ハブボルトにグリスなどを塗ると緩んだり、抜けなくなるのは
昔の大工が口に釘を咥えながらと同じです

次に打つ釘を口に咥えながら作業する事で
第3の手のように準備、ホールドしておく意味もありますが
昔の釘は、今ほど表面がツルツルではありませんでした
ツバで濡れた釘は潤滑油に似た効果で滑りが良く、軽い力で打てます
その後、木材内部で軽く表面が錆び抜け難くなります

釘の保管中の錆防止の油を口の中で溶かし、鉄を剥き出しにしながら
ツバで錆びさせる準備をしてた…職人の知恵ですよね

ホイールの場合は、付けたり外したりするものなので
油分が乾いた際の固着や摩擦増加のホールド力や
乾くまでの潤滑効果の緩みは困る…という仕組みです