の血を好んで飲む
ネイチャー・ワールドに生まれ育った野生児である
しかし飛行機事故で漂流してきた当時13歳の愛田谷善三と触れあううちに人間としての理性に目覚める
人間がネイチャー・ワールドに居られるのは二十歳までであり、それを過ぎると発狂して死に至る
その事に身をもって気付いた善三は海へ身を投げ、死にかけていたところを通りかかった船に救われ、ヒューマンワールドへと戻る
ROYは善三を追って人間の町へやって来た
ROYに一目で恋してしまった女性達は彼を匿い、ことごとく彼に愛されて食料となる
ROYが食料としてではなく心から愛しているのは善三ただ一人だけなのであった
その善三は人間の町で刑事になっており、最近連続する女性の生き血抜き取り殺人事件の担当となっていた
幸せそうに死んでいる女性達の美しい死体を見、善三は心当たりがあることを必死で振り払うのだった あ。あの子が動いた。あいの変わらず無表情、でもって色白の顔も華やいで、ツインテールも
ふわりとあどけなく。
でも、わたしの方がかわいい、かわいいぞっ。
でもでも。
いくら人差し指を唇に当てても、わたしのかわいい脳みそは動いてくれやしない。
だめだ。だめだ。だめだ。こういう時、どういう顔をしたらいいのか分からない。
ナントカくんなら、きっとこう言うだろう。
(逃げればいいと思うよ)
だよね?逃げても恥だし損はしない。
「ごちそうさまでしたっ」と、わたしは書きかけの台本ノートをネコ足の椅子にわざと忘れて、
ベトナムコーヒーの御代を支払い、そそくさとこの珈琲店を後にした。
決まってるでしょ?
あの「かわいい」ツインなテールの店員さんに、書きかけの台本を読んでもらうために。
だって……あなたが主役の台本なんだよ?ぜひに感想聞きたいなっ。
かわいいわたしが書いたんだぞ。しっかし。中学2年生にコーヒー500円はきっついなあ。
(どうしたんだろう、僕に見つめられたのにあの娘ニコリともしない
小さくて色白のツインテールの娘
可愛いから食べたかったんだけどな
まぁいいや
今日は善三がここにやって来る
5年ぶりなのかな、ようやく会える
その前に腹ごしらえしておきたかったんだけどな……
おや?
厨房の中にもう一人いるじゃないか
ポニーテールの娘、あの娘も美味しそうだね) >>91
「ふう」
私は店の控え室に入るとすぐさまため息をついた。常連の客が足を悪くしたが、どうしてもここのサンドウィッチとコーヒーを飲みたいと言うので徒歩で届けに行っていたのだ。次からはニャンティか誰かに頼もうかと思う。
そんなことを考えながら着替えて店に出ると始めて観る顔があった。
その男…否、雄と言うべき者だった。その目は危険な香りと甘さを混ぜたあまり見かけない模様だった。 ふと背筋に悪寒が奔り、ぱっと後ろを振り返ると、客席に人がいるのが見えた。
頭部が光を反射して眩しく、姿までは確認できないが、なんとなく雰囲気でわかるヤバさは昨日捨て台詞を吐いて去っていったロックバンド5人集以上だ。
ボス格がお礼参りにきたのかもしれない。
私は内心ビクビクしながら、じっと茶葉が開くのを待つ。
けっこう真剣に、店を守れる人を雇った方がいい気がしてきた……。 「小枝、あのオレンジジュースのお客さんには近づかないで下さい」
ニャンティは厨房に入ると踏み台を使って背伸びをし、小枝に耳打ちして来た。
「私の野生の勘が危険をエマージェンシーコールしています。何かあったら私が守ります」 >>90
ニャンティがテーブルを片づけていると、ネコ足の椅子にお客の忘れものを見つけた。
綴じ紐でまとめられた原稿用紙の分厚い束だ。
漢字の読み書きがまだ苦手なため所々しか読み取れないが、何か楽しそうなものに見えた。 「小枝ちゃん。お客様の忘れ物です。警察に届けたらいいですか?
