はじめまして。途中までですが、ちょっと思いついたので書いてみました。
忌憚なくご感想をよろしくお願いします。

HANABUSA1/8

一、

とある拘留所で、僕は初めて彼女にあった。彼女には、殺人及び殺人教唆、そして無差別テロの容疑がかかっている。

僕は、本当は小説家になりたかった。
しかし、僕にはその才能がないのか、毎年公募している文学新人賞には、十回応募しても、落選し続けていた。

大学では卒業論文の成績はよく、また、ゼミでのレポートもいつも評価はAだった。

某SNSでの日記も、小説よりも圧倒的にコラムを書いた時の方が、足跡や閲覧数が多い。
例えば、同じエロネタでも、どエロな小説よりも、ちょっとしたエロネタの方が反応がいいのだ。これは、SNSの性格だろうか。

僕はもう、小説を書くのをやめようかと考え、悩んだ。

文学の新人賞には、小説の他に、評論部門やルポルタージュ部門等も公募されていたので、思いきって、今年はルポものを書いてみようと思った。

その取材対象として、僕は彼女を選んだ。
いや、厳密に言うと、彼女に僕は選ばれたのだ。