【妄想自作自演】負け犬アホンダ爺part4【認知症】
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このスレは自称工科大卒の一部上場半導体メーカー勤務がどうとかに妄想嫉妬する軽自動車板自演荒らしの
負け犬アホンダ爺さんと戯れる専用スレです。
ホンダ好きもそうでない人も負け犬アホンダ爺さんと遊びましょう!
前スレ
【TOEIC】負け犬スイフトマンpart1【505点】
http://mao.5ch.net/t....cgi/kcar/1636532268
【TOEIC】負け犬スイフトマンpart2【505点】
https://itest.5ch.net/mao/test/read.cgi/kcar/1641979807/-100
【TOEIC505点】負け犬スイフトマンpart3【認知症】
https://mao.5ch.net/test/read.cgi/kcar/1706193665/ ド底辺貧乏爺の1日のスケジュール貼っときますねwww
3時 板荒らし
5時 自演
7時 板荒らし
8時 板荒らし
9時 自演
10時 板荒らし
11時 自演
12時 板荒らし
13時 自演
14時 板荒らし
15時 自演
16時 板荒らし
17時 自演
18時 自演
19時 板荒らし
20時 自演
21時 自演
22時 自演
23時 自演
0時 板荒らし 1匹で自演
2匹でマッチポンプ
まさに底辺の仕事w 1匹で自演
2匹でマッチポンプ
まさに底辺の仕事w 最強のゴキブリが誕生する日が近いかも知れない!?その理由とは?
近い将来、最強のゴキブリが誕生するのでは?
それは私達人類にとって最大の恐怖です。
これはテラフォーマーズの話ではございません!
何故このようなお話の振り方をしたかと言うと、アメリカのゴキブリ研究者からこのような研究報告がされました。 近い将来、ゴキブリを化学薬品だけで抑え込むのは「ほぼ不可能」になるかもしれない・・・
と複数の殺虫剤の効果検証、耐性検証などの結果から研究者は警告しています。 私たち人類の祖先である猿人が誕生したのは約200万年ほど前ですが、ゴキブリは約3億年前から生存し続けています。
それだけでもゴキブリは私たち人類とは比較にならないほど長く生き続けている「地球で最強の存在」と言えます。 日本の指定害虫として駆除の対象となり既に70年、その間人類はさほど進化していませんが、ゴキブリは驚異的な速さで進化をしてきました。
私達に脅威を与える「最強のゴキブリ」の誕生までの進化の過程について解説していきます。 日本で駆除の対象になった際は、誰もが市販の殺虫剤を使えば容易にゴキブリを退治する事が出来る時代でした。
ですが、1,990年代から殺虫剤や毒餌剤で駆除することができない最強の品種、「耐性ゴキブリ」と呼ばれる個体が増加を始めました。 日本に生息するゴキブリには様々な種類がございますが、飲食店で良く発生するチャバネゴキブリの中に殺虫剤や毒餌剤に耐性を持ったゴキブリが存在します。
耐性ゴキブリとは?
・殺虫剤が効かない
・毒餌剤を設置しても食べない・食べても死なない
など、人類の武器を物ともしない耐性を持っており非常に厄介です。 殺虫剤が効かない
まず耐性ゴキブリに何故殺虫剤が効かないのか?
その理由を解説致します。
私たちがゴキブリ退治をする場合、「ピレスロイド」という薬品が含まれている燻煙剤・スプレー式などに幅広く使われています。 ピレスロイドとは?
蚊とり線香の原料として使用されているシロバナムシヨケギク(除虫菊)の花に含まれる成分(ピレトリン、ジャスモリン、シネリン)とよく似た作用・構造の化合物のことで、ゴキブリなど害虫に対して殺虫効果や忌避効果があり、古くから家庭用の殺虫剤として使用されています。 今市販で売られているスプレー式や燻煙式の殺虫剤は「ピレスロイド」が含まれるタイプが主流です。
ですが、冒頭でお話をした通り1990年代から「ピレスロイド」に対して抵抗力を持ったゴキブリが増加し、昨今では必ずしもゴキブリに有効な薬品とは言えなくなってきています。 毒餌剤を設置しても食べない・食べても死なない
ゴキブリを退治する上で一番有効な手段が毒餌剤と言われています。 毒餌剤のシステムとは?
・毒餌を食べたゴキブリが巣まで持ち帰る
・毒餌を食べたゴキブリが巣で死滅する
・ゴキブリは悪食なので、糞や死滅したゴキブリを食べる
・毒がゴキブリの仲間に連鎖し、巣にいるゴキブリ達が死滅する 毒餌剤にはゴキブリの好む臭気のするものを添加してありますが、食べられた形跡がない、食べられていてもゴキブリが減少していない場合は耐性が出来ている可能性あります。 こうして最強ゴキブリは誕生する!?
ここまでの話で最強へと進化する耐性ゴキブリの特性はご理解頂けましたでしょうか?
このように進化を続け、耐性が出来てしまった理由は、
・ゴキブリの驚異的な繁殖力
・世代交代
が関係してきます。 驚異的な繁殖力
耐性が出来てしまった理由は、ゴキブリの驚異的な繁殖力が関係してきます。
「ピレスロイド」は自然由来の成分のため、元々数多くのゴキブリの中に「ピレスロイド」に耐性を持っている個体が存在していました。 ゴキブリは私たち人類と同じように、抵抗のある強い個体は生き残って、抵抗のない個体は淘汰されていきます。
耐性を持った強い個体から生まれてくるゴキブリからは、当然強い耐性を持ったゴキブリが産まれてきます。
抵抗力が強い個体が繁殖し続けるれば、さらなる耐性を持った個体は産まれ強化されていきます。 世代交代
さらにもう1つが世代交代です。
ゴキブリが世代交代の速さは驚異的で、私たちが想像するよりもずっと早いサイクルで行われています。 ゴキブリの寿命は約120日程度と言われており、年に3回は世代交代が行われています。
また、ゴキブリの雌はその生涯で5回の産卵すると言われています。 実際のゴキブリ卵を見ると卵1つだけと思ってしまうかも知れませんんが、その中には20~40匹ほどのゴキブリ幼虫が入っています。
一匹のメスで生涯200匹ほどのゴキブリを産卵をするので、繁殖スピードも本当に驚異的です。 さらにアメリカのゴキブリの研究記事では、1世代で耐性が4~6倍強化されるとの結果が出ています。
単純計算ですが、今年生まれたゴキブリ達は1年前のゴキブリより約12~18倍も強靭だと言えます。 このようにゴキブリは卵が孵化と産卵を繰り返し行われることで、耐性がさらに強化されたゴキブリが世代交代で量産されるようになったわけです。 爺さんはちょっとのことで自演がピタリと止まるのがおもろい(笑) 最強ゴキブリが地球を支配するのか?
もし地球で核戦争が起きた時(仮定のお話です・・)、人類は滅亡してもゴキブリは生き残ると言われています。 核戦争で人類が滅亡してもゴキブリは生き残るという真相の出どころは、世界最大のドキュメンタリー番組「ディスカバリーチャンネル」のチームが科学的なアプローチで調べた情報がございます。 ゴキブリに放射能を放射した生存実験を実施、放射線量は「1,000rad、1万rad、10万rad」の3種類だったそうです。
具体的には1000radの放射線量は人間だと10分で死に至る放射線吸収量です。 ですがゴキブリは約半数が生き残り、1万radになるとゴキブリは10%が生き残り、10万radではゴキブリが全滅したそうです。 このような実験結果から、人間と比較してゴキブリの放射線に対する耐久力は非常に高い事から、「ゴキブリは人間よりも放射線に強く、核戦争で人類が滅亡しても生き残っている可能性がある」と結論付け、ゴキブリは核戦争レベルでは絶滅しないことがわかったそうです。 静岡県磐田市の竜洋昆虫自然観察公園職員で、野外で生息するゴキブリを研究する柳沢静磨さん(28)の所属する研究チームが、台湾とマレーシアに生息する新種のゴキブリ2種を発見した。
日本昆虫分類学会の学会誌に昨年末、論文を掲載した。 台湾の新種はダイオウゴキブリと命名。
国立感染症研究所(東京都)などの標本を調べて判明した。
台湾のみに生息、雄の全長は4・9センチ~5・4センチでゴキブリ属の中で最も大きい。 マレーシアの新種はヒメルリゴキブリと名付けた。
高さ20メートル以上の木の上で見つかり、研究者が標本を保管していた。
ボルネオ島のみに生息、雄の全長は6・5ミリと小さい。 どちらの種も雄の交尾器の形状や全長から他種と区別できる。観察公園では3月31日まで、研究成果を紹介するパネル展を開催している。 今回で新種発見が計7種になった柳沢さんは
「ゴキブリは嫌われ者だからこそ面白い。生態系を支える昆虫でもあり、台湾やボルネオ島の生物多様性の解明に向けた一歩を進められた」
と語った。 5ちゃんねるの新種はアホンダ爺さんと命名。
軽自動車板で見つかり、自演と荒らしばかりしている認知症患った独居老人なのがバレた。 ゴキブリ。
その悪名は日本全国にとどろき、今日もどこかでスリッパで叩かれたり、殺虫スプレーを吹きかけられたりしてゴキブリが命を落としている。
だが、捨てる神あれば拾う神あり。ゴキブリたちにとっての「拾う神」が、静岡県の磐田市竜洋昆虫自然観察公園にいる。
当公園の職員であり、「ゴキブリスト」を名乗る柳澤静磨氏である。 ゴキブリの魅力とは何か、おススメのゴキブリは──。
『愛しのゴキブリ探訪記 ゴキブリ求めて10万キロ』(ベレ出版)を上梓した柳澤氏に、話を聞いた。 ──ゴキブリの魅力について教えてください。
柳澤静磨氏(以下、柳澤):魅力、ありすぎますね。それだけで1時間は話せますよ。 ぎゅっと濃縮して説明すると、多様性が非常に高いというところ。ゴキブリと言うと、茶色とか黒のイメージがありませんか。でも、それって家の中に出るゴキブリのイメージに縛られてしまっているだけなんです。野生のゴキブリは、黒じゃないものが多い。緑だったり、それこそ金色に輝いているゴキブリがいるんですよ。 家に出るゴキブリは、だいたいチャバネゴキブリかクロゴキブリです。細長い楕円で、薄っぺらいものばかりですよね。野外でゴキブリ探しをしていると、そんな先入観を覆すようなゴキブリにたくさん出合えます。 ヒメマルゴキブリはダンゴムシのような形をしていて、危険を感じると丸くなります。かわいくて、つい、つついてしまいます。 そんな感じで、ゴキブリは色やカタチの多様性に富んでいる。これが魅力の一つかな、と思います。 ──自宅にゴキブリが出た時は、どうしていますか。
柳澤:とりあえず、捕まえて冷凍庫に入れます。 ──冷凍庫に!?