あの席は確か中学生ぐらいの女の子が座っていた席です。
可愛い子でした。私も女の子に生まれていればよかったと思わされるぐらい」 >>92
「ショウちゃん、無理をするのは許しません。何のために私がいるんですか。
私のお祖母ちゃんは山歩き中に原住民に襲われ、首を狩られて死にました。
ショウちゃんまでそうなったらどうしようかと心配で泣いてしまいます」 >>97
「心配をかけたようだね。すまないね。常連さんがどうしてもって言うもんだから。それにこう見えても身体は結構丈夫に出来ていますから安心してください。」 ニャンちゃんから忠告と忘れ物を受け取って、どうせ暇だからと私は原稿用紙をペラペラと捲ってみた。
流し読みのつもりが、つい読みいってしまい、私は感嘆の息とともに束をゆっくり閉じる。
確かニャンちゃんは可愛い中学生くらいの女の子が忘れていったものだといっていたけれど、もしその子が書いたものなのだとしたら、本当に素晴らしい才能だ。
私は原稿用紙が汚れないよう、袋に入れて棚にしまい、その少女とやらがまた訪れた時に返すことにした。
これだけの脚本であれば近いうちに取りに戻って来るだろうから、再び警察のお世話になる必要もないだろう。
そういえば、主人公があの子とかなり似ている気がするけど……これは私の考えすぎかな。 「あ、鴨島さんが帰ってきたみたい!
むむむ……私も出迎えたいけど、あのキンキラした人、ずっと座ってる。
もしかして誰か待ってるのかな?
でもこんな遅い時間までこないってことはドタキャンされちゃったんじゃ……」
そう思うと妙に同情心が湧き、慰めてあげたい気持ちになったが、ニャンちゃんの忠告を守って私は厨房で2人を待つことにした。 【愛田谷 善三】
性別… 男
年齢… 25歳
外見… オッサンのように鬱陶しい、眠たげな目、毛先があっちこっちを向いた黒髪、しゃくれ
性格… 優柔不断、面倒臭がり、大らか、感情豊か
能力… 犬並みに鼻が利く
食性… カツ丼好き
13歳の時に飛行機事故で両親を亡くす
自身はただ一人の生存者となるが、流れ着いたのはネイチャー・ワールドの島だった
そこには人間にそっくりなアニメールとアーニマンという動物が住んでいた
アーニマン達は善三を食べようとするが、アニメール達は理由あって彼を守った
アニメールと人間のハーフであるという金と銀の髪をもつ美しい若者と仲良くなり、彼にROYという名前をつける
7年間二人は共に暮らし、いつしか愛し合うようになる
島の自然の中で、二人は永遠とも思える時間を過ごす
しかし二十歳の誕生日が近付くにつれ善三は発狂し始め、遂には海へ身を投げる
通りかかった船に救われヒューマンワールドに帰った善三は、警察犬並みの嗅覚だけを買われ、刑事となる (ROYから電話があった
どうやって電話のかけ方を覚えたのかなどどうでもいい
やはり連続吸血殺人事件の犯人はあいつだったのだ
どうやって海を越えて来た?
それもどうでもいい
今はただあいつを無事にネイチャー・ワールドへ帰してやることしか考えられない
刑事、失格だ) (喫茶店のドアの取っ手を掴んで思い切り押した
何度やっても開かないのを向こうから小さな店員さんが押して開けてくれた
探すまでもなく、俺の嗅覚は彼の姿を捕らえていた
懐かしすぎて再び気が狂いそうになる獣の香り
昼間の光を全身から発しているかのようなROYが、俺を真っ直ぐ見つめて微笑んでいた) (「なぜここにいるんだ?」と言うと、ROYは耳を伏せ、哀しげな目をした。
「ゼンゾーは会いたくなかったの?」
そんなわけはない! わけがない!
