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非リレー型バトルロワイアルを発表するスレ part38 [無断転載禁止]©2ch.net
0001創る名無しに見る名無し
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2016/10/11(火) 20:30:25.65ID:9XK6guSh
1999年刊行された小説「バトル・ロワイアル」

現在、様々な板で行われている通称「パロロワ」はリレー小説の形をとっておりますが
この企画では非リレーの形で進めていきます。

基本ルール
・書き手はトリップ必須です。
・作品投下前に登場キャラクター、登場人数、主催者、舞台などを発表するかは書き手におまかせです。
・作品投下前と投下後にはその意思表示をお願いします。
・非リレーなので全ての内容を決めるのは書き手。ロワに準ずるSSであればどのような形式、展開であろうと問いません。
・非リレーの良さを出すための、ルール改変は可能です。
・誰が、どんなロワでも書いてよし!を合言葉にしましょう。
・ロワ名を「〜ロワイアル」とつけるようになっています。
〜氏のロワは面白いでは、少し話題が振りにくいのでAロワ、Bロワなんでもいいのでロワ名をつけてもらえると助かります。
・完結は3日後だろうが5年後だろうが私は一向に構わんッッッ!!

前スレ
リレー型バトルロワイアルを発表するスレ part37
http://hayabusa6.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1452525053/

非リレー型バトルロワイアルwiki
ttp://www26.atwiki.jp/anirowakojinn/pages/1.html
000323話 ◆ymCx/I3enU
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2016/10/11(火) 20:42:12.78ID:9XK6guSh
投下します

・・・・・
【23】ユウウツ

「誰か居ますよエルさん」
「む」

巨大逸物をぶらぶらさせる全裸狼獣人エルドレッドと小柄な普通の人間宇治章人。
一先ず廃村を出ようと歩いている時、人影を発見する。
レナモンの♀。エルドレッドと同じく全裸で乳房を揺れ動かしながら歩いているがレナモン種は基本裸族故問題は無い、
と言うのが二人の認識。エルドレッドの全裸は? やや問題は有るが現時点では考慮の外。

「声を掛けてみるか」
「その格好で声を掛けて悲鳴をあげられませんかね」
「あっ」
「あっじゃねぇよ僕が行ってみます」

全裸狼では引かれる事間違い無しなので章人が接触を試みる。
ぶぅと頬を膨らませむくれるエルドレッド。全然可愛くない。

「すみません」

至って普通に声を掛ける章人。
それに対するレナモン♀の返事は鋭いナイフの薙ぎ払い。
章人は首を骨に届く程切られ、鮮血を噴き出して呆気無く死んだ。

「宇治君!? ……よくも!」

エルドレッドは憤怒しM1903を構えるが、その時には既にレナモン♀は逃げていた。
銃を持った自分には敵わないと判断したのだろう。

「逃げられたか……宇治君、すまん、私がついていながら……」

ついさっきまで生きていた青年の亡骸を前に、エルドレッドは悔恨の意を表す。

一方のレナモン♀の高本唯衣。
銃を持った狼獣人は相手にすまいと逃げてきて、村の出口までやってくる。

「はぁはぁ、また一人仕留められた……あの狼は、強そうだし相手にしなかったけど……。
ナイフと催涙スプレーだけじゃ不安ね……あっ、あれは?」

前方に小さな店らしき建物を見付ける。
それは武器屋のようだった。


【宇治章人  死亡】


【午前/C-3廃村】
【エルドレッド・ドランスフィールド】
[状態]健康、悲しみ
[所持品]基本支給品一式、スプリングフィールドM1903(5/5、.30-06スプリングフィールド弾×10)
[行動指針]殺し合いには乗らない。宇治君……すまん……。

【午前/C-3武器屋付近】
【高本唯衣】
[状態]健康
[所持品]基本支給品一式、ハンティングナイフ、催涙スプレー
[行動指針]殺し合いに乗り優勝する。
000424話 ◆ymCx/I3enU
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2016/10/11(火) 20:43:15.88ID:9XK6guSh
【24】林檎花火とソーダの海

ロリコン虎獣人中条清宝と変態ロリ鹿取ゆりな。
二人は廃遊園地にやってきた。
そこで二人は焼死体と思しき消し炭を発見する。

「ああ、これは人だったのか? こんがり焼けてるな、もう炭だ」
「うわぁ、人って燃えるとこんなになっちゃうんだね……」
「まあ炭になんて興味は無いんだ……ゆりなちゃん、あそこはどうだい」
「トイレ?」
「あそこなら多分ティッシュと言うかトイレットペーパーもあるだろうし、背徳感も有る」
「キモチよくなれそうだね、いいよ」

虎と少女はトイレを見付けそこを行為の場所と定めた。
内部はそれほど荒れておらず、トイレットペーパーも残っている。

「ハァハァ」
「あっ、中条さん」

清宝はゆりなをタイル張りの床に押し倒し、優しいビンタを交えながら服を剥ぎ取り始めた。
傍から見れば少女をトイレに連れ込み暴行しようとする犯罪者虎獣人だが、二人は了承し合った仲だ。

「あぁあ、興奮するよ」
「私もです……」
「俺のこれを……」

虎がズボンを下ろすと既に彼の息子は涎を垂らしいきり立っていた。
それを見せ付けられたゆりなはこれから自分がされる事に期待せずにはいられなかった。


【明朝/C-6廃遊園地トイレ】
【中条清宝】
[状態]健康、興奮
[所持品]基本支給品一式、不明支給品
[行動指針]ゆりなちゃんと一緒に居る。殺し合いはしない。いいにおい……。

【鹿取ゆりな】
[状態]健康、興奮
[所持品]基本支給品一式、不明支給品
[行動指針]中条さんと一緒に居る。殺し合いはしない。おっきい……。
000525話前編 ◆ymCx/I3enU
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2016/10/11(火) 20:44:24.12ID:9XK6guSh
【25】幸福な死

酒場に立ち寄る金髪白猫獣人少女、レイチェル。
まだ酒の飲める年齢では無いし酒にも興味は無いのだが立ち寄った。
果たして巫女服姿の狐耳女性が酒を飲んでいる。

「おや、お客かの」
「ここ、貴方の店?」
「いや違うがな。気分じゃ気分」
「ふぅん……」

レイチェルは冷蔵庫から適当にジュースを取り出し狐巫女の隣に座って飲む。

「わしは稀衣じゃ。こう見えても結構生きてるぞ」
「私はレイチェル」
「そうか、レイチェル……お主は殺し合いに乗ってるのか?」
「……乗ってるって答えたら?」
「別に何もせん」
「……乗ってる」
「そうか。ならわしも殺すか?」
「……うーん、今の所は……」
「おやおや、まだ誰も殺しとらんのか」
「うん」
「人を殺すと言うのは、かなり覚悟が要るぞ。罪悪感に押し潰されるなんてものでは無いかもしれんが。
まだ誰も殺しておらんなら、まだ戻れるんじゃないか?」

