絶対につぶれるだろうなと思う飲食店の共通点はなんですか?

これまで2000軒近い飲食店を取材してきました。早々に閉店する飲食店には、主に5つの理由があります。

1.流行のピークが過ぎてからオープン

遡れば、ジンギスカン、最近ならタピオカミルクティーのように、流行のピークを過ぎてからオープンする飲食店は、近いうちに100%閉店します(業態変更して再オープンする場合も多し)。

2.同じメニューでも味がブレブレ

修業せずにオープンした脱サラ飲食店に多いです。お客さんはあの時の味をもう一度食べたくて来店しているので、同メニューでも味がコロコロ変わるのは、お客さんに対する裏切りです。

3.シンプルにお店が汚い

経年劣化以外の理由で外観や内観が汚いお店で、美味しいお店に出会ったことがありません。

大阪の立ち飲み店など、ネズミの小便による獣臭がするようなお店を、コスパ最強とか宣っている底辺ブロガーと、それに賛同する信者のコメントを見ると、日本の未来に不安を覚えるレベルです。

4.自店のポジショニングが全然わかっていない

地方都市の飲食店に多いのですが、自店になぜお客さんが来てくれているのか、その理由を把握できていないお店です。お客さんが来てくれている理由が、味ではなく、安い、ボリューム感なのに、高単価にシフトするお店など…。

5.自店周辺のマーケットを全然理解していない

極端な例で言うと、山王商店街に、客単価2万円の会員制割烹を出店、銀座コリドー街に、異性のお客さんへの声かけNGのお店など。多少ディフォルメしていますが、これに近い例は多々見てきました。

番外.ノーゲストの時、睨むような表情でのぞき窓から店外をガン見。

閉店間際の末期的症状です。お客さん候補からしたら、プレッシャーしかありません。仮に入店しようと思っていても、コイツとマンツーマンになるかと思うと、一気に入りたくなくなります。