クルマを揺するとガソリンが多く入るって本当?

https://mainichi.jp/articles/20180114/ctp/00m/020/004000c

事実だがオススメできる行為ではない

給油時に車体をゆすれば、燃料タンク上部に溜まった空気が抜けて、
もう少しだけガソリンが入る余地が生まれるということは確かにある。
しかし、それはおすすめできる行為ではないというのが正直なところ。
あまり知られていないことだが、そもそもガソリンタンクは、タンク
容量の約90%までしか燃料が入らないように設計されていて、タンク
の上部約10%は空気の層になる仕組みになっている。
理由は、ガソリンは熱で膨張し容積が増えるから。ガソリンは温度が
10℃上がると、容積が1.2倍になる性質を持っている。今のクルマは
燃料タンク内に燃料ポンプが入っていて、そのポンプの冷却と潤滑に
ガソリンを利用しているので、これが熱源となって温まる。さらにシ
ステムとしても、燃料は絶えずタンクとエンジンルームを循環するよ
うになっているクルマが多い(リターンシステム)。そのため、設計
者は燃料タンクに約10%の空気層のゆとりを、わざと設けるようにし
ているのだ。