柳澤:はい。冷凍保存して、標本にしますね。本当はすぐに標本にしたいんですけれども、僕も一応、勤め人です。ゴキブリだけにうつつを抜かしているわけにはいかないので、時間ができた時に標本にします。 昆虫標本をつくる時、殺した、もしくは死んだ昆虫の遺骸の保存方法って、2種類あるんですよ。乾燥保存と、冷凍保存。乾燥保存はパリパリになっちゃうので、形を整える前に水でふやかしたりと、あとあと取り扱いがめんどうくさい。でも冷凍保存は、冷凍庫から出してきてしばらくすると柔らかい状態に戻ります。なので、標本にしやすいんです。僕は断然、冷凍保存派です。 ──書籍中で、ゴキブリを使って漢方薬を作るというチャレンジをしていました。その際に、「普段使っている鍋でゴキブリを茹でようものなら、同居人から非難を受ける可能性がある」と言って、ゴキブリ用の鍋を準備していましたよね。冷凍庫にゴキブリを入れることに対して、同居人の方は何も言わないのですか。 柳澤:冷蔵庫を買う時に、冷凍室が2つあるものを購入しました。一室は虫の保管用、一室は食べ物保管用になっています。分けてはいるんですけれど、だんだん虫が一室じゃ収まりきらなくて、食べ物のほうに入れたりもしています。同居人から、少し冷たい視線を感じたりしますね。 ──ちなみに、自宅でもゴキブリを飼育してるんですか。 柳澤:もちろん。今は10種くらい自宅にいますよ。本当はもっとたくさんいたんですけど、標本にしたり、あとはゴキブリ展が近いので(2024年2月3日~3月31日 @磐田市竜洋昆虫自然観察公園)、職場のほうに一時的に引っ越しさせたりしています。 ただ10種とは言っても、1種当たり2000個体くらい飼育しているので、数としてはそれなりにいると思います。 柳澤:はい。あ、でも、僕が今、研究対象にして飼育しているルリゴキブリ属って、すごい小さいんです。体長が1センチちょっとなんで。2000個体入っているケースと言っても、それほど大きくないです。 テレビなんかで、自宅で昆虫を飼育している人が、6畳くらいの部屋中にぎっしり虫かごを詰め込んでるのが放送されてますが、あんな感じではないですね。ちょっと大きめの本棚一つ分くらいで事足りてます。 ──フィールドでゴキブリを発見した時に「あ、○○ゴキブリだ!」と即座に種の名前を言い当てるシーンが、書籍内で何度も出てきました。何種類ぐらいのゴキブリを頭の中にインプットしているんですか。 柳澤:うーん……。見た目でわかるやつは少ないですね。そもそも、日本産のゴキブリが64種しかいないですし。で、あとは海外のものも含めて300~400種くらいじゃないですかねぇ。 柳澤:でも、世界には4600種以上のゴキブリがいますから。その1割にも満たないわけです。 ──フィールドに行った時に見逃してしまっているゴキブリもいるかもしれないということでしょうか。 柳澤:それはないですね。パッと見ればゴキブリかどうかはすぐわかるので。 柳澤:ゴキブリって、歩き方とか触覚の動かし方とかが、ゴキブリっぽいんですよね。 ちょっと前に、プライベートで南米に行ってきたんですけど、甲虫に擬態している見たことのないゴキブリに出合いました。その時は、歩き方と止まり方で、すぐに「ゴキブリだ!」ってわかりました。 ──家に出るゴキブリだと、ささっと動いてさっと止まる、というイメージがあるんですが。 柳澤:うーん、ちょっと違いますねぇ……。そのゴキブリはゆったり歩いてたんですけど、脚の動かし方がゴキブリっぽいなと思って、よく見たら、やっぱりゴキブリだった、という感じでした。 ──脚の動かし方がゴキブリっぽいって、どういうことですか。 柳澤:脚のつき方、とでも言うんですかね。あとは触角をゆったりと動かすのもゴキブリの特徴かなぁ。説明が難しいですね(笑)。 柳澤:もちろん、ゴキブリを見るためです。南米は、オーロラゴキブリの生息地です。これは名前の通り見た目が美しいゴキブリです。昔から見たくて仕方がなくて、つい最近、有給休暇を使って12日間、南米に行ってきました。 暗くなってから白い布を張って、ライトをつけて虫を集める「ライトトラップ」という採集方法があります。ライトトラップでオーロラゴキブリを得られることがあるようだったので、とりあえずそれを試してみました。 柳澤:8日間ずっとライトトラップをやって2匹なので、難易度は高いな、とは思いました。でも初日に1匹目に出合えて、その時は膝から崩れ落ちそうになりました。 ──オーロラゴキブリと言うからには、やはりオーロラ色なんですか。 柳澤:全体的に薄く青みがかった白色で、ヘリに真っ黄色の線が入ってます。光の当てる角度によって、キラキラして色が変わるので、オーロラっぽいですね。本当に綺麗で、夢のような時間でした。 ──高尾山でヤマトゴキブリに遭遇した時や、奄美大島でチビゴキブリを発見した時、嬉しさのあまり大声を出していましたが、音に驚いたゴキブリが逃げてしまうことはないんですか。 柳澤:あまりないですね。それよりも、草の動きだとか、光に敏感に反応しますね。 嬉しいとやっぱり大声をあげちゃいます。これはもう、ゴキブリ屋の宿命だから仕方ないですね。 ──あと面白いな、と思ったのが、ゴキブリの繁殖方法です。 柳澤:そう!ゴキブリの繁殖方法! これがめちゃくちゃ面白いんです。 ゴキブリは昆虫なので卵を産みます。その方式が大きく分けて3つあるんです。 ゴキブリは、複数の卵を四角くて薄い財布みたいな形の「卵鞘(らんしょう)」に包まれた状態で産み出します。 1パターン目の繁殖方法は卵生。これは、卵鞘を産み出して、すぐにそこらへんに産みつける、もしくはそれをしばらくの間、おなかの先端に抱えて生活をし、孵化する直前に落とす方法です。 次に、卵胎生です。卵胎生のゴキブリは、産み出した卵鞘を一度おなかの外に出しますが、今度は保育嚢という別の器官に引き込みます。保育嚢の中で卵を孵化させて幼虫として産み出す。卵ではなく、幼虫を産むように見えます。 最後が「胎生」です。これは、産み出した卵鞘を育児嚢に引き込み、その中である程度大きな幼虫になるまで育てるという方法です。胎生のゴキブリは、2024年1月時点でカブトムシゴキブリ1種しか確認されていません。かなりレアな繁殖方法です。 ──家の中に出没するゴキブリは、どのタイプの繁殖方法なんですか。 柳澤:クロゴキブリは、卵生ですね。チャバネゴキブリも卵生です。 ──野生のゴキブリは、どういったところをすみかにしているのでしょうか。 柳澤:温かい地域に多い昆虫なので、基本的には温かい場所が好きですね。というか、温かい場所でないと生きられない種が多いです。常に保温されている場所が繁殖することができる場所ということになります。 今回の書籍では、倒木の樹皮の中で暮らすバサリスサシガメゴキブリや土に穴を掘って生活をするヨロイモグラゴキブリなどを紹介しました。ほかにも面白いところに住むゴキブリがいます。鳥の巣の中に入り込んでいるゴキブリとか、あとは川の近くに住むゴキブリとか。 川の近くに住むゴキブリは、危険を感じると水の中に潜ります。 ──あとは食べ物ですね。野生のゴキブリって何を食べているんですか。 柳澤:いろいろあります。落ち葉とか、キノコとか、落ちた果物とか。生態系の中ではゴキブリは優秀な分解者ですね。雑食で基本的に何でも食べます。 自宅でゴキブリを飼育する時には、昆虫用のゼリーを与えたりします。あとは、野菜。茄子の皮とかをあげてます。 ──ゴキブリって、人間の腐った残飯をあさっているイメージがあるんですよ。新鮮な茄子の皮でも食べてくれるんですか。 柳澤:新鮮なもののほうが好きっぽいです。エサをあげすぎて残ると、乾燥して縮れてくるじゃないですか。そういうやつはあまり食べないんですよね。 落ち葉なんかも、湿ったものから食べていくんですよ。好き嫌いというか、食べやすい食べにくい、があるのかもしれないですね。 ──これまで出合ったゴキブリの中で、一番の推しのゴキブリは? 柳澤:ベニエリルリゴキブリは印象に残っていますね。僕が新種として発表したゴキブリです。 あとは、ヨロイモグラゴキブリ。世界で一番重たいゴキブリです。このゴキブリを見たくて、オーストラリアまで行ったくらいです。見つけた時は、すごいテンションが上がりましたね。 ──「新種として発表する」にはどんなプロセスが必要なんですか。 柳澤:森の中を歩いていて「あ、これは新種かも!」ってことはあまりないです。捕まえて解剖して、似ているゴキブリと比較して「これ、なんか違うよね」「未記載種っぽいよね」ってなる。 さらにいろいろ詳しく調べて、やっぱり他の種と区別できるな、となると、論文を書いて発表して、ようやく「新種発見」になります。 でも一度だけ、パッと見で「これは新種かも!」ってなったことがあります。西表島でアカズミゴキブリと遭遇した時。 アカズミゴキブリって、とにかくデカいんですよ。全長5センチくらい。 こんなデカいゴキブリは日本では発見されていないということで、見つけた瞬間に全身がわなわな震えました。 西表島って、生き物好きな人がよく昆虫採集をしている聖地のようなところなんですけど、そこであんなデカいゴキブリがまだ見つかっていなかったっていうのが信じられなかったです。 あとは、どれだけゴキブリが世間から注目されていなかったかっていうことも痛感しましたね。 ──2023年の12月にも論文で新種を発表したそうですが、これはどんなゴキブリなんでしょうか。 柳澤:一つ目は、マレーシア・ボルネオ島のルリゴキブリ属の標本の中から、新しい種を記載しました。ルリゴキブリ属の中で1番小さいので、「ヒメルリゴキブリ」という名前にしました。 もう一つは、ゴキブリ属の中で世界最大のゴキブリです。台湾のゴキブリ属標本から見つけました。名前は「ダイオウゴキブリ」。 それをSNSにアップしたら、Facebookだったかな、台湾の方からものすごい反響がありました。 ナイスな仕事だと言ってくれる人もいれば、ヤバいものを見つけてくれたなってリアクションの人もいました。日本以上に、台湾で話題になったみたいです。 柳澤:ナンバーワンだらけだなぁ。あえて言うなら、マダガスカルゴキブリですね。その名の通り、マダガスカル島のみに生息しているゴキブリです。 ペットとしては出回っているんですけど、野生の環境で彼らがどういうところで生活をしていて、どういうものを食べて、どういう生き物に食われているのかっていうのは、よく知らないんです。現地に行って、それを見てみたいなって思います。 ──今後、ゴキブリ研究を通して、実現したい夢や目標がありましたら教えてください。 柳澤:みんなにゴキブリ好きになってもらおうとは思ってないですね(笑)。ただ、ゴキブリって誤解されている部分が多い昆虫だと思うんです。 面白い昆虫だから、少しでも皆さんに知ってもらいたい。もちろん、知ってもらった上で、嫌いなら嫌いでも全然構いません。 ただ、「ゴキブリってこういう生き物なんだ」って知ることは、マイナスにはならないと思います。 研究や書籍の出版を通して、ゴキブリの魅力を世に発信していくことが当面の目標です。 ゴキブリは冬の寒さが厳しい北海道にはいない――と言われるが、札幌市内の高級住宅地の近くに、ゴキブリの「聖域」がある。 ゴキブリになじみの薄い北海道民は、ほかの虫のように平気で触ったりもして、積極的に駆除しようという様子はない。その一方で「聖域」のゴキブリたちは、命をおびやかす“敵”にさらされ続けているという。 ゴキブリの「聖域」は、札幌市の中心部から西へ3.5キロほど、市民の憩いの場である円山公園にある。 北海道のゴキブリを研究している北海道大の西野浩史・准教授は、文字で見るだけでも鳥肌が立つような説明をする。 「暖かくなる5月から一気にゴキブリが増えて、6月になると、もうすごいです。夜になると、こんなにいるのか、と思うくらいめちゃくちゃゴキブリが飛んでいる。木にびっしりと張り付いているときもある。木につかまる場所がないので地面を歩き回っているやつもいる」 交通の便がよく、自然豊かな円山地区は、札幌いちの文教地区として知られ、高級住宅街として名高い。 そんな家々に、夏場になるとゴキブリが入ってくることがあるそうで、住民が「何の虫なのか」と専門家に調べてもらったところ、「ヤマトゴキブリ」だとわかったという。 西野さんはフェロモンによるコミュニケーションについて、ゴキブリを使って研究しているが、ゴキブリに対して抵抗感がない人が周囲にかなり多いことに気がついた。 「本州の人は一発でゴキブリだとわかるので、こちらで出合うと『ここにもいるのか!』とめちゃめちゃびっくりするみたいです。でも、北海道の人は割と温かいまなざしでゴキブリを見ている」 「ゴキブリを見つけたら絶対に殺さないと夜も寝られない、みたいなイメージがあるじゃないですか。ところが、北海道の人は好奇心を持って、ゴキブリを手にとって見る人が結構いて、びっくりしました。何も危害を加えないんだったら、別に捕まえてもいいんじゃない、くらいの印象を持っているようです」 屋内で目にするゴキブリと言えば、本州以南では主にクロゴキブリとチャバネゴキブリである。 クロゴキブリは体長3~4センチほどで、油を塗ったような光沢が特徴。チャバネゴキブリは茶色く、大きさはクロゴキブリの半分ほどだ。 どちらも暖かい場所を好み、古代に中国大陸との往来で日本に侵入し、定着したといわれている。西野さんによると、冷涼な北海道ではどちらのゴキブリも数は少なく、目にすることはめったにないという。 一方、ヤマトゴキブリは日本の土着種で、主に屋外をすみかとする。クロゴキブリの3分の2ほどのサイズで、色はつやを消した黒といった感じだ。 世界には数千種のゴキブリが生息しているが、そのほとんどが熱帯や亜熱帯の気候に適応している。ところが、ヤマトゴキブリだけは例外で、冷涼な気候を好むのだという。そのため、沖縄には分布していない。 そして、かつてヤマトゴキブリは本州を中心に広く分布していたが、最近は生息域を北日本に狭めている。地球温暖化の影響や、体の大きなクロゴキブリに追いやられたため、と見られている。 そんなヤマトゴキブリが、なぜ円山公園に定着しているのか。 西野さんによると、円山地区は道内でも比較的早い時期に入植が始まった地域。東北地方から運んだ建材に、ヤマトゴキブリの卵鞘(らんしょう)が付着して持ち込まれたのではないかと考えられているという。 現在、円山公園となっている場所は、北海道開拓時代、「円山養樹園」という樹木試験場だった。その名残で、公園内には樹齢100年を超える大木が数多く見られる。 「古い木が多いので、昼間は木肌の割れ目やうろに、ヤマトゴキブリは潜んでいます。それが夜な夜な出てきて、散策した人が落とした食べ物や食べ残しを食料にしている」 木の周囲が除雪されないことも、ヤマトゴキブリが繁殖する理由だという。 「冬、札幌の最低気温はマイナス5~10度になります。ヤマトゴキブリは幼虫で冬を越しますが、通常、昆虫は0度以下になると生きられません。ところが、円山公園はそれほど除雪されない。木の周囲が雪で覆われていることで、ギリギリ耐えしのげる気温が維持できている。ヤマトゴキブリにとって、さまざま好条件が重なった結果、円山公園で爆発的に数が増えたようです」 しかし、円山公園のゴキブリたちは、外に生息域を広げられない理由を抱えている。 「円山公園のヤマトゴキブリは『ラブルベニア』という菌類に汚染されていて、秋口になるとバタバタと死んでいくんです」 昆虫に寄生する菌類といえば漢方薬などの材料に使われる「冬虫夏草」が有名だが、ラブルベニアの一種はヤマトゴキブリの触角に寄生する。寄生された触角はどんどん短くなり、ゴキブリは餌やメスを探すことが困難になって、やがて死んでしまうのだ。 「ラブルベニアに完全に侵されてしまうと、動きがヨタヨタになって、見ていてもかわいそうな状態になります」 集団性があるゴキブリは、触角を触れ合わせることで、仲間とコミュニケーションを図る。その接触を通じて、ラブルベニアは集団の中に広まっていく。「聖域」の生息密度が高いことが、ラブルベニアがまん延しやすい原因になっているという。 「自然界のヤマトゴキブリがラブルベニアに感染していることはほとんどないらしいのですが、円山公園の個体はほぼすべて感染しています。なので、寿命をまっとうできず、人間だと30、40代で死んでしまう感じです」 西野さんは3年ほど前からヤマトゴキブリを使って研究をしているが、元気そうな個体を採集してきても、1~2週間で触角がラブルベニアに覆われてしまい、次々に死んでしまうのだという。 「ゴキブリを使う研究者としては、なんとかラブルベニアのまん延を防ぎたいのですが、なかなか難しい」 様々な条件が重なることで維持されている、ゴキブリたちの「聖域」。これからも北海道の人たちは、あたたかく見守っていくのだろう。 先日、マクドナルドの冬の人気ハンバーガー「グラコロ」のバンズの間から生きたゴキブリが飛び出してきたとSNSで投稿をした人が、「正義の裁き」を受けた。 「マックでバイトして4年の経験から言わせてもらうと、油であげるグラコロに生きたゴキブリが入るわけねえだろ」「お前、絶対仕込んだやろ。法的措置取られるのも時間の問題やろな」などとネットやSNSで批判されたのだ。 事の発端は「グラコロ」が新発売された11月末に、テイッシュで潰したゴキブリの画像とともにこんな投稿(現在は削除)がされたことだった。 「1/4ぐらい食べた時に、中から小さなゴキブリが出てきて、まだ生きていて、逃げていきました。その後壁を走っているのを見つけ、その後ティッシュで殺しました」 三菱さん、勢いが止まりません。