説教じみた事を言う稀衣。別に本人にそのつもりは無いが。
しばらく間を置いてレイチェルが答える。

「無理」
「何故?」
「友達を見殺しにした」
「おや……」
「遊園地でね、私の友達が、九尾の雄狐にレイプされた末に焼き殺されたのよ。私に気付いていたかどうか知らないけど、
私の名前を呼んで泣き叫んで助けを求めてた。私はそれを見ているだけだった。
殺し合いに乗る気で居たから。助けなかったの」
「ほう」
「……ともかく、もう、戻る気は無いわ」
「……そうか……なら、まず人を殺す練習をしとかないとな……わしを使え」
「え?」

突然の提案に、レイチェルも流石に少し驚く。
数分後。
稀衣は巫女服を全て脱ぎ捨て、綺麗に畳み、全裸になって床の上に正座する。
レイチェルに帯を持たせ、支給品のノートに遺書を認めていた。

「うーむ、あやつにはこんなものかのう」
「あのー」
「よし、これで良い。ほい、レイチェル」
「え」
「このノートにわしの住所と、遺書が書いてある。もしこの殺し合いから生き残れたら遺書の宛先に届けて欲しい。
あ、わしの支給品の匕首もやろう」
「あー」
「ふぅ、もう少し長く生きたかったが、しょうがないのう。さあレイチェル、その帯でわしを縊り殺すのじゃ。遠慮はいらんぞ」

レイチェルに自分を殺せと促す稀衣。ふざけている様子は無い。
000625話後編 ◆ymCx/I3enU
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2016/10/11(火) 20:44:47.69ID:9XK6guSh
「えー、本当にいいの? それに何で全裸になるの?」
「全裸は気にするな。それに、良いのじゃ。あんなわけの分からん男の言いなりになるのも癪じゃしのう。
かと言って黙って死ぬのも嫌じゃし」
「むー……」
「あっ」
「ん?」
「最後に一回だけ、慰めてからにしてもらってもいいか?」
「……お好きに」

最後の快楽を味わおうと、稀衣は己の秘部と豊満な乳房をまさぐり、数分もしない内に絶頂し床を液塗れにする。

「はぁはぁはぁ……これで、もう思い残す事は無い。さあ、レイチェル」
「はーい」

レイチェルは稀衣の細い首に帯を巻き付け、思い切り絞め上げた。
絞め上げたつもりなのだが。

「うぎぃ……あんまり苦しくないのう……」
「……力が余り無いから私」
「そうじゃ、そこに良い感じの柱が有る、わしの首に巻いた帯の片方をその柱に結び、お主はもう片方から引っ張れば良いのじゃ!」
「おお」

このままでは上手く行かぬと判断し、作戦変更。
店のカウンター付近に有る細い柱に、稀衣の首に巻いた帯の片側を結び、もう片側をレイチェルが引っ張り縊死させる方法に転換した。

「これでよし……さあ、レイチェル。この経験を糧にして殺し合いを生き抜け」
「何か先生みたいになってる……まあ、頑張るよ。ありがとう。それじゃ、お別れよ」

レイチェルが両手で帯を掴み、そして思い切り後ろへと全体重をかけた。

「ぎぃ!!」

稀衣の濁った悲鳴が響く。
今度は完全に彼女の気道と血流を遮断し、稀衣は意思に反してじたばたともがき苦しみ、泡を吹いて小水を漏らして、やがて動かなくなった。

「あ、死んだ……うわ、酷い死に方になってる……あーでも案外平気……ありがとう稀衣さん、私頑張れそう」

口から泡を吹き全裸で汚物塗れになり縊死した狐耳女性に、レイチェルはお礼を言った。


【稀衣  死亡】


【午前/D-6酒場】
【レイチェル・マクナイト】
[状態]健康
[所持品]基本支給品一式、不明支給品、稀衣のノート、匕首
[行動指針]殺し合いに乗る。稀衣さんありがとう。
000726話 ◆ymCx/I3enU
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2016/10/11(火) 20:45:16.03ID:9XK6guSh
【26】SUSTAIN THE UNTRUTH

※「〈〉」は中国語

九尾の雄狐、全真は市街地に入り、好みの参加者が居ないか探す。

「〈わし好みの奴はおらんかの〜……おっ〉」

そして発見するのは西洋冒険者風の青年。

「〈むぅ、顔は良いが……股間に来ないのう。あやつはさっさと始末し……〉」
「何! 九尾! 九尾が居る!」

青年、ルパート・ラッシュが全真を発見し駆け寄る。
そしてその毛皮に顔を埋める。

「良い! これは良いもふもふだ」
「〈き、貴様なんじゃいきなり!〉」
「ん!? 何だか臭うこの独特の獣臭……精液! さてはスキモノなんだな!」
「〈おい、聞いて……〉」
「望む所だ……あの家でたっぷり遊ぼうじゃないか!」
「〈や、やめ……やめろぉおおお!!〉」

凄まじい力によって拘束され、全真はルパートに適当な民家へと連れ込まれた。

数十分の後。

「ふぅ……」
「……グオ……ゥ……ウッウッ」

丸めたティッシュが散乱し、雄臭さが充満する和室。
服を着直したルパートが一服している横で九尾の狐が涙を流し放心していた。

「これはとても良い狐だぁ」
「〈き、きさま……わしに、こんな屈辱を……グルルルルル!〉」
「おっと、マジ怒りか? ちょっとやり過ぎたか?」
「ガアアアアアアア!!」

マジギレした全真が口から火炎弾のような物を発射する。
それは民家の壁に大穴を空けるもルパートは寸での所で回避し逃走した。

「〈逃がすかぁあ!!〉」
「そう怒るなって! あんただってよがってただろ! 潮まで吹いちゃって」
「〈言うなぁああ!!〉」

狐火を吐き散らす激高の九尾と獣好きの青年との追いかけっこはしばらく続きそうである。


【午前/D-5市街地】
【全真】
[状態]激怒
[所持品]基本支給品一式、不明支給品
[行動指針]殺し合いに乗る。好みの男も女も片っ端から犯す。その前にあの男(ルパート)を殺したい。

【ルパート・ラッシュ】
[状態]健康
[所持品]基本支給品一式、木刀
[行動指針]殺し合いに乗る。人間はさっさと始末しケモノは色々してから死んで貰う。取り敢えず九尾(全真)から逃げよう。
0008 ◆ymCx/I3enU
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2016/10/11(火) 20:52:59.43ID:9XK6guSh
一応参加者全員登場してますので一覧 ×…死亡

・小久貫琉璃男
・柚月倫平 ×
・高本唯衣
・宮田沙和 ×
・孝宮霜一郎
・ラザナク
・田辺花
・馬里邑龍太
・捨田利磯太
・キャスリーン・エントウィッスル ×
・全真
・レイチェル・マクナイト
・廣崎貴彦
・リルヴァ
・中条清宝
・鹿取ゆりな
・ルパート・ラッシュ
・神野鏡太郎
・溝端麻耶子
・ぺろぺろキャンディー
・EYE
・伊津野嘉紀 ×
・浜土竜平 ×
・三登丞
・カウィナ
・下重有恒
・稀衣 ×
・安藤咲
・笠麻美
・峰涼香
・アダルブレヒト・ゲルデラー
・ファビアン・グライスナー
・伏島茂晴
・ウォラゴ ×
・レカ
・坂斉豹真
・足助政規 ×
・金崎海斗
・月原勇哉
・入江薫
・大樫真寿
・隆信喜
・宇治章人 ×
・シェリー・ウォレス
・坂上梨補
・エルドレッド・ドランスフィールド
・ゼユック
・ぷるりん
・戸川将寛
・リューレン
・ラシャール
・ロキア