しかし俺がネイチャー・ワールドに近付いただけで発狂してしまうように、お前も……) >>106
「あ、すぐ出るんでいりません
ROY、外へ……誰もいないところで話をしよう」 「待ってよ、ゼンゾー
知ってるだろう? 僕はこっちじゃ最低5時間ごとに食事を摂らないとどんどん歳をとってしまうよ
あっという間に老化して、骨にまでなってしまうよ
見てよ、あそこに美味しそうな獲物がいるんだ」 そう言い終わるが早いか、ROYは狼のように素早く厨房に入り込み、ポニーテールの女性店員の背後をとった 「もうすぐ5時間経つんだ、行儀悪いかもしれないけど『いただきます』も言わないよ」 「ROY! やめろーー!」
そう叫びながら俺は構えた拳銃の引き金を引くことが出来なかった ニャンティがツインテールを逆立ててキンキラお兄さんを海の向こうまで飛ばしてしまった。
誰も叫び声を上げる暇もない一瞬の出来事であった。 「さて、店じまいをしましょう」パンパンと手を払いながらニャンティは言った。 「小枝、あったかいココアを入れました。おやすみなさい」そう言うとニャンティはぎゅっとハグをした。 小枝は、ニャンティに抱きしめられながら、割れた窓を呆然と眺めていた。
背後をとられたことも銃声が轟いたことも、ニャンティがROYを蹴り飛ばしたことも、普通の人間からすれば一瞬の内に起きた出来事で、彼女には認識できなかったのだ。 「え、えっと、ありがとう。おやすみ……あの、でも今一体なにが起こったの……?」 「えーと、そこのお客様?
なんだかよくわかりませんが、色々と事情があるみたいですし……明日またおいでください。
なにか相談に乗れることもあるかもしれません」
知らなくていいです、というようなことを言って去ってしまったニャンちゃんに困惑しながら、私は同じく困惑している男性に声をかける。こういう時も集客を欠かさない。
それが閑古鳥が鳴きがちなこのお店では大切なことだと思いながら。 「え〜〜〜ん! アイルビーバックしてやる〜〜〜!」 そう言い残し、ぼさぼさの頭をした男性はさらに髪を振り乱して去っていく。
私はその背中を見送ると、ドアにかけていたプレートを「open」から「closed」へと裏返し、ココアと共に自室へ戻った。
今日は色々あって疲れたし、もう寝よう。
口の中の甘い余韻をそのままに、私は布団に潜り込んだ。 「今日は日曜日なのでバイトはお休みです。
なのでぶんどーこーひーかんに遊びに来ました。
チョコをふんだんに使ったパンダさんの動物アイスを食べながら、一応本業の国家任務もやってるフリをしとかないといけないので、その書類を3分で片づけたところです」 「昨日のメロンチャーハンがひとつも注文がなかったのはショックでした。
どうにも私は日本人の味の好みがまだまだわかっていないようです。
試しに明日はゴチャン人でもこれが好きな奴はマニアと言われるシュール・クサヤン・チョドゥップの定食にしてみようと思っているんですが、
どうでしょうか。一応相談してからにします。
強烈な大便臭を半径50mに渡って撒き散らす煮込みすぎた豆腐のような魚料理で、
あらゆる障害物を物ともせず貫通しますので、向かいのライバル店への嫌がらせ効果もあると思うのですが」 「小枝ちゃん。今日でなくてもいいので、どこか日本の面白いところへ連れて行ってくれませんか。ヤーフェして下さい。
……ヤーフェの日本語がわからない。すまほで調べます。
ありました、『デートして下さい』です」 「ショウちゃんが食後のコーヒーを勧めて来たが、私はコーヒーが飲めません。
苦いのがどうにも苦手です。臭いものよりも苦手なのです。
ですが私ももうすぐ二十歳になる身、大人の嗜みとしてコーヒーぐらい飲めるようにはなりたいです。
