いながわしゃんこ怪談集
第1巻「とりつかれた きょたい」より

こんばんは いながわしゃんこです
あたちね れいとくらちていましゅよね?
それからというもの なんだかみょーなことがおこるんでしゅ
そのれいってのは ずいぶんときょたいなんでしゅがね
このはなちは あたちが ちょうどせいじんしたくらいの としだったでしゅかねぇ
そのとうじ きょたいの…かりに Sしゃんとさせていただきましゅ
Sしゃんってのがまた ずいぶんとあたちのおせわをしたがるんでしゅね
そのひも ギュウ…ギュウ…とせまるSしゃんのあいてを していたんでしゅが…
ギィィィィィ…
とつぜん とびらのしたがあくおとがして ふりかえると
「コレ……アゲル…」
みょーなこえとどうじに ニューッとなにかぶきみなものが でてきたんでしゅ
ぎゃああああ!そうでしゅこれはれいしょうでしゅ!!
それがなにかは あたちもわからないんでしゅがね
なにやら おふだのようなものが いくえにもかさなった ちかくくて おおきいものなんでしゅ
あたち おびえつつ ちかよってみたんでしゅがね
「ちょっと かしてちょーだい」
グイィィ…と Sしゃんが うばいとり なにかにとりつかれたように かみちぎってるんでしゅ
これは なにかわるいものにちがいない…
あたち ひっしに Sしゃんからそのぶったいを はなそうとちてみましゅが
なにしろあいては 150きろちかい きょたいでしゅ
あたちは とうていかないましぇんでしゅよ
どうにか すきをみて とりあげることにせいこうしたんでしゅがね
Sしゃん なかにはいってた みょーなぶったいをなにやらもしゃもしゃほおばり
みょーなえみをうかべ こちらをじとーっとみていましゅ
そして かのじょは ニタァとわらって こういったんでしゅ
「オヤツ…あたしのオヤツ…」