【熱視線】三菱自動車の新型トライトンに受注殺到、予約の約9割が「これまで三菱自動車をお乗りでなかったお客様」 news.livedoor.com/article/detail 1月の販売計画台数の200台の6倍以上の1300台の受注が来ていると明かした副社長は「三菱自動車の輪が広がっていると大変、うれしく思っております」と語った。 これに反応をしたのが、ネットやSNSで悪を叩くことを生き甲斐とする人々だ。 「生きたゴキブリ」というわりに動画を撮っていないということは100%うそだと「クロ判定」をした。SNSで注目を集めたい愉快犯か、マクドナルド側から謝罪と無料券を頂戴するための恐喝犯に違いない、と投稿者をボロカスに吊し上げているというワケだ。 一方、マクドナルド側はメディアの取材に対して、このような申し出があったという事実は認めつつも、ゴキブリという現物を回収していないので詳細は答えられないとした。この客にお詫びをして無料券を渡したという。 つまり、当事者同士はすでに「手打ち」となっているが、悪を見逃さない正義の人々が「うそくせえ」「怪しい」という感じで、「私刑」を続けているという構造なのだ。 ただ、企業危機管理の仕事で異物混入を嫌というほど扱ってきた立場から言わせていただくと、「ゴキブリが生きたまま、ハンバーガーのバンズや野菜の中に紛れ込む」なんてことはちっともうそくさい話ではなく、むしろザラにある。 まず、ゴキブリという生物が、地球上で最強クラスに「しぶとい」という事実がある。そこにくわえて、外食業界では「生きたカエル」がカット野菜の中に紛れ込んで、うどんの中にまで入り込むという前例もあるくらいなのだ。 そう聞くと思い出す人も多いだろう。そう、丸亀製麺の「カエルうどん」騒動だ。 今年5月、丸亀製麺の新製品「シェイクうどん」が発売されて早々、器の中に生きたカエルがちょこんと座っている画像がSNSで拡散され大炎上、ワイドショーなどでも大騒ぎをする事態になったのはまだ記憶に新しいだろう。 実はこの時も、ネットで正義のお仕置きをすることをライフワークとする人たちが、投稿者を「自作自演」「恥を知れ」とボロカスに叩いた。 この直前にも、イトーヨーカドーで販売されていたサラダにカエルが混入していたことが報道され、「おおかた今、カエルが入っていたとか騒げばバズると思って、その辺でカエルを捕まえてきて仕込んだだろ」と「クロ判定」されたのだ。 ただ、実は「カット野菜」には、生きたカエルが入り込むことは過去、定期的に発生している。日本だけではなく、アメリカなどでもずいぶん前から報告されている。 新鮮な野菜には虫やカエルがつくし、卵を生むのは当然だからだ。それらをすべて殺すよう消毒をすれば、虫やカエルは寄り付かないが、そんなものは人間も食べられない。 もちろん、カット野菜の製造過程で、AIや目視で異物混入がないかはチェックするが、それもどうしても100%ではない。 さて、カエルでも簡単に紛れ込めるところに、カエルよりもさらに小さくて、カエルよりもすばしっこいゴキブリが紛れ込めないわけがない。 実際、多くの日本人が目を背けているだけで、食品調理や製造の世界では、ゴキブリ混入など日常茶飯事で起きている。 例えば、今年2月、あるSNSユーザーが、マグドナルドのハンバーガーのエッグとハンバーグの間に、体長約9ミリの「チャバネゴキブリ」が見つかった写真を投稿。 投稿者は現物をマック側に渡して保健所にも届け出た。マックから委託された外部検査機関はこう結論づけた。 《外部検査機関は、虫の死骸から酵素の反応がなくなっており、そうなるのに十分な熱の影響を受けている可能性が高いとも指摘した。このことから、「店舗調理のいずれかの工程で混入した可能性は否定できません」と明らかにした。その一方で、「明確な混入経路の特定には至りませんでした」とも報告した》 日本を代表するコンビニ・セブンーイレブンでも起きている。今年8月に「梅香る混ぜ飯おむすび 紀州南高梅」の中にゴキブリが入っている、という指摘が2組の客からあって、埼玉県内の約370店で販売された約2000食を自主回収した。 そう聞くと、「死骸ならば混入をすることだってある!生きたゴキブリが入るのがありえないと言っているのだ!」と今すぐ正義のリンチをしたくてウズウズしている人もいらっしゃるだろうが、生きた虫が混入することも定期的に報告されている。 今年6月、セブンーイレブンの「北海道グルメフェア」として販売した「蒸し鶏と半熟玉子のラーメンサラダ」の容器の中に、小さな虫が動いている映像がSNSで投稿されて、これも大きな話題になった。 また、2022年4月、SNSで話題になったのは牛丼の「すき家」で店員が持ってきた麦茶の入ったコップにゴキブリが浮いていたというものだ。こちらも投稿者は「うそつき」と叩かれたが、「すき家」は混入の事実を認めている。 ちなみに、このような「ゴキブリコップ」騒動は海の向こうに目を向ければもっとある。 今年4月、韓国メディア「聯合ニュース」が報じたところによれば、韓国の京畿道(キョンギド)のロッテリアに8歳の娘と訪れた女性は、セットメニューを注文した。そして、出てきたコーラを飲み干したところ、その底には氷の大きさほどの、生きたゴキブリがいたという。 また2022年、中国のSNSでの新浪微博(シンラン・ウェイボー)でも、スタバのコーヒーカップの中に、生きたゴキブリが混入している画像が拡散された。 もちろん、これらも「自作自演」「仕込み」「うそ」と叩く人がいる。確かに、広い世の中だ。いろんな人がいる。どこかで生きたゴキブリを捕まえて、わざとコップに紛れ込ませるようなイタズラをして、腹の中で大笑いをしている可能性もゼロではない。 ただ、先ほども申し上げたように、世界的に見れば、外食や食品製造に虫やカエルが混入することなど、ちっとも「ありえない話」ではないのも事実なのだ。 外部検査機関が調べても混入経路がわからない虫やカエルの死骸がたくさん見つかっているという事実を踏まえれば、なにかしらの方法で厨房に侵入して、食材の中に身を潜めて、そこでうまく生きながらえてきたゴキブリやカエルがいたって、特に不思議でもなんでもない。 そこに加えて、筆者がこのように考えるのは、ゴキブリが「史上最強のしぶとさをもつ生物」だからだ。 よく言われることだが、ゴキブリは核戦争後の地球でも繁栄できるほど生命力が高いと言われる。 もちろん、放射能に対して強いのは、ゴキブリだけではなく、すべての虫に当てはまる。しかし、何よりもゴキブリは、スリッパで叩いても死なず、逃げ回ったりするなど生命力が強く、食欲も旺盛だ。 NewsWeek日本版の「ゴキブリが核戦争をも生き延びる理由」(22年10月13日)の中には、オーストラリアのロード・ハウ島というところで、外来種であるネズミのせいで80年前に絶滅していたと思われていたゴキブリが、実はしぶとく生きていたことが最近になって発見されたという。 このようにゴキブリは徹底的に殺しても、いくら駆除しても、外敵の目を盗んで、どこかで必ずしぶとく生きながらえる「最強の生物」なのだ。 それはつまり、飲食店の厨房や食品工場が、定期的に害虫駆除をしたり、衛生管理を徹底したところで、必ずどこかに潜んでいるということだ。 だから当然、ハンバーガーのバンズやサラダの間にも紛れ込む。人間がいくら目を光らせても、それを完全に防ぐことは困難だ。 料理に生きたカエルが入っていた。食品に生きたゴキブリを見た――。自分たちが毎日食べているものに対して、そんな気持ちの悪い話をする人を「うそだ」「自作自演だ」と叩きたくなる気持ちはよくわかる。 ただ、野菜や肉など自然由来の原料を使って、人間が調理をしているわけだから、こういうヒューマンエラーはあって当然だ。 日本では「安心・安全」を社会全体でうたいすぎてしまったせいで、強迫観念のように「無菌」「清潔」「ゼロリスク」を追い求めしまうきらいがある。 しかし、本来、人間の体など雑菌だらけだし、我々の身の回りに微生物やら菌やら虫があふれている。 野菜や肉、魚にも菌や微生物は山ほどついているし、小さな虫など気づかないうちに一緒に口に入れている場合もある。 ネジだとか鉄片などの混入は被害もあるが、虫やらカエルの混入など、食中毒になるわけでもない。 かつては、見つけてもピッとよけて、「すぐ作り直します」でよかったはずだ。 「虫が入っていた」とわざわざ写真に撮ってアップして騒ぐ方も、それに対して「うそ」「自作自演」と叩く方も、もっとおおらかな気持ちで、「異物混入」というものに接してみてはいかがだろうか。 ゴキブリは民家に出没する印象が強いかもしれないが、実は世界でも日本でも、野外に生息する種が圧倒的多数派である。 今回は、日本で見つかっている64種(2022年5月時点)のゴキブリのうち、野外に住む3種を含めた6種を紹介する。あまり知られていない“森に住むG”の実態とは――。 暖かさや湿気、食べ物がそろった場所は、ゴキブリにとって天国です。彼らからすると森の中も人家も区切りはなく、遠慮もありません。生息に適していれば、侵入して生活を始めてしまいます。 たくさんの種類があるゴキブリですが、屋内に出てくるのはどのようなゴキブリなのでしょうか? 「人は、得体のしれないものに恐怖を感じる」と言います。彼らの名前や見分け方を知っておけば、怖さは多少薄れるかもしれません。 すべての種を取り上げることはできませんが、ここでは日本にいる代表的な3種についてご紹介したいと思います。 クロゴキブリ
家庭に出没するゴキブリの多くは、このクロゴキブリです。成虫の体長は約25~33ミリで、ゴキブリと聞くと多くの方は本種を想像するのではないかと思います。 「クロゴキブリ」という名の通り光沢のある黒い体が特徴ですが、よく見ると上翅は赤褐色です。流線形のフォルムには、スポーツカーのようなカッコよさがあります。 なお、彼らは屋内だけでなく野外にもたくさん生息しています。クワガタ採集に出かけたら樹液にクロゴキブリがついていた、という経験を持つ方もいるかもしれません。北海道~沖縄諸島(沖縄本島)に分布しています。 チャバネゴキブリ
よくクロゴキブリと混同されていますが、見た目からしてクロゴキブリとは大きく異なります。まず大きさは、成虫で体長約10~12ミリと、クロゴキブリの半分以下の大きさしかありません。小さくて、せかせか歩く姿がかわいらしいです。 全体的に明るい茶色をしていて、胸に黒い線模様が2本あるのが特徴的です。模様には個体差があり、見比べる楽しさがあります。 レストランや地下街など年中暖かい環境を好むゴキブリで、屋外ではあまり見られません。ほぼ日本全国に分布しています。 ワモンゴキブリ
成虫の体長は約30~40ミリ。屋内に出没し、害虫として扱われるゴキブリの中では日本最大です。胸に輪のような模様があることから、ワモン(輪紋)ゴキブリと呼ばれています。 顔が黄土色をしているため、つぶらな目(複眼)がはっきり見えるのも魅力的です。ワモンゴキブリはチャバネゴキブリ同様、年中暖かい環境を好みます。沖縄などの暖かい地域では、屋内、屋外どちらでも見つかります。ほぼ日本全国に分布しています。 これまでに出会ったことがあるのは、どのゴキブリでしょうか? 屋内に出るゴキブリはほかにもいますが、ほとんどの場合、この3種のどれかだと思います。つぎにゴキブリが現れたら、ぜひどの種類か観察してみてください。 ゴキブリは、世界に4600種以上(Beccaloni, 2014)、日本に64種(2022年5月時点)が見つかっています。 これは学名という世界共通の名前がついている種だけをカウントしたものなので、実際はもっとたくさんいるでしょう。 しかしこのうち、屋内に入ってくるような種はごくわずか。世界においても日本においても、野外に生息している種のほうが圧倒的多数です。 つぎは、野外に暮らし、あまり家に出てこないゴキブリを3種類ご紹介します。 モリチャバネゴキブリ
チャバネゴキブリにとてもよく似た種類ですが、基本的には野外でしか見つかりません。森や林、公園など、木が生えている環境であれば、身近なところでもたくさん見つけることができます。 チャバネゴキブリと同じ属ですが、成虫の体長は約11~14.5ミリで、チャバネゴキブリよりも大型です。また、胸の黒線模様がチャバネゴキブリより太い傾向にあります。本州~奄美群島(奄美大島)に分布しています。 オオゴキブリ
森林内の朽ち木(枯れて菌類に分解された木)の中で生活をしているゴキブリです。成虫の体長は約36~44.5ミリで、体格が良く、迫力のあるゴキブリです。 普段は朽ち木の中にいて、朽ち木を食べて生活をしているので、出会う機会は多くありません。 ときどき、夜に朽ち木の外に出ている個体に出会います。また、春先は森の地面を歩いている個体も見つかります。本州~大隅諸島、八重山列島に分布しています。 ヒメクロゴキブリ
