>>754
単位制とは何か。単位制とは、簡単にいえば、各授業科目の学修時間を単位と呼ぶ数によって測り(1単位=45時間の学修時間)、各授業科目の単位数を学生に予め示した上、学生が履修して試験に合格した授業科目の単位数を、学業を成した証しとして学生に与える仕組みである。
学生は大学に4年以上在学し、取得した単位の総数が、各大学が定める卒業単位数に達すると卒業となり、学士号が授与される。
このように大卒(学士)の認定は、各科目の学修に必要な時間の量を示す「単位」を測定の尺度とし、卒業単位数として定められた単位数を取得したことをもって行われる。大学の単位は、授業時間を基本とした学修の時間的な量を示すものであり、学生の知識や知的能力を直接的に測る数値ないし尺度ではない。この意味で、大卒(学士)とは、卒業単位数が示す学修時間に相当する学業を成したことを大学によって認定された者ということになる。
よって倍速再生により講義を受けたものに学位を与えることは、許されないのである。