「紀伊」:
今年もまた、俺の命日がやって来る。
国鉄が一段と金の亡者化を極めた、
あの「59・2」の日が。

「出雲2・3号」:
あんたに先立たれて、俺は東京発着の寝台特急の中で
際立ってみすぼらしくなった。