森林内の樹上で生活しているゴキブリです。成虫の体長は、約7~8ミリと小さめ。また、高い場所で暮らしているので、意識して探さないとなかなか見つかりません。 胸の周縁が透けていて、本州にいる種の中でもとくに美しく、見つけると嬉しくなるゴキブリです。 冬の期間は、幼虫が樹皮の下などで越冬しています。本州(千葉県以西)から九州に分布しています。 ほかにも、日本にはさまざまなゴキブリが生息しています。「ちょっと興味が出てきたな」という人は、探しに行ってみてください。 エサとなる朽ち木の近くや、隠れやすい樹皮の裏。ゴキブリ目線で探してみると、身近な場所にも彼らの姿が見つかるはずです。 嫌われ者のゴキブリだが、その姿を知ることで、彼らに対する見方は大きく変わるはずだ 「大好き!」とはならなくても、得体のしれない怖さは減らすことができるかもしれない。 生き物の分類をひもとくと、ゴキブリは意外な昆虫の親戚であることが分かる。 まれに見られる「白いゴキブリ」の正体も意外なものであり、知ると“G”への興味が増すはずだ。 ゴキブリについて話をすると、たまに「ゴキブリは昆虫ですか?」と質問を受けることがあります。 なにかと怖がられていて正体不明な雰囲気のあるゴキブリですが、彼らもクワガタやチョウ、アリやテントウムシと同じ昆虫です。 昆虫は、小学校の理科の授業にも登場する生き物です。体が頭・胸・腹の3つの部位で構成され、基本的に肢は6本、翅は4枚。肢はすべて胸から生えています。そして、ゴキブリの体も同じようになっています。 昆虫の中で彼らゴキブリにどのような特徴があるかというと、多くの場合、体は扁平で、糸状に長い触角を持ちます。 6本の肢はトゲが並んだ同じ形をしていて、腹部の先端には「尾肢」というツノのようなものが生えています。 また、数個~数十個の卵を「卵鞘」というお財布状の入れ物に包んで産み出すのも特徴的です。 生き物の分類は、大きなグループから界―門―綱―目―科―属―種となっています。 たとえば、家に出てくることでおなじみのクロゴキブリは、「動物界―節足動物門―(六脚亜門)―昆虫綱―ゴキブリ目―ゴキブリ科―ゴキブリ属―クロゴキブリ」。 シロアリはアリという名前がついているので誤解されがちですが、アリとはまったく別の生き物。 アリはハチ目に属し、シロアリはゴキブリ目に属します。 シロアリは、ゴキブリと非常に近い生き物なのです(この記事では基本的に、ゴキブリ目の中でシロアリの仲間を除いた、いわゆる「ゴキブリ」についてお話しします)。 ちなみに、ゴキブリとカマキリは共通の祖先から分岐した近い存在であるとされています。 かけ離れた生き物に見えるかもしれませんが、卵鞘を産む、お尻に尾肢を持つなど、共通点がいくつもあります。 カマキリと言えば昆虫界の花形。香川照之さん扮する「カマキリ先生」は大人気ですし、昆虫館でも毎年、子どもたちから「カマキリはどこにいますか?」と聞かれます。それに比べてゴキブリは……。 一方は子どもたちから大人気のアイドル的昆虫となり、一方はみんなから嫌われる不遇な昆虫となったわけで、共通の祖先から分岐したのはまさに運命の分かれ道だったのだなぁと思います。 あまりの格差に、私が「ゴキブリ先生」となってゴキブリの地位向上を目指してあげたくなるほどです。 いろいろな方とゴキブリについて話していると、たまに「白いゴキブリを見たことがある」というお話を聞きます。 日本にはクロモンチビゴキブリという白っぽいゴキブリがいますが、この種類はとても小さく、また家の中で見ることはほとんどありません。 真っ白なゴキブリの正体は、だいたいの場合、脱皮・羽化をしてすぐのゴキブリです。 日本産の多くのゴキブリは、脱皮・羽化直後に白っぽい色になるので、そのときに目撃しているのでしょう。 「幸運の前兆だったりしない?」なんて聞いてくる方もいますが、普段嫌われているゴキブリなのに、白いだけで「幸運」というイメージになるのはとてもおもしろいですね。 家に出るゴキブリたちも、白い色をしていれば嫌われ者にはならなかったかもしれません。 なお、脱皮した後に白い姿でいる時間は数十分~3時間程度と短いので、その瞬間を見られたなら「ラッキー」ではあります。 かつてはゴキブリが大量発生し、ニューヨークだけでも20億匹以上が生息していたというアメリカ。そんなゴキブリ大国のアメリカを救った最強のゴキブリ駆除剤について、The Atlanticがまとめています。 1980年代はゴキブリがアメリカの都市でまん延しており、ニューヨークだけで20億匹以上が生息していましたが、ゴキブリを駆除する優れた方法はありませんでした。 ゴキブリは公衆衛生上の緊急事態として扱われており、ゴキブリに触れることで子どもが小児喘息で入院するリスクが3倍も高くなることが、当時から指摘されていたそうです。 それまで利用されていた殺虫剤はゴキブリの進化によりほとんど効果がなくなっており、接着剤を用いた古典的なトラップはゴキブリを捕まえることはできても駆除にはほとんど役立ちませんでした。 当時のNBCの報道によると、アメリカの国会議事堂でもゴキブリが発生しており、駆除のために「ゴキブリ誘引剤と電気グリル」が利用されていたそうです。 シルビオ・コンテ下院議員は1985年に国会議事堂でゴキブリと戦うことを宣言し、地元企業からゴキブリ用の罠を3万5000個寄贈してもらったことを発表しています。 コンテ氏は当時のアメリカ大統領であるロナルド・レーガン氏に対し、「私と一緒にゴキブリとの戦争に参加してください!」と訴えたそうです。 これだけでも1980年代、アメリカでいかにゴキブリがまん延していたかがわかるはず。 そんなゴキブリとの終わりなき戦いに革命を起こしたのが、「コンバット」と呼ばれるプラスチック製の円盤型殺虫剤です。 コンバットはゴキブリを絶滅させることはできませんが、アメリカの都市部で起きていたゴキブリの深刻な被害を軽減することに成功しています。 ゴキブリ駆除の歴史において非常に重要な人物であり、「ゴキブリ博士」とも呼ばれるオースティン・フリッシュマン氏は、1980年代にAmerican Cyanamidという農薬メーカーで働く科学者でした。 当時、American Cyanamidはヒアリを駆除するための商品としてコンバットを販売していたのですが、同社の工業製品部門の研究者たちがヒアリ用のコンバットがゴキブリにも有効であることに気づき、ゴキブリ博士のフリッシュマン氏に連絡が行ったそうです。 当時、ゴキブリが殺虫剤に対する耐性を獲得していたというだけでなく、コンバットは設置型の殺虫剤であるという点でもそれまでのものとは異なる特徴を有していました。 黒い円盤の中にはゴキブリが好きなオートミールクッキーのような味の誘引剤が入っており、これでゴキブリを引き付けることが可能です。 コンバットの効果を確認する研究では、コンバット内の殺虫剤を食べたゴキブリは全体の25%だったものの、死亡率は100%であることが確認されています。 さらに、コンバットで利用される殺虫剤は遅効性の毒物であるため、ゴキブリが巣に戻ってから他のゴキブリに毒性を感染させることで、殺虫剤を食べていないゴキブリを殺すことができることも明らかになりました。 殺虫剤を食べていないゴキブリが毒に感染する主なルートは「ゴキブリのふん」で、これはゴキブリが他のゴキブリのふんを食べるためです。 実際、ゴキブリが幼虫にふんを与えることが知られるようになったのは、コンバットの研究以降です。 他にも、ゴキブリがエサを吐き戻し、この吐しゃ物を他のゴキブリが食べることで毒に感染するというケースもあります。 さらに、ゴキブリは別のゴキブリの死体を食べため、ここから感染が拡大するというケースもあります。 フリッシュマン氏はゴキブリ用にマイナーチェンジされたコンバットのプロトタイプをレストランやダイナーなどで実験し始めました。 実際、小さなダイナーでゴキブリを見つけたフリッシュマン氏がコンバットの中に入っている殺虫剤を設置したところ、ゴキブリがそれを食い荒らしていったそうです。 フリッシュマン氏はコンバットをテキサスやジョージア、ニューヨークなどさまざまな地域で開催されるイベントでお披露目し、最終的には国会議事堂でもコンバットが利用されるようになります。 コンバットの反響を受け、American CyanamidはコンバットのテレビCMを放送するにまで至りました。 コンバットの活躍によりアメリカ全土でゴキブリの数が確実に減少します。 実際、1988年から1999年にかけて、連邦政府の建物宛てに送られたゴキブリに関する苦情の件数は、なんと93%も減少したそうです。 また、1991年に公開されたニューヨーク・タイムズの記事では、ニューヨークの住宅当局が「今では誰もが『ゴキブリはどこに行っちゃったの?』と言っている」と発言しており、ゴキブリの数が激減したことがうかがえます。 コンバットにより一気に激減したゴキブリですが、近年はコンバットに対する耐性を身に付けつつあると指摘されています。 ゴキブリはコンバットに対する生物学的耐性を獲得することはできませんでしたが、行動的抵抗力を発揮することで、コンバットによる脅威に対抗している模様。 ゴキブリは基本的に甘い食べ物を好まなくなり、これによりコンバットの中の殺虫剤を好んで食べる個体が減っているそうです。 その結果、ゴキブリは確実に一時期よりも個体数を増やしていると考えられています。 害虫管理協会によると、ゴキブリの兆候が見られた世帯数は2011年時点では推定1310万世帯だったのに対して、2021年には1450万世帯にまで増えています。 現代人にとってもなじみ深い昆虫であるゴキブリは非常に古くから地球上に存在し、現世ゴキブリ目の起源は約2億年前ともいわれています。 そんなゴキブリは、約6600万年前に恐竜の絶滅を引き起こした小惑星の衝突を経験したこともわかっていますが、「一体どうやってゴキブリは小惑星の衝突を生き延びたのか?」という疑問について、ウェストバージニア大学の博士研究員であるBrian Lovett氏が解説しています。 チクシュルーブ衝突体として知られる小惑星が約6600万年前に地球上へ落下した際、大規模な地震や世界各地の火山噴火、高さ1000mにも達する津波、急激な地球大気の温度上昇、日光の遮断といった事態を引き起こしました。 これにより、種のレベルで恐竜を含む最大約75%の生物が絶滅し、個体数としては99%以上が死滅したと考えられています。 Lovett氏はゴキブリが小惑星の衝突を生き延びた理由について、以下のように解説しています。 ◆ゴキブリの体形
ゴキブリを実際に見たことがある人なら、ゴキブリの体が非常に平べったく、狭い隙間に潜り込むのに適していることを知っているはず。 この体形によってゴキブリは事実上どこにでも隠れることが可能であり、小惑星が衝突して地表の温度が上昇した際にも、土壌の小さな隙間に逃げ込むことで熱から守られた可能性があるとLovett氏は述べています。 ◆ゴキブリの食性
小惑星が衝突した後、火山噴火によって巻き上げられたマントルプルームや山火事によるスス、衝突時に生成されたエアロゾルなどが日光を遮り、気温の急降下が引き起こされました。 そのため、多くの植物は以前のように成長することができず、食物を植物に頼っていた多くの動物は死滅してしまいました。 ところが、ゴキブリは特定の食物に頼るのではなく、雑食性でさまざまなものを消化することができます。 実際、ゴキブリは動植物由来の食物はもちろん、段ボール・髪の毛・ある種の衣類・動物のふん便など大抵のものを食べることが可能です。 そのため、小惑星の衝突後に訪れた食糧不足の時代を生き延びることができたとのことです。 ◆ゴキブリの繁殖法
ゴキブリの卵は卵鞘(らんしょう)と呼ばれ、長方形の保護ケースのような形をしています。 卵鞘は硬い甲羅のようなものに覆われていて非常に頑丈であり、物理的な損傷や干ばつといった脅威から内部の卵を保護するとのことで、この性質が小惑星の衝突をやり過ごす助けになった可能性もあるとLovett氏は述べました。 記事作成時点では世界中に約4000種以上のゴキブリが存在するとみられており、一部のゴキブリが人間のいる建物に住み着くこと、なかなか駆除できないこと、ぜんそくやアレルギー反応を引き起こす可能性があること、見た目が気持ち悪いことなどから嫌悪する人も多くいます。 しかしLovett氏は、研究者がゴキブリからさまざまなアイデアを着想し、ロボットの設計などに応用していることを指摘。「科学者として、私はゴキブリを美しい6本脚のインスピレーションとして見ています」と述べました。 ゴキブリは多くの人にとって悩みの種なので、「もし自動でゴキブリを退治してくれるAIが登場したら是非使いたい」という人は多いはず。そんな人の夢を実現するAI搭載の自動レーザー砲台が開発されました。 Full article: Selective neutralisation and deterring of cockroaches with laser automated by machine vision
https://doi.org/10.1080/00305316.2022.2121777 今回、ゴキブリを自動追跡して駆除するレーザー装置を開発したのは、イギリスにあるヘリオット・ワット大学のIldar Rakhmatulin氏です。 同氏は以前、蚊を自動検知してレーザーで焼き殺す装置を開発しています。 さらに、Rakhmatulin氏は2022年9月21日に査読付学術誌・Oriental Insectsに掲載された論文で、ゴキブリを高精度に検知して最長1.2メートル離れた場所から無力化するレーザー装置を発表しました。 装置の部品や設計図といった詳細はオープンソースで公開されているほか、実際にゴキブリを退治しているデモンストレーションのムービーも公開されています。 Rakhmatulin氏は、このレーザー装置の心臓部としてディープラーニングによる機械学習アルゴリズムを実行可能なNVIDIAの小型コンピューターであるJetson Nanoを採用。 ソニー製イメージセンサーを搭載した小型カメラモジュールIMX2192台でゴキブリを発見してその位置を割り出し、ガルバノミラー(レーザー光反射鏡)でレーザーの向きを変えて標的にレーザーを照射できるよう設計しました。 ゴキブリを焼き殺せるほど強力なレーザーが目に入ると危険なので、残念ながら強力なレーザーをそのまま家庭に使うことはできないとのこと。 しかし、AIでゴキブリを見分けてレーザーで狙い撃ちにするこの装置は、環境を破壊したり害虫ではない生き物も死滅させたりしてしまう農薬に代わる害虫駆除技術として有望で、総制作費用が250ドル(約3万6000円)以下と安価なこともメリットだと研究チームは述べています。 また、ゴキブリは暗所に隠れる習性を持つことから、研究チームが避難スペースの下に隠れるゴキブリに低出力レーザーを照射する実験を行ったところ、ゴキブリは暗所に隠れる行動を取らなくなりました。 このため、瞬時に焼き殺すほど強力なレーザーを使わなくてもゴキブリを退治できる可能性があると、Rakhmatulin氏らは結論付けています。 世界の至る所に生息するゴキブリは非常に強い生命力と繁殖力を持っており、数億年も昔から地球上で生き続けてきました。 ゴキブリの生命力の強さは「ゴキブリ並みの生命力」という比喩が使われるほどですが、「エメラルドゴキブリバチ」という生物はゴキブリを「ゾンビ化」させてしまう天敵です。 そんなエメラルドゴキブリバチに対し、ゴキブリは「空手キック」で応戦していると研究者が報告しています。 How Not to Be Turned into a Zombie - FullText - Brain, Behavior and Evolution - Karger Publishers
