高一の時成績は良い方ではなく、進研模試で40台前半だった。
高二になり、このままでは大学進学も危ういなと思い受験勉強を始めた。
何冊か英語の参考書を買い、あるハウツー本に載っている計画表通りに実行した。
そして、一学期の進研模試では一年の三学期に46だった英語の偏差値が59にまで上がった。
しかし、二学期も今まで通りの勉強法で偏差値が上がり続けるだろうと思ったら、どんどん下が
り続け、また40台に戻ってしまった。原因が分からなかった。
国語も全統で40台の偏差値だった。日本史だけが50後半〜60前半だった。
そんな状態だから四つ受けた大学全てに落ちた。

結局浪人して代々木ゼミナールに通った。
その英語の第一回目の富田先生や西谷先生の授業でのこと。
なんと一文の下にS、V、O、C等の記号を線を引きながら書くのだ。
俺はその時驚いた。その時までS、V、O、C等の分類は英文法の問題としてしか入試に出ないと
思っていたから。今思うと、とても恥ずかしいことだった。
その驚きからしぱらくすると、今度はandによってつながっていた前後の文を、andをはさんで上下
に二分して板書した。そして省略されている部分を見事に説明したのだ。
その日は驚きと、なんて二年間無駄な勉強をしていたのかとくやさしでいっぱいだった。

S、V、O、Cで分類するのは偏差値60台の人や進学校の人にとっでは何の変哲もない事だろう。
しかし俺や同じ浪人をした同じ学校の友達のように、全国から見れば中の中か下レベルの公立高に
通っている人達からすれば別世界の事である。
もはや勉強をしている、していないの次元ではない。
俺の学校ではS、V、O、Cを読解の授業で書いてどんなに重要かを説いた先生は1人もいなかった。
だから、我が母校が推薦の人以外の人が大東亜帝国どまりなのも納得できる。

このように予備校では新しい発見が絶対あるので地方の進学校とは言い難い公立高に通っている人は
予備校に通うのが最良の策。