41/52

投下終了です。
001027話 ◆ymCx/I3enU
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2016/10/25(火) 21:00:25.40ID:U6VDm/TR
【27】心と身体は乖離、狂宴に気もそぞろ

神野鏡太郎、溝端麻耶子、ぺろぺろキャンディー(HN)の三人は殺し合いに乗っていない参加者探しをしていた。
E-2地点から林を突っ切ってD-3市街地に向かうと言う何ともイレギュラーな行進をし、そして出会う。
素っ裸で逸物をぶらぶらさせる豹獣人の男に。

「キャアアアア変態!」
「やべぇ」
「ま、待ってくれ! 確かに俺は全裸で変態かもしれないが、あんたらに危害を加えるつもりは無い!」

悲鳴をあげる麻耶子、驚く鏡太郎、弁解する豹。
ぺろぺろキャンディーはと言うと特に表情も変えず静観していた。
その後一先ず落ち着いて自己紹介し合う四人。

「坂斉さんは殺し合いには乗ってないんだな?」
「ああ」
「……だそうだが、どうする? 二人共」

ぺろぺろキャンディーが鏡太郎と麻耶子にどうするか訊く。この全裸の豹を仲間に加えるかどうか。

「俺は別に良いけど」
「私はやだ」
「レディーファーストと言う事で溝端君の意見を採用しよう」
「ああ、何て酷いんだ……こんなの差別だ……ぐすんぐすん」

腰をもじもじさせ悲しむ豹真。

「殺せ」
「今すぐ殺せ」
「二人の意見が一致した、俺もそれに従おう……」
「ファッ!?」

殺意の沸いた三人によって豹真はお尻に近くに置いてあったカラーコーンをぶち込まれる。

「あぁぁぁぁい゛たぁいぃぃぃぃぃぃ!!痛いぃぃぃぃぃ!!痛い痛い痛いぃたっぁあ゛ぁいたぁ゛い!!!!!」

カラーコーンをぶち込んだ実行役はぺろぺろキャンディーである。
豹真は悶絶した挙句失禁し泡を噴いて白目を剥き動かなくなった。

「さあ行くか」
「そうね、おっきなゴミを掃除出来たしね」
「ああ」

その場を淡々と去ろうとする三人。

「う、ぐぅ……よくもぉ……俺はもう駄目だ……だけどただでは、死なないぞ……一人道連れにしてやる」

しかし虫の息であった豹真は最後の力を振り絞って立ち上がり、三人の内、麻耶子の喉に食らいき、一気に噛みちぎった。

「ぎゃっ……ごふっ……うそ、わたし、し、ぬ……の……」

鮮血に染まり麻耶子は事切れた。
「お前!」とぺろぺろキャンディーが豹真を引き剥がすも、彼もまたしてやったりといった表情で息が絶えていた。

「マジかよ……くそっ、溝端さん……」
「首の骨を折っておくべきだったか……」

鏡太郎は麻耶子の死を悼み、ぺろぺろキャンディーは己の詰めの甘さを悔やむ。
【溝端麻耶子  死亡】
【坂斉豹真  死亡】
001127話状態表〜28話 ◆ymCx/I3enU
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2016/10/25(火) 21:01:09.55ID:U6VDm/TR
【午前/D-3市街地】
【神野鏡太郎】
[状態]健康
[所持品]基本支給品一式、不明支給品
[行動指針]殺し合いはしない。溝端さん、ぺろさんと行動。

【溝端麻耶子】
[状態]健康
[所持品]基本支給品一式、不明支給品
[行動指針]殺し合いはしない。神野君、ぺろさんと行動。

【ぺろぺろキャンディー】
[状態]健康
[所持品]基本支給品一式、不明支給品
[行動指針]殺し合いはしない。神野、溝端と行動。

【28】無為はあらゆる不道徳の母

「ねーおかしい絶対おかしい」

リルヴァは少年・貴彦に対しアピールを続けていた。
素っ裸になって尻を突き出しその部分を広げて奥まで見せて尻を振ったりもした。
だが貴彦は鬱陶しげな目を向けるだけであった。

「おかしいって何でそこまで興味がわかないの」
「……」

そろそろ泣きそうになっているリルヴァの問いに答えず貴彦は立ち上がってデイパックを持ち上げる。

「え? どうしたの?」
「どこか建物探してそこに隠れてます」
「あ、じゃあ私も行くからね!」
「ええ……」
「当たり前よ! 虚仮にされたままでいられないもの!」
「……はあ、もう勝手にすれば良いでしょう」

うんざりしている貴彦に張り切るリルヴァ。
貴彦はもういい加減まともに構うのも面倒になったようで勝手に飽きてどこかへ行ってくれる事を願っていたが、
リルヴァは全くその気は無かった。

――――あぁぁぁぁい゛たぁいぃぃぃぃぃぃ!!痛いぃぃぃぃぃ!!痛い痛い痛いぃたっぁあ゛ぁいたぁ゛い!!!!!

「「!」」

突然どこかから響く男の悲鳴。
凄まじい絶叫のようで木霊している。

「あれ、結構近くない? 今の悲鳴」
「みたいですね……もうちょっとここに居ますか、じゃあ」

危険を感じた貴彦はもうしばらく橋台部分に留まる事にした。

「じゃあそのもうちょっとの間私と」
「しません」
「……泣いて良い?」

あまりの塩対応の連続にリルヴァは流石に心が疲れてきているようであった。
001228話状態表〜29話 ◆ymCx/I3enU
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2016/10/25(火) 21:01:53.22ID:U6VDm/TR
【午前/D-3軍前橋北側橋台付近】
【廣崎貴彦】
[状態]健康
[所持品]基本支給品一式、不明支給品
[行動指針]殺し合いをする気は無い。この人(リルヴァ)何よ……。

【リルヴァ】
[状態]健康
[所持品]基本支給品一式、不明支給品
[行動指針]殺し合いはしない。廣崎君の興味を私に向けさせたい! って言うか向いてよぉ……。

【29】賽は投げられた

ウェアウルフの編集者の青年、ファビアンはこれから自分がするであろう事に神に許しを乞いたい気分であった。
担当している作家のアダルブレヒトは、殺し合いゲームに巻き込まれた事に憤慨していたが、
ゲームに乗る事自体は否定せず、自分に手伝えと、つまり同じように殺し合いに乗れと言ってきた。
断ればショットガンで身体に大穴を空けられるであろうから断る事は出来ず、彼はアダルブレヒトの猟犬となったのだ。

「{期待しているよ、ファビアン君、ウェアウルフとしての君の実力をね}」
「{余り戦った事は無いですがね……}」

森を出て草枯た手入れのされていない古い舗装路を歩く二人。
その背後から、全裸の竜人の少年が茂みから飛び出し二人に向けて発砲する。

「{うおっ、……何だ全裸の竜人の子供だと?}」
「{どういう経緯なのかは知りませんが……}」
「う、う」

竜人少年、信喜はいざ他参加者を見付け、襲ってはみたものの、怖そうな壮年の男性と強そうな長身のウェアウルフに、
怖気づいてしまい腰が引ける。

「{ファビアン君、小手調べだ。あの子供は任せる}」
「{……はい}」

ファビアンが信喜に近づいていく。
その双眸は普段の振り回される優しい彼の色は無く、獲物を捉えた獣の色。
それに見据えられた信喜は戦意など消え失せ、逃げようとした。