https://www.karger.com/Article/FullText/490341 エメラルドゴキブリバチのメスはゴキブリに毒針を刺して「従順なゾンビ」に変えてしまうという、ゴキブリにとっては非常に恐ろしい生態で知られています。 毒を送り込まれてゾンビ化されたゴキブリは30分ほど身繕いの動作を続けたあと、動きが非常に鈍くなってエメラルドゴキブリバチに従うまま巣穴へと連れ込まれます。 そしてゴキブリは巣穴の中で腹部に卵を産み付けられ、逃げることもなくじっとし続けるそうです。 卵がふ化すると幼虫はゴキブリの体内に入り込み、数日間ゴキブリが死なない程度に内臓を食い荒らした後、最終的に成虫の形態になってゴキブリの体内から出てくるとのこと。 しかし、ゴキブリもただエメラルドゴキブリバチにやられるままではないということが、ヴァンダービルト大学で捕食者と非捕食者の行動について研究しているケン・カターニア氏の研究によって明らかになりました。 カターニア氏が研究したゴキブリの防御方法は、以下のムービーで見ることができます。 Karate kicks keep cockroaches from becoming zombies, wasp chow
https://youtu.be/Rt8XoT2-qwQ ゴキブリに飛びかかって、まずはゴキブリの足をマヒさせる毒を注入します。 その後、もう一度毒針をゴキブリの喉から脳へと突き刺して「従順なゾンビ」に変えるための毒を注入しているとのこと。 ゾンビ化されてしまったゴキブリは、エメラルドゴキブリバチの幼虫のエサとなる運命が待っています。 しかし、カターニア氏によれば、ゴキブリは無抵抗のままやられているわけではありません。 カターニア氏が撮影したムービーでは、自分の後ろに回り込んだエメラルドゴキブリバチに対してゴキブリが大きく後ろ足を振り上げ…… エメラルドゴキブリバチはこのキックによって死ぬことはないそうですが、ゴキブリへの攻撃を諦めることもあったとのこと。 ゴキブリの足にはいくつものトゲが生えており、これが直撃すればかなりのダメージを与えることが可能。 空手キックによって防御することができれば、実に63%ものゴキブリがエメラルドゴキブリバチの攻撃から逃げ延びることができました。 なお、空手キックによる防御にはそれなりの経験が必要なのか、エメラルドゴキブリバチからの生存率は若いゴキブリよりも大人のゴキブリの方が高かったとカターニア氏は述べています。 世界中のゲーマーたちに愛されるPlayStation 4(PS4)ですが、暗くて狭くて湿った場所が大好きなゴキブリにも愛されていることが明らかになりました。 アメリカ・マンハッタンのロウアー・イースト・サイドにある独立系の修理屋「XCubicle」は、地元の人たちが「ディスクドライブの中にコインが入ってしまった」といった件でも相談に来るような、日常的な故障・修理案件を取り扱っているお店です。 ゲームメディアのKotakuのセシリア・ダナスタシオさんはこのお店で、修理部屋の片隅に黒いゴミ袋の山を発見。 店の共同創業者のパトリック・チェさんから、中身はゴキブリでいっぱいであることを告げられました。 チェさんによると、XCubicleに持ち込まれる故障したPS4を解体してみると中がゴキブリだらけということがとても多いそうで、現在、XCubicleではゴキブリ処理の料金として25ドル(約2700円)を請求しています。 なお、週に1回は「ゴキブリ処理」の案件があり、チェさん以外の修理担当者にも話を聞いてみたところ、「修理の依頼があるPS4の少なくとも半数は中にゴキブリが潜んでいる」という回答を得たそうです。 都市部の暗くて暖かい場所にはワモンゴキブリが生息している可能性があります。 PS4のようなゲーム機のほとんどは暗くて狭くて囲まれた場所に横たわった状態で置かれているため、ゴキブリのような小さな生物にとっては生活するのにとても快適な場所になるそうです。 もちろんPS4だけでなくXbox Oneの中に生息していることもあるそうですが、XCubicleの修理担当者いわく、「PS4の絶対数が増えているので、修理するのもXbox OneよりPS4が多くなっている」とのこと。 そして、Xbox OneよりもPS4の方が多くのゴキブリが生息しているように思う、と取材に応じた修理担当者は語ったそうです。 この理由はPS4のデザインにあるとダナスタシオさんは主張しています。 その理由は明確で、PS4は本体下部に通気孔があるため、ゴキブリが内部に侵入することが容易になっているというわけです。 また、修理担当者によると、PS4は内部電源を持つためXbox Oneよりも内部が暖かくなるという特徴を有しており、「これがゴキブリに好まれる理由になっているのでは?」とも語っています。 電子機器の修理でおなじみのiFixitで働くマット・ジミンスキさんは、「修理に出されるPS4のほとんどはゴキブリ処理のために送られてくるわけではありません。 ユーザーは自身のPS4がゴキブリまみれになっていることを知りません。 PS4が動作しなくなったものの、所有者はその理由を知らないんです。 PS4の内部電源がゴキブリを熱し、部品が傷み電源が入らなくなることがあります。
もしもゴキブリがPS4内部で子どもを産んでいれば、ゴキブリの子どもと糞がハードウェア上で溶けていることもあります」と語っており、XCubicleだけでなくiFixitでも修理にやってきたPS4の中からゴキブリが出てくることがあることがうかがい知れます。 なお、PS4内部にゴキブリが蔓延することを防ぐには、通気を良くして高い場所にPS4を置き、部屋を清潔に保つことが重要とのことです。 ゴキブリは触るのも見るのも嫌だという人は多いはず。 そんな中、ニュージーランドでは「ゴキブリが耳の中を3日間動き回る」という聞くだけで鳥肌が立つような事例が報告されて話題となっています。 耳の中にゴキブリが入り込んでしまう悲惨な経験をしたのは、ニュージーランドに住むゼイン・ウェディング氏です。 ウェディング氏は週末にオークランドのプールで泳いだ後、耳をふさがれたような違和感を覚えたとのこと。 一晩経過しても耳の違和感が無くならなかったことからウェディング氏は病院に向かいましたが、医師は耳に水が詰まっているだけだと考え、ドライヤーで耳を乾燥させるようにアドバイスしました。 病院から帰宅したウェディング氏は横向きに寝たりドライヤーで耳を乾かしたりしましたが違和感は改善せず、歩き回る際に目まいを感じ、耳の奥で「水が鼓膜の周りを動く」ような音が聞こえたとのこと。 耳に違和感を覚え始めてから3日目にウェディング氏は耳鼻科を受診しました。 耳鼻科の医師はウェディング氏の耳をのぞいた瞬間に「なんてことでしょう。あなたの耳の中に虫がいます」と述べました。 ウェディング氏は当時の心境について「医師の発言を聞いた瞬間に、週末に感じた何かが動くような感覚はゴキブリによるものだということが分かりました。 私がドライヤーで耳に熱風を送りこんでいたのは、耳の中でゴキブリを調理していた(cooking a cockroach)ようなことだと気付き、気分が悪くなりました」と語っています。 その後、医師は5分もかからずにゴキブリを耳から取り出しました。 ウェディング氏は「医師が耳を触れる度に、ゴキブリが鼓膜に押し込まれる様子を想像してしまいました。そして医師がゴキブリを引っ張り出した瞬間にほっとしました」と述べています。 なお、ゴキブリが耳の中に入り込む事例は過去にも報告されています。 例えば、2018年にはゴキブリが耳に入り込み、さらに耳の中で卵を産んでしまった事例が確認されています。 「寝ている間に虫が口や鼻、耳の穴に入ってきたらどうしよう」という不安は恐ろしいものです。 不運にもアメリカに住む男性は、ゴキブリが耳に入ってきただけでなく、卵を産み付けられてしまったと報じられています。 フロリダ州立大学近くのアパートに住むブレイク・コリンズさんは、数カ月間にわたって部屋に発生する大量のゴキブリに悩まされていたとのこと。 「ゴキブリは私のベッドやシーツ、マットレスの上を動き回っていました」とコリンズさんは述べており、時にはゴキブリが電球からはい出してきたり、犬にあげるドッグフードに集まってきたりすることもありました。 ゴキブリに振り回される日々にうんざりしていたコリンズさんでしたが、ある日の朝5時、耳の中で何かが動く音を聞いたことから、ゴキブリが自分の耳に入ってきたことに気づきました。 耳の中でゴキブリの脚がカサカサと動く感触は「まるで綿棒が耳に突っ込まれているようだった」と、コリンズさんは語ります。 自力ではゴキブリを取り出せないと判断したコリンズさんは病院へ行き、医者に治療を頼みました。 医者は麻酔薬の一種であるリドカインを注入し、ゴキブリを殺すことに成功しました。 コリンズさんはその時のことを、「リドカインが耳に入ってきた後、ゴキブリの動きが急速に激しくなって耳の中を掘ろうとしているのがわかりました。やがてゴキブリの動きはゆっくりになり、2分後にゴキブリは死んだのです」と語っています。 ゴキブリの死体を取り出す時になって、コリンズさんの耳に入っていたゴキブリが耳の中で卵を産んでいたことまで判明したそうです。 卵もちゃんとコリンズさんの耳の中から取り出され、幸いにも耳の中で卵がかえるという最悪の事態は免れたとのこと。 コリンズさんは、ゴキブリが大量に発生したのは近所の複合施設が移転してからだとしており、これまでに何度もゴキブリを駆除するように要請していたとのこと。 「私がこんな目に遭った責任は、複合施設の管理者にあります。ゴキブリが卵を産み付けるなど、生きている人間に起きていいわけがありません」とコリンズさんは述べています。 なお、コリンズさんはゴキブリの一件があった後、すぐにアパートを引き払って引っ越したそうです。 ゴキブリを踏みつぶしたつもりが、無傷で逃げられたことはないだろうか? あり得ないほど小さな隙間に、彼らが雲隠れするのを見たことは? 踏みつぶすなんて恐ろしいと思う人は、心優しく、感受性が豊かな人だ。 それでも、ぜひ動画を見てほしい。きっと驚くはずだ。 ある研究チームがゴキブリの行動の秘密を探り、いくつかのゾッとするような事実が判明した。 ワモンゴキブリ(学名Periplaneta americana)は、硬貨を2枚重ねたくらいの隙間を約1秒ですり抜けることができる。 これは2人の勇敢な科学者が2015年に発見した事実だ。 学術誌「米国科学アカデミー紀要(PNAS)」に発表された研究論文によれば、ゴキブリは柔軟性のある外骨格を平らにして、脚を横方向に広げることで狭い空間を通過できるだけでなく、その姿勢のままほとんど減速せずに走り続けることができる。 トップスピードは秒速1.5メートル。ゴキブリの基準で言えば、1秒間に体50個分ほど進むことができる。人の基準で言えば、時速300キロ超で走っているようなものだ。 米カリフォルニア大学バークレー校のロバート・フル氏とカウシク・ジャヤラム氏はゴキブリの限界を知るため、小さなトンネルとゴキブリを押しつぶす機械を用意した。 「押しつぶす力は最大で体重の900倍に設定しましたが、彼らは傷つくことなく実験をやり遂げました」とフル氏は説明する。 実際、その実験の後も通常と同じくらいの速さで走っていた。 「ゴキブリは不快でいまいましい存在です。この気持ちは皆さんと同じです」とフル氏は話す。 しかし彼は、同時に、ゴキブリは驚異的な生き物だと考え、本物のゴキブリのように体をつぶして素早く移動できるロボットを開発している。 そのロボットには、ゴキブリの外骨格に着想を得た折り紙のようなデザインが採用された。 フル氏はゴキブリをはじめとする昆虫やクモなどの節足動物を、動物型ロボットの次なる“目玉”ととらえている。 イモムシやタコからインスピレーションを得たほかのソフトロボットとは異なり、硬い外骨格と筋肉を持つ昆虫ロボットは柔軟性を維持したまま、素早く走ったり、ジャンプしたり、登ったり、飛んだりできる。 「彼らはどこへでも行くことができ、事実上、破壊できません」とフル氏は話す。 ゴキブリは小さな空間を素早く移動することで、考え得るほぼすべての生息環境に広がり、競争に勝利してきた。 ほかの昆虫もそれぞれの形で、このような体をつぶす驚異的な能力を持っているのではないかとフル氏は考えている。 動物の動きの物理特性を研究する米ジョージア工科大学のダニエル・ゴールドマン氏は、フル氏らの論文をきっかけに、「一見“硬い”動物に対する見方が変わりました」と述べている。 「変形可能な“硬い”部品で“柔らかい(柔軟な)”ロボットをつくるという発想は素晴らしいと思います。今後、全地形対応型ロボットの開発に関する考え方が変わるのではないでしょうか」 そんな馬鹿なことがあるものか!と信じたいのですが、小林製薬のサイトにそんなことが書いてありました。 この記事自体がかなり有効な対ゴキブリ戦術に満ちあふれています。 チャバネゴキブリの場合、1匹の雌から300匹以上の子が生まれ、その半数が雌だそうです。 60日で子を作れる成虫となるので・・・1年も経つととんでもないゴキブリが発生することになります。 ゴキブリを1匹見つけたら100匹はいると思えというのは正解っぽい。 1.5ミリの隙間があればほとんどのゴキブリは入り込めるので、徹底的に隙間は埋めましょう。 ドアの前まで追いつめたゴキブリが突然ぺったんこになってドアの隙間から外へ逃げたのを見て以来、隙間恐怖症です。 怖いからと後ろに回ると、ゴキブリの尻の部分には風を察知する器官があるため、悟られてしまいます。 ただ、ゴキブリは脳が胸にあるので、頭を切断しても1週間ほどは生きていけるとか。 頭を潰したからと安心してゴミ箱に入れると中でゴソゴソ動いて、ビックリするはめになりますので注意してください。 いつも辞書とかで木っ端みじんになるまで叩きつぶしているのでこんな例は見たこともなく、また聞いたこともないのですが、本当なのでしょうか……。 そういえば私の会社の某社員がキッチンで甲高い声を上げて絶叫、耳の奥がキーンとするほどの強力なレベル。 なにごとだろうと思っていると顔面蒼白で社員が走ってきて、いわく「ゴキブリが出た!」と。 どれどれと思ってゴキジェットを手にキッチンに向かい、ひょいと流しを見ると、ゴキブリが仰向けになって倒れてのびていました…。 どうやらかつてないほどの絶叫を浴び、気絶してしまったようです。 速攻で叩きつぶしておきましたが、はたしてゴキブリは人間の叫び声で気絶するものなのか、それとも社員の叫び声がそれほどの劇的な威力を発する特殊怪音波だったのか…。 ゴキブリはその見た目や生態から不快害虫として忌み嫌う人が多いですが、生命力は非常に強く、「核戦争で人類が滅亡したら、生き残ったゴキブリが地球を支配するのではないか」という都市伝説が囁かれる存在でもあります。 しかし、本当に核戦争が起きたとして、ゴキブリはその中で生き残れるのでしょうか。 