作者がわざわざ苦労してこしらえた個性的な文章のせいで、この作品が一次選考落選の憂き目にあってもまったく驚けない! と感じたよ。
1点だけ指摘すると……。
ギャンブルのシーンだから「気の利いたこと」を話しもするだろう。
しかしその他のシーンで「僕」が「気の利いた」表現で語るのは危険指数MAX。
比喩的表現を使って一回でもスベると、とりかえしがつかないよ。
個人的には、ギャンブル小説だといいな、と思うけど、きっと違うのだろう。
スペードのジャックがメタファーでないことを祈るよ。