「ウガァウッ!」

獣の咆哮を発しながらファビアンは鋭い爪を信喜に振り下ろす。
信喜の背中が引き裂かれ、鮮血が古びたアスファルトの上に飛び散った。
痛い、痛い、痛いと泣き叫ぶ信喜。
しかしファビアンは手を緩めず、その細い首に食らいつき激しく左右に振り回した。肉が裂け骨が砕け、竜人の少年の命の火は消える。

「{上出来だ、やれば出来るじゃないかファビアン君}」
「{……こんな事、出来たくないんですよ?}」
「{服が血塗れだな、もう脱いだ方がいいんじゃないか?}」
「{……そうですね}」

血塗れになった衣服をファビアンは脱ぎ捨てる。
銀色の毛皮に覆われた引き締まった人狼の肉体が顕になる。
股間の逸物は何故かそそり立ち透明な粘液を垂らしていた。

「{ははは、獲物を仕留められて興奮してるのかな? 息子さんが元気になってるぞ}」
{{……認めたくないですけどねぇ……ふぅ……}」

自分が獲物を仕留めて性的な興奮まで感じているという現実に、ファビアンは少なからず落胆する。
だが、確かに満更でも無いとも思っていた。
【隆信喜  死亡】
001329話状態表〜投下終了 ◆ymCx/I3enU
垢版 |
2016/10/25(火) 21:02:36.55ID:U6VDm/TR
【明朝/E-5道路】
【アダルブレヒト・ゲルデラー】
[状態]健康
[所持品]基本支給品一式、ウィンチェスターM1897(0/5、12ゲージショットシェル×10)
[行動指針]殺し合いに乗る。ファビアン君は使えるな。

【ファビアン・グライスナー】
[状態]健康、全裸、軽い性的興奮、口元血塗れ
[所持品]基本支給品一式、不明支給品
[行動指針]先生(アダルブレヒト・ゲルデラー)に従う。


投下終了です
0014 ◆84AHk0CknU
垢版 |
2016/12/05(月) 21:29:31.63ID:mgS/tjuz
お久しぶりです
新ロワ思いついたんで投下します
0015 ◆84AHk0CknU
垢版 |
2016/12/05(月) 21:30:38.65ID:mgS/tjuz
電球一つ無い暗闇の中、そこで彼らは目覚めた。
まず共通して浮かんだのは困惑。
何が起こったのか、此処はどこなのか。
疑問はやがて現状への不安と苛立ちに変わっていく。
何人かが怒声を上げた瞬間、部屋の一部に光が差した。
光を浴びるのはサングラスを掛けている極普通の男。

「ちょっと目ェ覚めんの遅かったんとちゃう?まぁまぁええわ(寛容)」

人々の視線が一斉に男に向けられる。
男はケラケラと笑いながら言葉を続けた。

「お前らにはこれから「ねーねーおじさ〜ん」」

笑みを浮かべていた男の表情が曇る。
ジロリと声のした方を見ると、そこには赤いシャツの少年が居た。
自分の言葉を遮った少年をサングラス越しに睨み付ける。
少年は男の怒りなど知らぬとばかりの態度だ。

「んもう。もうすぐアクション仮面の時間なんだから、オラおじさんと遊ぶほど暇じゃないゾ」

やれやれと言いながらため息を吐く少年。
その後ろでは「しんのすけ何やってんだ!?」「早くこっちに来なさい!」という声がする。
少年の両親だろうか。
男女が慌てて掛けよろうとしている。

「あ ほ く さ」

サングラスの男は大げさにため息を吐き、指を鳴らした。
瞬間、少年の声が止まった。
少年の両親も、他の人々も呆然と少年を見ている。
首の上に本来あるべきものが無くなった、少年「だった」もの。
ピューピューと血の吹き出るソレは、やがてバランスを崩し倒れ、床に赤い水溜りを作った。

「し、しんのすけぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!」
「いやあああああああああああああああああ!!!」

頭部を失った身体とその近くに転がるじゃがいも頭。
両親は己の衣服が汚れるのも構わず、無残な肉片と化した我が子を抱き寄せる。

「し、しんの……あ、あああ……あああああぁぁぁぁぁ……」
「うそ…よ………。こんなの…」

この世の終わりよりも尚惨い惨劇に絶望する夫婦。
そんな彼らを嘲笑うように男は平然と言葉を続ける。
0016 ◆84AHk0CknU
垢版 |
2016/12/05(月) 21:32:19.56ID:mgS/tjuz
「ったく、アホガキが。大人の邪魔するからこうなるんじゃい。皆よーく見とけよ。
こうなりたくなけりゃ、俺の言葉に従って殺し合いするんやで」

子どもを無惨に殺しておいて、更には殺し合いをしろなどと抜かす外道。
人々は一様に、どういうことなの…(レ)と混乱している。

「時間も無いしちゃっちゃと話すで。今からお前らを無人島へ送る。
そこで最後の一人になるまで殺し合えや。ルールも時間制限も無いからどんな方法使ってでも勝ち残れ。
家に帰れるのは生き残った一人だけや」

男は今殺した少年のことなど気にも留めずに説明をする。
泣き叫ぶ両親の声も聞こえていないと言わんばかりの態度だ。

「丸腰で殺しあえとは言わんから安心せや。食糧や島の地図と一緒に武器もくれてやるわ。
精々有効に使えよ」

「俺に逆らおうなんでアホな真似はすんなよ。んな事したらお前らに付けとる首輪爆発させて、そこのガキと同じになるからな。
それと、優勝したら褒美もくれてやるわい。どんな願いも叶えたるわ。
それこそ世界征服やら死者蘇生やらなんでもや」

ん?ん?ん?ん?ん?今なんでも叶えるっていったよね?
既に何人かは欲望を剥き出しにし、男の話に食いついている。

「こんな爆発くらいじゃ死なん、とか思ってる奴もいるやろうから忠告しといてやるわ。
お前らの持つ『能力』ちょこちょこっと弄くらせてもらった。
向こうじゃ最強だの不死だのはありえへん。皆平等に死ぬようになってるで」

何人かが驚いたように、己の体を見る。
男はその様を嘲笑うように見ていた。

「ふざけるな!!」

突如放たれた怒声。
視線が集中する中、男へ詰め寄るようにして現れたのは白いジャケットを着た青年であった。

「誰が貴様の言う事など聞くか!よくもしんのすけ君を…!」

端正な顔を怒りで歪め、青年は男を睨み付ける。
対する男は面倒くさそうに口を開く。

「あーあーもうええわ。面倒やからさっさとこいつら飛ばせや」

背後へ合図を送るように手を振る男。
それと同時に人々は次々と姿を消していった。


【見せしめ:野原しんのすけ@クレヨンしんちゃん】

【進行役:カーリー@迫真ヤンキー部 漢の裏技】
0017 ◆84AHk0CknU
垢版 |
2016/12/05(月) 21:34:19.59ID:mgS/tjuz
参加者