SF小説や映画において「核戦争と人類滅亡」というテーマはポピュラーなものですが、その人類滅亡後の地球をゴキブリが支配するという都市伝説とも与太話ともつかない話があります。 この説が生まれたのは第二次世界大戦後のことで、原爆が投下された広島と長崎で「ゴキブリを見た」という報告が上がってきたのが原因だとされています。 この不確かな都市伝説について、世界最大のドキュメンタリーチャンネル・Discovery ChannelのMythBustersチームが科学的なアプローチで挑みました。 ゴキブリに照射された放射線量は1000rad、1万rad、10万radの3種類。 1000radは人間だと10分で死に至るというほどの放射線吸収量ですが、ゴキブリは半数が生き残りました。 また、1万radでも10%が生き残り、10万radだとすべてのゴキブリが死亡しました。 ここで出てくるrad(ラド)は吸収した放射線の総量を表す単位。 物質1kgから1J(ジュール(の仕事に相当するエネルギーが与えられるとき(1J/kg)の吸収線量を1Gy(グレイ)と定義しますが、1rad=0.01Gyにあたります。 放射線関係のニュースでは「ミリシーベルト」「マイクロシーベルト」が用いられていますが こちらは1Gyに放射線の種類ごとに定められた人体への障害の受けやすさの係数をかけて算出するもので あくまで人体に対する影響を考えるための単位として作られているため、「1rad=何シーベルト」という換算はできません。 実験結果からは「ゴキブリは人間よりも放射線に強く、核戦争で人類が滅亡しても生き残っている可能性がある」というが確認されました。 しかし、自然界にはゴキブリよりもはるかに放射線に強い生物が多く存在していて、たとえばコマユバチはゴキブリが全滅する10万ラドの放射線吸収量でも生存が可能。 仮に人類が滅亡したとしても「ゴキブリが地球を支配する」という事態にはならないようです。 その姿や素早い動きから地球上で最も忌み嫌われている昆虫といっても過言ではないゴキブリ。 ブリュッセル自由大学の研究チームの実験により、ゴキブリはお互いが生きるために社会性を持って行動やコミュニケーションを取ることが判明しています。 Collegial decision making based on social amplification leads to optimal group formation
http://www.pnas.org/content/103/15/5835.full Cockroaches live in a democracy › News in Science (ABC Science)
http://www.abc.net.au/science/articles/2006/04/03/1607034.htm 昆虫であるゴキブリは、声ではなくフェロモンといった化学物質を発したり、触角を使用したりして個体間でコミュニケーションをとります。 研究チームを率いたブリュッセル自由大学のJosé Halloy氏は「ゴキブリが別のゴキブリに遭遇したとき、精巧で非常に敏感な鼻のような役割をする触角を使って、相手が自分と同じ集団に属しているか確認するのです」と、ゴキブリが触角を使って別の個体を認識していることを説明。 Halloy氏率いる研究チームは、コミュニケーションを取るゴキブリが、集団生活の中でどのように意志決定をしているか調べる実験を実施しました。 実験は1枚のお皿の上にゴキブリが身を潜められるスペースを3つ作成。 そのお皿の上に数10匹ものゴキブリを放して、ゴキブリの集団がどのように自分たちをグループ分けして、スペースに入っていくのかを調べるというもの。 実験では50匹のゴキブリが使用され、3つのスペースは約40匹のゴキブリが入れるように作られました。 実験開始直後、お皿の上に放たれたゴキブリたちはすぐにスペースに入っていかず、まずは触角を使ってコミュニケーションを開始。 そして、最終的に25匹が1つのスペースに、その後に25匹がもう1つのスペースに入り、残ったスペースには1匹も入りませんでした。 次に研究チームが、3つのスペースを50匹以上のゴキブリが入られるように変更したところ、50匹のゴキブリは全て1つのスペースに入ったとのこと。 この実験結果を受けて、Halloy氏と研究メンバーは「実験結果からゴキブリのコミュニケーションは、スペースを確保するための協力と競争という2つの要素のバランスが非常に均衡のとれたものになっていることが浮き彫りになった」としました。 Halloy氏によると、群れを作る習性があるゴキブリは、生殖活動の機会を増やしたり、食べ物や住居といった生きるのに欠かせないものを共有したり、お互いが集まって乾燥を防いだりなど、グループで生活することで多くの利益を得るとのこと。 こういった利益を最大限得るために、コミュニケーションを取ってゴキブリがグループの大きさを最適化していることが今回の実験から判明しました。 Halloy氏は「今回の実験結果を他の昆虫や動物に示し合わせることもできるでしょう。 例えば、群れを作って生活する魚が、どうやって群れを分割して小さなグループを形成しているのか、リーダーシップをもたないグループを作る動物がどうやって意志決定を下しているのか、説明することも不可能ではありません」 と群生動物の行動メカニズムが解明される可能性を示唆しています。 世の中でゴキブリほど嫌われている昆虫はいないのではないか。 なぜかそれほどイヤな存在にもかかわらずおもちゃ化するケースが後を絶たず 本日から日本トラストテクノロジーが赤外線ラジコンで遠隔操作できる「ゴキラジ!」の販売を開始しました。 JTT Online Shop『ゴキラジ! USB赤外線ラジコン』 あくまでラジコンなのですが、やけにシャカシャカと動いて不気味です。 毎年2月14日に開催されるバレンタインデーでは、多くの恋人たちが相手にチョコレートやプレゼントを送ったり、一緒に甘いひとときを過ごしたりします。 しかし、浮いた話とは縁が遠い人や、恋人にフラれたばかりの人の中には、浮かれた雰囲気に思わず「ほっといてくれ」といいたくなってしまう人もいるはず。 そんな人のために、アメリカの動物園が「Quit Bugging Me(ほっといて)」と題したバレンタインイベントを開催。 申込者の元カレや元カノの名前が付けられたエサ用のゴキブリを、昆虫を食べる動物たちにふるまう催しが行われました。 Scorned lovers pay $5 to name a COCKROACH after their ex then watch it get eaten | Daily Mail Online
https://www.dailymail.co.uk/femail/article-8002403/Scorned-lovers-pay-5-COCKROACH-ex-watch-eaten.html バレンタインデーとなる2020年2月14日からの3日間に、名前を付けたゴキブリを動物にふるまうイベントを開催したのは、テキサス州にあるエルパソ動物園です。 イベントでは、公式サイト上で募集した申込者の「元恋人の名前」をゴキブリに名付けて、その名前を呼びつつ同園で飼育されている動物たちに与えました。 イベントを企画したエルパソ動物園のサラ・ボレゴ氏は 「私たちは商業主義的な恋愛イベントにいささかうんざりしていました。 そこで、何か違うことを始めようと、楽しめる反バレンタインイベントを開催することにしました」 黒くて甘いチョコレートの代わりに動物たちに振る舞われたのは、餌用の冷凍マダガスカルゴキブリで、同園の動物たちにとっては特別なごちそうだとのこと。 与える動物の種類や与える量などは、動物園の獣医師スタッフが自然界でも昆虫を食べている動物を慎重に選んで決めたので、動物たちが無理強いされた心配はないとのことです。 なお、以下の給餌用プレートに盛り付けられているのは、「ティム」「ジェシー」「ザッカリー」「モンテ」です。 以下のムービーを再生すると、実際にエルパソ動物園の動物らにゴキブリが振る舞われている様子を見ることができます。 オセロットのルナが顔をつっこんでいる箱の中には、「トニー」「 ダニエル」「アレクサンドラ」「ジェイソン」と名付けられたゴキブリが入っています。 中身だけでなくルナの名前が書かれた箱もお気に召したらしく、中身を食べた後はバリバリと破壊しながら遊んでいました。 小型のトカゲは「クリスタル」「ブランディ」「サンディ」「メグ」にありつきました。 エサがもらえることを察知していそいそと手前に出てきました。 飼育員がガラス戸を開けて、ピンセットで小さなゴキブリを差し出すと、飛びついて食べました。 サイイグアナのフィドに与えられたのは「エリカ」です。 ゴキブリに気づくと、にゅっと舌を伸ばして食べました。 「Quit Bugging Me」イベントでは、元恋人の名前とともに寄付も募っており、エルパソ動物園のジョー・モンティサノ園長は「1000ドル(約11万円)集まるごとに1匹ゴキブリを食べる」というキャンペーンを敢行。 見事1万ドル(約110万)を超す寄付金が集まったので、10匹のゴキブリを食べることになりました。 実際に、モンティサノ園長が昆虫食に挑戦している様子は、以下のムービーが始まって6分半ほどの部分から見ることが出来ます。 モンティサノ園長が、何やら黒いものが載っている皿を手に登場。 近くにいた子どもに食べさせようとしますが、来園客たちから「ジョー!ジョー!」との歓声が上がり、退路がなくなります。 なお、モンティサノ園長が食べたのは、動物らにあげたゴキブリとは違い、人間でも食べることが可能なタガメ(water bug)の仲間。 もっとも、英語で水生昆虫を意味する「water bug」はチャバネゴキブリなど小型のゴキブリのことを指す場合もあるので、有言実行には違いありません。 エルパソ動物園が「Quit Bugging Me」を開催したのは、2019年に続き今回が2度目。 好評を博した2019年のイベントを復刻させた形になりますが、テキサス州のサン・アントニオ動物園も同様の「Cry Me a Cockroach」イベントを2020年2月14日に開催しました。 サンアントニオ動物園では、5ドル(約550円)を寄付した人の元恋人の名前が付けられたゴキブリが、生きたまま鳥に与えられたほか…… 25ドル(約2760円)を寄付した人は、コモドオオトカゲに与える冷凍マウスに元恋人の名前を付けることができました。 なお、2020年のバレンタインイベントで、元恋人の名前をゴキブリに付け損ねた人でも、ニューヨークにあるブロンクス動物園の「Name a Roach」に応募すれば、2021年のバレンタインに向けてゴキブリに名前を付けることが可能。 10.5ドル(約1159円)を支払うと、ゴキブリに特別な人の名前を付けたことを証明する電子証書がもらえるほか、キリンやペンギンを間近で見ることができるツアープランも用意されています。 みなさんはゴキブリ60万匹がザワザワと一斉にうごめく光景を見たことがあるだろうか? 「ゴキブリが大嫌い」という人は閲覧するのに少々、覚悟がいるかもしれない。 殺虫剤やヒット商品「ごきぶりホイホイ」などで知られるアース製薬の研究所(兵庫県赤穂市)では実験・研究のために国内外に生息する様々な種類のゴキブリを飼育しているという。 そこで今回は人間の住環境にはとても身近な存在だが、嫌われ者の代表格でもあるゴキブリの習性や歴史、地域分布のほか、意外にユーモラスな珍種のゴキブリの生態などについて調べてみることにした。 アース製薬研究所を訪れたのはまだ蒸し暑さが残る9月半ば。 山陽新幹線の相生駅を降りて自動車で20分ほど走ると、工場と研究所の近代的な施設が目の前に姿を現した。 入り口の左手にはカキなどを養殖する瀬戸内海(坂越湾)が広がる風光明媚(めいび)な立地だ。 「赤穂の塩」で知られるこの地に創業者の木村秀蔵氏が工場を建設したことで同社の歴史が始まったとされる。 研究所の内部を案内してくれたのは研究開発本部の有吉立課長。 1998年に入社して以来、18年間、ゴキブリや蚊、ハエ、ダニなどの飼育・研究に携わってきたエキスパートで、ゴキブリだけでも約20種類は飼育しているそうだ。 「ゴキブリは約3億年前の古生代・石炭紀に地球に登場した最古の昆虫のひとつ。 生きた化石ともいわれ、実は大きさも形も当時とほぼ変わっていないんですよ」。 様々な種類の写真や説明文を印刷したパネル展示の前で有吉さんの声が響く。 ゴキブリは基本的に夜行性で集団で生活し、湿気が多くて暖かくて暗くて狭い場所をよく好む。 繁殖力が旺盛でなんでも食べる雑食性。食べかすはもちろん、壁紙や本の表紙、仲間の死骸やフンまで平気で食べてしまうらしい。 最も困るのはサルモネラ菌、赤痢菌など有害な病原菌をまき散らすこと。 「フンや死骸がアレルギーのもとにもなるし、電気コードをかじってショートさせるので火事の原因になることもある」。 ゴキブリ自身に"悪意"はないのだろうが、長年、人類を困らせる厄介者として嫌われ続けてきたわけだ。 まずクロゴキブリとチャバネゴキブリの飼育室を見学させてもらった。 「厚紙を蛇腹状に折り畳んでゴキブリにすまわせています。狭い場所にいるとゴキブリは落ち着くみたいなんです」と有吉さん。 書庫のような金属製の本棚にプラスチック製の容器が整然と並んでいる。 箱の中は見られないが、クロゴキブリだと1箱に400~500匹程度がすんでいるらしい。 あまり物音もせず、なんだか無人倉庫のような無機質な雰囲気だ。 「では次にワモンゴキブリの飼育室を見ていただきましょうか」 そう案内されて隣の飼育室の中をガラス越しにのぞき込むと、思わず足がすくんでしまった。 6畳ほどの部屋一面に茶褐色のゴキブリがひしめいている。