どなたか教えて下さい。コーヒー牛乳さえ飲めない私でも飲めるコーヒーってあるでしょうか?」 カウンター席にちょこんと腰掛けるニャンちゃんは、いつもの制服姿ではなくシンプルな私服を着ていた。
ただ仕事熱心なのは相変わらず、アイスを頬張る片手間に、絶対作らせてはいけない気がするレシピを提案してくるから油断ならない。 うーん、やっぱり日本の食べ物を色々と食べさせてあげるのが一番かな。
「よし。じゃあ、今日のニャンちゃんは私が独り占めということで♪」
日曜日は従兄弟が店を受け持つことになってるから、私も暇人なのだ。
色々と計画を練りたいから、面白いところへはまだ連れていけないけど、ショッピングで食べ歩いたり可愛いお洋服を選んであげるくらいのことなら今すぐでもできる。
苦くない、コーヒー……と呼べるかはわからないけど、そういうものがあるお店も思い当たりはあるし、色々連れて行ってあげよう。
「準備してくるから、少し待っててね」
そう言うと、私はバタバタときたばかりの道を引き返した。 ニャンティは尻尾を嬉しそうに揺らすようにツインテールを揺らし、器に残ったチョコレートをスプーンでちょこちょこ掬いながら言った。
「ヒントになるかわかりませんが、コーヒーは駄目なのにチョコは大好きです。カカオ70%ぐらいが一番好みです」 「あれから考えたんですがROYも人間の法に裁かれることなく自然界の中へ帰っていけたわけですし、
何より海を越えて送り帰す方法はないと思っていたのにまさかあんな方法で……
昨日の小さい店員さんにお礼を言いたいのですが今日はお休みですか?」 「ところでこの町に人間の姿をした野獣が2匹入り込んだようです
似顔絵を描かせましたのでこいつらを見かけたらご一報ください」 【ゴゴ】
性別… 男
年齢… 32歳
外見… 身長190cmの巨体、ライオンのような髪型、ファッションにこだわりがない
性格… 残忍、冷酷、躊躇がない
能力… 怪力、コンクリートを噛み砕く顎力
食性… 雑食だが肉を好む
【ネア】
性別… 女
年齢… 27歳
外見… スキンヘッド、体毛が一切なく、皮膚の表面がヌメヌメしている、細身、蛇顔
性格… 残忍、冷酷、獲物を弄んでじわじわと殺すのを好む
能力… 俊敏、体内で獲物を麻痺させる毒を生成
食性… 雑食だが肉しか食わない
二人ともネイチャー・ワールドに住むアーニマンである
アニメールであるROYが人間の姿をしたイヌ科の動物であるのに対し、アーニマンは野生化した人間である
言葉は話すが原始的で、自然界に適応するための特殊能力をそれぞれが持っている
群れを作って生活するが社会性は非常に低く、群れの中での共食い騒ぎなど日常茶飯事である
二人はアニメールの群れを離れて人間界へ渡ったROYを殺すため町へやって来た
既に23人の人間、11匹の犬、32匹の猫等が彼らの犠牲となっていた >>0128
一旦控え室に入り、荷物を取り出す。
厚手のカーディガンの上から肩掛け鞄を下げ、その中に膨らんだ財布を突っ込むと、私は心踊らせながら、ニャンちゃんの手を引いてショッピングセンターに向かった。 手始めに向かったのは、洋服店だ。
彼女の身長なら子供服でも余裕で着られるから、普段のシンプルな格好とはまた違う、フリルがついてるような可愛い服を沢山買ってみた。
グレーの猫耳パーカーは特に、不思議なくらいしっくりきたのでそれに着替えてもらい、次は一階のフードコートへ。 炒飯、パスタ、ラーメン、カレー、たこ焼き、焼きそば、パフェーー。
出されたものはなんでも食べるニャンちゃんについ面白がって色々と買い与えていたら、いつの間にか人だかりができていた。
ところで次から次へと口の中に放り込んでいたけど、あれだと味が混ざってよくわからなかったんじゃ……?