7/7【迫真ヤンキー部 漢の裏技】
○田所浩二(野獣先輩)/○MUR/○KMR/○SIK/○遠野のどか/○葛城蓮(虐待おじさん)/○KBTIT

6/6【バイオハザードシリーズ】
○クリス・レッドフィールド/○ジル・バレンタイン/○レオン・S・ケネディ/○アシュリー・グラハム/○アルバート・ウェスカー/○ジャック・クラウザー

5/5【コードギアス ナイトメア・オブ・ナナリー】
○ナナリー・ランペルージ/○ゼロ/○アリス/○ロロ・ヴィ・ブリタニア/○マオ

4/4【クレヨンしんちゃん】
○野原ひろし/○野原みさえ/○郷剛太郎/○パラダイスキング

3/3【機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ】
○三日月・オーガス/○オルガ・イツカ/○クーデリア・藍那・バーンスタイン

3/3【真夏の夜の淫夢】
○GO/○ピンキー/○変態糞親父

3/3【The4400】
○トム・ボールドウィン/○ショーン・ファレル/○イザベル・タイラー

2/2【でろでろ】
○日野耳雄/○日野留渦

33/33
0020守る少女/守れなかった男 ◆84AHk0CknU
垢版 |
2016/12/06(火) 22:36:34.90ID:fHd6dcvI
金髪のツインテールを揺らしながら、力強い足取りで少女は進む。
中学生くらいのその少女は、強い決意を抱いていた。
脳裏に浮かぶは一つの名前。
先程確認した参加者名簿に記されていた自分のよく知る、記載されていないことを願った名前。
大切な親友、ナナリー・ランペルージ。

(ナナリー…)

何故彼女が、こんな危険な場に連れて来られているのか。
何故あの心優しいナナリーが、殺し合いを強要されなばならないのか。
胸の奥から抑えきれない憤怒が湧き出る。
無意識の内に拳はきつく握られ、ギチリと歯軋りをする。
決断は一瞬であった。
早急にナナリーを見つけて保護する。
ブリタニア軍の兵士である事がバレてしまおうとも構わない。
ナナリーを助けるのに己の身分の心配などしていられるものか。

(急がないと…!)

ナナリーは視力と両足が不自由な少女だ。
殺し合いに乗った危険な参加者にとって狙わない理由は無い。
この場には元イレギュラーズのマオがいる。
何故目の前で死んだはずのマオの名が名簿にあるのかは分からない。
だがどうやって生き返っただとかは、今はどうでもいい。

(あいつがまたナナリーを襲う可能性は十分ある)

そうはさせない。
今度こそ己の手で確実に殺す。

太腿のホルスターに差し込んだ銃を意識しながら、騎士は徐々に足を速めた。


【アリス@コードギアス ナイトメア・オブ・ナナリー】
[状態]:健康
[装備]:SIG SAUER P220(10/10)@現実
[道具]:共通支給品一式、マガジン×3、C.C.細胞抑制剤@コードギアス ナイトメア・オブ・ナナリー
[思考]
基本:ナナリーと共に殺し合いから脱出する
1:ナナリーを探す。
2:ゼロ、マオを警戒。マオは確実に殺す
[備考]
※参戦時期はマオ死亡直後。
0021守る少女/守れなかった男 ◆84AHk0CknU
垢版 |
2016/12/06(火) 22:38:08.29ID:fHd6dcvI



獣のような鋭い視線で辺りを睨みながら、力強い足取りで男は進む。
人を寄せ付けない雰囲気のその男は、強い決意を抱いていた。
脳裏に浮かぶのは一つの名前。
数年前、理不尽に命を奪われた甥の少年。
大切な家族、ひで。

(死人の蘇生、か…)

あの胡散臭い関西弁の男は言った。
殺し合いに勝ち残れと。
最後の一人の願いを何でも叶えてやると。
死者を蘇らせることも可能であると。
決断にはほんの少し時間を要した。
幾らなんでも荒唐無稽過ぎる。
それに殺すというのは最初に死んだ赤い服の少年のような、年端もいかない子ども。
我が子を失い泣き叫ぶ、かつての自分と同じ悲しみを味わったその両親。
そんな者達も含まれているのだ。
当然悩んだ。

(それでも俺は…)

ひでに生き返って欲しい。
この身が汚れ切っても構わない。

…ひょっとするとこの選択も、自分にとって「逃げ」なのかもしれない。
ひでが死んだという現実、自分の無力さから目を背け迫真狩りという八つ当たり染みた事をしてきた。
そして今もひで蘇生の為に、殺し合いを肯定している。

「それでもいい。いいんだよな。OK?OK牧場?(激寒自問自答)」

そうだ。
ひでが生き返るのならそれでいい。
だから、

「MUR。俺はもう止まれねえよ」


【葛城蓮(虐待おじさん)@迫真ヤンキー部 漢の裏技】
[状態]:健康
[装備]:吹雪丸の刀@クレヨンしんちゃん
[道具]:共通支給品一式、不明支給品0〜1
[思考]
基本:優勝してひでを生き返らせる
1:参加者を探して殺す
[備考]
※参戦時期はKBTIT撃破後〜MURとの決着前
0024糞遊びDays ◆84AHk0CknU
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2016/12/08(木) 17:56:27.51ID:A1KOIfoh
「わけ分かんないなぁ」

岡山、ではなく殺し合い会場の川の土手下。
ガシガシと頭を掻きながら銀髪の少女、マオは呟いた。
殺し合いもそうだが、もっと奇妙なのは自分の肉体についてだ。

「どうなってんのよこれ」

反作用による痕がどこにも無い。
皮膚をほとんど隠さねばならぬ程に醜く膨れていた筈が、今やシミ一つ見当たらなくなっている。
あれだけ忌々しく思っていた、自分を蝕む腫瘍。
しかし理由も分からず消えていれば、嬉しさよりも気味の悪さを感じてしまう。

「っていうか……何でボク生きてんの?」

殺し合い巻き込まれる直前、マオはナナリー・ランペルージの魔導器を奪おうとした。
あと一歩までの所でウィッチ・ザ・ブリタニア―――今は魔王ゼロの妨害を受け、
その結果、反作用を促進させられてしまった。
挙句に残りの抑制剤を目の前でアリスに破壊され、ギアスユーザーの運命を呪いながら消滅したのだ。

あのウザったいグラサン男に反作用を消し、死を覆すような力が有るとは思えない。
強力な力を持ったギアスユーザーが、背後に居ると考えた方がまだ納得できる。
ともあれ生き返ったというなら、嬉しくなくはない。
反作用が消えているおまけ付きであるし。
これで殺し合いに参加しているという状況でなければもっと喜べただろう。

(殺し合いねぇ…)

デイバッグを開き中身を確認する。
早速見慣れたものを見つけた。
C.C.細胞抑制剤。
人造ギアスユーザーにとっては生きる為に必要不可欠な代物。
生き返ったからといって、反作用とは無縁の肉体になった訳ではないということか。
舌打ちをしながら続いて目に入った参加者名簿とやらを開く。
知っている名を見つけ、ため息が出そうになった。