その数、なんと60万匹! 「おそらくこれだけのゴキブリがいるのは世界の研究施設でも最大級でしょう」という。 紙製の筒は「ゴキブリのすみか」で、ところどころ穴があいているのはゴキブリがかじった跡だという。 いまにもゴキブリの大群に襲われるような気がしてあやうくパニック状態に陥りそうになった。 じっと目をこらすと、4センチほどの成虫に交じって無数の小さな幼虫もさかんに動き回っているのが見えた。 有吉さんの説明によると、オスとメスの割合はほぼ半々。 一方、メスは紙製の筒の中にこもりがちで特に下の方の筒ほどメスが多くなる。 だから、実験でメスを採取するときには苦労することが多いそうだ。 ゴキブリは雑食性だというが、エサは何を与えているのだろうか? 「魚、肉、野菜などをバランスよく配合したペットフードのようなものをエサとして与えています」と有吉さん。 ゴキブリも同じ食材ばかり食べているとストレスがたまり、人間と同様に健康を壊すことがあるらしい。 これだけの密度で飼育していると共食いもよく起きるという。 内部は無数の足音と不快な臭い、「人間とゴキブリは互いに怖がっている」 「よろしければこのまま室内に入ることもできますよ。いかがですか?」 有吉さんがニッコリと微笑みながら勧めてくれたが、さすがに中に入る勇気はなかった。 「中はどんな感じなんですか?」とたずねると、「60万匹ものゴキブリがゴソゴソガサガサと一斉にはい回る無数の足音が聞こえ、なんとも形容しがたい不快な臭いが漂っている」という。 それを聞いて、なおさら中に入る気持ちがうせてしまった。 ただゴキブリは決して人間に襲いかかってくるようなことはなく、むしろ人間を避けるように逃げ回っているのだそうだ。 「もともと私も虫が大の苦手だったんですよ……。でも飼育を担当して研究を続けているうちに、ゴキブリの方も人間を怖がっていることがわかり、それ以来、次第に親近感が持てるようになりました」。 たしかに恐怖心を封印してゴキブリの様子を1匹1匹観察してみると エサや水の密集地帯にもぐり込んで「裸祭り」のようなモール状態を楽しんでいる社交派タイプもいれば、天井近くの壁でひたすら静かに自分だけの時間を楽しんでいる"一匹おおかみ"タイプもいる。 ようやく唾液で溶かして食べやすくした仲間のエサを横からかすめ取る知能犯もいるらしい。 人間と同様に、ゴキブリにも様々な個性があるというわけだ。 そう考えて観察を続けてみると、徐々にだが恐怖心が薄らいでくるのが自分でもわかった。 成虫の体長が7センチもあり、「世界最大のゴキブリの一種」ともいわれている(諸説あり)。 アフリカのマダガスカル島にのみ生息する珍種のゴキブリだ。 興味深いのは体を手で触ると、腹部の気門から「プシュー」「プシュー」と空気を出して威嚇すること。 ゴキブリには気の毒だが、おもちゃのようで少し楽しい。 羽が極端に退化した形状でどことなくユーモラスな雰囲気も漂う。 世界には愛好者も多く、最近はペットとしても人気が高まっているそうだ。 また昆虫食マニアには「肉厚で美味」だと高く評価されているらしい。 ここでゴキブリの種類について基礎知識をざっくりと押さえておこう。 日本で主に生息しているのはクロゴキブリとチャバネゴキブリ。 クロゴキブリは一般家庭でよく見かける典型的な種類。 成虫の体長3~4センチでツヤツヤと黒光りする褐色の体に長い触角。 見ただけでもグロテスクで多くの人が毛嫌いする風ぼうだ。 一方、チャバネゴキブリは成虫の体長が1.5センチほどとやや小ぶり。 色もやや薄い茶褐色でクロゴキブリほど強いインパクトはない。 こちらはビルや飲食店などでよく見られるゴキブリだという。 「実は殺虫剤(ピレスロイド系)に抵抗性を持ってしまうのはこのチャバネゴキブリの方なんです」。 卵で20~25日、幼虫期が2~3カ月(1~6齢幼虫)、成虫期が4~5カ月。 たとえばクロゴキブリだと卵が35~45日、幼虫期が8~12カ月(1~9齢幼虫)、成虫期が6~7カ月だからその半分程度しかない。 「そのため、変化する環境に即座に適応できるなど生命力が圧倒的に強い」と阿部さん。 見た目はほとんど変わらないのに、殺虫剤がまったく効かないタイプが生まれてしまうのだ。 エメラルドに輝くゴキブリ、ブローチ型のゴキブリ…… 研究所ではクロゴキブリ、チャバネゴキブリ、ワモンゴキブリ、マダガスカルオオゴキブリに加えて、ヤマトゴキブリ、トウヨウゴキブリ、キョウトゴキブリなども飼育している。 淡いエメラルドグリーンに輝くグリーンバナナローチは中南米に生息。 白と黒の模様で丸いブローチのような形をしたドミノローチはインド原産。 ダンゴムシのように丸くなるヒメマルゴキブリなどもいる。 こうしたタイプならば観賞用ペットとしてもなんとか楽しめそうだ。 最後に有吉さんは、ゴキブリの発生を防ぐ効果的な方法を教えてくれた。 意外に単純なことだが、整理整頓とこまめな掃除が有効というわけだ。 でも清潔で整頓した部屋にはゴキブリは近寄りにくい。 ゴキブリにはほかのゴキブリを引き付けるフェロモン(集合フェロモン)があり、一匹でもすみ着いたらどんどん増える傾向もある。 近年は寒さに弱いゴキブリでも冷蔵庫やテレビ、電話など家電製品の陰に隠れていれば温かいので越冬できるようになってきた。 人間の生活環境に巧みに住み着くゴキブリの習性や生態をよく知ったうえで、より効果的な予防策を講じたいものだ。 病原体を運ぶ実害にも増して、その存在自体が人々を震え上がらせるゴキブリ。 最近では「G」とも呼ばれるこの身近に潜む害虫に、なぜ我々はかくも恐怖を抱くのでしょうか。 ゴキブリが地球上に出現したのは、およそ3億年前の古生代石炭紀とされています。 人類の直接的祖先である新人類が現れたのが約20万年前といわれていますので、ゴキブリの歴史は人間のそれの1500倍以上になります。 驚くべきことに、彼らはこの間、ほとんどその姿形を変えなかったことが、現存する化石の研究から分かっています。 これまでに地球上で起きた様々な環境の変化に耐え、生き延びるための強い生命力をゴキブリは3億年前にすでに持っていたのです。 太古の昔から完成体に近かったがゆえに、少なくとも外見上は変える必要がなかった つまり、進化する必要がなかったといえるのかもしれません。 ゴキブリの体は平たく、ちょっとした隙間にでも入り込むことができます。 体は弾力性に富み、多少の衝撃にもびくともしません。 大型種のワモンゴキブリは毎秒80センチの速さで走ることができる強い脚力も兼ね備えています(注1)。 これは時速に換算すると3キロ程度ですが、体長をもとに人間に換算すると、時速160キロ以上にもなります。 さらに、触覚のほか、尾端や体表に多数の感覚毛があり、全身で音や空気の振動を感じ取ることができます(注2)。
アメリカのノースカロライナ州立大学では、この優れた身体能力に目をつけ、彼らに電波の送受信機能を持ったチップを埋め込むことで、ある程度遠隔操作できる技術を開発しました(注3)。 将来的には小型のモニターを搭載し、災害地で被災者の探索に役立てることが期待できるそうです。 日本が誇る昆虫学者・石井象二郎さんは、チャバネゴキブリの寿命、産卵数、世代数をもとに、1匹の雌が1年後には理論上2万匹にまで増えることを著書「ゴキブリの話」(1976年、北隆館)で紹介しています。 多くの昆虫が植食性もしくは肉食性であるのに対し、ゴキブリはその両方に加え、腐食性までも有しています。 どんな環境になっても、食べることには困らないのです。 そのうえ、万が一に備えて強い絶食耐性も持っています。ワモンゴキブリは、飲まず食わずで平均41日、水さえあれば平均89日生存できたというデータが残っています(注4)。 ゴキブリをつぶしたときに見られる白い内臓のようなものは脂肪体と呼ばれるもので、周りに食料がなくなったとき、ゴキブリはこれをエネルギー源として生き延びるのです。 アメリカの人気テレビ番組「ディスカバリーチャンネル」の企画では、ゴキブリの放射能耐性について実験を行っています。 人間が10分間浴びたら死んでしまう強さの放射線をチャバネゴキブリに照射したにもかかわらず、1カ月後に半数が生存し、さらにその10倍の強さの放射能でも、10%が生存していたそうです。 ワモンゴキブリは大型で神経が取り出しやすいため、電気生理学的な実験に用いられることがあります。 筆者は大学生時代に研究室の先輩がこのゴキブリを解剖するのを見たことがありますが、腹部と頭部を失ってもなお6本の脚で走ろうとするゴキブリの強い生命力にかなりの衝撃を受けた記憶があります。 ゴキブリの糞(ふん)に、同種の個体を引き寄せる物質が含まれていることを初めて明らかにしたのは、前出の石井さんらのグループでした(注5)。 彼らは、チャバネゴキブリの直腸細胞がこの誘引物質を分泌し、糞とともに排泄することを明らかにし、この物質を集合フェロモンと名づけました。 雌が雄を引き寄せるために放つ性フェロモンも、日本のグループによって1970年代に発見されました(注6)。 さらに2005年には、それまでに知られていた性フェロモンよりも高い活性を有するブラテラキノンという化合物が見つかりました。 元コーネル大学の野島聡さんたちのグループは1万5000匹ものチャバネゴキブリを根気よく解剖して肛節を集め、この性フェロモンを精製することに成功したのです。 ゴキブリ対策に用いられる殺虫剤としては、神経軸索のナトリウムチャネルという受容体に作用するピレスロイド系殺虫剤や、神経伝達物質アセチルコリンを分解する酵素の活性を阻害する有機リン系殺虫剤が、比較的古くから用いられてきました。 しかしながら、これらの殺虫剤に抵抗性を発達させた集団が出現して、駆除が困難になってきています。 ピレスロイド剤抵抗性のチャバネゴキブリでは、ナトリウムチャネルの1014番目のロイシンというアミノ酸が、フェニルアラニンという別の種類のアミノ酸に変異することで、殺虫剤が効かなくなります。 有機リン系殺虫剤の抵抗性集団では、体内に浸透した殺虫剤を速やかに解毒するため、殺虫剤が効かなくなります。 これらの殺虫剤より比較的最近登場したヒドラメチルノンやフィプロニルといった殺虫剤は、砂糖などに混ぜ、ゴキブリに食べさせることで効果を発揮するよう加工された、いわゆるベイト剤(毒餌剤)として使用されています。 ところが、殺虫成分自体に抵抗性を発達させなくても、ゴキブリはこのベイト剤を「食べない」ことで生き延びることが、何年も前から観察されるようになっていました。 これらのゴキブリを「スーパーゴキブリ」と呼ぶ人もいます。 喫食忌避の原因は長い間謎でしたが、13年になって、初めて神経生理学的に解明されました(注7)。 喫食忌避を示す個体の脳は、ベイト剤に使われるブドウ糖を通常の「甘い」と感じるのではなく、「苦い」と感じるため、避けるようになるというのです。 この研究ではまた、抵抗性ゴキブリがその他の糖(ショ糖やトレハロース、麦芽糖、果糖)に対して苦味を感じる反応を示さなかったことから、これらの糖がベイト剤の成分として有効である可能性を示唆しています。 過酷な環境にも耐えうるだけの生命力を持ち、生物の長い歴史の中のかなり早い時期に完全体に近い生物へと進化したゴキブリ。 仮に自分たちのDNAをうまく後世に伝えられることが生物として「優れている」ことになるのならば、これほど優秀な生命体はないといっても過言ではないかもしれません。 昆虫学者の安富和男さんによると、地球上に生息するゴキブリの総数は約1兆5000億匹だそうです(注2)。 この惑星の真の主人公は人間ではなく、実は3億年のはるか昔からゴキブリなのかもしれません。 人間は文明を発達させることで地球上の食物連鎖の最高峰に君臨することができました。 が、ゴキブリは人のように特別大きな脳や文明を持たずとも高度な生命力を身につけ、ときに人間の住環境に忍び込み、確実に命脈を保ち続けてきたのです。 もしかしたら、人間はゴキブリの姿形、生態からそのことを直感的に感じとり、同じ地球上で主役を競う相手としてその存在に危機感を感じるため、不意をついて目の前に現れるライバルに対し「恐れ」を感じるのかもしれません。 虫が大好きな私の周りの昆虫研究者の中にも、ゴキブリが苦手な人が少なからずいます。 何を隠そう、実は筆者もそんな研究者の一人なのです。 昨夜、妙な気配を感じ、残効性のある殺虫剤をまいておくと、今朝方まだお若い3匹のゴキブリが腹を見せて痙攣していました。 「まだ、4月ではないか!」と怒りながら殺虫バポナを吊ることになりました。 先月、中国にて「ゴキブリを美容術に用いて画期的な若返り薬」を開発中である記事を紹介しました。 四川省西昌市には、年産60億匹以上を養殖する世界最大のゴキブリ工場があります。 IT先進国中国では、AI制御で飼育しているそうだとか。 日本でも殺虫剤会社が研究のために飼育していることはよく知られています。 すでに400万人に販売しています。100ml瓶2本で50元(約860円)。 これだけ売れるには、やはり効能があることが理由のようです。 胃の痛みや他の病気に "顕著な効果"を持っているそうで、 「製品のパッケージによると、水薬は茶色の色をしており、 "やや甘い"という味があり、"やや魚介の香り"があります」 原材料にはさすがに「ゴキブリ」と記述できないので、ゴキブリのラテン語名である「Periplaneta americana」と書かれています。 日本に輸入される可能性もあるので、ラテン語も学んでおく必要があるようです。 ヤメテェ…年間60億匹のゴキブリをAIで繁殖させる中国の工場 ごきぶりホイホイのアース製薬研究所の60万匹で驚いてちゃいけない。 四川省西昌市にはAI完全制御で年産60億匹以上を誇る世界最大のゴキブリ養殖工場があるんだそうですよ! なんでもスポーツ競技場2個分ほどの面積の2階建てビル内に、世界人口並みのゴキブリがうようよ生息しているらしいのです。 管理母体は成都市に本社がある「好医生薬集団(グッドドクター製薬グループ)」とのこと。 これだけの数となると試験用とも思えないし、用途がとても気になりますよね。 ビルの中は通年、「じめじめと温かく暗い」環境に保たれており、水と餌も十分ある環境で、ゴキブリは心おきなく繁殖に励むことができます。 繁殖ビルを管理するのは、アルゴリズム制御のスマート養殖システムで、全体の摂食量、気温など80種以上のビッグデータを常時回収し、AIで繁殖を最適化しています。 ゴキブリは一生外には出られません。完全に閉ざされた闇の中で生まれ、育ち、一度も日の目を見ることのないまま生涯を終えます。 十分な大きさに成長すると、機械で潰され、そして…人間の生薬になるんでありますよ。 生薬は「お茶のような色で、やや甘味があり、魚のようなにおい」が特徴です。 ゴキブリとはさすがに書けないため、科学の専門用語で表記しています。 気になるお値段は100ml瓶2本で50元(約860円)ほど。 腹痛や産後の肥立ちなど効能は幅広く、2011年の政府機関紙「公明日報」の記事によれば この工場から「中国全土4,000以上の病院に納品され、医師の処方で呼吸系、胃腸系、その他の患者400万人以上の病が治癒」され 「通算43億元(約7400万円)を売り上げた」のだとか。 ちなみにそのときの取材では記者さんが息を止めて入って暗がりにフラッシュライトを向けたら、ものすごい勢いでゴキブリが逃げ、 葉がざわめくような音とともに一陣の涼しい風が巻き起こり 中国政府もスーパーバグ、ゴキブリの効能には大変注目しており、臨床や実験に国家予算をつけたりもしています。 山東農業大学のLiu Yusheng教授(山東省昆虫研究協会会長)は2013年の英紙テレグラフからの取材に対し「ミラクル薬」とまで言っており だまされたと思って味見する記者の写真も冒頭に出ていますよ。 ちなみにこの工場。近くには西昌青山空港もありますので、まかり間違って脱走するとえらいことになると、専門家たちは警鐘を鳴らしています。 世の中にはその土地になれていないと口に入れるのをためらうような食べ物がある。 記者が経験してきたなかでは、ボツワナのホテルで食べた黒いイモムシや、ウガンダの干したバッタ、北京で食べたニワトリの頭と足のスープもそうだった。 今回取材した中国の山東省済南で養殖されている生き物も、その1つと言っていいだろう。 養殖場を経営する王福明さんの夢は、たんぱく質豊かなこの食材を中国全土に普及させること。 「このゴキブリたちを愛している。とてもかわいい」と王さんは言う。 済南の郊外、荒れ果てた工業地区に王さんの養殖場はある。 ここでは1000万匹のゴキブリが「収穫期」が来るのを待っていると王さんは言う。 養殖場は倉庫のような建物で、狭い廊下を挟んで、屋根用のスレート板を積み重ねた「巣」が作られている。 中に入るとアンモニア臭が鼻をつき、ゴキブリがカサカサと走る音が聞こえてくる。 