それから最上階でニャンちゃんオススメのゴチャン映画を観て、胃の中身をちょっとばかりトイレに流したあと、私たちはとある喫茶店に立ち寄った。 「あ、きたよ。ほらこれ」
オシャレな雰囲気が漂うその喫茶店は、若者人気が高く、純粋な喫茶とはまた一風変わった飲み物が多く出されていた。
その一つが今運ばれてきたコレ、ハニーチョコレートである。
チョコレートを牛乳に溶かし、マシュマロとたっぷりのハチミツ(と珈琲ちょっと)をいれたこの飲み物は、アクセントの珈琲がチョコの甘さを、ハチミツがチョコの苦さをそれぞれ引き立てる味わい深い仕上がりになっている。
つまり珈琲が苦手だけどチョコの苦さは嫌いじゃない、そんなあの子にはちょべりぐな一杯というわけだ。
最早ただのホットチョコレートだけど。
でもニャンちゃんは嬉しそうに見える顔で飲んでくれたので、連れてきて良かったと思う。 そして最後に、記念として色違いのリボンをお互いに贈り、私たちはすっかり暗くなった街を仲良く並んで帰ったのだった。
ーー後ろから、飢えた瞳に見つめられていると気付くこともなく。 小枝の従弟、町田凪は帰ってきた2人を見て、ほっとため息を漏らした。
鴨島の容赦ない指示の元、慣れない労働をこなして疲れきったところによくわからない野獣の絵を渡されて、心底うんざりしていたのだ。
彼は鉛のように重い体を引きずってニャンティの方に近づくと、ずいっと生白い手で野獣の絵を押し付ける。
「これ、あの客から。あなたのこと、探してた」
そしてまた店の方へと踵を返し、猫背でずるずると歩いていくと控え室へと姿を消した。 店内に貼られた似顔絵を見て5人の男達がいいネタ見つけたとばかりに騒いでいた。
>>133
キャシャーン(vo)「そんだけ特徴ありまくってんのに捕まえられねぇとか警察は無能かよ!?」
モンスター(G)「そうさ警察ってのは無能なのかい?Hey!」
ゴーレム(B)「ありえねーよなー……。(今日はこの店可愛い娘がいないなんてなー……。来た意味なかったよなー……)」
鉄頭(G)「うむ、有り得ない設定だな。リアルじゃない」
キリサキ(D)「いっつも同じ順番でしか喋らねーお前ら四人のほうが有り得ない設定でリアルじゃねーよw ヘボどもが!ww」 「なんだかフラグが立ってしまっていますね。
今日は私これで帰るので心配です」 「小枝、今日はヤーフェ楽しかったです。ありがとうございました」
ニャンティはペコリとお辞儀をした。
猫耳フードを被り、しかしツインテールはしっかりと外に出していた。
「それでは失礼します。……あ、もし何かあったらトリップなしの私を使って下さっても構いません。
それではお休みなさい」 私も疲れていたし、お客様は帰っていたようなので受け取った似顔絵のコピーは棚にしまい、「展開はまた明日お願いします」という張り紙を出して店を閉めた。
最近過酷な長時間勤務になりがちだったが、この喫茶店はブラックではない。
鴨島さんもニャンちゃんも、他のみんなも無理はせずゆっくり休んでほしいと思いながら私は眠りについたのだった。 誰もがではないかも知れないけれど、多くの人が不安や悩みを抱えて生きている。
いつもはそれを他人には見せずに頑張れるのだけれど
たまに心が弱くなると、心が破裂しそうなほど辛くなり、一人ではいられなくなる。
そんな時にはどこでもいいから人のいる場所へ紛れたくなる。
でも、何処へ?
賑やかな場所は好きじゃない。
二人きりになれる友達など私にはいない 私の名前は水島うつろ。
いつの間にかもう42歳にもなる。
独身。でも子供は二人いる。
二人とも私の元にはいないけれど。
私には何もない。
誇りにできる過去も、待ち焦がれる未来も。
自分を愛せるような現在も。 とても眠たいのに眠れないので夜の町へ出てきた。
あまり賑やかではないほうへ。
逃げてきた。
私という壁の中から。
店はどこも閉まっている。
賑やかではないほうへ出てきたので仕方がない。
こんな暗い通りを女一人歩いていても誰も見向きもしない。
若い頃なら痴漢にも襲われた。
しかし今は痴漢さえ、私なんかには見向きもしない。 この喫茶店、前にも入った。
あの時は貴幸と一緒だった。
白髪頭のあたたかい声のマスターがいて、私達の話を笑顔で聞いてくれた。
でも今は閉まっている。
仕方なく私は何もないまま帰ることにした。
私という檻の中へ。 でも、おかしな貼り紙。
「展開はまた明日お願いします」……
意味はわからないけれど笑ってしまい、少し心が軽くなった。 私はたまたま持っていたサインペンで、その貼り紙に一言書き添えると、家に戻った。
「ありがとう」
そう、書き添えて。 「今日は珍しく早起きしたから、私が一番乗りですね。開店です!」
静かな店内で準備を進め、ついに開店しようという時、ふと外の張り紙になにかが書き添えられていることに気がついた。
えーと、なになに?「ありがとう」?