ナナリー、ゼロ、アリス、ロロと厄介な相手ばかりだ。
ナナリーからは何とかして魔女の力を奪いたいが、一度襲われている為当然警戒されているだろう。
アリスとゼロは間違いなくこちらを殺しに掛かってくる。
ロロは多分優勝狙いだろうが、上手くいけば途中まで同盟を組めるかもしれない。
最優先はやはりナナリーの魔女の力を手に入れ、反作用とはおさらばする事だ。
その後で脱出か優勝かを決める。

とりあえずの方針が決まったマオは、早速行動開始しようとし――咄嗟に身を屈めた。

「くっ!」

頭上で何かが振るわれた感覚と、背後に人の気配を感じながら急ぎ駆け出す。
襲撃者から距離を取ると振り向き、姿を確認する。
0025糞遊びDays ◆84AHk0CknU
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2016/12/08(木) 17:57:40.37ID:A1KOIfoh
襲った者は、一言で言うなら変質者だった。
禿げ上がった頭部に中年太りのオヤジ。
身につけているのはサングラスとふんどしのみ。
手には縞模様の槍が握られている。

男は槍でマオを突き殺さんと襲い掛かる。

「大人しく死んでくれや」
「断るに決まってんでしょ!」

全速力で男から逃げるマオ。
自分のギアスは相手の目を見なければ発動できない。
サングラスを掛けた男にはギアスが使えず、武器になりそうなものも支給されていない。
故にここは逃走を選んだ。
幸い男はあのメタボリックな体型の通り、運動神経はそれ程高くはない。
これならば逃げるのは容易いはずだとマオは確信する。

「く」

男が立ち止まる。

「そ」

マオに背を向け、何を思ったか尻を突き出す。

「が」

そして次の瞬間、

「ドバァァァァァァァァァ!!」

茶色い濁流が発射された。
紛れも無く糞である。ハイドロポンプかなにか?(PKMN)

「うわ汚っ!」

反射的に避けたため糞の直撃は免れた。
最初に会った参加者があんなクッソ汚らわしい異常者とは。
なんで自分ばかりこんな目に、と忌々しい思いを抱きつつマオは急いでその場を離れた。





糞を発射した男、『変態糞土方』は脱糞の余韻を味わっていた。
腹に溜まった穢れを排出し、どこか晴々とした笑みを浮かべている。

「ああ^〜、たまらねぇぜ」

糞土方は殺し合いの優勝を目指していた。
まだ死にたくない。
糞遊びに精を出していたあの日々を失いたくない。
どうせここに知り合いは居ないのだ。
ならば優勝しテリトリーである岡山の県北に帰るのが、一番手っ取り早いだろう。

「はやく糞まみれにして殺りたいぜ」

糞を愛し糞と共に生きてきたスカトロ野郎。
糞土方は今、血塗られた道を歩こうとしていた。多分血じゃなく茶色に汚れた道だと思うんですけど(名推理)
0026糞遊びDays ◆84AHk0CknU
垢版 |
2016/12/08(木) 17:58:37.71ID:A1KOIfoh
【マオ@コードギアス ナイトメア・オブ・ナナリー】
[状態]:疲労(小)、精神疲労(小)
[装備]:
[道具]:共通支給品一式、C.C.細胞抑制剤@コードギアス ナイトメア・オブ・ナナリー、不明支給品×1
[思考]
基本:何とかして生き残る
1:変態親父から逃げる
2:ナナリーから魔女の力を奪う
3:アリス、ゼロを警戒
4:枢機教とは協力できるかも
[備考]
※参戦時期は死亡後。

【変態糞親父@真夏の夜の淫夢】
[状態]:健康
[装備]グングニルの槍@でろでろ
[道具]:共通支給品一式
[思考]
基本:優勝する
1:どいつもこいつも糞まみれで殺りたいぜ
0028◇js6o2luy
垢版 |
2017/02/20(月) 00:51:02.21ID:lWu+LYKp
新ロワいきます
参加作品
銀魂
VOCALOID
双星の陰陽師
灼熱の卓球娘
魔法少女かずみ☆マギカ
結城友奈は勇者である
タブー・タトゥー
Go!プリンセスプリキュア
おそ松さん
今のところこれくらいです
もしかしたら追加あるかも?
0029◇js6o2luy
垢版 |
2017/02/20(月) 01:00:23.53ID:lWu+LYKp
すみません題名忘れてました
題名 スーパーバトルロワイアル
あと、銀魂と灼熱の卓球娘の参加メンバーが決まっているので発表します
12/12【銀魂】
【○坂田銀時/○志村新八/○神楽/○近藤勲/○土方十四郎/○沖田総悟/○志村妙/○高杉晋助/○桂小太郎/○坂本辰馬/○神威/○猿飛あやめ】
6/6【灼熱の卓球娘】
【○旋風こより/○上矢あがり/○天下ハナビ/○出雲ほくと/○大宗夢音/○後手キルカ】
0030◇js6o2luy
垢版 |
2017/02/21(火) 22:26:28.05ID:vDEqpZRG
他作品の参加キャラも決まりました
6/6【VOCALOID】
【○初音ミク/○鏡音リン/○鏡音レン/○神威がくぽ/○GUMI/○巡音ルカ】
6/6【タブー・タトゥー】
【○赤塚正義/○ブルージィ=フルージィ/○一ノ瀬桃子/○トム=シュレッドフィールド/○アリヤバータ/○イルトゥトゥミシュ】
6/6【双星の陰陽師】
【○焔魔堂ろくろ/○化野紅緒/○天若清弦/○斑鳩士門/○聖丸/○氷鉋】
7/7【おそ松さん】
【○松野おそ松/○松野カラ松/○松野チョロ松/○松野一松/○松野十四松/○松野トド松/○弱井トト子】
続きます
0031◇js6o2luy
垢版 |
2017/02/21(火) 22:44:42.22ID:vDEqpZRG
続きです
7/7【魔法少女かずみ☆マギカ】
【○かずみ/○御崎海香/○牧カオル/○宇佐木里美/○浅海サキ/○神那ニコ/○若葉みらい】
6/6【Go!プリンセスプリキュア】
【○春野はるか/○海藤みなみ/○天ノ川きらら/○赤城トワ/○クローズ/○シャット】
5/5【結城友奈は勇者である】
【○結城友奈/○東郷美森/○犬吠埼風/○犬吠埼樹/○三好夏凜】
合計61人
残り61/61人
基本的なルールは、アニロワ4thを参考にします。
主催者 トワ@オリキャラ
次回、第0話『The beginning』
0032◇js6o2luy
垢版 |
2017/02/21(火) 23:36:55.66ID:vDEqpZRG
投下します
第0話 『The beginning』
無機質な部屋の中、そこで彼らは目覚めた。
何が起こっているのか、ここは何処なのか。彼らの疑問は、やがて怒りへと変わっていく。早く出せ、何が起こっているんだ。という怒号の中、一つのモニターが点灯した。

