ソースコードが公開されており、誰でも利用することができる「オープンソースソフトウェア」の中でも、Linuxのデスクトップを形成する重要なソフト「GNOME」の商標が、グルーポンが開発中の新サービスによって乗っ取られようとしています。

GNOMEは、Linuxに対してGUI環境、つまり「見た目」や「ユーザーインターフェイス」を提供する重要なソフトウェア。その業績は過去17年にわたり、2006年には商標登録もされています。

しかし、日本でも運営されている共同購入型クーポンサイト「グルーポン」が開発したタブレット端末向けPOSソフトが、これと同じ綴りの名称「Gnome」の商標を申請。他にも「G NOME」や「G-NOME」など類似の商標を合計28個登録しようとしています。

「グルーポン」で開発を担当しているようなエンジニアなら「GNOME」の名前を聞いたことがないはずはなく、どう考えてもオープンソース界隈の伝統をないがしろにしているようにしか思えません。

こうした「横暴」についてGNOME側はキャンペーンを展開、申請された10個について却下の請求をすべく、その費用として8万ドル(約925万円)の募金をサイト上で募集しています。
http://dailynewsagency.com/2014/11/11/gnome-starts-campaign-to-protect-wxe/

http://www.gnome.org/news/2014/11/gnome-starts-campaign-to-protect-its-trademarks/

http://www.gnome.org/groupon/