さて、それでは森友学園が購入した土地の話に戻りましょう。

2009年の調査で地下埋設ゴミがあることが判明
2010年1月には調査結果が報告されていました。
元々曰く付きの筋の悪い土地ですが、
2011年に大阪音楽大学がこの土地を7億円で買うと申し出てきました。
しかしながらこの時点では近畿財務局はゴミの処分費用などを無視して
9億円でこの土地を売るつもりだったため価格が折り合わず売買は成立しませんでした。

平成25年(2013年)に理財局はこの土地の売却の公募を出しました。
そして籠池理事長が近畿財務局に直接出向いて
小学校用地として件の土地の取得の意向を近畿財務局側に示しました。

元々曰く付きの筋の悪い土地ですが近畿財務局としては
カモがネギを背負ってきたと思ったことでしょう。
森友側への売却交渉を進めました。

しかしながら森友学園は財務状況が悪く、
小学校を認可するには
大阪府の求める財務状態の基準を満たせていませんでした。

そこで籠池夫妻は平沼赳夫、鳩山邦夫議員や安倍昭恵夫人などに
土地の価格を値引きしてもらえないか等、
財務省に口利きを依頼するなどしていたわけです。
このときに昭恵夫人側は籠池にゼロ回答をしています。

値下げ交渉を籠池は実に粘り強く行っていました。
そうした中で籠池本人は近畿財務局との交渉中に
「安倍昭恵夫人を現地に案内し夫人からは『いい土地ですから、前に進めてください』とのお言葉をいただいた」
などと言って総理夫人の発言を捏造し、
安倍総理夫人が自分達のバックにいると匂わせようとする発言をしました。
交渉を有利に進めようという目的だったのでしょう。

ところが朝日新聞などはこの籠池の発言を、
さも昭恵夫人が発言したかのように思わせる報道を徹底したわけです。

結局、籠池の嘘までついた交渉でも値引きには至らず、
籠池夫妻はそのままでは土地を購入する資金がないこともあり、
10年間の貸し付けの後購入という話で進めることにしました。