「目が覚めたかしら?」

モニターに映っているのは、黒髪ウェーブの一人の少女。そして、彼女は恐ろしい事を口にする。

「今からあなた達には殺し合いをしてもらうわ。正真正銘の、本当の殺し合い」

殺し合い!?部屋がざわめく。

「ふざけるなっ!俺達がそんな脅しに乗ると思うのかよ!」

怒号を飛ばすのは、くせ毛が特徴的な高校生。

「ろくろ…今は落ち着いて、逆らったら、何をされるか…」

姫カットの女子高生が、少年を止める。

「でもよ…!」

「そうよ…今は静かにしなさい」

「くっ…」
女子高生に止められ、仕方なく腰を下ろす少年。

「その通りだぁっ!」

「なーに?まだ状況を理解していない人がいるの?」

その時、サングラスの男が立ち上がる。

「俺はようやく仕事を見つけたんだ!ここで殺されてたまるかよ!」

「はぁ…」

モニターの少女はため息をつく。そして…
0033◇js6o2luy
垢版 |
2017/02/21(火) 23:40:15.34ID:vDEqpZRG
「皆、よく見てなさい、私に逆らうとこうなるわよ、ハイクラスサラマンダ!」

ゴオォ

「うわぁぁぁぁ!」

一瞬にしてサングラスの男が炎に包まれる。そして、彼は黒焦げになり、地面に倒れた。

ザワザワ…

「静かになさい!あなた達もこうなりたい?」

状況が理解できない参加者達。すると、緑髪のツインテールの少女があることに気付く。

「これ…さっきの男の人が描いてある…」

「あら、説明が中断されてしまったわね。では、続きを説明するわ。まずあなた達には、四色のカードが支給されているわ」

初めに、少女は白いカードを取り出す。
「まずは白カード。これは一番重要なカード。ルールやマップ、参加者の名簿まで確認できる。」

「この殺し合いで殺されたり、私に歯向かったりしたら、このカードにあなた達の魂が入る。そこのおっさんのように…ね。」

「出せるのは私だけ。でも、出してなんかあげない。負けた人は皆このカードに入ったまま」

次に少女は黒のカードを取り出す。
「これは黒カード。出てきてと願えば、ランダムにアイテムが出てくる。勿論、何が出るかはお楽しみ。しまおうと思えばすぐにしまえる。このカードは一人1〜3枚支給するわ」

その次に少女は赤色のカードと青色のカードを取り出す。赤カードの中央にはショートケーキの絵が、青色のカードには水の絵が描いてある。

「赤いカードがフードカード、青いカードがウォーターカード。どちらもあれが食べたい、飲みたいと思えば、たちまちそれが出てくる。」

「ただし、黒カードと違って、一度出したものはしまえない。それと、二枚とも10回の使用制限がある。回数か0になるとそのカードは消滅してしまうから気をつけなさい」

「そして…最後の一人になった人には、どんな願いでも叶えさせてあげる。死者の蘇生だって可能よ」

「死者の蘇生」…その言葉に体を震わせる一部の参加者達。

「さあ、もうすぐ始めるわよ、戦って勝利を掴むか、それとも負けて暗闇を彷徨うか…あなた達には選ぶ権利がある…それだけでも、まだあなた達は幸せなのよ…」

空間が歪み、参加者達はランダムな場所に転送された。

「さあ、殺し合いなさい!そして勝利を掴むのよ!」

主催者直々に、ゲームの開始が宣言された。

【見せしめ:長谷川泰三@銀魂】

【ゲームスタート】
0034◇js6o2luy
垢版 |
2017/02/21(火) 23:46:34.49ID:vDEqpZRG
投下終了です
0035創る名無しに見る名無し
垢版 |
2017/02/22(水) 01:37:43.18ID:fJuU1Q53
https://goo.gl/9bFxVp
これは、マジなの。。?
普通にショックでしょ。。
0036 ◆YOtBuxuP4U
垢版 |
2017/04/23(日) 03:57:06.83ID:7flaZGxo
かきこみてすとだよ。かきこみてすとだよ。
0037 ◆YOtBuxuP4U
垢版 |
2017/04/23(日) 04:06:42.67ID:7flaZGxo
書き込めている。

四字熟語ロワ、投下します。
003848sj ◆YOtBuxuP4U
垢版 |
2017/04/23(日) 04:08:22.96ID:7flaZGxo
 
 ■■■■

 ■■■■
 
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 「あなた が 私 の 幸せ を 殺した。
  あなた と 私 は 同時 には 幸せ に なれない。
  あなた の 苦悩が 私 の 幸せ で。
  あなた の 痛みが 私 の 幸せ だ。
  あなた は 私 に 幸せ を 永遠 に 邪魔 され続ける。
  あなた は 私 を 殺さなければ 幸せ に なれない」

 「あなた と 私 は、
  幸せ に なれない」


 ■■■■

 ■■■■

 ■■■■
003948◇家族関係 ◆YOtBuxuP4U
垢版 |
2017/04/23(日) 04:09:05.07ID:7flaZGxo
 

「あアッ!!」

 ――悪夢を見たあとだから、飛び上がるように起きた。

「あ、ひぃ……はっ、はぁ……はっ、は、ぁう……!」

 あまりに勢いよく跳ねのけたので掛け布団が裏返ってベッドの下に落ちた。
 ぞ、ぞぞぞ、と全身から脳天に這い上がってきたいやな気持ちに小さな身体が大きく震えた。
 首の後ろの血管内で血がずるりと動く音がする。寒気がする。わたしは一瞬で眠気を消し飛ばして目を見開いていた。
 遅れて心臓も高速で脈動する。痛いくらいのばくばくにわたしは思わず右手で胸元を掴んで浅い呼吸を繰り返す。
 でも勢いよくベッドから離したその右手は起き上がる時に体重を掛けた手だったので、
 バランスを崩してベッドに横倒しになる。

 痛くは無かった。ふかふかのベッドだったから。
 これはわたしの部屋のベッドだ。間違いない。目線の先のカーテン付きの窓がある壁も、わたしの部屋の壁だ。
 間違いない。部屋の右側には学習机と収納棚と積まれたいろんな本とカバン掛けと服掛け、間違いない。
 左側は壁、そう、わたしの部屋は一人用の狭い部屋なのだ。これも間違いない。

「……戻っ。て。きた、んです、よね」

 知っているはずのそんなことすら新たな体験に思えてくる。
 わたしは虚空を見つめながら思考をそのまま口から漏らした。何日も別の場所に居たような心地だった。
 いや実際に、一日には足りていなかったと思うけれど、はっきりと何時間も別の場所にいた記憶がある。
 記憶? いや、体験だ。夢だろうとなんだろうとそれはわたしの体と心に刻まれた体験だった。
 あれもこれもそれもこれもどれもこれもなにもかも。
 体験で、経験で。本物で、最悪な。ひどい夢、ひどいおはなしだった。

「ああ、起きたの鈴女(すずめ)ちゃん。おはよう。大丈夫? うなされてたけど」

 息を整えていたら、学習机の椅子に座っている姉さんが不思議そうに話しかけてきた。

「おはようございます……だ、大丈夫、です。
 わたしは、ええと。鈴、女――そうですよね。すずめでした」
「なに言ってるの?」
「いえ、……なんでもありません」

 どこか遠くを見つめたまま姉さんに返事をし、そのまま繰り返し頭の中で唱える。
 そうだわたしは鈴女だ。文字じゃない。ヒトだ。
 人間だし、名前だってある。名前は鈴女。すずめ。名字は……名字はそう、鬼塚だ。
 わたしの名前は鬼塚鈴女(オニヅカ・スズメ)。
 鬼塚家の次女。一人の姉と一人の父がいる。母は病気で、もういない。
 市立鳥姶中学三年二組、出席番号四番。所属は生徒会、役職は生徒会長。
 周りより背が低いから学校では基本的に可愛がられていて、
 真面目可愛いし頭撫でたいとかよく言われててそれが少し癪だけど、
 おかげできついことを言ってしまっても怖がられずに済んでいるところもあって何とも言えない、
 あと他のメンバーにも常に助けられていて、自分ひとりじゃ何もできなさを感じてて。
 そんな感じの学生生活を、送っていた。
 うん大丈夫だ、思い出した。奪われて忘れてた、覚えているはずのことを、ちゃんと覚え直せた。