お礼を言われるようなものではないんだけど……なんだろう、落書きかな。
私は首を捻りながら、張り紙をしまってプレートを「open」へと裏返す。
さて、今日も一日張り切っていこうっと。 「今日のランチは牡蛎オムライスです。
昨日、小枝に日本人の心を教えてもらったのでもう大丈夫です。
メインメニューのオムライスと被っていてしかも170円も安いですが気づかないフリをお願いします。
ちなみに使用する牡蛎は隣室に住む広島のおばちゃんに分けてもらったものなので、数量限定16食です。
なくなり次第どうするかは考えてません。
まぁメロンチャーハンが一食も出なかったくらいなので、売り切れることはないでしょう。
私か小枝か鴨島マスターがケチャップをかけ、おいしくなる呪文を唱えるサービスがつきます。
現在奥の控え室で二人とも鏡を見ながら愛嬌たっぷりの笑顔で『おいくなぁれ、もえもえきゅん』の練習中です」 会社の昼休み。
昨夜の喫茶店へ食べにきた。
日替わりランチを頼んだ。
誰か、私に話しかけてくれないだろうか。
私はただ待っている。
話しかけられるのを待っている。
自分から話しかけることなんてできない
。 話しかけられたら、どう、答えよう。
明るい笑顔で「今日は」?
テレビで見るような世間話?
取られてしまった私の二人の子供のこと?
それともその人が好きな話題を膨らませてあげようか。 開いている。
昨夜冷たく閉まっていた店が。開いている。
それは何て安心できることなんだろう。
店に漂うコーヒーの香り。
マンガ本を読むいい歳のおじさんの子供のような顔。
頭の上を微風のように通り過ぎて行くBGM。
コーヒーカップとティースプーンがカチャリと固い音を立てるのに木のような柔らかさが私の耳をくすぐる。 こんなに居心地が好い空間なのに、私はやはり死ぬことばかりを考えていた。 >>152
身長:178
年齢:25歳
容姿:少し筋肉質で痩せ型
性格:至って平凡
特性:とある世界で魔導師の孫として修行をし旅行中にこの店に迷い込んだ。魔法の殆ど使えないこの世界で帰る方法を模索しながら生活している。
職業:時計修理のお店「藤田時計」で働く。副業あり。
その他
もともと、軍属の魔導師だったため、魔術、呪術はもちろん、格闘術にも秀でている。好きなメニューはホットミルク。 >>155
「マスター。ホットミルクとサンドウィッチ。」
私は扉を開けるとすぐに注文をする。
いつもの店で、いつもの注文、いつものカウンター席に座る。
ただいつもと違ったのは、隣の席に人がいたことだ。何処かにあってここにある。そんな感じの、今にも消えそうな人だった。
「どうも、はじめまして一見さん?」 つい話しかけてしまったが、いきなり過ぎた事は否めない。
しかし、隣に誰かいて話さないなんてもったいない気もする。一人旅はいいが独り旅はいかんと言っていた爺の声が聞こえたような気もした。 変な人が隣に座って話しかけてきた。
空いている席が他にあるのに。変な人。
どこかファンタジー世界のコスプレ好きを感じさせる。
でも変な人は嫌いじゃない。
だって私自身が変な人だから。
普通の人よりも仲間だと思える人のほうが好き。
でも、やはりうまく喋れない。
私の心と外見はいつものように
どんどん食い違って行く。 たぶん私は今、迷惑そうな顔をしている。
むしろ嬉しがっている内面とは裏腹に。 いつものように相手は引いてしまった。
「つまらない奴」とか「迷惑そうだな」とか思われてるに違いない。
心の中ではどうやってその人の笑顔を引き出そうと考えているのに。
とっておきの笑い話をする?
それで笑ってもらえた試しがない。
おどけてお笑い芸人の真似をして一発芸やってみる?
変な私がもっと変な人になる。
その人の話をひたすら聞きに回る?
その人が自分話ばかりする人ならそれで今まで何回かえって寂しくなった? 「ここのランチ美味しいよね。あんまり食べないけど。」
迷惑だったかもしれない
まあいいや。しかし…