王さんが育てているのはアフリカ原産のワモンゴキブリで、国内の医薬品会社にトン単位で納入している。 ゴキブリはすり潰されて錠剤にされ、胃や心臓、肝臓のあらゆる不調に効くとして販売されている。 だが王さんは薬にするよりそのまま食べるほうがいいと言う。 そして事務所にガスコンロを運び込み、ゴキブリをピーナツ油で素揚げにして振る舞ってくれた。 「ゴキブリを食べるようになってから、体調がずっとよくなった」と王さんは言い、もりもり食べ始めた。 ゴキブリの素揚げは、揚げすぎたフライドポテトのようにカリカリしていた。 だが、中国・山東省(Shandong)済南市(Jinan)章丘区(Zhangqiu)では、ゴキブリを利用した生ごみ処理を行っていることで話題になっている。 「センターでは、生ごみから鉄やガラス、プラスチックなどを取り除き、残った有機質のごみを砕いてペースト状にした後、輸送管を使ってゴキブリの『飼育室』へ送る。すべて自動で行っている」 現在センターの飼育室には約300トン、約3億匹のワモンゴキブリがおり、1日約15トンの生ごみを処理している。 2019年にはさらに処理棟を2棟増やし、1日の処理量を200トンに増やせる予定だという。 同区環境衛生管護センターの董科長によると、現在、同区で出るごみ600トンのうち60トンが生ごみで、生ごみ処理センターでは1日15トン、全体の4分の1の生ごみを処理している。 一般的な処理方法は埋め立てだが、土地を必要とするだけでなく、環境汚染にもつながる。 同区の生ごみ処理センターがゴキブリを利用して行う事業は、政府との共同プロジェクトの一つだという。 ゴキブリは、タンパク質飼料としても利用できると同区の生ごみ処理センターは主張する。 中国の動物性タンパク質飼料は現在、ほとんどが輸入に頼っている。 「センターのゴキブリ1トンからタンパク質含量72%の昆虫タンパク質飼料1トンを生産できる。 1級動物性タンパク質飼料は、市場では1トン1万2000~1万5000元(約19万6000~24万5000円)で取引されている」 生ごみ処理センターの付近住民は、たくさんのゴキブリが逃げて家に入って来ないか心配している。 「ワモンゴキブリは高温多湿で暗い場所を好む。飼育室には窓がなく、いくつかの通気口を除き、金網で蓋をしている。 壁には水を噴射する装置が付けられており、ゴキブリが壁を上ると水を噴射し、食虫魚が泳ぐプールに落ちる仕組みになっている。 さらに飼育室周辺には85センチの溝があり、ここでも食虫魚を飼っており、ゴキブリは逃げられない」 ゴキブリは不衛生ではないかという懸念の声に対しては 「中国の飼料使用規定値では、サルモネラ菌、大腸菌ともにゼロであることが求められ、カビは2万個体を超えてはならないとされている。 ゴキブリから生産した昆虫タンパク質飼料には、サルモネラ菌、大腸菌ともに存在せず、カビは40個体だった」 「動物に生ごみを処理させる方法は目新しくはないが、経済価値は高い。やはり課題となってくるのは、人工環境下での飼育管理だろう」 退職した科学者らによる中国科学院(Chinese Academy of Sciences)老科学家科普演講団の李皓博士は 「生ごみを発酵させてエネルギーに変える方法が国際的には認可されている。ゴキブリは病原体を運ぶため、衛生上、ゴキブリが逃げない保証があるのかは疑問が残る」 中国東部・江蘇(Jiangsu)省大豊(Dafeng)市で、中国の伝統的な薬の原料としてゴキブリを養殖していた施設から、少なくとも100万匹が逃げ出した。 地元紙「現代快報(Modern Express)」が23日、伝えた。 養殖施設はトウモロコシ畑に囲まれたプラスチック製の温室で、今月初めに何者かによって破壊された。 疾病管理当局は調査員5人を現地に派遣しており、駆除計画を策定する方針だ。 養殖施設の所有者である王朋生(Wang Pengsheng)さんは、事業を半年間検討した後、ワモンゴキブリ(Periplaneta americana)の卵102キロ相当を10万元(約160万円)で買い付けた。 一般的に害虫とみなされているゴキブリだが、絶滅危惧種を含めた動植物を原料とする中国の伝統的な薬の信奉者たちは、その抽出物がガンや抗炎症、免疫力向上に有効と信じている。 同紙が王さんの発言として伝えたところによると、破壊されるまで養殖施設では150万匹以上が卵からかえり、果物やビスケットなどの餌を毎日与えられていた。 王さんはゴキブリ1キロ当たり1000元(約1万6000円)前後の利益を見込んでいたものの、現在は数十万元規模の損失に直面しているという。 米フロリダ州ディアフィールドビーチの当局は9日までに、ゴキブリなどの昆虫を食べてその量を競うコンテストで優勝した男性が大会後に死亡したと明らかにした。 死亡したのはエドワード・アーチボールドさん(32)。 コンテストは5日夜、爬虫(はちゅう)類専門のペット店が開催した。 優勝者に贈られる850ドル(約6万7000円)のニシキヘビをかけ、20~30人が店側の用意したゴキブリやミミズを食べた。 アーチボールドさんは大量のゴキブリなどを飲み込んで優勝を果たした。 だが終了後まもなく不調を訴え、嘔吐(おうと)を始めたという。 自分で救急車を呼んだがその場に倒れ、搬送先の病院で死亡が確認された。 捜査当局によると、他に気分の悪くなった参加者はいなかった。 会場で初めて会ったが感じの良い人で、コンテストの盛り上げ役を果たしていた」と話した。 同店の関係者によると、コンテストには爬虫類のえさとして安全性の高い虫が使われた。 参加者は全員、事前に自己責任で参加するとの誓約書に署名していたという。 そんな「ゴキブリを食べる」行為はあまり知られておらず そこでこのページでは、「ゴキブリを食べる」というテーマについて、わかりやすく説明していきます。 ゴキブリは私たちの生活に密接に関わっていますが、例外なく「悪名高い昆虫」と言えるでしょう。 こんな昆虫を食べるなんて、現代の日本では信じられないかもしれません。 しかしゴキブリは「食べられる昆虫」のひとつとして世界で認識されています。 日本でも同様に食べる人がいますが、嫌いな人が多く「ゲテモノ料理」として扱われています。 そんなゴキブリですが、不快ではあってもゴキブリ自体には「有毒な物質」は無いのです。 しかし不衛生な環境に住んでいるため、体の中にも表面にも「人間に有害な細菌」を保有している事は周知の事実です。 また、「人間が反応するアレルギー物質」も持っていますので、 とは言っても、決して「安全な食品」ではないのです。 ちなみに、日本で人間が食べているゴキブリは、あくまでも「爬虫類・両生類などのペットに与える餌」として売られているものであり、人間の食用ゴキブリはありません。 よって「安全ではないが、処理を施せば食べれる」と言える! 「安全ではない」とは言いつつも、食べられていることもまた事実。 ゴキブリ自体は世界中にたくさんの種類が生息しており、国によっては「栄養源」となるだけでなく「薬」にもなり、貴重な食用昆虫とされることもしばしばあります。 このあと説明しますが、「ゴキブリを食べたら死ぬ」という噂も、可能性としては有り得ますが、「食べる=必ず死ぬ」にはなりません。 調理に慣れた人によって適切に処理されたゴキブリは、他の食材と同じように 「毒を取り除かれたり、味付けされて美味しく料理された物」 世界に目を向けてみれば、意外なほどゴキブリを「食用」とみなして食べている国はたくさんあります。 ・カメルーンやナイジェリア、コンゴなどのアフリカ諸国 食べる目的はほとんどが「普段の食材の一つ」であり、貴重なたんぱく源として扱っていますが、 ・卵鞘(卵が数十個格納された鞘状のもの)を漬けた日本酒やウイスキー 思ってるほど「珍味」とされることはなく、大半が「おかずの一つ」となっているようです。 上でも説明しましたが、ゴキブリは「有毒な細菌類」を体内に保有していたり、体表に付着させていたりすることが多い昆虫です。 このため、日本では「不快害虫」であり「衛生害虫」でもあるとされています。 では「起こり得る害」にどんなものがあるのか、ご紹介します。 「細菌感染」が起こる可能性
ゴキブリは、少なくとも以下の細菌を保有していることが分かっています。 私たちがよく知る通常のゴキブリは、トイレや下水道など「不衛生な環境」を通ってくるため、「菌を保有している」と考えて間違いありません。 となれば食べることで感染し、重篤になれば「死ぬ可能性」もあると考えられます。 特に「赤痢菌」などは、治療の際は「病院による国への届け出」が必須であり、「治療中は患者を隔離しなければならない」という決まりがあります。 それほど危険とされている細菌を、ゴキブリは保有しているのです。 また、食中毒を起こす細菌として有名な「サルモネラ菌」も保有しているとされています。 売られているゴキブリを使うにしても、もし人間の食用とするのならば、これらを充分に考慮したうえで「殺菌」するところから始めなくてはなりません。 処理の際には、キッチンに細菌をばら撒かないように取り扱いを慎重に行う必要があります。 ゴキブリには、人が反応を起こすアレルギー物質(アレルゲン)が含まれています。 そのため、食べることで「ゴキブリアレルギー」を発症する可能性があります。 虫体やゴキブリのフン、死骸の粉末などは「細かい粒子」となって大気中に舞っています。 「体内に入ることで症状を起こす」部分は、食物アレルギーと同じです。 気管支喘息で治療中の患者の「アレルゲンを特定する検査」を行ったところ、ゴキブリの陽性率は最大で24%であったという結果も出ています。 ゴキブリは「年間を通して住み着いている屋内昆虫」の代表 ということで、虫体にも排泄物にも「アレルゲン」が含まれていますので、「食べることでアレルギー症状を発症する可能性」は大いにあります。 その中でも、ゴキブリは意外にも「美味しい」との声が多いのです。 筆者は実は「フナムシ」は食べたことがあるのですが、さすがにゴキブリは未経験。 と言うことで、「ゲテモノ好きの知人の感想」や「インターネット上の声」からまとめてみます。 たとえば東南アジア地域では、成虫を「素揚げ」や「クシ焼き」、「塩焼き」にして食べています。 ゴキブリは殻が固く食べられそうもないのですが、揚げると「エビのような甲殻類に似た香ばしさがある」と言われています。 「フライにした時のエビのしっぽ」という声は、インターネット上にも多数あります。 特に塩味が合うようで、完全にエビだと思い込めば風味を楽しめるでしょう。 焼いた場合はサクサクしており、「イナゴに似た香ばしさ」だと言われています。 やはり「苦み」や「生臭さ」が口に残ると、台無しになってしまうのでしょう。 なお「腹部の内臓」を取って塩を詰めて焼く場合は、「殻の部分の香ばしさ・食感を味わうもの」だとされています。 日本では意外にも「唐揚げ」や「天ぷら」にする調理法が伝えられています。 天ぷらにする場合は、ぐつぐつ沸いている熱湯にゴキブリを入れてしばらく茹で、その後に「山菜・きのこの天ぷら」などと同じように作ります。 天ぷらとして揚がったゴキブリは、腹は柔らかく「カニ味噌のような食感」であると言われています。 淡泊で上品な味ですが、それでいて「エビに似た風味とカニ味噌のような食感」を楽しめるのが特徴です。 揚げる方法は海外でも知られており、「マダガスカルゴキブリ」という大型のゴキブリで作られることもあります。 マダガスカルゴキブリは殻があまりにも固いため、「内臓だけを食べて捨てる」という食べ方をしています。 内臓は揚げる前に「半分えぐり出して露出させた状態」で衣をつけていきます。 揚がったものを「ずるるっ」とすすって食べるのですが、これが「クリーミーで美味である」と言われています。 筆者としては、どれも想像しただけで気分が悪くなるものばかりです… しかし、このように「ゲテモノ好き」からは「美味しい・風味がある」というポジティブな意見が多いのもまた事実。 食べてみようと思う方は、次に紹介する「世界の8つの食べ方(調理法)」を参考にしてみて下さい。 上でも少し「食べ方」について触れていますが、最後に「ゴキブリの8つの食べ方(調理法)」について紹介しましょう。 ただし上で説明のとおり「細菌感染」などの可能性もあるため、完全に自己責任のもと行ってください。 ゴキブリの羽、脚、消化器官や内臓を取り除いて、時間をかけて「塩水」でキレイに洗います。 きれいになったら水気を切って、ポン酢をかけて刺身として食べます。 調理法はこれだけではありますが、内臓の「苦み」や「臭み」は多少軽減するでしょう。 外殻の硬さはもちろんそのままですが、歯ごたえを感じられる食べ方です。 独特の苦さや臭みも「ホヤのような味わい」だと思えば、食べていて気にならないとされています。 ただし熱による殺菌処理をまったくしていないので、本当に食べる場合は細菌感染などに気を付けて調理しましょう。 刺身にするゴキブリの種類は、クロゴキブリが良いとされています。 ゴキブリを集めたら1週間ほど絶食させ、フン抜きをしてそのまま飼育しておきます。 食べる時は羽と脚を切り落とし、サクッと揚がる天ぷら油で「短時間で揚げる」ようにします。 素揚げの他、市販の唐揚げ粉をまぶしても良いでしょう。
唐揚げは「芝エビに似た香ばしい味わい」だと言われています。 美味しく調理するためには「下処理が大切」ですので、調理前のフン抜きや絶食はしっかり行いましょう。 唐揚げと同じように「絶食させたゴキブリ」を、生のままフライパンで炒めていきます。 油を多めにすると揚げ焼きのようになり、炒めた後に塩味をつければ香ばしさが引き立ちます。 ゴキブリの頭を引っ張り、一緒にくっついてくる消化器官や内臓を抜き出します。 きれいに取れたら羽と脚を落として、空いた腹部に塩を詰めて焼いていきます。 下処理の作業がありますので、大き目のクロゴキブリや、それ以上の種類が調理しやすいでしょう。 しっかり焼くと「エビの塩焼きのような香ばしさ」が広がり、サクサク感も楽しめる調理法です。 まず生きたゴキブリを沸騰している鍋に入れ、一気にゆでていきます。 この時活きのいいゴキブリは、「キュー!」と鳴くとか…。 しっかり茹でたらザルに上げ、料理バサミで脚を落とします。 このように固い部分を取り除いたら、冷やした天ぷら粉をまんべんなくつけて揚げていきます。 ただしいくら衣をつけて揚げたからといって、「独特の臭み」を完全に消すのは難しいようです。 風味を損なわないように「絶食処理などの下処理」をしておいた方が良いでしょう。 18世紀にイギリスで行われていた調理法ですが、現在は行われていません。 ゴキブリを「フン抜き」などの下処理をした後、酢で煮込みます。 乾燥が済んだら頭部や内臓、消化器官、脚を取り除き、 を入れて煮込んでいくと、ペースト状になっていきます。 当時の貴重なたんぱく源を長期保存ができるようにこのようなジャムにしていたのでしょう。 虫体ではなく「卵がたくさん入った卵鞘」を使った調理法です。 ゴキブリが抱えている卵鞘を集めて、そのまま揚げフライにします。 虫体は下処理をおこなって、他の調理法で食べると良いでしょう。 これはタイに住む少数民族が行っていた調理法だと言われています。 ここが軽自板を荒らす、
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