25年くらい前の話になるが
メディア向けの試乗会でヴィヴィオが発表された際、
富士重工のエンジニアと話をした事がある

私は少し意地悪的な意味を込めて
「S/Cだとターボ車のようにタービン換えたりして大幅なパワーアップできないね」と聞いた事がある

エンジニアは鼻で笑いながら

「エンジン性能に最も必要なのはレスポンスです。
RX-Rはノーマル状態でも他社の軽ターボのタービン交換仕様に匹敵する速さで走れるので過給機の交換は不要なんです。
今度のはスーパーチャージャーの常識を超える高回転域の伸びもありますから」

と自信ありげに語っていた事を思い出した。

発売前の社内テストでは既に筑波サーキットを1分14秒台で周回していたヴィヴィオRX-Rは
デビュー後も、そのタイムを1分13秒35まで短縮して
軽自動車最速ラップタイムを樹立

FFのRX-Rであれば
ここから足回り&駆動系(車高調、タイヤ、デフ)変えてやるだけでTC2000は1分10秒台に突入する

更にいらない物を外して軽量化+ブーストアップで燃調もしっかりとってやると
タイムは1分9秒台に突入
さらに手をいれてる人達になると1分7秒〜8秒台

ちなみにTC2000のこの1分10秒台というタイム、
他社の軽ターボならタービン交換120馬力仕様+軽量化+足回り&駆動系まできっちりチューンしてよーやく出せるタイムだ
ヴィヴィオの純正S/C恐るべし、
いや。これはパワーが凄いってより、エンジンレスポンスとボディ剛性、さらに足回りが優れてるからパワーに依存しなくてもトータルバランスの良さで速く走れてるのだと思う。

100馬力は割りと簡単に出せるEN07XのS/Cエンジン。
チューニングにあまりお金かけずに手軽に速いクルマ探してるならRX-R最強なのでは?

タービン交換できてパワーも出せるからという理由だけでヴィヴィオを選ばずに軽ターボを買ってしまって今更ながら後悔してる人も多いのではなかろうか?