 わたしはわたしに帰ってこれた。
 「勇気凛々」は、鬼塚鈴女に帰ってこれたんだ。
004048◇家族関係 ◆YOtBuxuP4U
垢版 |
2017/04/23(日) 04:10:02.72ID:7flaZGxo
 
「ちょっと、嫌な夢を……嫌な旅を、していたんです。それだけです」
「ふうん」
「今は……ええと、寝る前が確か夜の十時で……ごめんなさい、今何時ですか?」
「朝の四時だよ」
「そうですか」

 わたしの部屋には、時計はなかった。
 時間を確認しようと姉さんに問いかけると、返ってきたのは意外な時間だった。
 体を起こして、部屋の中を、カーテンの隙間から見える外を、改めて見回すと確かに薄紫だ。それに肌寒い。
 早朝の雰囲気が確かにある。四時で合っているのだろう。
 寝てから起きるまでの時間と、夢の中で経った時間に差がある気がするけれど……
 考えてみれば、夢ってそういうものだ。
 そこまで現実と合わせてしまったら、半日以上寝て騒ぎになってしまうかもしれないし。
 上手く出来るようになっているのだろう、とか。
 わたしはどうにか頭の隅でそんなことを考えられるくらいには、落ち着きを取り戻したみたいだった。
 完全に体を起こしきると、ベッドのふちに座る。
 呼吸も平常になって、冷や汗も身体の震えも止まって、
 どこかに飛んでいっていた、起き抜けのぼやっとした気分がちょっとだけ復活する。

 わたしは――鬼塚鈴女は――その浮遊感にも似た感覚を伴いながら、
 机に座っているわたしの姉さんのほうに目を向けた。 
 薄暗い中、姉さんは学習机の明かりを付けて、机に向かって座って本を読んでいた。
 姉さんとはけっこう年が離れていて、少しだけ他人行儀な関係。
 
「姉さん」

 わたしは姉さんを姉さんと呼ぶ。

「ええと……何を、読んでるんですか? こ、こんな時間に」
「ん?」

 そしてぎこちなく問いかけた。
 朝の四時、一人部屋のはずの場所になぜかいる姉さんを不思議に思ったわけではなくて
 (姉さんはけっこうよく不思議なことをする人なので、そういうこともなくはない)、
 どちらかといえば何か会話をして現実感を得たかったという思いが強い、そんな問いかけだった。
 でも口に出したあとで、わたしは一つ思い至る。そういえば、わたしは悪夢にうなされていたのだ。

「あ、もしかして、心配、……してくれたんでしょうか。わたしがうなされていたから」

 我ながら一番しっくりくる答えだった。確か、姉さんは、そのくらいにはわたしに優しくしてくれる。

「ん? 違うよ」

 でも違った。

「え、違うんですか」
「私はさっきここにきて、これを読みながら君が起きるのを待ってたんだよ、鈴女ちゃん」
「……ええ?」

 くるりと椅子を回して、姉さんはこちらを向いた。
 学習机の明かりが少し逆光になっていて顔が見えにくいけど、
 本を持ったままこちらを向いたので、どんな本を読んでいるかのタイトルが分かった。
 分かったのだけれど、わたしが一見して本だと思ったものは、どうも本ではなかったようだ。
 それは辞典だった。
 類語辞典。
 だった。
 って、類語辞典?
 そんなのわたし持ってないし、家にも無いはずだけど。
004148◇家族関係 ◆YOtBuxuP4U
垢版 |
2017/04/23(日) 04:11:49.64ID:7flaZGxo
 
「ああ、これ? これは知り合いから貰ったんだよ。買ったけど使わなかったとかで」
「そ、そうなん、ですか……」
「買うことそのものに意義があるものって、あるでしょ?
 あの人にとってはこれはそういうものだったらしいんだ。渡されたときは面食らったけど」
「……」
「読んでみるとなかなか、面白いんだよね。
 なるたけ沢山の単語を通って元の単語に戻ってくる遊びとかもできるし」
「あの……そ、それで」
「語彙が増えてく感覚が心地よいっていうか――ん?」
「それで、わたしに何か用ですか?」
「……ああ、用ね」

 脱線しかけた話をわたしは元に戻す。
 姉さんは一度喋りだすと長いし、話を遮られるとつまらなさそうな顔をする人だというのは知っているけれど、
 それより起きるのを待たれてた理由が気になったのだ。
 用事があるというなら教えてほしかったし、もし辞書の利点を話したかっただけだというならその旨を伝えてから喋ってほしかった。
 すごく心が不安定な状態で、分からないことがあるままで話を進められたくない……という、若干のわがままだ。
 それくらいは許してほしい気分だった。

「用は、まだなんだよねぇ……早く早くって急かしてるんだけど」

 すると、わたしの催促に対して、
 姉さんは不機嫌な声でそう返してきた。
 催促をしているのはわたしなのに、姉さんは誰に催促をしているというのだろう。
 不思議な気分になったわたしは、「?」の文字を頭に浮かべる勢いで小首をかしげた。
 目線が少しずれたからか、逆光の関係で見えなかった姉さんの顔がそのとき見えた。
 それは間違いなく、いつも見てきたわたしの姉さんの顔だった。
 当たり前だけど、親しみのある。何度も見てきた、顔だった。

「……早くって、何をです?」
「何をです? って……むしろ、こっちが何でです? って言いたいんだけどな。
 まだ寝ぼけてるの? ちょっと遅いよ……ねえ、気づかない?」
「気づ、く……?」

 気づくって、……何にだろう?
 変化に気付けと言うのなら――姉さんが、化粧でも変えたのだろうか?
 それを気付いてもらうのが、望みだったのか? こんな時間に?
 でも見たところ、わたしには姉さんの変化は分からない。いつもと同じだ。
 髪は少々くせ毛で横にはねていて、たまにしか洗わないのか皮脂で奇妙に照らされている。
 ちなみに家族唯一の黒髪で、手入れすればちゃんと綺麗だ。成人式くらいでしか見たことはないけれど。
 顔だっていつも通り。洗面所に行ったのか、少しさっぱりしているけど、あの大学の講義室みたいな所で見たのとあまり変わらない。
 綺麗な二重で、瞳は大きいけど目付きはどこか怖い感じ、鼻がちょっと高くて、唇は少し不健康そうで、片目だけ眼鏡をしている。
 いつもは白衣のまま帰ってきてそのまま寝てたりするのに今日は私服なのは違いと言えばそうだけど、新しい服って訳でもないし――――ん?

「え?」

 あれ、ちょっと待った。
 いま。
 記憶の引き出しの開け方に、違和感があった。
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